とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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カミコトキシン4869




『俺は高校生不幸体質、上条当麻。  テレテーテー♪
 友人で中学生の御坂美琴と遊園地へ遊びに行って  テレテーテーテッテー♪
 黒ずくめの暗部の怪しげな取引現場を目撃した。  テレテレテーテテ♪
 取引を見るのに夢中になっていた俺は、  テーレーテッテー♪
 背後から近づいてくるもう一人の仲間に気づかなかった。  テーレーレーレーテーレーテーッテー♪
 俺はその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら…  テレレー♪

 体が縮んでしまっていた(ショタ声)。  テレテーッテー♪
 上条当麻が生きていると奴らにバレたら、  テーレテテーテー♪
 また命を狙われ、周りの人間にも危害が及ぶ。  テーレテーテテテー♪
 カエル顔の医者の助言で正体を隠すことにした俺は、  テレレテーテテー♪
 美琴に名前を聞かれて、とっさに「神裂ステイル」と名乗り、  テーレレテテッテー♪
 奴らの情報をつかむ為に、  テテテテ♪
 ルームメイトが風紀委員をやっている美琴の寮に転がり込んだ』  テレテーテー……

「って、何でだよ!」

寮に転がり込んだ所で、上条は叫びを上げた。
色々な事がありすぎて、一度大声を出して発散でもしなければ、やってられなかったのである。

事件のあらましは大体上条が言った通りだ。つまり上条は今、小学校一年生くらいの体になっている。
しかも体が縮んだ原因が超能力などの異能の力ではなく、薬品を投与されたからなので、
幻想殺しの力を持つ右手で体中あちこち触っても、効果は無かった。
だが上条がこの体で厄介だと感じたのは、そこではない。
実はここに来る途中、この姿を目撃された御坂妹や姫神、
雲川先輩に『見た事はないけど金髪巨乳の常盤台生』など、
成長を見守るという大義名分の下、お持ち帰りされかけた
(上条本人だとはバレなかったようだが、姿形がまんまミニサイズの上条なので、
 彼女達も本能的に心がときめいてしまったらしい)のだ。
特に残骸事件の際に上条が救急車を呼んであげた、胸にサラシを巻いている赤髪の女性からは、
まるで肉食動物のような目つきで「ウチにいらっしゃい! 良い物あげるから!」とか言われて、
よく分からない身の危険を常に感じていたので、ひたすら逃げてきたのである。
そして今、何の因果か遊園地デート(上条は無自覚)してきたばかりの美琴の部屋に、
お呼ばれされている。そんな経緯があっての「何でだよ!」なのだが、
どちらかと言えば、そう叫びたいのはこっちである。

「ステイル君、何か飲む? オレンジジュースとコーラがあるけど」

奥から美琴が話しかけてくる。
ちなみに彼女も、ミニサイズの上条を目の前にして胸キュンしてしまったクチである。

「……………」
「…? ステイルくーん?」
「……ハッ! そう言えばステイルって俺か! な、な~に~? 美琴お姉ちゃーん!」

自分で付けた偽名ではあるが、呼ばれ慣れないので返事が一瞬遅れてしまう。
そもそも、とっさに付けたから大して思い入れもないし。
「神裂ステイル」という名前も、知り合いから取っただけで明らかに適当だし。


上条は周りにバレないようにする為に、『元ネタ』よろしく子供っぽい声で受け答えをする。
美琴に対して「お姉ちゃん」とか、何だか背徳感たっぷりでアブノーマルなプレイっぽい。
しかしそこにいるのが上条ではなく、限りなく上条に似ているだけの子供だと思っている美琴は、

(ん~~~~っ! かんわいいにゃあぁ~~~!)

と顔を綻ばせてしまう。母性くすぐられまくりである。
結局美琴は、オレンジジュースとコーラ二つ共リビングに運ぶ。激甘やかしである。

「あ…ありがとうございます」
「遠慮なんてしなくていいのよ? ステイル君はまだ子供なんだから」

何だか美琴がいつもより優しい…と上条は思った。
いつもは何と言うか、常にツンツンしているイメージがあっただけに、
普段見られない表情に、ちょっとしたギャップ萌えを感じてしまう。
もっとも、普段もツンツンの裏に隠された、真実はいつも一つな感情があるのだが、
鈍感なバーローである上条には、それが気付けないのである。
だが今は、美琴の事を「いいかも…」とか考えている場合ではない。
部屋の中には、もう一人いるはずのルームメイトが見当たらないのだ。

「ね、ねぇ美琴お姉ちゃん。この部屋って二人部屋だよね? そっちにもう一つベッドがあるし」
「ん? ああ、そこは黒子っていう私の一つ下のお姉さんが寝てるの。
 でも黒子は風紀委員でお仕事が忙しいみたいで、今日は帰れないんだって」
「へ、へぇ~…そうなんだ……」

マズッた。元々は風紀委員に保護してもらう目的でここまでやってきたのに…と考えた所で。

(つーかよく考えたら、わざわざここまで来なくても、
 普通に風紀委員とか警備員の支部にでも行けば良かったんだよな。
 姫神達に追いかけられて、相当テンパってたんだな、俺…)

