とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part20

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大覇星祭こぼれ話 Ⅵ


美琴「いやぁ。ツイにⅥですヨ。食蜂サン☆」
食蜂「デスよねぇー。今回はぁ、上条さんと御坂さんの絡みよりも私たちのぉ絡み、っていうかぁ、仲の良い所を披露するんだゾ☆」
上条「何そのぎこちない前セツ。とってもわざとらしくてドン引きなんだがぁぁぁああああっ!!」
寮監「ふむ。確かに仲が良さげだな。そこの少年が何を言いかけたかは分からんがクロスボンバーは息が合ってないとできない大技だ。しかも御坂の電磁力が食蜂の腕の貴金属を引き付けていたから完全に元ネタを再現している。首が飛ばなくて良かったな少年よ」
上条「……げ、げほ……あ、あのなぁお前ら……って(ええっと、どうして二人して睨みつけてきてるのでせう?)」
美琴「(このど馬鹿! アンタは寮監の恐ろしさを知らないんだろうけど、不幸な目に会いたくなかったら、今回は不用意な発言は一切、慎みなさいよ。いいわね?)」
食蜂「(上条さぁん? 本気力で御坂さんの言うとおりだからねぇ? じゃないとぉ、私も本気力で許さないからぁ)」
上条「(お、おう……てか、お前らレベル5だろ? なのにあの人が怖いのか?)」
美琴「……レベルの差が絶対的な戦力の差だなんて思わないでよね……」
食蜂「……寮監様はぁ、能力値なんて超越したところにいる、ある意味『絶対能力者』なのよぉ……」
寮監「ほほぉ。御坂と食蜂。なかなか良いことを言うじゃないか」
美琴「え、ええ。モチロンですとも!」
上条「ほへぇ。すげえなアンタ。御坂と食蜂がアンタの前だと借りてきた猫のようにおとなしくなるなんでっ――!」ごきっ
食蜂「あちゃぁ~~~寮監の得意技、首ひねりなんだゾ……」
美琴「はぁ。不用意な発言は慎めって教えてあげたのに……」
寮監「少年よ。お前は学生なのだろ? 大人の私を『アンタ』呼ばわりの上にタメ口とは礼儀がなってないぞ?」
上条「……は、はい~~~! ええっと、でも俺は貴女様のことを何と呼べばいいのでせう?」
寮監「そうだな。私にはまだ本名設定されていないから――『寮監』で構わん」
上条「わ、分かりましたっ!!」
寮監「ふむ。良い返事だ」


「初春ちゃんっ」
「美鈴さん!」


美琴「私の記憶は消去しても、私のママの事は覚えてんのね」
食蜂「ま、あくまでも改竄したのは御坂さん本人に関する記憶だけだしねぇ」
寮監「御坂のお母上は随分と若々しいな。失礼だが、おいくつなんだ?」
美琴「え? …3x歳ですけど」
寮監「そうか。つまり私と同い年の時には、すでにご結婚もなされて御坂も産んでいたのだな」
美琴「え、ええ。まぁ」
寮監「そうか。………そうか…」
上条「ものすげー、遠い目をしてるな」


「いやだから「かもしれない」だってば 常盤台には記憶を操る能力者がいるんでしょ?」


食蜂「むぅ…意外とこの子、敏感力が高いわねぇ。侮れないわぁ」
美琴「佐天さんって、何気なく言った一言が後々伏線になる時が多いからね」
寮監「ふむ。敏感で危機察知能力が高いと言う所は、少年、君に近いかも知れんな」
美琴&食蜂((敏感に察知してくれるのは、乙女心以外の部分だけどねぇ…))
上条「え? 俺の事、知ってるんですか?」
寮監「『噂』はよく耳に入ってくる。特に寮での食事中、御坂から君の名が出ない日は無いくらいに―――」
美琴「なあああああああんっ!!!///」


「『妹達』と呼ばれる美琴ちゃんのクローン。一体ドコに隠してるのかな?」


上条「なんだと……?」
食蜂「わぁお。上条さんったらぁ、急に男の顔になっちゃったぁ」
美琴「過去の映像にそこまで怒りを感じられるって凄いわね。まあ私もちょっとむかついたけど」
上条「いや……まあそうだが……」
寮監「……」


