被害者・美琴
やっほー、御坂美琴です。
え? 「上条当麻と付き合えて楽しいか」ですって?
それ、ちょっと間違ってるわよ。
「付き合ってる」じゃなくて、
「付き合ってあげてる」の!!
え? 「上条当麻と付き合えて楽しいか」ですって?
それ、ちょっと間違ってるわよ。
「付き合ってる」じゃなくて、
「付き合ってあげてる」の!!
「でも、告白された当日のお姉さまは、
見ていられないほどの満面の笑……なんでもないですの」
見ていられないほどの満面の笑……なんでもないですの」
……話を戻すわよ。
付き合いはじめてから3年になるけど、
アイツと付き合うのはねぇ、とんでもなく面倒よ。
いっつも待ち合わせで私が待たされるし、
付き合いはじめてから3年になるけど、
アイツと付き合うのはねぇ、とんでもなく面倒よ。
いっつも待ち合わせで私が待たされるし、
「えー? 3時間も前に集合場所に着く御坂さんが悪……なんでもないです」
なかなか会う時間ないし、
「そのために去年同じ高校に入っちゃうなんて、
御坂さん健気で……なんでもありません」
御坂さん健気で……なんでもありません」
デートで行く場所の趣味は悪いし、
「いや、成人近い男子がゲコ太ショップに並ぶのは
さすがのわたくしでも同情し……ごめんなさいですの」
さすがのわたくしでも同情し……ごめんなさいですの」
すぐ子供扱いするし、
「えー? 頭撫でられてる時が幸せだってこの前……すみません」
甲斐性なんて全くないし、
「『だから私が支えなきゃっ』て御坂さんこの前言ってましたよね!!
羨ましいなー上条さ……許してください」
羨ましいなー上条さ……許してください」
すぐにわたしを怒らせるし、
「それはお姉さまがツンデレなだけで……」
わたしの気持ちに気付かないし、
「上条さんは鈍感だけど、
御坂さんのツンデレも原因の1つじゃないかなー……」
御坂さんのツンデレも原因の1つじゃないかなー……」
電撃効かないし、
「効いたらただ事じゃないですけど……」
それに……あっ
「ああ、今の方、背恰好が上条さんと似ていましたわね」
全然似てないわよ!! ……あっ
「栗ですねー、もう秋かー」
ああ、うん、おいしそうね!!! ……あっ
「どうしたんです? ウニ食べたいんですか??」
へ? ああ、うん、そうなの「じゃあ今日は寿司にでもするか?」
!!!!!! あ、アンタ!!
!!!!!! あ、アンタ!!
「ただいま、美琴」
うわ~~~~~~~~~~~ん!!!!!
びゃんたいみゃみゃでざんじゅうぎゃんもどょこにびってびゃのびょ!!!!!!
びゃんたいみゃみゃでざんじゅうぎゃんもどょこにびってびゃのびょ!!!!!!
「……泣いてるせいで訳がわかりませんの」
「なんて言ってるんです?」
「『アンタ今まで3週間もどこにいってたのよ!!!!!!』だと思うぞ」
「流石御坂さんの王子様ですね」
「なにそれ?」
びゃたしをずるーじゅんなびゃかー(わたしをスルーするなバカー)
「ああ、ごめんごめん、ちょっと金が必要でな」
びゃたじよりもおぎゃねがだいじにゃの(わたしよりもお金が大事なの!!?)
「そうじゃないんだけど」
ヒグッ、じゃみし グスッ きゃったん エグッ だから(寂しかったんだから)
「ごめんな、でも、もうそんな思いはさせない」
ふぇ??
「一緒に同じ家で暮らさないか? つまりは同棲を
…………って、あれ? みことさーん?」
…………って、あれ? みことさーん?」
ホントにコイツと付き合うのは面倒よ、
鈍感だし、無自覚にフラグ立てるし、
恥ずかしいこと平気で言うし、
鈍感だし、無自覚にフラグ立てるし、
恥ずかしいこと平気で言うし、
コイツがいないとなんにもできなくなっちゃったし
コイツの言動で一喜一憂しちゃうし
そして、こんな風にしょっちゅう意識を失っちゃうし、
少しはこっちの身にもなりなさいよ。
このバカ!!!
このバカ!!!