とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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小ネタ よくあるソレなショートストーリー 3



先日 このような事があったのでどうも上条と美琴はいつもの調子ではない
意識してるからこそ顔を合わせると調子が狂うのである、ただこれもお互いが顔を合わせた時の話。

上条当麻はというと
・帰宅後のインデックスに部屋の状況を散々問いただされ挙句の果てに噛み付かれるという不幸?(コップやらタオルやら)
・あの自販機にまたお金を飲み込まれるという不幸(この場に美琴が立ち会わせなかったというのが大きな違いだろう)
・見知らぬ子供達に突然水をかけられるという不幸
つまりいつも通りの生活をしていた訳だが、明確に違うのは「不幸だ…」というあの一言が出てこない事。なんだかフワフワしているのである

~自室にて~
「とうま!とうまってば!」
「ん…?なんだぁ~インデックス」
「最近のとうまなんかおかしいかも…」
「おかしくなんかねぇよ!ご飯でしょう?わかってますって」
と上条はあらかじめ用意していた食事を取りに台所に向かった…のだが
「って何じゃこりゃ!!」
「だから言ってたのに…とうまのバカバカ!」
そう食事は確かに用意されていたのだ、だが炊飯ジャーのスイッチが入っていない
インデックスはこの事にずっと気付いていた。だから幾度も上条に呼びかけていたのだ…だが本人はスルー、全く相手にしていないわけではない軽く受け流してしまっていた。

その頃御坂美琴はというと
~寮のシャワーにて~
「ふふ・・・アハハッ…」
「お姉様…?奇妙な笑みを浮かべて何してるんですの」
テレポートにて美琴の前に黒子が現れる
「あっ黒子じゃない!背中流してあげるわよ」
「う゛!?」
明らかに反応がおかしい、そう思った黒子は「最近のお姉様、なんかおかしいですわよ…」と一言残し身を引く
「おかしい…か…」そう美琴もある程度自覚はあるのだ、ただこの気持ちをどう整理すれば良いかわからないだけで…。

そんな調子でやってきた翌日、先に動いたのは美琴の方だった
「アイツの家ってここだったわよね」
と寮の前で上条の帰宅を待つ
「み、御坂じゃねーか!ってこんなところで何してるんですか…」
「き、き、奇遇ね!ちょっとブラブラしてたらアンタの家を見つけて…」
嘘である
「丁度良かった、俺も話したいことがあったんだ」
「へ…?」
「ハッキリさせたいと思ってな、俺の気持ちと御坂の気持ちを…」
実は美琴も同じ理由で上条に会いに来ていたのだ
「そ、そういう事ならアンタから先に…」
美琴は答えが怖かった、今までも素直になれないだけで実は幸せだったのだ。会うだけで、顔を見るだけで幸せだった。この日々が崩れるかもしれないと考えると胸が苦しい

「御坂、ごめんな…今まで気付いてやれなくて、俺ってば不幸、不幸って…目の前にこんな幸運があるのに掴んでやれなかった。本当にゴメン!」
上条はあれから数日、必死に考えた…自分で自分に言い訳をしていつも近くにいた一人の女性の気持ちを払い続けて、彼女はどういう気持ちで自分と接していたのか?
その答えがこれだった、上条も自分に素直になったのだ。
その後に「俺も御坂が好きだ」と続けたが、美琴の耳にはもう届いてないだろう。何故なら今までの想いを流していたから…上条は見た目よりずっと小さい美琴をそっと抱きしめる


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