桃太郎に似た例のアレ 後編
だいぼうけんのすえ、ももたろうたちは ついに おにがしまへ とうちゃく しました。
とちゅう ローマせいきょう との たいりつや あんぶこうそう、だいさんじせかいたいせん などが ありましたが、
そのへんを かたると ながくなるので はしょりましょう。
とちゅう ローマせいきょう との たいりつや あんぶこうそう、だいさんじせかいたいせん などが ありましたが、
そのへんを かたると ながくなるので はしょりましょう。
おにがしまに じょうりくした ももたろうたちは、はじめて みる おにの こぶんたちに おどろいてしまいます。
子分11111号 「また侵入者ですか、とミサカはうんざりします」
子分19999号 「てか真ん中のウニみたいな頭の人かっこよくね? とミサカは一目惚れを体験します」
子分15000号 「19999号が一目惚れしたせいで、ネットワークを通じてミサカ全体に一目惚れが伝ってしまいました、
とミサカは19999号にGJと指を立てます」
とミサカは19999号にGJと指を立てます」
子分19800号 「ちくしょうドキドキが止まらねぇよ、とミサカは初めての感情に戸惑いを隠せません」
おにの こぶんたちは、みな おなじかお おなじふく おなじくちょうでした。
しかも それが、いちまんにんじゃくもいる だいぐんだん だったのです。
これだけの にんずう、たった 4にんの ももたろうたちで、ほんとうに あいてに できるのでしょうか。
ですが じょうきょうは さらに あっか していきます。
しかも それが、いちまんにんじゃくもいる だいぐんだん だったのです。
これだけの にんずう、たった 4にんの ももたろうたちで、ほんとうに あいてに できるのでしょうか。
ですが じょうきょうは さらに あっか していきます。
雉 「おね! おね! お姉様がここ、こんなに!!! うっっっふぉおおおおおうういいぃぃぃぃ!!!!!」
キジが ラリって しまいました。 キジ せんとうふのう。
猿 「……俺はヤツ等と戦う訳にはいかねェンだ………」
さるの トラウマスイッチが オンに なりました。 さる せんとうきょひ。
犬 「自分にも…無理ですね。彼女本人ではないというのは分かっていますが、
それでもできません。申し訳ありませんが……」
それでもできません。申し訳ありませんが……」
いぬが だだを こねだしました。 いぬ せんせんりだつ。
桃太郎 「えええええ!!?」
ただでさえ かずでは あっとうてきに ふりだったのに、もう ぜつぼうてきです。
いや、まだ チャンスは あるぞ ももたろう。
こういうケースは リーダーさえ たおせば、チームは かいさんと なってしまいます。
つまり、いちまんにんじゃくの こぶんを あいてに することなく、おにの とうりょうを たたけば いいのです。
こういうケースは リーダーさえ たおせば、チームは かいさんと なってしまいます。
つまり、いちまんにんじゃくの こぶんを あいてに することなく、おにの とうりょうを たたけば いいのです。
そうおもった ももたろうは、こぶんの ひとりに はなしかけます。
桃太郎 「あ、あの~ですね……よければボスのところへ連れて行ってくれるとありがたいのですが…ダメでせうか…?」
ももたろうは よわごし でした。
子分10033号 「やはりお姉様が目当てですか、とミサカは落胆します」
子分12345号 「とりあえずお姉様のもとへ案内しましょう、
とミサカはバスガイドのように手旗を振りながらガックリと肩を落とします」
とミサカはバスガイドのように手旗を振りながらガックリと肩を落とします」
ついに おにの とうりょうと ごたいめんです。
こぶんに あんないされた へやに はいると、
くまの ぬいぐるみを だいて、スヤスヤと ねむる おにを はっけんします。
みためは こぶんと うりふたつですが、おそらく あれが おにの とうりょう なのでしょう。
ちかくには ほかとは ちがって サイズのちがう ふたりの こぶん、
ちっこい アホげおにと めつきのわるい きょにゅうおにが いました。
アホげの ほうが、おにの とうりょうに はなしかけます。
くまの ぬいぐるみを だいて、スヤスヤと ねむる おにを はっけんします。
みためは こぶんと うりふたつですが、おそらく あれが おにの とうりょう なのでしょう。
ちかくには ほかとは ちがって サイズのちがう ふたりの こぶん、
