とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

26-113

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匿名ユーザー

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VR奮闘記 2 領土戦編




STAR・DECORATION社が学園都市を舞台とした学園都市オンライン、通称ACOの提供を始めて早三ヶ月、すでに学園都市在住の6割が登録していると言われる。


美琴「悲惨だったわ」

上条「うっ、いやいやいやいや優勝したんだから。えーと、それにエフェクトで見えなかっただろ」

美琴「まかせろとか守るとか言いながら、私のこと見てないんだもん。エフェクトなかったらどうなってたことか」

上条「そ、それは……ああっでも、それを気にして負けたらもっと非道い事に」

美琴「確かにね、お約束とはいえアレは」

上条「負けたら服が破けるってエフェクトがあるとはいえ下着姿」

美琴「あの観衆はそれを期待して集まってたのね!まったく誰が最初にそんな事を思いついたのよ!アバターは本人を再現してる、つーのに負けてたら嫁に行けなくなるところよ!」

上条「さ、さあな。その時はその時で」

美琴「ああ、もう初戦で負けて、さっさとサヨナラしようと思ってたのに、必死になって戦うはめになったじゃないの!」

上条「聞いてない!……はあ……御坂、結局優勝したんだからそんなのは」

美琴「問題は、試合の動画がUPされてたの!!それについてたコメントが『太ももが眩しい』『エロすぎて俺の下半身がレールガン』」

上条「」

美琴「悲惨よね」

上条「そ、そうだな、うん」

美琴「考えたんだけど」

上条「次はなんだ?」

美琴「準決勝で戦った浜面・絹旗チーム」

上条「ああ、うん。浜面が絹旗を庇って最後ダウンしたんだよな」

美琴「そう、ルールでは二人のうちどちらかが戦闘不能になれば決着だから、男らしかったわ」

上条「…………上条さんが犠牲になれば早く終わってたと言いたい?」

美琴「そこまでは言わない」

上条「ふっ、浜面ごときが男らしいだと?男なら守ってあげるのが当然、それに勝負です!ワザと負けに行ってどうすんですかー!」

美琴「いや、その何で急に熱くなってるの?」

上条「それに決勝の土御門・青ピチーム、御坂を見るあいつらの目!」

美琴「グラサンの方は分からなかったけど、もう一人は気持ち悪かった」

上条「御坂に触れさせちゃーいけねーと上条さんの獅子奮迅の戦いぶり」

美琴「自分で獅子奮迅って言う?そのカッコ良かったけど」ゴニョゴニョ

上条「その俺が浜面より男らしくない訳がない!」

美琴「あー、はい。分かったからアンタは浜面より男らしい、でいいんでしょ?」

上条「分かればいいんだ御坂」

美琴「でも、当分サプライズイベントはこりごり」

上条「初参加の感想を言えば確かにな……ん?」

美琴「どうしたの?……えっ?」

上条「御坂の足元が光ってる」

美琴「アンタの足元も」

上条「これって」

美琴「強制転移?」

「「まさか!!」」

上条「ぬおおおおおああああああああ」

美琴「きゃああああああああああああ」



上条「って、ここはどこだ?」

美琴「って、あれ?ここは」

上条「ん?御坂、知ってる場所なのか?」

美琴「知ってるというか、ここ常盤台の学内、仮想空間だから本物じゃないけど」

上条「なんと!学園都市オンラインでも男子禁制の『学舎の園』、そのまたお嬢様学校の中に上条さんは!」

美琴「一辺アンタ『学舎の園』に侵入してたでしょ?でもここ学園都市オンラインの『学舎の園』とは違う」

上条「はあ、どう違うんだ?」

美琴「どこと言うか、100年ぐらい経った雰囲気?」

上条「そういや寂れた雰囲気だな」

美琴「うーん、学園都市オンラインとは違うのかな」