「『絶対能力進化』計画をアナタが妨害していたのはとっくに調査済み。計画破綻後、『妹達』がどうなったか知らないわけないわよねっ。学園都市内に残ったクローン、どこに匿ってるのかなっ? 暗部の情報網をフル回転してるっていうのに『妹達』を探ると必ず途中で手掛かりが切れちゃう。どんだけセキュリティに特化した組織に預けてんのよ? ヤンナルネ」
「アンタ達が何者か知らないけど、私の友達を襲ってまで何がしたいわけ?」


食蜂「ちなみにぃ、妨害どころか、潰しちゃったのはぁ、上条さん、なのよねぇ?」
美琴「///」
上条「御坂なぜ赤くなる? って、ちょっと待ったこの話って――!」
寮監「……」


「――私に言わせれば、こんな街でノウノウと暮らしていられる美琴ちゃんの方がよほど異常だけど」
「だってホラ、今まで色々見てきたでしょ? 『絶対能力者』を生み出すために為されてきた非人道的行為。『置き去り』を使った人体実験、交渉人を使ったDNAマップの搾取――」


上条「だああああああああ! 絶対にまずいだろこの話! 御坂や食蜂はともかく、そちらの寮監さんは――!」
美琴「――――、知ってるに決まってるでしょ」
食蜂「学園都市でもぉ、機密力が段違いの学舎の園で働いているのよぉ。それも常盤台なんだしぃ。理事会に立ち会う事もあるからいくらでも噂は耳に入ってくるわぁ」
寮監「果てしなくこの話オリジナル設定のような気がするがまあそういうことだ」
上条「何? 知ってるだと?」
寮監「ん? お前、また言葉遣いが――」
上条「そんなんじゃねえ! テメエ! 知っているなら何故止めなかった!! テメエはそういう立場に居られる『大人』じゃねえのかよぉぉぉぉおおおっ!!」ごききっ!
寮監「言ったはずだ。言葉遣いに気を付けろ、と」
上条「あががががが……け、けど……」
食蜂「あのねぇ上条さん? だからぁ、寮監はぁ、寮則、特に『門限』に厳しいのよぉ?」
上条「……へ?」
美琴「子供のケンカじゃあるまいし、寮監一人で学園都市上層部に歯向かえるわけないじゃない。だから、寮監は上を止めるんじゃなくて、子供たちを危険な目に合わせない方を選んだの。分かる? じゃあ子供たちを危険な目に合わせないためにはどうするのが一番かしら?」
上条「……危険な場所に近づけさせないこと……?」
食蜂「そういうことよぉ。何も立ち向かうだけが『正しい』ことじゃないってことなのぉ。特に大人になれば『大人の事情』ってものがあるしぃ、そんな中でも寮監は自分のできることで最善の方法を選んだ、ってことなんだゾ☆」
上条「そ、それはそうかもしれないが……」
寮監「ふぅ……少年よ。では聞くが、私が学園都市上層部に意見したらどうなる? よくて学園都市追放、最悪、闇に葬られる可能性があるわけだが、そうなったら誰がこの悪ガキどもの面倒を見るのだ?」
上条「すんません……」


「黒子ならきっとママを助けてくれるって信じてたからさ」


食蜂「あらぁ、フラグの建設力がビンビンねぇ。このまま百合力を全開にして、白井さんルートで攻略したらぁ?」
美琴「…アンタ分かってて言ってるでしょ。黒子の事は大切に思ってるけど、そこに恋愛感情とかは一切無いわよ!」
??「そんなお姉様! わたくしはいつでもお姉様と愛の契りを交わす準備はできぎょぐえっ!!?」ゴキッ
寮監「ふん」
上条「おお、すげぇ! ??の首が変な方向に曲がっとる!」
美琴「……電撃ツッコミしないで済む所だけは、寮監がいて良かったって思うわ」
食蜂「下手したらこの人、第一位や第二位にも素手力だけで勝てるんじゃなぁい?」


「はっ 放してくださいましっ わたくしにはそのような趣味はありませんのぉ~」


寮監「まったくそうは見えんな」
上条「記憶が無くても白井は白井って事ですかね~…」
??「ああん、我ながら勿体無い! お姉様と密着しておきながら何もしないなんて…今ならばお姉様の体という体を全身くまなくぎゃぼらばぁっ!!!」ギュルグキャゴキボキベキッ
上条「……明らかにヤバい音出ましたけど、大丈夫なんですか…?」
寮監「中途半端なだとすぐに復活するからな。少し強めにしておいた」
??「お…姉さ、ま……がくっ…」
美琴「ねぇ、黒子から私への邪な感情だけ消す事ってできないの?」
食蜂「無理ねぇ。白井さんの変態力はすでにレベル6級だしぃ」
上条「ま、まぁそれだけ想われてるってのは幸せな事なんじゃないか?」
美琴「アンタならともかく、黒子に想われても意味は無―――」
上条「えっ? 俺だと何で意味があるんだ?」
美琴「のぉおおおおおわああああぁぁぁ!!! ななな何でもない何でもないっ!!!///」