ちっこい アホげおにと めつきのわるい きょにゅうおにが いました。
アホげの ほうが、おにの とうりょうに はなしかけます。
子分の司令塔 「お姉様起きて! お客さんまた来たよ、ってミサカはミサカはお姉様の体をユサユサ揺らしてみたり!」
鬼 「んー……んあ…? あと5分だけ寝かせてよ……ママ………」
番外子分 「ママ!!?」
かんぜんに ねぼけています。アホげおにを ママと よんだのだから まちがいない でしょう。 これは はずかしい。
おには めを しぱしぱ させながら、ゆっくりと まえを みます。
すると そこには、
おには めを しぱしぱ させながら、ゆっくりと まえを みます。
すると そこには、
桃太郎 「えっと……起きたか?」
ももたとうが ねがおを のぞきこんで いました。
おには みるみるうちに めがさめていき、みるみるうちに かおを あかくしていきます。
おには みるみるうちに めがさめていき、みるみるうちに かおを あかくしていきます。
鬼 「な、ななな、何でアンタがいんのよ!!!」
桃太郎 「いや、何でってそりゃ―――」
そこで おにが はっとします。
鬼 「ももももしかしてアレかしら!!? わわ、私とたた戦いに来たとか!!?」
ももたろうは しんけんな かおを します。
桃太郎 「ああ、そうだよ」
鬼 「じゃじゃじゃじゃあ!!! アアアアンタも!!! うわ、うわ、噂を聞いて!!?」
桃太郎 「分かってんなら話が早い。俺が勝ったら言う事を聞いてもらうぞ」
鬼 「ふにゃ!!!?」
ももたろうは わるい おにを こらしめるために たたかいを いどみました。
おには じぶんとの こいを かなえるために たたかいを いどまれたと おもっています。
ここに りょうしゃの ごかいが せいりつ しました。 アンジャッシュじょうたいの かんせいです。
おには じぶんとの こいを かなえるために たたかいを いどまれたと おもっています。
ここに りょうしゃの ごかいが せいりつ しました。 アンジャッシュじょうたいの かんせいです。
ですが ここで、まったを かける じんぶつが ふたり。
雉 「ちょっとお待ちなさいな。お姉様とお戦りになるなら、わたくしが相手になりますわ!!!」
犬 「…貴方は、自分との約束を破るおつもりなのですか?
『彼女と彼女を周りの世界を守る』と仰ったのは嘘だったのですか!? もしそうなら容赦はいたしません」
『彼女と彼女を周りの世界を守る』と仰ったのは嘘だったのですか!? もしそうなら容赦はいたしません」
さっきまで はなじを たらしながら おにの ねがおを ぎょうし していた キジと いぬです。
こいつら やくに たたないばかりか、おにがわに ねがえりやがりました。
ですが まぁ、さるまで うらぎらなかっただけ まだまし―――
こいつら やくに たたないばかりか、おにがわに ねがえりやがりました。
ですが まぁ、さるまで うらぎらなかっただけ まだまし―――
子分の司令塔 「あなたも戦うの? ってミサカはミサカは首を傾げてみる」
猿 「悪ィが、こっから先は一方通行だァ!! 恨むンじゃねェぞ三下ァァァ!!!」
さるも ねがえりました。どいつも こいつも……
さて、じょうきょうは さいあくです。
あにぐんだん & いぬさるキジれんごう VS ももたとう という ずしきが なりたって しまいました。
これに こまったのは ももたろう…だけではなく、おにも でした。
すでに おきづきかとは おもいますが、おには ももたろうに ほれています。
「あのばか」とは ももたろうの こと だったのです。
あにぐんだん & いぬさるキジれんごう VS ももたとう という ずしきが なりたって しまいました。
これに こまったのは ももたろう…だけではなく、おにも でした。
すでに おきづきかとは おもいますが、おには ももたろうに ほれています。
「あのばか」とは ももたろうの こと だったのです。
このままでは じぶんと たたかうこともなく ももたろうは やられてしまうでしょう。
そうなっては こまります。せっかくの チャンス なのですから。
そこで おには あるていあんを します。
そうなっては こまります。せっかくの チャンス なのですから。
そこで おには あるていあんを します。
鬼 「じゃ、じゃあこういうのはどう!? アンタは一切手を出さずに、ひたすら私の攻撃を受け止める。
それで、私が全力を出しきってもアンタが倒れなかったら私の負けってことで……どう?」
