小ネタ 箱の中身は何だろな~?
左天「ちょいとちょいと、そこのお兄~さん」
上条「ん?俺?」
左天「そうですそうです」
上条「上条さんに何の用ですか?」
左天「いやいや、ちょっとしたゲームにチャレンジしてほしいんです」
上条「ゲーム?」
左天「これです」
左天は布を取り払う。そこには大きな箱があり、その上に少し小さな箱が乗っていた。
左天「この小さな箱の中に手を入れて、手探りで箱の中身を当ててもらうゲームです」
小さな箱の上には手が入るくらいの穴が開いている。
上条「・・・・・」
怪しさ満点のゲームにいぶかしむ上条。
左天「心配しなくても危険な物は入れてないですよ」
上条「しかしな・・・・・」
左天「正解者には賞品がでますよ」
上条「やりましょう!」
はりきって右手を箱の中に入れる上条。
上条「ん?何かさらさらとした手触りが・・・・」
何度も撫でてみる。まるで人の髪の毛の様な感触だ、そして丸い。
手を横の方に移動する。柔らかい何かに手が触れた途端、
「ふにゃ!?」
何か小さな声とともに箱が僅かに動いた。
左天「声だしたらダメですよ!」
上条「おい!もしかして箱の中身って・・・・人?」
左天「それだけじゃ正解にはなりませ~ん。誰だか当ててくださ~い」
上条「んな無茶な・・・」
とにかく撫で回してみる。しばらくすると
パキン!と、右手が何かを打ち消した。
上条「このお馴染みの打ち消す感覚・・・・まさか・・・御坂美琴?」
左天「ピンポーン!大正解です!」
小さな箱を取る左天。
そこには耳まで顔を赤くした美琴の頭があった。
上条「はいーーーーーー!?」
知らなかったとはいえ、美琴の頭をさんざん撫でまわしたのだ。上条が焦るのも無理はない。
左天「それでは正解した上条さんには御坂さんをプレゼントしちゃいま~す」
上条「なあ!?」
左天「私は帰りますので、このままお持ち帰りしちゃって結構ですから。ばいば~い」
上条「おい!ちょっと待て・・・・どうすんだよ・・・」
とりあえず箱の中から美琴を出すことにする。
美琴はすっかり蕩けきっていた。
上条「しっかりしろ、御坂」
ぺちぺちと頬をたたく、しかし美琴はふにゃふにゃのまま
美琴「ふふふ・・・・ふにゃあ・・・・」
と、蕩けたままだった。
END(ひでぶ)