「あの…妹さんをさらった人――食蜂操祈さんでいいんですよね?」
「うん…それは間違いないと思う」


食蜂「人聞き悪いなぁ、御坂さん」
美琴「分かってるわよ。アンタは『さらった』んじゃなくて『保護した』んでしょ」
上条「なんだ良い奴じゃないか。そっかそっかエライぞ、食蜂」なでなで
食蜂「いっやぁ~~~ん☆ 上条さんに褒められた上に頭なでられちゃったぁん☆」
寮監「ほぉ。食蜂でも素直に嬉しそうな表情を見せるときがあるのだな」
美琴「……」
上条(うわぁ……この辺でやめとこ。寮監の後ろから御坂がとぉっても怖い顔で睨んでおられます……)


 グンッ
「だからソイツを私にぶつけろっつってんのよ!! なんで…ッ」


食蜂「下乳力で上条さんを誘惑しちゃうゾ☆」
上条「う、うん。あの、えーと……うん(だ、駄目だ! どうリアクションしても不幸な未来にしかならない気がする!)」
美琴「アンタねぇ…そんな茶化せるようなシーンじゃないでしょ、ここは!」
食蜂「え~? でもせっかくサービスカットだしぃ。自分がはみ出せないくらいちっぱいだからって、そんなに嫉妬力出さないでくれるぅ?」
美琴「よーし、その喧嘩買ってやるわ―――」
寮監「……喧嘩を何だって…?」
美琴&食蜂「「……ナンデモナイデス」」


「協力? 信頼? なんでそんな不確かなものを信じられるのかしらぁ? 人の言うことを安易に信じた末路が『量産型能力者』計画と『絶対能力進化』計画じゃない」
「ッ……」
「私は協力者の頭の中を必ず覗くわよ? 思惑の有り様、営為の規範、場合によっては感情も行動も操縦するわ」

「何考えてんだがわからないアナタと組む気なんてはなからないの」


寮監「……ある意味、食蜂の能力の悪い弊害、だな……はぁ……まあ、言ってることは分からんでもないが……」
食蜂「さすが寮監様ぁ☆ 『理解者』ってありがたいわぁ」
美琴「ふーん。てことはアンタ、コイツとも相性良くないってことよね? コイツにもアンタの能力は通じないわけだし」
上条「あーそうなるよなー。まあ、そういう事情があるんなら仕方ないは仕方ないが」
食蜂「――!? ち、違うわよぉ!? 上条さんはトクベツなんだから頭の中が読めなくてもオールOKなんだゾ☆」
寮監「食蜂、無理するな。お前の考え方ではこの少年とは相容れることはないのだから諦めろ」
食蜂「ちょっ! 寮監様!?」
美琴「そうそう。でも安心して。アンタの分まで私が」
上条「は? 『私が』?」
美琴「――っ!! ななななななな何でもないわよ何でも!?///」
上条「?」
寮監「なあ食蜂? 今の御坂ならお前でも頭の中が覗けるんじゃないか?」
食蜂「そうですねぇ。ていうか、今の御坂さんの頭の中を除くのに能力は必要ないんじゃないですかぁ?」


「そこに木原玄生がいるのね」
「妨害力さえ発揮しなければここで見ててもいーのよ?」
「冗談。誰かの犠牲なしには何もできないヤツらに引導を渡してやるわ」


上条「お? それでもお前ら二人で突入か。熱い展開だな。例えるならジョナサンとディオが組むようなものか」
美琴「当然、私がジョナサンよね!」
食蜂「あらぁ? 私は別にディオでもいいわよぉ?」
美琴「え、そうなの? でもなんで?」
食蜂「決まってるじゃなぁい。ディオならぁ、この場合、エリナ役が上条さんになるからぁ、上条さんにズキュゥゥゥゥゥゥゥン!!できるってことでしょぉ? それで上条さんにこう言うのぉ。『御坂さんとはまだキスしたことないよなぁ? 初めての相手は御坂さんではなぁい! この食蜂操祈だぁっ!』って」
美琴「うわなんだろ? 思いっきり嵌り役っぽかった」
食蜂「ちょっとぉっ! ここは御坂さん、ムキになるところよぉっ!?」
寮監「お前ら、実は仲良いんじゃないか?」
上条「逆に考えるんだ。『仲良くなっちゃってもいいさ』と」


(食蜂!?)
 キョロキョロ
(いない。ここまでは一本道、はぐれるはずが――嵌められた!)


