「「「「「おおおおおおおおおおおお!!」」」」」
「カックイイやん!!ホンマおおきに!!」
「どういたしまして。」
「どういたしまして。」
「黄泉川が化粧するって言って心配したけど結構いけるな…」
「私をなめるんじゃないじゃん♪」
「私をなめるんじゃないじゃん♪」
「騎士団長も結構器用だにゃー…」
「まあそれ人並みにはな」
「(嘘つけ、思いっきり若作りしてるにゃー…)」
「何か言ったか土御門?」
「まあそれ人並みにはな」
「(嘘つけ、思いっきり若作りしてるにゃー…)」
「何か言ったか土御門?」
「何でもないぜい!?」
「ならいいんだが…」
「ならいいんだが…」
「ハッ!?ふざけんな!!これ本当に俺かよ!?」
「かっこいいでしょう?」
「こんなにまともな化粧なら最初から安心しとけば良かったなァ…」
「こら!!美鈴さんをバカにするんじゃない!!」
「かっこいいでしょう?」
「こんなにまともな化粧なら最初から安心しとけば良かったなァ…」
「こら!!美鈴さんをバカにするんじゃない!!」
「母さん!!今あなたの息子はとても感謝しています!!」
「あらあら、当麻さん的には感謝しちゃった?」
「あらあら、当麻さん的には感謝しちゃった?」
そう言って自分の彼女の所に向かって行った。
「にゃー! 待ってるぜよ月夜ーーー! 生まれ変わった俺を見て思う存分惚れ直すんだぜい♪」
会場に一番乗りしたのは土御門だったが、それを阻止したのは会場から出てきた月夜とローラ。
「ありゃ? どうしたにゃー? 月夜。それに最大主教と一緒でどんな組み合わせぜよ?」
「おや、素顔の土御門とはいと珍しきものを拝めたるのよ。人間、化ければ化けるものなるな」
「も、元春……。す、凄くカッコいいよ! どうしよう、ますます惚れちゃうじゃない!」
「にゃー。最大主教のコメントはシカトするとして、月夜にそこまで言われるとは照れるぜい♪」
「おや、素顔の土御門とはいと珍しきものを拝めたるのよ。人間、化ければ化けるものなるな」
「も、元春……。す、凄くカッコいいよ! どうしよう、ますます惚れちゃうじゃない!」
「にゃー。最大主教のコメントはシカトするとして、月夜にそこまで言われるとは照れるぜい♪」
月夜に褒められたことで天にも昇るような気持ちになった土御門だが、ここからが彼の地獄だった。
「じゃあ早速だけどつ・ち・み・か・ど・く・ん♪ ローラさんからお願いされた罰、受けよっか」
「ば、罰って何のことぜよ! 最大主教、あんた月夜に何を吹き込んだ!」
「あらら土御門、いつもの口調を忘れてたるとはまだまだ甘甘なのよん。私と月夜が意気投合した、それだけのことなりけるのよ」
「駄目でしょ土御門君。ローラさんのような良い人をからかうなんて。安心して、そんなに痛くしないから♪」
「ば、罰って何のことぜよ! 最大主教、あんた月夜に何を吹き込んだ!」
「あらら土御門、いつもの口調を忘れてたるとはまだまだ甘甘なのよん。私と月夜が意気投合した、それだけのことなりけるのよ」
「駄目でしょ土御門君。ローラさんのような良い人をからかうなんて。安心して、そんなに痛くしないから♪」
このままでは何をされるか分からない、土御門は窮地に立たされながらも打開策を模索した。
そして目に付いたのは月夜とローラの後ろにいる初春だった。
そして目に付いたのは月夜とローラの後ろにいる初春だった。
(あの初春って子に助けを求めればねーちんと建宮は最低でも動いてくれるはず! ここは一つ……)
「初春ちゃーん! この二人はパーティーを台無しにつもりだにゃー! 助けて欲しいんだぜい!」
「ローラさんに白雪さん、お願いがあります」
「初春ちゃーん! この二人はパーティーを台無しにつもりだにゃー! 助けて欲しいんだぜい!」
