主審の災誤、線審の黄泉川と小萌に続いて上条クラスのチームと決勝進出チーム連合軍がグラウンドへと入場していた。
チームの先頭はチームのキャプテンで上条とインデックス(【歩く教会】メンバーは覆面着用)で、左腕にはキャプテンマークが付いている。
そしてセンターサークルに到着した選手たちは互いに相手チームと向かい合うことになる。
チームの先頭はチームのキャプテンで上条とインデックス(【歩く教会】メンバーは覆面着用)で、左腕にはキャプテンマークが付いている。
そしてセンターサークルに到着した選手たちは互いに相手チームと向かい合うことになる。
「ふっふっふっ、とうとうこのマスクを脱ぐ時が来たんだよ。とうまはとうまだからこのピュアシスターの正体に」
「おいインデックス、お前の正体なんてとっくにバレバレだっつーの。つーかさっきも俺、お前のこと名前で呼んだだろ」
「おいインデックス、お前の正体なんてとっくにバレバレだっつーの。つーかさっきも俺、お前のこと名前で呼んだだろ」
意気揚々とマスクに手をかけて素顔披露に入ろうとした時、上条からの予想外(インデックス的に)の発言に体が止まってしまう。
まさか上条に正体がばれてるとはこれっぽっちも思っていないインデックスがショックを受けていたが、
まさか上条に正体がばれてるとはこれっぽっちも思っていないインデックスがショックを受けていたが、
「超ありえません! 馬鹿の体現者と言われてる浜面に私達の正体が見破られるなんて!」
「私の正体を見破るなんてさすがは浜面、運命の赤い鎖で私が繋いでるだけのことはあるわね。馬鹿なのは否定しないけど」
「お前らホントひでーよ! だいたい絹旗、俺が馬鹿の体現者って言ってるのってお前だけだからな! むしろそのフレーズは上条にがふっ!」
「浜面のくせにお兄ちゃんに対する超暴言、許せません! 次、お兄ちゃんのことを馬鹿って言ったら超殴りますよ!」
「私の正体を見破るなんてさすがは浜面、運命の赤い鎖で私が繋いでるだけのことはあるわね。馬鹿なのは否定しないけど」
「お前らホントひでーよ! だいたい絹旗、俺が馬鹿の体現者って言ってるのってお前だけだからな! むしろそのフレーズは上条にがふっ!」
「浜面のくせにお兄ちゃんに対する超暴言、許せません! 次、お兄ちゃんのことを馬鹿って言ったら超殴りますよ!」
もう殴ってんじゃげふっ! そう言いつつ浜面が絹旗に殴られて宙を舞っているのを見て冷静になった。
ちなみに浜面が麦野を完全にスルーしたのはこれ以上、面倒になるのは御免だったからだったりする。
【歩く教会】チームが覆面を脱ぎ捨てた所でそれぞれのチームで因縁のある者同士で会話が交わされる。
ちなみに浜面が麦野を完全にスルーしたのはこれ以上、面倒になるのは御免だったからだったりする。
【歩く教会】チームが覆面を脱ぎ捨てた所でそれぞれのチームで因縁のある者同士で会話が交わされる。
「とうま、今日は勝たせてもらうんだよ。そして思い出させてあげる。私ととうまの立場ってものをね」
「インデックスが勝利を望んでいる。だから上条当麻、今日は容赦なく君を叩き潰してあげるよ」
「当麻さん、今日はいい試合にしましょうね♪ そして堪能して下さい、天草式蹴球術を改良した五和流ご奉仕サッカーを!」
「こうしてあなたと楽しい時間を過ごせることを嬉しく思います、とミサカは抑えられない気持ちを口にします。そしてあなたの唇を奪ってあげましょう」
「上条! サバイバル合宿では負けたが今日は勝ってやるぜ! 俺の根性入ったプレイを見せてやる!」
(何で俺ばっかりこんなに絡まれるんだよ……はぁ、久々に不幸だ)
「インデックスが勝利を望んでいる。だから上条当麻、今日は容赦なく君を叩き潰してあげるよ」
「当麻さん、今日はいい試合にしましょうね♪ そして堪能して下さい、天草式蹴球術を改良した五和流ご奉仕サッカーを!」
「こうしてあなたと楽しい時間を過ごせることを嬉しく思います、とミサカは抑えられない気持ちを口にします。そしてあなたの唇を奪ってあげましょう」
「上条! サバイバル合宿では負けたが今日は勝ってやるぜ! 俺の根性入ったプレイを見せてやる!」
(何で俺ばっかりこんなに絡まれるんだよ……はぁ、久々に不幸だ)
