第1章-04
遠くの親戚より近くの他人という。
私にとっての白井黒子は、普段会えない両親よりもより
密接で切ることのできない存在だと思っている。
私にとっての白井黒子は、普段会えない両親よりもより
密接で切ることのできない存在だと思っている。
御坂様扱いせず、自分の幼児的な趣味までに含めて、自分を心から友人として扱ってくれた
ダダ一人の、かけがえのないルームメイト、自分が背中を預けるにたる存在である、「白井黒子」正直なぜ切り捨ててしまったのか心が痛む。失うには余りに大きな代償だった。
ダダ一人の、かけがえのないルームメイト、自分が背中を預けるにたる存在である、「白井黒子」正直なぜ切り捨ててしまったのか心が痛む。失うには余りに大きな代償だった。
あのいけすかない女に黒子の自分への想いを消してもらった時から、ずきずきと心の芯を痛みつける。こんな大事な空間を自分で破壊して自分は何をしたいのか、自分に正気が残ってれば絶対にしないだろう愚行。
でも結果としては、ためらないもなくやってしました。
もちろん初春さんも、佐天さんもやってしまった。
でも結果としては、ためらないもなくやってしました。
もちろん初春さんも、佐天さんもやってしまった。
それだけ、あの僧正、そして上条当麻のなぞの右腕の力は「自分だけの現実」を完全にぶち壊すには十分すぎる傷跡を自分に残してしまったのだろう。
自分は、その上条当麻や僧正にどんな手を使っても追いつこうとあがいている。髪を振りかざし、泣き叫び、そしてどんなにみじめな思いをしても、あのいけすかない女に土下座をすることが些細に思えるどんな卑劣な手を使っても、彼のそばにいたいと思ってしまった。それ以外の事が目に入らない。チポッケな自分に戻ってしまった。
自分は客観的な話、この学園都市という小さな世界の中では、屈指の天才だという自負がある。言ってみれば学校教育の枠の中ではもっとも成功した存在。
だけれども、おそらく最強であろう、僧正や彼のなぞの右腕に潜む力にははるかに及ばない
矮小な存在である自分。
矮小な存在である自分。
最強のひとつ下の存在の自分、そして学校教育の最高の模範生の自分だが、あの僧正から逃げ回った時には気が付いてしまった。
自分がこのまま学校教育にいくら時間を費やそうともその延長線上にあのステージがない。
上条当麻のなぞの右手に追いつくことはないと。
自分がこのまま学校教育にいくら時間を費やそうともその延長線上にあのステージがない。
上条当麻のなぞの右手に追いつくことはないと。
白井黒子との思いは大事な宝物だ。そして初春さんや佐天さんと散々無茶をして、この町を
共に守ろうしたことも全部一生物の思い出だ。
だけれど、ちょっとうぬぼれかもしれないけど、この4人の共通の思い出を成立させる
鍵に学校教育での天才、ふつうの戦力にたいして圧倒的な戦力である自分の存在があって
存在する話だと思っている。
共に守ろうしたことも全部一生物の思い出だ。
だけれど、ちょっとうぬぼれかもしれないけど、この4人の共通の思い出を成立させる
鍵に学校教育での天才、ふつうの戦力にたいして圧倒的な戦力である自分の存在があって
存在する話だと思っている。
学園の日常で発生する非日常イベントを、4人で力を合わせて謎解きをして、最後に
決めを自分の圧倒的な戦力で解決なんて小説みたいな話が可能なのは、御坂美琴の存在
なくしてありえないだろう。
それが心を折られたしまった、自分ではとてもそんな主人公になれるわけがない。
もうファミレスでのうのうと楽しい話などできはしない。
これから、彼を襲う存在から自分の身を守る力もない今のチポッケな自分
決めを自分の圧倒的な戦力で解決なんて小説みたいな話が可能なのは、御坂美琴の存在
なくしてありえないだろう。
それが心を折られたしまった、自分ではとてもそんな主人公になれるわけがない。
もうファミレスでのうのうと楽しい話などできはしない。
これから、彼を襲う存在から自分の身を守る力もない今のチポッケな自分
今は、自分を0からみつめ、心眼を極限まで研いで、自分のもてる力をすべて使って
彼にすがりつきたい。
彼にすがりつきたい。
時間稼ぎに彼にできるだけ近づいて、彼を知って少しでも手がかりをつかみたい。
そうこれは戦略的な撤退なのだ。
明晰すぎる、切れ味の良すぎる、学校教育で形成された屈指の頭脳が、自己の正当化
をフル回転で始める。
をフル回転で始める。
そうこれは戦略的な撤退。私を再定義するために態勢立て直しの時間。
そして、上条当麻を陵駕する存在になるための雌伏の時間。
新たな自分だけの現実を確立するために必要なプロセス。
そして、上条当麻を陵駕する存在になるための雌伏の時間。
新たな自分だけの現実を確立するために必要なプロセス。
白井黒子 少し待っててね。私があなたを取り戻す力を持つその日まで
もう一度ファミレスでバカなことを言い合えるその日まで
もう一度ファミレスでバカなことを言い合えるその日まで