「ふふふ、ここはミサカによるミサカのための世界って、ミサカはミサカは説明するの」

上条「え」

美琴「へっ」

打ち止め「ようこそ、お姉様にヒーローさんって、ミサカはミサカはご挨拶」

上条「うわっ、打ち止め?」

美琴「ミサカによるミサカのための世界?」

「そうです、とミサカは肯定します、実のところ学園都市オンラインの世界の位相空間ですがと、ミサカは付け加えます」

上条「そのペンダントは御坂妹?」

美琴「アンタまで?その、学園都市オンラインの位相空間ってどういうこと?」

打ち止め「ミサカが運営さんにお願いしたのって、ミサカはミサカは話し始める。そうしたら『アホ毛ちゃんのお願い聞いて上げます』って言ってくれたのって、ミサカはミサカは感謝してる」

上条「打ち止めのお願い?」

打ち止め「うん、ミサカのみんなで遊べる空間が欲しいって、ミサカはミサカはお願いしたの」

美琴「ミサカのみんなでって妹達のことよね。あー、そっか学園都市オンラインにみんながログインしたら混乱どころの騒ぎじゃないものね」

10032号「そうです、全員が来られる訳もなく、羨ましがられていたところへ、上位個体がお願いするとここが誕生したと、ミサカは経緯を説明します」

上条「お願いって打ち止めは運営と知り合い?」

打ち止め「ううんって、ミサカはミサカは否定するの、お空に向かってお願いしたらさっきの言葉が頭に入ってきたのって、ミサカはミサカは今さらながら不思議がったりする」

美琴「凶悪なサプライズイベントを仕掛けてくる運営にそんな優しさがあったの?」

上条「変な事があったりしないか?どうも信用ならないんだが」

10032号「いえ、まったくノープログレムです、安心して下さいと、ミサカはお二人に伝えます」

美琴「どうもねえ?」

打ち止め「今日もね、この空間ならお姉様とヒーローさんにみんなが会えるかもって、ミサカはミサカはお願いしたの」

上条「はい?」

10032号「ミサカ全員がお会いできる機会を仮想空間ですが設けて頂いたのですと、ミサカは上位個体の話しを分かりやすく補足します」

美琴「妹達全員?」

10032号「そうですと、ミサカは手を回します」

上条「えっ……うわっ」

美琴「へっ……い、いつの間に」



上条「そ、壮観だな、これは」

美琴「う、うん」

10032号「9970人のミサカが集まってます、番外個体だけは『馴れ合えるか』と反抗期で参加しておりません、末妹の狼狽える姿を期待していたのにと、ミサカは残念がります」

美琴「みんな私たちに会いたくて来たの!」

10032号「感極まって涙目のお姉様、可愛いぜこのやろうと、ミサカは本心を吐露しながらお姉様を愛でます」

美琴「涙目になんかなってないわよ!」

上条「御坂、みんなが御坂のこと好きでいてくれて良かったな」

美琴「う、うん」

上条「ところでさ?」

10032号「なんでしょうかと、ミサカは答えます」

上条「それ、ナニ?」

美琴「私も気になってた」

10032号「これですか?これはミサカの相棒、正式名称F2000R、通称トイソルジャーですと、ミサカは紹介します」

上条「じゃあ、アレは?」

10032号「あちらはメタルイーターM5ですねと、ミサカは説明します」

美琴「そっちのは前に見たわね、
超電磁投射砲だっけ」

10032号「はい、ミサカフルブーストですと、ミサカはミサカの最終形態を自慢します」

上条「いや、まだ自慢になってないから」

美琴「なんでこんな物々しい格好をしてるわけ?」

打ち止め「それは今日は週末イベント、領土戦だからだよって、ミサカはミサカはゲストのお姉様とヒーローさんに今こそ呼んだ理由を言ってみる」

上条「領土戦?」

美琴「ゲスト?」

10032号「毎週末に領土拡大のため総力戦を行ってますと、ミサカは解説します」

打ち止め「運営さんが開放してくれた領域は『学舎の園』を中心とした第7学区の一部、未開放地区はミサカが開放しないといけないのって、ミサカはミサカはルールを説明してみる」