インデックス、ステイル、五和、御坂妹、削板からの言葉を聞いた上条、ちょっとだけげんなりした。
「上条当麻のことは試合で判断するとして……土御門さん。今までに受けた数々の仕打ちの恨み、貴方に勝利することで晴らさせて頂きます」
「私個人としてはお前に恨みなどさらさら無いがエツァリがこう言ってるんだ、勝たせてもらう」
(こうゆう絡まれ方はカミやんの専売特許だっつーのに……。ショチトルはともかくエツァリに教えてやらんとな。人として魔術師としてどっちが上かを)
「私個人としてはお前に恨みなどさらさら無いがエツァリがこう言ってるんだ、勝たせてもらう」
(こうゆう絡まれ方はカミやんの専売特許だっつーのに……。ショチトルはともかくエツァリに教えてやらんとな。人として魔術師としてどっちが上かを)
エツァリは個人的な恨みを晴らす為、ショチトルはそのエツァリの為にも打倒土御門を宣言した。
土御門は土御門で【グループ】の一員としてエツァリに立場をいうものを分からせてやる為に闘志を燃やす。
土御門は土御門で【グループ】の一員としてエツァリに立場をいうものを分からせてやる為に闘志を燃やす。
「あ、あの、ア、アク様。きょ、きょきょ今日は宜しくお願いいたします! 私、胸を借りるつもりで試合をさせていただきますので!」
「知るか。テメェがどうしようが俺の知ったこっちゃねェンだよ。胸でも何でも勝手によろしくやってろっての」
「ありがとうございます! ……ところで井ノ原先輩は?」
「(ンだコイツ? 何で礼なンぞ言ったンだァ?)だから好きにしろっての……。双子なら姉が風邪ひいて弟はその看病で居ねェよ」
「知るか。テメェがどうしようが俺の知ったこっちゃねェンだよ。胸でも何でも勝手によろしくやってろっての」
「ありがとうございます! ……ところで井ノ原先輩は?」
「(ンだコイツ? 何で礼なンぞ言ったンだァ?)だから好きにしろっての……。双子なら姉が風邪ひいて弟はその看病で居ねェよ」
一方通行は気付いていない、いつもなら心理掌握のことは適当に受け流すか無視するのだが言葉は悪くともそれなりに相手するのはかなりの譲歩ということに。
困惑している一方通行から井ノ原ツインズのことを聞いた心理掌握は、特に真夜に成長した姿を見せられないことを残念に思っていた。
困惑している一方通行から井ノ原ツインズのことを聞いた心理掌握は、特に真夜に成長した姿を見せられないことを残念に思っていた。
「しょーたっ♪ 今日はよろしくね」
「う、うんっ! ぼ、僕も負けないよ!」
「(もー翔太ったらかーわーいーいー♪)ねぇ翔太、この試合で勝った方が相手に1つだけお願いできるってのはどう?」
「い、いいよ。でも安心して淡希。僕、淡希が嫌がることは絶対にお願いしないから」
「う、うんっ! ぼ、僕も負けないよ!」
「(もー翔太ったらかーわーいーいー♪)ねぇ翔太、この試合で勝った方が相手に1つだけお願いできるってのはどう?」
「い、いいよ。でも安心して淡希。僕、淡希が嫌がることは絶対にお願いしないから」
敵同士なのにいちゃついてる月結を見て対抗心みたいなものが芽生えた麦野が浜面に宣言する。
「よし浜面。この試合、私達が勝ったらいっぱ」
「それ以上はアウトだっつーの! ていうかそれ以前に俺とお前の間で賭けなんて成立しねぇ!」
「ちっ、だったら試合で浜面をボロボロにしてから拉致してヤッちまうか(冗談だよ冗談。今日はいい試合しような)」
「頼むから本音を口にするの止めて! 普通は建前を口にするもんだろ!」
「それ以上はアウトだっつーの! ていうかそれ以前に俺とお前の間で賭けなんて成立しねぇ!」
「ちっ、だったら試合で浜面をボロボロにしてから拉致してヤッちまうか(冗談だよ冗談。今日はいい試合しような)」
「頼むから本音を口にするの止めて! 普通は建前を口にするもんだろ!」
自重することを全くしない麦野に浜面は試合開始前だというのに疲れを感じていた。
そこへ笑顔で上条と話していた絹旗が戻ってくるとさっきまでの可愛らしい笑顔はどこへやら、実にふてぶてしく浜面に告げる。
そこへ笑顔で上条と話していた絹旗が戻ってくるとさっきまでの可愛らしい笑顔はどこへやら、実にふてぶてしく浜面に告げる。