「ローラさんに白雪さん、お願いがあります」
初春の言葉に助かったと思った土御門だが、それがいかに甘い考えだったを思い知る羽目に。
「ここでは会場が滅茶苦茶になりますから外でお願いします♪ それとすぐに回復できる程度のお仕置きにして下さい。メインイベント(ゲーム)がありますから」
「「はーーーーーい♪」」
「ちょ、ちょっと待ってくれ! 俺が一体何をした! 初春ちゃんに説明を求めるぞ!」
「話を聞いたかぎりでは土御門さんに非がある=トラブルの根本は土御門さんにあると判断しました」
「そ、そんなこと言われたって納得できるかーっ! ねーちん、建宮、絹旗! ヘルプミー!」
「「はーーーーーい♪」」
「ちょ、ちょっと待ってくれ! 俺が一体何をした! 初春ちゃんに説明を求めるぞ!」
「話を聞いたかぎりでは土御門さんに非がある=トラブルの根本は土御門さんにあると判断しました」
「そ、そんなこと言われたって納得できるかーっ! ねーちん、建宮、絹旗! ヘルプミー!」
わらにも縋る思いで神裂、建宮、絹旗に助けを求める土御門だったが、3人とも笑顔で手を振っているだけ。
土御門を月夜と共に外に連れ出す最中、ローラは神裂と建宮を手なずけている初春に少なからず興味を持つのだった。
土御門を月夜と共に外に連れ出す最中、ローラは神裂と建宮を手なずけている初春に少なからず興味を持つのだった。
「うわっ! 今のは土御門と白雪、それに……確か最大主教だよな。何か奇妙な組み合わせだったけど」
月夜とローラに強制連行された土御門とすれ違ったのは2番乗りした当麻だった。
今の自分を見て欲しい、そんな気持ちを隠すことなく会場に入ろうとしたが、目の前に飛び込んできた『あるもの』に咄嗟にドアを閉めた。
今の自分を見て欲しい、そんな気持ちを隠すことなく会場に入ろうとしたが、目の前に飛び込んできた『あるもの』に咄嗟にドアを閉めた。
「テメェいきなり何閉めてやがンだよ! さっさとパーティー会場に入りやがれ!」
「せやでカミやん。ボクのこの姿に黒子はんがどんな反応してくれるんか楽しみにしとるのに」
「俺だって滝壺に早く会いたいんだぞ! それなのに入らねぇってまさか上条、怖気づいたんじゃねーだろーな!」
「せやでカミやん。ボクのこの姿に黒子はんがどんな反応してくれるんか楽しみにしとるのに」
「俺だって滝壺に早く会いたいんだぞ! それなのに入らねぇってまさか上条、怖気づいたんじゃねーだろーな!」
ブーイングをする後から来た3人を一度見渡した後で、当麻は一方通行の両肩に手を置いた。
「お、おい、一体何のつもりだァ?」
「一方通行、この先にある光景、お前は耐えられるか? どんなにシュールでもパニックにならないか?」
「パニックだァ? 誰に向かって言ってやがンだァ! 学園都市最強のこの俺がパニックになるわけねえだろうが!」
「一方通行、この先にある光景、お前は耐えられるか? どんなにシュールでもパニックにならないか?」
「パニックだァ? 誰に向かって言ってやがンだァ! 学園都市最強のこの俺がパニックになるわけねえだろうが!」
ここ最近ではもやしっ子のイメージが強い一方通行だが、彼はれっきとした学園都市最強なのだ。
当麻は一方通行を信じてそっとドアを開けるが、
当麻は一方通行を信じてそっとドアを開けるが、
「な、何だありゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
一瞬でパニックに陥り、目の前の光景を吹き飛ばす為にチョーカーの電源を入れようとする。
しかしそれは神裂、建宮、絹旗に上手く取り押さえられ阻止されてしまった。
まだパニック状態の一方通行を初春が普通に宥めているその後ろには、
しかしそれは神裂、建宮、絹旗に上手く取り押さえられ阻止されてしまった。
