とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part03

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匿名ユーザー

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くっついてるんだよ


かくして上条と美琴は二時間も街を走り回った。

「あー、この時間の進み方も懐かしい。そして記録更新ですよコノヤロウ」

「うるさい! 黙って! ちょっと黙って! お願いだから少し気持ちの整理をさせて!」

片手で頭を抱え振り回す美琴を見ながら上条はため息をつき、


怒りを覚える。


なぜ、こいつはいつもこんな目に会うのか。
いつも苦しめられなければならないのか。
あの神様ってやつ(バカヤロウ)はとことんオレを怒らせたいらしい。

(いいぜ)


(お前が御坂を苦しめ続けるって言うんなら……)



(まずは!!!!!)





(その幻そ「ぐぅ~~~~~~~~~~~~~」……)

沈黙。

「……御坂さん、今、オレ、決め台詞の最中でしたのですが、なにその緊張感のない音?」

「うるさい!! 仕方ないでしょ!! 今午後一時よ!! 
 それにアンタ一言もしゃべってないじゃない!!!!」

「まあ、そうなんですが……さーてどこで食べ「ピコーン!!!!」今度は何の音?」

「あそこで食べるわよ!!!」

「なんで? ……あー、今度はホントにゲコ太が手を振ってやがる」

テンションが対称的な二人はとあるファミレスへと入って行った。



「「えーと」」

数分後、
『8/31記念、縞々ゲコ太とアホ毛ピョン子』
が付いてくるメニューを頼んだ二人は絶句していた。
ちなみにケチャップでカエルが描かれた普通のオムライスが二つあるだけである。
しかし……

「「スプーンが一つしかないんですが?」」

「はい、そのような仕様になってます。お客様、爆ぜてくださいませ」

「「なんで!!? ……でも、メニューにはスプーンが二つありますけども?」」

「本日からそのような仕様になりました。お客様、爆発してくださいませ」

「「どうして!!? ……でも、あっちの席では二つあるように見えますよ?」」

「正直に言うと、サービスです。
では、お客様、どうぞごゆっくり爆発して木端微塵になってくださいませ」

「「なぜに!!?」」

笑顔がすんごく恐いウェートレスさんだった。

「どうする?」

「どうするって、食べるしかないだろ?」

「そりゃそうだけど……」

一人、悶々とする御坂。

(一つしかないスプーンで食べるってことは、
 ま、まさか、あの『はい、あーん』ってやつ!!?
 ど、どうしてこんなことに!!?
 そもそも付き合ってない私たちが……
 いや手をつないでなきゃひっついちゃうんだけど……
 どうするのよわた「うめぇー」……)

御坂はゆっくりと左を向く。

「なかなかうまいじゃないかこのオムライス」

おーい、だれかこのバカをぶん殴ってくれ。

「なに一人で食べてるのよ?」

「いや、お前、全然動かないし……」

「ア、ン、タ、は!! ……ふぅ、それもそうね……」

「なんで怒ってんのかわからんが、ほれ」

「へ?」

「へ? じゃねーよ、オレはもう食い終わったんだよ」

目の前に突き付けられたのは、一本しかないはずのスプーン。

(なにこのデジャブ!!!)

「で、食べないのか?」

「……、」

「食べないのか?」

「…………、」

「食べな」

「ああもう! 食べるわよ! まったく、ちょっとは気にしなさいよこの馬鹿!」

美琴はちまちまと、小動物のようにオムライスを口に運ぶ。
が、半分が限界だった。

「もう食べないのか? お前の腹が鳴ったのに」

「うん、もういい」

お腹いっぱいである。

「じゃあ……」

次の瞬間スプーンが上条にひったくられた。
さらに、

「もったいねぇしな」

などといって美琴が残したオムライスを食べ始めやがった。
あのスプーンで。
おーい、だれかこのバカをぶっ殺してくれ。



「ありがとうございます。またお越しください。
そしてもげたうえでのたうちまわり、
 木端微塵に爆発したうえで雲散霧消してくださいませ」

「何それ恐い!!!!!」

今回のツッコミは一人である。

「……ストレスって、恐いよなー」

テメェのせいだっての。

「さーて、腹ごしらえも済んだし、解決策を探しますか」

しかし、またその時間は繰り下がることになる。

とある三人組が近づいてきたからだ。

その三人組は次回で「見つけたよ初春!!」

「ふわぁ、御坂さん、幸せそうですね!!」

「お、お、お姉さま……」

……

……コホン

次回で明らかになる!!!!!!








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