それで、私が全力を出しきってもアンタが倒れなかったら私の負けってことで……どう?」
桃太郎 「…分かった。それでいいよ」
いっけん ももたろうに だいぶ ふりな じょうけんですが、ぎゃくです。
ももたろうに とっても ねがってもない だいチャンスなのです。
なにしろ このまま だいぐんだんと まともに たたかうより、
1たい1の しょうぶのほうが、あきらかに かてる かくりつが たかいからです。
しかも かれの みぎてには イマジンブレイカーが やどっています。
どんな のうりょくも かれには ききません。このしょうぶ かったも どうぜんです。
ももたろうに とっても ねがってもない だいチャンスなのです。
なにしろ このまま だいぐんだんと まともに たたかうより、
1たい1の しょうぶのほうが、あきらかに かてる かくりつが たかいからです。
しかも かれの みぎてには イマジンブレイカーが やどっています。
どんな のうりょくも かれには ききません。このしょうぶ かったも どうぜんです。
ふたりの たいけつが はじまりました。
じょうけんどおり、ももたろうは てをださず おには ぜんりょくで こうげきします。
じょうけんどおり、ももたろうは てをださず おには ぜんりょくで こうげきします。
鬼 「食らっとけええぇぇぇ!!!」
おには らいげきのやりを つぎつぎと はなちます。
ですが ももたろうは それを ひとつのこらず みぎてで うけとめます。
ですが ももたろうは それを ひとつのこらず みぎてで うけとめます。
桃太郎 「……お、終わりか?」
鬼 「まだまだ!」
おには のうりょくで さてつを あつめると、それを かなぼうの かたちに かえていきます。
鬼 「やっぱ鬼と言えば金棒【これ】よね。
砂鉄が振動してチェーンソーみたいになってるから、触れるとちょ――っと血が出たりするかもしれないけど!」
砂鉄が振動してチェーンソーみたいになってるから、触れるとちょ――っと血が出たりするかもしれないけど!」
桃太郎 「本当にちょっとかそれ!!?」
ですが それも、みぎてで ふれると こなごなに なってしまいます。
鬼 「……これもダメか。奥の手を使うしかなさそうね」
そういうと おには コインを とりだします。
桃太郎 「……何をする気でせうか…?」
鬼 「超電磁砲って知ってる? 超強力な電磁石を使って金属の砲弾を打ち出す艦載兵器らしいんだけど」
桃太郎 「ま…まさか……」
おには ニヤリと わらい、コインを ゆびで はじきます。
鬼 「こ れ が 私 の 全 力 だあああああ!!!!!」
おにの はなった こんしんの いっぱつ。
ですが やはり ももたろうには ききませんでした。
ですが やはり ももたろうには ききませんでした。
ここに しょうしゃが けってい したのです。
桃太郎 「こ、こ、これで終わり…だよな…? (怖かった~~~)」
おには かてなかった という くやしさの あとに、はずかしさが こみあげてきました。
ぜんりょくを ひきだせれば こいが かなう。
そして おには ぜんりょくを だしました。つまり―――
ぜんりょくを ひきだせれば こいが かなう。
そして おには ぜんりょくを だしました。つまり―――
鬼 「ア、ア、アンタ……そこまでして……私のこと…?」
桃太郎 「……当たり前だろ? 俺はそのために来たんだから………」
鬼 「!!!」
ふたりは みつめあいます。
もう だれも はいりこむ よちは ないでしょう。
いぬも キジも おにのこぶんたちも、なみだを のんで しゅくふくします。
もう だれも はいりこむ よちは ないでしょう。
いぬも キジも おにのこぶんたちも、なみだを のんで しゅくふくします。
鬼 「う、嬉しい…よ……その……じゃあ……こ、こここ恋人ににゃっちゃった…わけだし……今から」
こうして ふたりは あいを たしかめあい、しあわせな かていを きずくのでした。
めでたしめで―――
めでたしめで―――
桃太郎 「恋人って…誰と誰が?」
鬼 「デデ、デートでも………………………はい?」
―――たし では ありません。
桃太郎 「いやだから、この流れで誰と誰が恋人になったんだ?」
鬼 「いやいやいや!! アンタこそこの流れで何言ってんの!!?
てか私との恋を叶えるために勝負を挑んできたんじゃない訳!?」
てか私との恋を叶えるために勝負を挑んできたんじゃない訳!?」
桃太郎 「はああ!!? 何だそりゃ! そんなの初耳だぞ!?