まだパニック状態の一方通行を初春が普通に宥めているその後ろには、
「わーいわーい♪ ってミサカはミサカは今まで見たことの無い最高の見晴らしにはしゃいでみる!」
「むぅ、なぜこのようなことをしなければ……」
「むぅ、なぜこのようなことをしなければ……」
ウエディングドレス姿の打ち止めが、アックアに肩車されて喜んでるなんともシュールな光景だった。
ちなみに一方通行がパニックになった理由はアックアに打ち止めが無理やり担ぎ上げられたと思い込んでのことだったりする。
アックアはこのようなことになった顛末を思い返していた。
ちなみに一方通行がパニックになった理由はアックアに打ち止めが無理やり担ぎ上げられたと思い込んでのことだったりする。
アックアはこのようなことになった顛末を思い返していた。
…数分前
「はっはっは!!ミサカが一番乗りー!!ってミサカはミサカはくるりと一回転してみたり!!」
「おー、似合うな少女。」
「おー、似合うな少女。」
「ミサカは現金なんだよ!!ってミサカはミサカは何かを要求してみたり!!」
「…しっかりしてるな、最近の子供は…」
「…しっかりしてるな、最近の子供は…」
やれやれ、この娘の育て親が見てみたいと魔術側の者達は思った。
「ん~…じゃあウィリアムの肩車でどうだ?」
「ぬう!?何故私に矛先を!?」
「ぬう!?何故私に矛先を!?」
「いいじゃないかいいじゃないか!!」
「ミサかもそれがいい!!ってミサカはミサカはよじ登ってみたり!!」
「ミサかもそれがいい!!ってミサカはミサカはよじ登ってみたり!!」
「ってぬおう!?いつの間に上っておるのだ!?」
「いいじゃない!!ってミサカはミサカはごまかしてみたり!!」
「いいじゃない!!ってミサカはミサカはごまかしてみたり!!」
ってな感じである
しかし一方通行はそんな事情は知らない。一方通行は取り押さえながらも何とかして電極のスイッチを………
入れた。
その後の結果を説明するのも面倒臭い、
一方通行は取り押さえていた人達を吹き飛ばし、そのまま打ち止め回収をして、
一方通行は取り押さえていた人達を吹き飛ばし、そのまま打ち止め回収をして、
ウィリアムを外に引きずり出した………
「ウィッ、ウィリアム!!??私のウィリアムを引きずりだすとはあの野郎は何者だ上条当麻!!!」
「ヴィリアン王女!?言葉遣いおかしくなってますけど!!!(なんか母親に似てるような……)」
「ごちゃごちゃうるさい!質問に答えろ!!!!」
「ごちゃごちゃうるさい!質問に答えろ!!!!」
「ギャーッ!!ヴィリアン王女落ち着いて首絞めないでーっ」
「ちょっと私の当麻に何すんのよ!!当麻の首絞めていいのは私だけーっ!!!」
「ちょっと私の当麻に何すんのよ!!当麻の首絞めていいのは私だけーっ!!!」
「美琴サン!!なんか後半変ですよ!!ってギャー!!!!」
3人がドタバタと騒いでるのを見て。
3人がドタバタと騒いでるのを見て。
女王が一言。
「…私が堅苦しい王室言葉をやめて今の言葉遣いになった時みたいだな……懐かしい」
しんみりとしている女王陛下の空気をぶち壊すのはもちろんこの男
「…私が堅苦しい王室言葉をやめて今の言葉遣いになった時みたいだな……懐かしい」
しんみりとしている女王陛下の空気をぶち壊すのはもちろんこの男
「なんですと!!クソーっヴィリアン様だけはおしとやかな姫に成長されたと安堵してたのにコンチクショーッ!!」
「フッ青いな騎士団長、血は争えぬというではないか。」
「フッ青いな騎士団長、血は争えぬというではないか。」
「当のご本人に言われたくないわ!!おのれあの白モヤシ、抹殺してくれる!!!」
そう言って外へ飛び出した騎士団長が見たものとは…!!