美琴「そんな風に考えていた時期が私にもありました」
上条「何だ? その『ふーやれやれ』って自嘲してる顔は」
寮監「深読みし過ぎたんだろうな。ここは逆に食蜂の能力があれば良かったと思える場面かもしれん」
食蜂「……それって全然褒めてないですよねぇ……寮監……」


(調子のいいこと言って誘い込んだつもりかもしれないけど、やるってんなら全力……で?)
「ちょ……ゼー…ちょっとぉ、待ちなさいって……ゼー…言ってる…じゃない…ゼー…注意力とかないわけぇ…ゼーゼー…ひとりで勝手に盛り上がってんじゃ…ないわよ……」


上条「あー……さっきの熱い展開が台無しだな……心なしか、目の中のキラキラも霞んでるし…」
美琴「いやー真面目に応戦しようとした私が恥ずかしいわ。うん」
寮監「食蜂? お前も少しは運動したらどうだ?」
食蜂(うぅ…何かドヤ顔の御坂さんが腹立たしいんだゾ)


「全力ダッシュしてんじゃないわよ……」
「いや…ジョギングくらいだったと思うけど」


美琴「アンタはどう思う?」
上条「まあ俺にも御坂のペースはジョギング程度かな、とは思った」
食蜂「い、いいの!!/// 私は御坂さんと違って、野蛮力は必要ないんだからぁ!!///」
寮監「しかし食蜂よ。あまり運動しないのはマズイと思うぞ。成長期の今は良いが、成長期が終わった後、運動不足が常態化すると胸以外のところも膨らみ始めるからな」
食蜂「うわぁ。真面目にネガティブな知識力だしぃ」
上条「つーか、御坂の全力ダッシュはこんなもんじゃないってことは俺が一番知ってるぜ」
寮監「ん?」
上条「天下の逃げ足王たる俺が引き離せないんだからな。今は記憶を失くしたんで確かじゃないんだが、御坂曰く、俺を一晩中、追っかけたことがあったらしいし、御坂の全力ダッシュははがっ!?」
美琴「(このど馬鹿!! 寮監の前で何を暴露してやがんのよ!! アンタ私を殺す気!?)」
上条「(わ、悪かった悪かった! と言うか、ヘッドロックを解いてくれ!? 上条さんの顔に御坂さんの胸が、胸がー!!)」
美琴「(!!!!?!/// ば、馬鹿!! こんなときに何考えてんのよアンタは!!///)」
寮監「御坂? 何か今不穏な単語が聞こえたような気がするが?」
美琴「きききききき気のせいですよ気のせい!! ほら、コイツも『記憶がない』って言ってたから何かと勘違いしてるんですよ!!」
寮監「そうか。ならいいが」
食蜂(その時の様子を寮監の頭に書き込んじゃおうかなぁ……でも『能力』を使うと後が怖いからやめとこ)


「ま…まぁー、御坂さんとは部分的な重さが違うしぃー、そっちは空気抵抗も控え目だからー」
 ピキ
「この苦労はわからないわよねー」
「…つーかさ――アンタが運痴なだけでしょ」
 ……
「はァーーーッ? はァーーーッ?? 誰が運…ッ」
「そーいやアンタが体育の授業を受けてるの見た記憶がないわね」


寮監「食蜂? お前、ちゃんと授業を受けていないのか?」
食蜂「ち、違いますよ寮監様ぁ! 私と御坂さんの受けてるカリキュラムが違いますしぃ! たまたま時間が合わないだけなんですよぉ!!」
美琴「そうなの? でもこれで一年と半年以上は経過してるのに一度も見た記憶がないってのはおかしくない?」
食蜂「そ、それはぁ! 御坂さんの記憶力に致命的な欠陥があるせいなんじゃないかしらぁ!?///」
上条「食蜂も御坂と似てんなぁ。負けず嫌いと言うか、負けを認めたくないって気持ちで溢れ返ってんぞ」
食蜂「ち、違うもぉん! 本当に授業をサボってなんか―――」
美琴「あ、でも大覇星祭初日に、『午後の競技は能力でぜんぶキャンセルさせてもらった』とか言ってたわね」
食蜂「ちょ、まっ…み、御坂さん!!!」
寮監「………ほう…?」
上条「あ。寮監さんのメガネが今、光ったぞ」
美琴「指も鳴らし始めたわね」
食蜂「い~~~~やぁ~~~~~!!!!!」