「浜面、今日は超思い知らせてやります。ここ最近、超調子に乗ってる浜面に自分の本来の立場を。そう、自分がいかに超下っ端かということをね」
「上等だ! その生意気で可愛げの無い態度、今日こそひっ! う、腕を振り上げたって怖くねーからな!」
「上等だ! その生意気で可愛げの無い態度、今日こそひっ! う、腕を振り上げたって怖くねーからな!」
絹旗が軽く腕を上げただけで服部の後ろに隠れた浜面を見た絹旗、明らかに見下した視線を浜面に送った。
そしてお互いのチームが礼儀正しく挨拶を交わすと、それぞれのチームのキャプテンを中心に円陣を組み、
そしてお互いのチームが礼儀正しく挨拶を交わすと、それぞれのチームのキャプテンを中心に円陣を組み、
「俺たちの目指すものはただ1つ、優勝だけだ! 勝つぞーーーーーーーーっ!!」
「おーーーーーーーーっ!!」×上条以外のチームメイト
「私達は元はバラバラのチーム。当然目的も違う。だけど勝ちたい気持ちは一緒。だからみんな、頑張って勝利を掴むんだよ」
「おうっ!」×インデックス以外のチームメイト
「おーーーーーーーーっ!!」×上条以外のチームメイト
「私達は元はバラバラのチーム。当然目的も違う。だけど勝ちたい気持ちは一緒。だからみんな、頑張って勝利を掴むんだよ」
「おうっ!」×インデックス以外のチームメイト
気合を入れるとそれぞれのポジションについた、以下の通りに。
上条チーム:GK東原、DF上条、吹寄、野原、情報屋、MF一方通行、浜面、服部、翔太、茜川、FW白雪。
決勝進出連合チーム:GK心理掌握、DF結標、ステイル、削板、MFインデックス、五和、エツァリ、ショチトル、麦野、FW御坂妹、絹旗。
上条チーム:GK東原、DF上条、吹寄、野原、情報屋、MF一方通行、浜面、服部、翔太、茜川、FW白雪。
決勝進出連合チーム:GK心理掌握、DF結標、ステイル、削板、MFインデックス、五和、エツァリ、ショチトル、麦野、FW御坂妹、絹旗。
「そちらは白雪さんの1トップですか。しかし土御門がベンチとは私達も超なめられたものですね」
「そんなことないよ絹旗ちゃん。これも元春が勝利の為に考え抜いた手なんだよ。……それにしても隣のゴーグルの子って美琴ちゃん?」
「ミサカはお姉様ではありません、とミサカはあなたにならオーナー初春からミサカのことを話してもいいと言われているので後日説明することを約束します」
「そんなことないよ絹旗ちゃん。これも元春が勝利の為に考え抜いた手なんだよ。……それにしても隣のゴーグルの子って美琴ちゃん?」
「ミサカはお姉様ではありません、とミサカはあなたにならオーナー初春からミサカのことを話してもいいと言われているので後日説明することを約束します」
このようなちょっとした会話の後で災誤の試合開始のホイッスルが鳴らされた。
決勝進出連合軍ボールで始まった決勝戦、御坂妹は絹旗へとボールをパスするとそれを絹旗は手でキャッチして投げる体勢へと入る。
絹旗の行動をハンドだと思っていた上条チームのスターティングメンバー、油断していたがプレイが止まる気配を見せないことに疑問を抱いていると、
決勝進出連合軍ボールで始まった決勝戦、御坂妹は絹旗へとボールをパスするとそれを絹旗は手でキャッチして投げる体勢へと入る。
絹旗の行動をハンドだと思っていた上条チームのスターティングメンバー、油断していたがプレイが止まる気配を見せないことに疑問を抱いていると、
「何やってんだ! 早く絹旗を止めろ! そいつにハンドは適用されないんだぞ!」
「後の祭りですよ土御門。まずは1点、超いただきます!」
「後の祭りですよ土御門。まずは1点、超いただきます!」
土御門の焦りをはらんだ檄が飛ぶが絹旗は構わず全力でボールをゴール目掛けて投げた。
【窒素装甲】にとって投げられたボールは並外れた速度とパワーを伴ってゴールへと向かう、土御門の言葉の意味に気付いた一方通行、浜面、服部が向かうが間に合わない。
【窒素装甲】にとって投げられたボールは並外れた速度とパワーを伴ってゴールへと向かう、土御門の言葉の意味に気付いた一方通行、浜面、服部が向かうが間に合わない。
「え? 何でプレイ止まぐえっ!!」
全く警戒していなかった東原ごと絹旗のシュートはゴールへと吸い込まれた、開始わずか9秒で。