雪像×3(土御門+一方通行+ウィリアム)
それの前で仁王立ちしている白雪と
それを見てガタガタ震えているローラである。
それの前で仁王立ちしている白雪と
それを見てガタガタ震えているローラである。
なぜこうなったのかというと。
すべては30秒前…。
ウィリアムをひっつかんで外に「文字通り」飛び出した一方通行。
そして何かにぶつかった。
そして何かにぶつかった。
当然ウィリアムもその何かにぶつかって二人してその「なにか」に倒れこむ。
「痛ってェなァ。何にぶつかったンだァ??」
「人をひっつかんで飛び出した貴様に言う資格はないのである。ってぬぅ!?」
「人をひっつかんで飛び出した貴様に言う資格はないのである。ってぬぅ!?」
二人は自分たちの下敷きになってる「何か」の正体に気がつく。
それは白雪月夜であった。
それは白雪月夜であった。
2秒前。
月夜は説教をしたうえで土御門を雪像にし、ローラと談笑して帰ろうとした月夜。
ドアに手をかけた瞬間そのドアがバーンと開かれて男二人がぶつかってきたのである。
月夜は説教をしたうえで土御門を雪像にし、ローラと談笑して帰ろうとした月夜。
ドアに手をかけた瞬間そのドアがバーンと開かれて男二人がぶつかってきたのである。
避けられるわけがない。
そして。
「ぬぅ!!!イカン!!」ウィリアムが叫び、一方通行が青くなった理由。
「ぬぅ!!!イカン!!」ウィリアムが叫び、一方通行が青くなった理由。
男二人の手が
月夜の胸に……
しかも立ち上がろうとした二人はそれを「鷲掴み」。
しかも立ち上がろうとした二人はそれを「鷲掴み」。
ローラが息をのむ。
月夜の表情が消える。
男二人も命の危険を感じ取る。
男二人も命の危険を感じ取る。
上条さんも顔負け0.1秒で土下座体制に完全移行!!
「スマン!!ほんとに悪気はなかったンだァ!!!」
「こ奴に掴まれていたとはいえ済まないのである!!!」
「スマン!!ほんとに悪気はなかったンだァ!!!」
「こ奴に掴まれていたとはいえ済まないのである!!!」
「…」
月夜は黙る。
だが。
だが。
ヒュウウウ
二人は吹雪が来るような気がした。
が。
が。
確認する前に
二人は雪像になった。
それを見た騎士団長。
それを見た騎士団長。
(ウィリアムを一瞬のうちに雪像にしてしまうとは………世の中広いものだ…………)
と、そんなとき二人の雪がぶっ飛んだ。
ウィリアムは聖人なのだから此のくらいなんてことない。
一方通行はもともと電極のスイッチは入っていたのだが最近は反射を極力使わない(電極節約のため)ようにしているため、
雪の中で反射を行っただけである。(顔は化粧が落ちるため使ってない。)
ウィリアムは聖人なのだから此のくらいなんてことない。
一方通行はもともと電極のスイッチは入っていたのだが最近は反射を極力使わない(電極節約のため)ようにしているため、
雪の中で反射を行っただけである。(顔は化粧が落ちるため使ってない。)
「うむ……早業だったのである………」
「ったくよォ……確かにこっちが悪いけどよォ……こりゃねェだろォ……」
「ったくよォ……確かにこっちが悪いけどよォ……こりゃねェだろォ……」
と、その時とある国のお姫様は雪だらけの傭兵のごろつきを見て………
「私のウィリアムに何をしているんだ………?」
そして、その手にはボウガン(しかも特大)が収められていた。
「っ!!ヴィリアン王女、落ち着いてください」
「黙りなさい騎士団長!!」
「黙りなさい騎士団長!!」
ボウガンの引き金が引かれ矢が放たれた!!