「なによっ 運動能力がいい人がエラいの? 小学生? あぁ~そんなだから体型もお子様なんだぁ?」
「たっ体型は関係ないでしょうがあッ!! アンタこそその目のキラキラ何? 少女マンガ?」
「生まれつきですぅー! 人の身体のコト バカにしちゃいけませんって習わなかったのぉ?」
「どの口が言うかッ!!」


上条&寮監「「……………」」
食蜂「え、え~っとぉ…」
美琴「あの…せめて何か言って欲しいんだけど……」
上条「……子供か」
寮監「はぁ~~~…お前ら…」
美琴「ま、まぁそういうリアクション…よね。そりゃ」
食蜂「正直力で言っても、今、自分で見ると恥ずかしいもんねぇ…」


「うー科学万能の学園都市でよりによってこんなの引き当てるなんて―――不幸だぁー…」


寮監「『おまもり』か…確かに学園都市では手に入りにくい品だな」
上条「でしょー!? 運営委員も、こんな意地悪なもん書かなくてもいいのに…」
美琴「でも全く無いって事もないでしょ? 神学系の学校もあるし、外部からのお客さんだっているんだし」
上条「簡単に言うけどなぁ…この時上条さんがどれだけ走り回ったと思ってんだよ…」
食蜂「私に言ってくれればぁ、能力を使ったローラー作戦力ですぐに見つけてあげたのにぃ」
美琴「…それは反則でしょ」
上条「あ、そうだ。御坂は持ってないのか? お守り」
美琴「え? 持って無いけど……でも何で?」
上条「いや、前に好きな奴がいるとか言ってただろ? 恋愛成就とか縁結びのお守りって持ってないのかな~と」
美琴「な、無いわよそんなの!(……でも今度買っておこう…あ、そう言えばお守りじゃないけどひょっとしてアレを渡すチャンスなんじゃ……!///)」
??「おねーたま☆ ヒーローさんが恋愛成就とか縁結びのお守りって言ってんだから、ハワイで買ったリングを渡そうよ。ほらほら♪」
美琴「にゃああああああああああ!! アンタはいったいどこから湧いて出たぁぁぁぁああああああああああああ!!!///」
上条「リング?」
美琴「な、何でもないわよ! 何でも!!(ほらさっさと帰る!!)」
??「ぶーぶー」(強制退場)
食蜂「さすが(三次計画の、とは言え)妹達の一人ねぇ。御坂さんの思考を完璧力に読みとってたわぁ」


「わかった えーと…」
「あ 佐天です」
「こっちは上条当麻 ありがとな必ず返すから」


美琴「…ふーん? こうやって佐天さんにもフラグを立ててたって訳ね」
上条「いやフラグって…借り物競争ん時にお世話になっただけだって後夜祭でも言っただろ。つか、今さっき見たろ。何でちょっと不機嫌になってんだよ」
美琴「だって…」
食蜂「ま、気持ちは分からなくもないけどねぇ。でもこの程度力でイチイチ目くじら立ててたら、キリがないわよぉ?」
美琴「ぐっ…! まぁ、そうだけど…」
寮監「何だ? この少年はそんなにも軟派な男なのか?」
美琴&食蜂「「ええ。そりゃあもう」」
寮監「……お前達が息ぴったりになる程か」
上条「上条さんは紳士なのですが…何故に誰も信じてくれないのでせう?」


「おおっ! 発見 ひょっとして今日の上条さんツイてるんじゃ…」


上条「そんな風に考えていた時期が俺にもありました。(まさか二日連続で事件に巻き込まれるとは…)」
食蜂「ま、この後とんでもない事になるものねぇ」
美琴「うっ!」
寮監「例の、御坂が木原の実験で暴走する話か。全く…普段から気を引き締めていないからそんな事になるのだ。根性が足りんぞ、根性が」
上条「……ものすげー聞き覚えのある台詞だな…」
美琴「ううぅ…返す言葉もないです…」
食蜂「根性力でどうにかなる事でもないと思うけどねぇ」


