1!2!1!2!
『ここ、どこかわかってる?』
『ロシアね』
『なんでお前もいんの?』
『いちゃ悪い?』
『悪いよ。なんで関係ないお前がいんだよ』
『わたしはたまたまロシアにいて、アンタもたまたまロシアにいて、知り合いがピンチだから助けようと思った』
『いや、だから……』
『わたしがわたしの意思でこの場に立っている。アンタになんか言う資格ある?』
『……はぁ、わかったよ。危なくなったらさがるんだぞ!!』
『アンタもね!!』
システム復旧率17%
大覇星祭全てが終わった後、
上条と美琴は家のテーブルに突っ伏していた。
いろいろ疲れたのだった。
上条と美琴は家のテーブルに突っ伏していた。
いろいろ疲れたのだった。
まず、
(あ、あれじゃあ、お見合いじゃないのよ……)
初日の食事はファミレスの席をとった。
んでもって、
んでもって、
「いやぁ、世界は狭いもんだ。アンタが上条くんのお父さんだったとはね」
「え、あ、その、あの時はセスナ機を用意していただき、ありがとうございました」
「上条さん! まさかこんなことになるなんて思いませんでしたね!!」
「あ、は、はい、その、まったく、理解が追い付いてなくて……」
上条家と御坂家が対面で座っている。
御坂夫妻はニコニコしているが、
上条夫妻はおどおどしている。
で、当の美琴と上条は湯気を出しながらテーブルに突っ伏していた。
インデックスはそんななかでも、もくもくとミルクを飲んでいた。
御坂夫妻はニコニコしているが、
上条夫妻はおどおどしている。
で、当の美琴と上条は湯気を出しながらテーブルに突っ伏していた。
インデックスはそんななかでも、もくもくとミルクを飲んでいた。
その後のことを思い出しながら、上条は思う。
(なんか御坂家にはもう挨拶済ませたことになっちゃってたしさーーー!!)
確かに旅掛になんか美琴のことは任せろ的なことを言った気もする。
交際の許可を本人からもらう前に親公認になってしまった。
でも、
交際の許可を本人からもらう前に親公認になってしまった。
でも、
(あの能天気な親が不安そうにオレを見てた……)
違うんです、父上、母上。
好きになった娘が中学生だったんです。
ロリコンではないんです!!
好きになった娘が中学生だったんです。
ロリコンではないんです!!
美琴は美琴でおびえていた。
(し、詩菜さんの真剣な目つきが半端なかったんですけど!!)
なんか、年末年始にご挨拶に行くことになった。
めっちゃくちゃ恐い。
めっちゃくちゃ恐い。
(『アナタみたいな乱暴で短気でビリビリした娘に当麻は任せられません』なんて言われたらどうしよう)
うーうーうなる美琴の耳に、インデックスがグズる声が聞こえた。
トテトテとインデックスに歩みより、オムツを変える。
オムツを変えたら満足したのか、またハイハイでオモチャのとこまでいき、遊び始めた。
そこに、そっとココアが入ったマグカップが差し出される。
トテトテとインデックスに歩みより、オムツを変える。
オムツを変えたら満足したのか、またハイハイでオモチャのとこまでいき、遊び始めた。
そこに、そっとココアが入ったマグカップが差し出される。
「ほい」
「ん、ありがと」
ソファーに座り、二人はまた静かにインデックスを見守る。
大覇星祭は、この子に助けられた。
大覇星祭は、この子に助けられた。
食事を終えて親と外に出たら、
周囲の状況はより混乱を極めた。
周囲の状況はより混乱を極めた。
「カーミやん!! 今回は安心していいぜよ。魔術師が侵入した形跡は0!! 存分に青春を謳歌しようぜい。具体的には古今東西、義妹の萌ポイント大会!!」
「ああ!! ま、まさかこんなところでお義父さまにお会いするなんて!! わたくし、お嬢様のパートナーであります、白井黒子と申しますの!! い、いずれむ、娘になる可能性も……」
「せっかく今年は常盤台中学や柵川中学と同じチームになったんや。カミやんばかりいい思いはさせへんよ!! ワイの活躍にお嬢様やJCの目がハートになってムッフムハムハなハーレムエンドまっしぐらや!!」
「御坂さん!! いつの間に両家公認になってるんですか!!そういうことは早めにいってくれなきゃ傾向と対策が打てないじゃないですか!!困るんですよ御坂さんをいじるのに誤差がでるじゃないですか!!」
「上条くんと。御坂さんが。り。両家公認。お。おめでぐ。ぐすっ。か。簡単に。割りきれるほど。大人じゃ。ない」
「こんにちは、インちゃん。今日はパパやママ以外にもいっぱい遊んでくれる人がいて良かったね」
「うーは!! う!! じーじ、ばーば、ちゃあい!!」
やだもう帰りたい。
(今日インデックスに読んであげる本はなんにしよう。昨日シンデレラだったから白雪姫がいいかな?)
(お、あそこに砂場セット売ってるじゃんか。この前シャベルとバケツ欲しがってたんだよな。安いといいんだけどなぁ)
家には帰れないので、現実世界から全力疾走で逃避する2人だった。
そこに、「あ、ちょうどいいところに!!」なんて声をかけられる。
もう回れ右をした上条と美琴だが、土御門と佐天にそれぞれ肩を捕まれる。
もう回れ右をした上条と美琴だが、土御門と佐天にそれぞれ肩を捕まれる。
「どうしたんだにゃー? 吹寄運営委員様?」
「ばかにしてる?
それが、私達赤組の男女二人三脚の選手2人が怪我で出れなくなったの。代理を探してるんだけど、なかなかいなくて……」
それが、私達赤組の男女二人三脚の選手2人が怪我で出れなくなったの。代理を探してるんだけど、なかなかいなくて……」
もう走り始めた2人だったが、笑顔の美鈴と旅掛にがっしり捕まるのだった。
「よし、美琴ちゃん、当麻くん。アンタ達代打ででなさい」
「「予想通りの展開だよちきしょぉぉぉぉぉおおおおおお!!」」