と思ったのだが。
実際にはボウガンが「バラバラ」と崩れて散らばった。
「「「「なっ!?」」」」
一方通行、ウィリアム、騎士団長、最大主教は息をのむ。
「「「「なっ!?」」」」
一方通行、ウィリアム、騎士団長、最大主教は息をのむ。
そして白雪がドレスのすそをつまみ王女に例をしながら言う。
「失礼を致しました王女さま。しかしそこの野郎は私に対して性的嫌がらせをしたのです。」
「失礼を致しました王女さま。しかしそこの野郎は私に対して性的嫌がらせをしたのです。」
「そ・う・な・の?」
「いっ、いやっそれは事故なのであるっ!!(ぬぅ!?母親に似てワイルドになっているのである!!)」
「いっ、いやっそれは事故なのであるっ!!(ぬぅ!?母親に似てワイルドになっているのである!!)」
「にしてもよォ」空気を読まずに一方通行が発言する。
「どうしてボウガンが壊れたンだァ??」
「どうしてボウガンが壊れたンだァ??」
「ああ、それはね♪」月夜がにっこりと人を100人は殺せる笑顔で言う。
「マイナス300度くらいに冷やしたから脆くなって割れたんだよ。」
「マイナス300度くらいに冷やしたから脆くなって割れたんだよ。」
ドライアイスに入れたバラがカチコチになって割れる実験の拡大版といったところか。
しかし
「マイナス300だァ!?絶対零点越えてンじゃねェか!!ありえねェだろォ!」
しかし
「マイナス300だァ!?絶対零点越えてンじゃねェか!!ありえねェだろォ!」
そうである。それ以上低い温度はないとされる絶対零点を超えている。
だが。月夜はあっさりという。
「そこはパーソナルリアリティーで。一応マイナス350くらいいけるよ。きついけどね♪」
だが。月夜はあっさりという。
「そこはパーソナルリアリティーで。一応マイナス350くらいいけるよ。きついけどね♪」
土御門と付き合ってからどんどん雪女道まっしぐらな月夜であった。
そして。
ヴィリアンは月夜の発言を受けてウィリアムに詰め寄る。
ヴィリアンは月夜の発言を受けてウィリアムに詰め寄る。
「私の胸は揉んでくれないのにあの子のは揉めるんだっ! ウィリアムのバカ!」
「だからあれは事故だと言っているのである。それに私がヴィリアンに手を出さないのは」
「私のことを大事に思ってる、でしょ? 私はその言葉を信じてました、いつかウィリアムに愛される日が来ることも。でももう限界!」
「だからあれは事故だと言っているのである。それに私がヴィリアンに手を出さないのは」
「私のことを大事に思ってる、でしょ? 私はその言葉を信じてました、いつかウィリアムに愛される日が来ることも。でももう限界!」
そう言ってヴィリアンはウィリアムもビックリの腕力でウィリアムの手を自分の胸へと引き寄せる。
当事者以外はその様子をワクワクしながら見ていたが、その空気を壊す者達が現れた。
当事者以外はその様子をワクワクしながら見ていたが、その空気を壊す者達が現れた。
「みーなーさーん♪ 何をやってるんですかー? ヴィリアンさんも王女様なんですからハレンチなことは止めて下さーい♪」
「まったくいい大人が何を野放しにしてるんですか……。ここには小さな子供もいるんです。教育上宜しくないことは控えて下さい。……刻みますよ?」
「みなさん外は超寒いですから早く中に入ってください。超砕いちゃいますよ♪ あ、一方通行だけは超残るように」
「まったくいい大人が何を野放しにしてるんですか……。ここには小さな子供もいるんです。教育上宜しくないことは控えて下さい。……刻みますよ?」
「みなさん外は超寒いですから早く中に入ってください。超砕いちゃいますよ♪ あ、一方通行だけは超残るように」
先程、一方通行に吹き飛ばされた初春、神裂、絹旗の殺しかねないほどのプレッシャーに皆が我を取り戻すと、素直に上琴新居へと戻っていった。
一人名指しされた一方通行だけ(正確には土御門も)がその場に取り残される。
一人名指しされた一方通行だけ(正確には土御門も)がその場に取り残される。
「オイ、執事の野郎はどうしたンだァ? それにテメエら揃いも揃って無事ってのもおかしいだろ?」