美琴「えっと、じゃあ未開放地区には敵がいて毎週末にそいつらと戦って開放しないといけないってわけ?」

10032号「その通りですと、ミサカは理解がはやくて助かります」

上条「んー、大規模なサバゲーをしてるようなもんか」

美琴「それでゲストという事は私たちも参加するの?」

10032号「はい、お願いしますと、ミサカは頼みます」

美琴「アンタ達に頼まれたら仕方ないわね、アンタもいい?」

上条「いいぞ、御坂が喜ぶなら」

美琴「妹達のためにゴメン」

上条「」

10032号「スルーし続けた報い、これが因果応報ですねと、ミサカは納得します」

美琴「えっ、なに?」

10032号「いえいえ何でもありません、とミサカは答えます。それより今日はこれで勝てると、ミサカは小躍りします」

美琴「うん、勝とうね」

10032号「ふふ、と、ミサカは不敵な笑みをこぼします。それではお二人の了承も得られましたのでと、ミサカは話しを進めます。開戦の前に上位個体、ミサカに檄をと、ミサカは促します」

打ち止め「うん、って、ミサカはミサカは頷いてみる」

上条「打ち止めが檄をかけるのか?」

10032号「ちっこくてもミサカの司令塔ですからと、ミサカは答えておきます」



打ち止め「諸君!って、ミサカはミサカはミサカに呼びかける!」

上条「元気がいいな」

打ち止め「先週の敗退はなんであったかって、ミサカはミサカはミサカに問うてみる!」

美琴「あー、先週は負けたの?」

10032号「はい、今回は先週のリベンジマッチですと、ミサカは血が滾ります」

打ち止め「聖ミサカ戦闘団はこれまでの8戦で7勝を納めていたって、ミサカはミサカは強調してみる!」

上条「聖ミサカ戦闘団?」

10032号「名前があった方が戦意が高揚しますのでと、ミサカは理由を披露します、実は名付ける際に喧々囂々してしまいに結局ダサくなってしまったのは秘密と、ミサカは内緒にします」

上条「いや、内緒になってないから」

打ち止め「勝利に溺れ驕りはなかったか、油断はなかったかって、ミサカはミサカは反省に反背を重ねてみたり!」

美琴「8戦して7勝という事は先週が初の敗戦?」

10032号「そうですと、ミサカは肯定します。昨日はスカートの裾もなんのその、上条さんに良いところ見せようとしていたお姉様、今日も見せてくれると、ミサカは期待してます」

美琴「昨日の見てたの!」

打ち止め「これは驕り油断したミサカに与えられた試練であったって、ミサカはミサカは結論づける!」

10032号「ばっちしですと、ミサカはお姉様の事はいつも見てます、ついでに」

美琴「うああああああああああああ」

10032号「こちらに来る前の会話も拝聴してました、もちっと素直になれやと、ミサカは感想を述べます」

美琴「な、何を笑ってんのよアンタは!!!!」

上条「笑ってませんのことよ」ニヤニヤ

10032号「お姉様、気をつけないと今日の機会を狙っているミサカは多いと、ミサカは注意をしておきます」

美琴「なななななななななんのことよーーーーーー!!!!!!」

10032号「ちなみこのミサカもその一人ですと、ミサカは暴露します」

打ち止め「この試練を乗り越えてこそミサカに明るい未来があるのだ、ってミサカはミサカは断言してみる!」











『もう、サプライズイベントをするときはちゃんと相談して下さい!』

『えっ、場を提供したのは私だ、ですか?』

『私が管理を辞めたらどうなりますかね』

『分ってくれたらいいんですよ♪』

『今日は昨日のお詫びも兼ねてアホ毛ちゃんからのお願いを叶えてあげました』

『垣根さんには無限湧きは前回と同じく禁止と言ってあります』

『私に弱味がありますからね』

『ええ、ではまた』

『ふう、御坂さん楽しんでくれてますかね?』








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