俺はお前が悪い事してるっつーから退治しに…… えっ!? 何、違うの!?」
俺はお前が悪い事してるっつーから退治しに…… えっ!? 何、違うの!?」
鬼・子分達・子分の司令塔・番外子分・犬・猿・雉 「「「「「「「「「「………………………」」」」」」」」」」
ももたろうは なんだか いやな よかんを かんじていました。そして それは てきちゅう します。
おにたちの あたまから バチバチと ひばなが はじけとびます。
いぬは こくようせきの ナイフを かまえ、さるは チョーカーの スイッチを いれ、キジは りょうてに きんぞくやを かまえます。
そうです。アレです。オチです。
おにたちの あたまから バチバチと ひばなが はじけとびます。
いぬは こくようせきの ナイフを かまえ、さるは チョーカーの スイッチを いれ、キジは りょうてに きんぞくやを かまえます。
そうです。アレです。オチです。
桃太郎 「ぇぇぇええええ!!?
何故に皆様そんなに殺気立ってらっしゃるの!!? 戦いは終わったはずだろ!!?
てかマジでやめて!!! そんな一斉攻撃、桃太郎さんの右手一本じゃ防ぎきれませんのことよ!!
死んじゃう!!! 俺死んじゃうから!!!!!」
何故に皆様そんなに殺気立ってらっしゃるの!!? 戦いは終わったはずだろ!!?
てかマジでやめて!!! そんな一斉攻撃、桃太郎さんの右手一本じゃ防ぎきれませんのことよ!!
死んじゃう!!! 俺死んじゃうから!!!!!」
鬼 「死ぃぃぃねぇぇぇやあああぁぁぁぁぁ!!!」
桃太郎 「何でいつもこうなるんだよ!!! 不幸~だぁ~!!!!!」
こうして ももたろうと おにの だいにラウンドが はじまったのでした。
こんどこそ めでたしめでたし。
こんどこそ めでたしめでたし。
CAST
桃太郎 上条当麻
鬼 御坂美琴
犬 海原光貴
猿 一方通行
雉/娘 白井黒子
猿 一方通行
雉/娘 白井黒子
子分の司令塔 打ち止め
番外子分 番外個体
子分10032号 ミサカ10032号
子分10033号 ミサカ10033号
子分10101号 ミサカ10101号
子分11111号 ミサカ11111号
子分12345号 ミサカ12345号
子分15000号 ミサカ15000号
子分15951号 ミサカ15951号
子分17777号 ミサカ17777号
子分19800号 ミサカ19800号
子分19999号 ミサカ19999号
番外子分 番外個体
子分10032号 ミサカ10032号
子分10033号 ミサカ10033号
子分10101号 ミサカ10101号
子分11111号 ミサカ11111号
子分12345号 ミサカ12345号
子分15000号 ミサカ15000号
子分15951号 ミサカ15951号
子分17777号 ミサカ17777号
子分19800号 ミサカ19800号
子分19999号 ミサカ19999号
お爺さん ステイル=マグヌス
お婆さん 神裂火織
お婆さん 神裂火織
意地悪爺さん 闇咲逢魔
蟹 垣根帝督
若者 青髪ピアス
蟹 垣根帝督
若者 青髪ピアス
語り手(クビ) インデックス
山でお爺さんに アウレオルス=イザード
狩られた アニェーゼ=サンクティス
【やまで しばかれた】 オリアナ=トムソン
魔術師たち リチャード=ブレイブ
狩られた アニェーゼ=サンクティス
【やまで しばかれた】 オリアナ=トムソン
魔術師たち リチャード=ブレイブ
きび団子作り 神裂火織 五和 オルソラ=アクィナス
姫神秋沙 佐天涙子 黄泉川愛穂(ただし調理器具は炊飯器のみ)
姫神秋沙 佐天涙子 黄泉川愛穂(ただし調理器具は炊飯器のみ)
きび団子の味見係 インデックス
失敗したきび団子を
食べる係 インデックス
食べる係 インデックス
余ったきび団子を
食べる係 インデックス
食べる係 インデックス
雑用全般 浜面仕上
ゴミ拾い テッラ
ゴミ拾い テッラ
企画・脚本・監督 アレイスター=クロウリー
助監督 ローラ=スチュアート エイワス
助監督 ローラ=スチュアート エイワス
製作 上琴推進委員会