「建宮さんがあなたの攻撃を一身に受けてくれたおかげです。その隙に私と絹旗さんは神裂さんに助けられたというわけです」
「建宮に感謝するのですね。彼のお陰で会場が大変なことにならなかったのですから。もし大変なことになっていたら……」
「なってたら……どうだってンだァ?」
「建宮さんがあなたの攻撃を一身に受けてくれたおかげです。その隙に私と絹旗さんは神裂さんに助けられたというわけです」
「建宮に感謝するのですね。彼のお陰で会場が大変なことにならなかったのですから。もし大変なことになっていたら……」
「なってたら……どうだってンだァ?」
興味本位で『もしも』のことを尋ねた一方通行だが、
「簡単です。学園都市中に一方通行さんのあること無いことを広めるだけですよ♪ 例えば幼女と年上のお姉さん二人を囲ってる、とか。実はED、とか」
「ちょっと待てええええええええええええっ!! 何だその性質の悪ィ冗談はァ! 特に後半はダメだろうがァ!」
「それくらいで済むならいいじゃないですか。本当なら初春を傷付けようとした罪で服を切り刻んで、その後で明け方まで庭先に放置する所なんですから」
「その前に一方通行を私の『窒素装甲』のデンプシーロールで超ボコボコにします。そして神裂さんのワイヤーで一方通行を超血だるまです♪」
「ちょっと待てええええええええええええっ!! 何だその性質の悪ィ冗談はァ! 特に後半はダメだろうがァ!」
「それくらいで済むならいいじゃないですか。本当なら初春を傷付けようとした罪で服を切り刻んで、その後で明け方まで庭先に放置する所なんですから」
「その前に一方通行を私の『窒素装甲』のデンプシーロールで超ボコボコにします。そして神裂さんのワイヤーで一方通行を超血だるまです♪」
彼女達の(特に初春の)お仕置き方法を聞いて心底恐怖した一方通行。
そんな一方通行を見た3人はプレッシャーを解くと、初春が代表して一方通行に提案をする。
そんな一方通行を見た3人はプレッシャーを解くと、初春が代表して一方通行に提案をする。
「でも会場も私達も無事でしたからこの辺で許してあげます。建宮さんはちょっと可哀想でしたけど……」
(建宮のことは忘れてなかったようですね。建宮、良かったですね。貴方の犠牲は無駄ではありませんでしたよ)
「その代わり、一つだけお願いがあります。それを聞いてくれたら一方通行さんのロリコン疑惑も後で解消してあげますから」
「ホントか! 分かった、何だってやる! さっさとその提案ってのを言いやがれェ!」
「簡単なことです♪ アホ毛ちゃんにキスをしてあげて下さい♪ さっきの白雪さんの件のお詫びも込めて」
(建宮のことは忘れてなかったようですね。建宮、良かったですね。貴方の犠牲は無駄ではありませんでしたよ)
「その代わり、一つだけお願いがあります。それを聞いてくれたら一方通行さんのロリコン疑惑も後で解消してあげますから」
「ホントか! 分かった、何だってやる! さっさとその提案ってのを言いやがれェ!」
「簡単なことです♪ アホ毛ちゃんにキスをしてあげて下さい♪ さっきの白雪さんの件のお詫びも込めて」
そう提案した初春の横で、さっきのヴィリアン程ではないか怒ってる打ち止めの姿があった。
破格の条件、そう思っていた一方通行だったがとんでもない条件に冷や汗をダラダラ流している。
三人のメイドと涙目の打ち止めを前に一方通行は人生最大の難関に頭を悩ませることになる。
破格の条件、そう思っていた一方通行だったがとんでもない条件に冷や汗をダラダラ流している。
三人のメイドと涙目の打ち止めを前に一方通行は人生最大の難関に頭を悩ませることになる。
「…なんでキスなんだよォ…。」
「それはアホ毛ちゃんが怒っているからです。」
「それはアホ毛ちゃんが怒っているからです。」
「ミサカのこと愛してる証拠を見せろ!!ってミサカはミサカは冗談抜きで、本気で怒ってみたり!!」
「「「さあ、(超)どうする!?」」」
「「「さあ、(超)どうする!?」」」
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
と、頭を抱えている。
そして一方通行の決断は!?