女性に追いかけられた事よりも、体が縮んだ事に対してテンパっては如何だろうか。
科学技術が20~30年先を行く学園都市だから、年齢が戻る薬品があっても、
そしてそれを元に戻す薬品があっても、不思議じゃないとでも思っているのだろうか。
確かに、かつて一方通行がレベル6へと進化するには、
通常の時間割りで250年の歳月が必要だという演算結果が算出された為、
細胞の老化現象を抑える研究が秘密裏に行われ、
その成功例として月詠小萌が生み出された(?)りしたのだが。

ともあれ、風紀委員が今日は帰ってこられないのなら長居は無用だ。
上条はいそいそと帰り仕度を始める。しかし、これに待ったをかけたのが美琴である。

「えっ、えっ!? もう帰っちゃうのステイル君!?」
「う…うん。いつまでもお姉ちゃんのお世話になる訳にはいかないし」
「でも、もう真っ暗よ!? 完全下校時刻も過ぎてるし…」

確かに窓を見ると、とっくに月が昇っている。まだ18時前なのだが、冬は日が落ちるのが早いのだ。
この時間帯はスキルアウト達が活発になるので、小学校一年生がウロつくのは大変危険である。
なので。

「今日だけでも泊まっていきなさい! ねっ!?」
「えっ………ええええええええ!!!?」

まさかのお泊りイベント発生である。しかも、今日は白井が帰ってこないとの事なので、
てっきり白井のベッドを使わせてくれるのかと思いきや、

「ねー? 今日はお姉さんと一緒におねんねしましょうねー♪」
「えっ………ええええええええ!!!?」

まさかのベッドインである。
勿論、美琴はショタ条に『ナニか』しようとしている訳ではないが、
そのショタ条くんの頭の中は通常営業の上条さんなので、色々とよからぬ妄想をしてしまう。
例えば、ミコっちゃんとの『おねショタ』とか。
例えば、ミコっちゃんとの『おねショタ』とか。
例えば、ミコっちゃんとの『おねショタ』とか。
だがそんな事は絶対に有り得ないので、上条はブンブンを頭を振り、冷静さを取り戻す。


「い、いいいいや、だだだ、大丈夫っ! 一人で寝れるから! お、おやすみ!」

上条は逃げるように白井のベッドに駆け込もうとする。
しかし「ダ~メ!」と言いながら、美琴が背後から上条を抱き締める形で、それを止めた。
美琴は超能力を使わなくても中学二年生離れした身体能力を持っており、
そうでなくてもこちらは小学校一年生程度の身体能力しか持っていない。
抱き締められた腕の中でジタバタともがいても、全く離れられる気配がしない。

「こら、暴れないの! ステイル君は小っちゃいから、
 もうおねむになるのは分かるけど、でもその前にお風呂に入んなきゃ!」
「えっ………ええええええええ!!!?」

今度はまさかのお風呂イベント発生である。
しかも言うが早いか、美琴はさっさと上条の服を脱がせてしまう。
これ以上暴れられる前にやってしまおうという事だ。

「はい! 次はおズボンとパンツね」
「いやあああああああああああ!!!!!」

上条の決死の叫びも虚しく、下も下ろされてしまう。
だが流石の上条も最終防衛ラインは護り、両手で股間を隠す。
その様子に、美琴はクスクスと笑った。

「ふふっ、恥ずかしいの? ステイル君はおませさんなのね♪」
「は……ははは…」

上条さん、真っ赤な顔で泣きながら乾いた笑い声を出すの巻である。
こんな状況、もはや周りに危険が及ぶからとバレないように気をつけていなくても、
今更自分が上条だと言えない。言えば一番危険なのは、周りではなく上条自身だ。
と、そんな事を考える余裕もなく、今度は美琴が服を脱ぎ始める。

「みみみみみみここ美琴さんっ!!!!!?」
「もう…『美琴さん』だなんて他人行儀にしなくても、
 さっきみたいに気軽に『美琴お姉ちゃん』って呼んでいいのよ?」

言いながら、スルスルと制服を脱ぎ、あっという間に下着姿になる。
しかしその瞬間、上条の体にある異変が起きて、
美琴のストリップは下着の段階でストップする事となる。
助かった? いやいや、上条は高校生不幸体質なのだという事を忘れてもらっては困る。

「うぐぁっ!!? くっ…だ、ぁ…うあああああぁぁぁ!!!」
「っ!!? ステイル君っ!? ステイル君どうした……の…?」

ステイル君(仮)が急に苦しみ出したので、慌てて駆け寄った美琴。
するとそのステイル君(笑)は、見る見る内に体が成長し始めたではないか。
否。正確には、元に戻ったと言った方が正しいだろう。

実は上条が飲まされた謎の薬、まだまだ開発途中であり、効果も数時間しか持たなかったのである。
上条は「はぁはぁ」と荒い息遣いをしながらも、元の体に戻った事に感激する。

「お、おおおおお! 戻った! 良かった~~~!」

どこか体におかしい所はないか、自分の体中をあちこち確認する上条。
その際、両手も広げて見た訳で、それまで隠していたモノも解放してしまった訳で。

さて、では美琴目線ではどうなっているか説明しよう。
現在彼女は下着姿である。そしてお風呂に入れようと服を脱がせた上条似の小学生が、
どういう訳か上条そのものになっている。更に、その股間には上条さんのチンアナゴ。
その結果。

「み゛に゛ゃアアアアアアアアアあああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

まぁ、そりゃ漏電するでしょうね。



ちなみに冒頭で出てきた黒ずくめの暗部とやらは、
何かアイテムのメンバーが殲滅させたらしいから、あんま気にしなくていいよ?










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