「まぁ最悪 御坂さんの野蛮力が必要になるかもしれないしぃ」


美琴「野蛮力ってどういう意味だコラァ」
食蜂「言葉通りの意味よぉ。て言うか、今アナタが発揮してのが正にそれねぇ」
美琴「ああ゛ん!?」
食蜂「やだ、こっわ~い」
寮監「ほう…? 怖いか。それは私に一撃を食らう以上の恐怖なのか?」
美琴「食蜂さん。私達って親友よね」
食蜂「ええ、勿論。私、御坂さんの事は心から尊敬力を感じてるものぉ」
寮監「良し」
上条「…もしかして寮監さん一人いれば科学サイドの争いを全部止められるんじゃね?」


「大丈夫よぉ☆ その点は胸囲力が戦闘力に吸い取られたアマゾーンがいるから心配しなくていいゾ♪」
「誰のコトかな?」


美琴「体力が全部、胸に吸い取られたような奴に言われたくないわね」
食蜂「ぷーくすくす! それって負け惜しみにしか聞こえないんだけどぉ?」
寮監「……………」
美琴「って言うのは冗談でよね!? 食蜂さん!」
食蜂「勿論よぉ! ほら、握手握手!」
寮監「良し」
上条(一応握手してるけど、二人とも手に力が入ってるな…)


「ヤツらの真の狙いは 御坂美琴だ」


食蜂「……上条さんの性格力は知ってるから御坂さんが特別って訳じゃないんだろうけどぉ、こうして御坂さんの名前が出ただけで直球力で現場に駆けつけるっていうのは、流石に嫉妬力が湧き出ちゃうわねぇ」
上条「嫉妬って何だよ。誰かが困ってたら普通助けるだろ? それが御坂なら尚更だ」
食蜂「…むぅ~!」 
美琴(食蜂の言う通り、これが私じゃなくてもコイツは助けに行くんだろうけど……でもやっぱり嬉しいな…///)
食蜂「ちょっとぉ! なんで『御坂さんならな尚更』なのかなぁ!?」
上条(あれ? そう言えば何でだろ? 今、自然と口を付いたような……)
食蜂「私のときもぉ! 私のことを覚えてなくても助けに来てくれたのにぃ!! なのに何で『御坂さんなら尚更』って言ってんのかなぁ!?」
美琴「あんまり深く考える必要ないんじゃない? どうせコイツのことだから『御坂なら尚更』は『知ってる人なら尚更』くらいでしかないわよ」
上条「え? まあそう、かな……?」
食蜂(うわ。意外なところから意外な援軍なんだゾ☆ 御坂さん自身は気付いていないみたいだから絶対に言ってやらないけどぉ)
寮監「……なるほど。これが噂の無自覚フラグ能力か。私もあと5~6年若ければ、コロッとやられていたかもしれないな」
上条「え? 寮監さん、今でも充分若くて美人じゃないですか」
寮監「えっ!!? そ…そう……かな…?///」
美琴&食蜂「「うぉおいっ!!!」」


 ざわっ
「その子に何をしたァッ!!!」
「第一候補の影に隠れた統括理事長【アレイスター君】のお気に入り、その眠れる力を覚醒させる起爆剤に使うのはどうだろう」


寮監「ふむ。噂には聞いたことがあったが木原玄生が語ってことは確かな話なのだな」
食蜂「すっごぉ~い。これは本気力でビックリなんだゾ☆」
美琴「え、ええっと……そうなの……? もしかして、ひょっとして、私が絶対能力進化実験のときに夜な夜な研究施設を潰し回ったことが大目に見てもらえたのはそういうことだったのかな…………?///」
寮監「……何? 夜な夜な何だって?」
美琴「!!!!?! なななな何でもないですよ何でも!?」
食蜂「あぁ。そう言えばぁ、夏休みのある時期ぃ、御坂さんが夜中に寮から抜け出す姿を何度か見た気がするぅ」
美琴「ちょ、まっ…しょ、食蜂!!!」
寮監「………ほう…?」
上条「あ。寮監さんのメガネがまた、光ったぞ」
食蜂「指も鳴らし始めたわねぇ」
美琴「いぃぃぃぃやぁぁぁあああ!!!!!」