そして一方通行の決断は!?
「やるよォ…」
「「「「(超)キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」」」
打ち止めと初春と絹旗はともかく、神裂まで興奮していた。
「それじゃあ早く♪早く♪ってミサカはミサカはいそいで目をつぶってみたり!!」
「…目ェ、ちゃんとつぶってろよ…。」
「…目ェ、ちゃんとつぶってろよ…。」
メイド達と打ち止めはもうドキドキである。
そして、一方通行の唇は…
チュッっと…、
打ち止めのおでこに触れた…。
「こ、これで文句ねェよなァ……。そもそもどこって指定も無かったわけだしなァ」
「そこに気付いたとはさすが学園都市最強のレベル5。いいですよ、貴方のその顔を見られただけでも充分ですから」
「そこに気付いたとはさすが学園都市最強のレベル5。いいですよ、貴方のその顔を見られただけでも充分ですから」
おでことはいえ、打ち止めにキスをした一方通行の顔はこれでもかという程に真っ赤だった。
そんな一方通行に満足した初春だったが、満足していないのは他の3名。
そんな一方通行に満足した初春だったが、満足していないのは他の3名。
「確かに初春の言う通りなんですけど、ここは流れ的に……」
「まったくもって超その通りです。あそこで唇じゃなくて頬を超選んだ一方通行は超へタレです」
「むーっ、あなたのファーストキスは嬉しかったけどここはやっぱり口が良かったってミサカはミサカは嬉しさ半分物足りなさ半分な気持ちを伝えてみたり」
「てめえらなァ! 言い出しっぺが納得してンだから余計なこと言ってンじゃねェ!」
「まったくもって超その通りです。あそこで唇じゃなくて頬を超選んだ一方通行は超へタレです」
「むーっ、あなたのファーストキスは嬉しかったけどここはやっぱり口が良かったってミサカはミサカは嬉しさ半分物足りなさ半分な気持ちを伝えてみたり」
「てめえらなァ! 言い出しっぺが納得してンだから余計なこと言ってンじゃねェ!」
キスの余韻から抜けてない一方通行はまだ顔が赤く、表情もどこか締まらない感じを受ける。
それを喜びと感じた打ち止めは嬉しくなって、不意打ち的に抱きつくとそっと耳元で一方通行に囁く。
それを喜びと感じた打ち止めは嬉しくなって、不意打ち的に抱きつくとそっと耳元で一方通行に囁く。
「今度は二人っきりの時に口にキスしてねってミサカはミサカは淡い期待を伝えてみたり」
「……気が向いたらな」
「……気が向いたらな」
一方通行の返答はあまりにも小さく、打ち止めにはよく聞こえなかった。
打ち止めをぶらさげたままの態勢で一方通行は初春に約束の件を念押しする。
打ち止めをぶらさげたままの態勢で一方通行は初春に約束の件を念押しする。
「分かってンだろうなァ? ロリコン解消の件、ちゃんと守れよォ!」
「大丈夫ですよ。約束はちゃんと守ります。それにこれは元々、アホ毛ちゃんの為にやろうって思ってましたから♪」
「大丈夫ですよ。約束はちゃんと守ります。それにこれは元々、アホ毛ちゃんの為にやろうって思ってましたから♪」
初春はそう言うと、土御門を救出している神裂と絹旗が居る所へと向かった。
一方通行はこれでロリコン呼ばわりから解放されると思っていたが、実はその方がマシだったと思い知るのは少し先の話。
その頃の上琴、青黒、浜滝はというと……
一方通行はこれでロリコン呼ばわりから解放されると思っていたが、実はその方がマシだったと思い知るのは少し先の話。
その頃の上琴、青黒、浜滝はというと……