「御坂君は天上の意思に辿り付けるかな?」


寮監「……角、生えてるな」
食蜂「悪役力、丸出しねぇ」
美琴「し、仕方ないでしょ!? 私だって、なりたくてああなった訳じゃないんだし!」
上条「大丈夫。俺が必ず助けてやるから」
美琴「…あ、うん………ありがと…///」
食蜂「いや、助けるも何も、これもう終わった事なんだけどねぇ。しかも上条さんも当事者だしぃ」
寮監「野暮な事は言うべきではないぞ食蜂。せっかくのいい雰囲気なのだから、そっとしといてやれ」
食蜂(だからこそ、ぶち壊したいんだけどぉ…)


上条「今回はここまでか?」
食蜂「まぁ、丁度9巻が終わった所だからねぇ」
美琴「そろそろ大覇星祭編もクライマックスね…寮監はこのまま残られるんですか?」
寮監「いや、私はここで失礼させてもらおう。仕事を抜け出して来たから長居はできん」
美琴「そうですか…(良かった…)」
寮監「……おい御坂。今心なしかホッとしなかったか…?」
美琴「(ギクッ!)ししし、してないですしてないです!」
食蜂(してたわねぇ)
上条(してたな)
寮監「…ふん、まぁいい。ではな」
美琴「は~い! …はぁ、やっと帰ってくれた……何かどっと疲れた…」
上条「今日は緊張しっ放しだったもんな」
美琴「そうね………で食蜂、アンタは帰んない訳?」
食蜂「ええ、そうねぇ。だって私ぃ、次回力のゲストだもぉん」
美琴「はぁっ!!? 次も!? アンタ連続で何回ゲストやってんのよ! 準レギュきどりかっ!」
食蜂「この話は私の影響力が大きいんだから、仕方ないでしょぉ!? 上条さんだってぇ、私がいた方が嬉しいわよねぇ?」ムギュ
上条「え、あ…あー、うん…まぁ…」
美琴「くおらぁ! 何デレデレしとんじゃ! てか、引っ付いてんじゃないわよ! 羨ま…じゃなくてっ!/// うっとうしいじゃない!」
上条「デ…デレデレなんぞしておりませんですのことよ!? 証拠にホラ、ミコっちゃんにもギュ~ッ!」
美琴「にゃああああああっ!!! 急に抱き締めんな馬鹿っ!!!///」
食蜂「あ、ちょっとぉ! 私が先に抱擁力いっぱいに抱き締めてたんだからぁ! 横取りしないでよぉ!」
美琴「よよよ横取りとかっ!!! してないし!!!///」
??「何だ? 鯖折りすればいいのか?」
食蜂「…へ? 何か今後ろから声ぎゃあああああああああっ!!!!!」
??「どうした金髪女。もうギブアップか? 根性が足りねーぞ!」
食蜂「折れる折れる折れる! ギブギブ、放してお願いいいいぃ!」
??「仕方ないな…そら」
食蜂「げほげほっ! あー…死ぬかと思ったわぁ……一体誰よぉこんな事したのはぁ!」
??「俺だ」
美琴「ゲッ! アンタは…」
食蜂「うわ~、あなたかぁ…通りで馬鹿力な訳よねぇ…」
上条「お前は……削板軍覇!」
削板「よう! 久しぶりだな上条!」
上条「って事は…軍覇が次のゲストなのか!?」
削板「知らん」
上条「えっ?」
削板「よく分からんが、ここに行けって言われたから来ただけだ。何をやるかは俺も知らんから、ゲストかどうかも知らん。何やってんだお前ら?」
上条「………」
食蜂「……こいつはこういう奴よねぇ…」
削板「ん? よく見たら一緒に選手宣誓した女じゃねーか。それにもう一人の方は電撃女」
美琴「あー…久しぶりねー…」
上条「御坂、知り合いだったのか? この後の話では御坂と軍覇って会話もしてないはずだよな」
美琴「その前に会ってんのよ。偽典でね。その時はお互いに名前も知らなかったんだけど……でもそうか。食蜂と一緒に選手宣誓したって事は、レベル5だったのね。道理で滅茶苦茶な訳だわ…」
上条「そ、そっか。それだけか(…あれ? 何か今、俺ホッとしたような気が…?)」
食蜂「という訳でぇ、次回力のゲストは私とナンバーセブンでお送りするわぁ」
削板「おう、任せとけ! …で、結局何するんだ?」
食蜂「……黙って突っ立ってればいいんじゃなぁい?」










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