とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part017

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第2章-07


「共通の憎しみほど人類を団結させるものはない。」
という格言がある。 ロシアの文豪チェーホフの言葉である。

吊り橋効果とか、ロミオとジュリエットの恋愛とかもそうゆう話。
ふふふ・・・これはチャンスだわ。共通の敵てやつは、なにより
恋愛を燃え上がらせるんだから。
さーてと、その前に・・・アイツの不幸てヤツの元を絶ちましょう。


アイツの不幸はなにか。
上条当麻に調べ上げた日常生活をトレースする。
そーね、まずは、空白の冷蔵庫を満たす必要があるわね。
よしよし。。。アイツに電話しよう。

まだ12時50分 5限開始まで10分あるわね。では

美琴:もしもし、当麻?
上条:ああ美琴か?どうした?何かあったか?
   まただれかに襲われたか?
美琴:心配してくれてありがとう。
   大丈夫よ。それでね、今日も相談したいことが
   あるから放課後、時間くれない?ちょっとね。正直怖いのよ。
   なんかね。強い人に守ってもらたいのよ。

上条:らしくねーな。レベル5の御坂さん?サロメだって、封殺
   したろうに?
美琴:ちょっと、そこに上里さんいないでしょうね。刺激しちゃだめよ。
   まだトラブルはすべて解消していないんでしょ?
上条:いないけど。ああ悪い気をつけるよ。
   いつも無神経で悪かったな。
美琴:いいのよ。そのくらい。
   それでね、当麻ていつもスーパーへ買い物いくじゃない?
   私いま暇だから、
   買い物してね、当麻の冷蔵庫に入れてあげたいな・・と
   思っているのよ。
上条:おまえ・・寮は?ああそうか ワリイ 忘れていた
   常盤台卒業したんだったな。
   でもいいのか、忙しいだろう。俺の学校の授業なんて
   お前にとっては屁みたいな  
   もんだろうけどさ。でも後4日だろう。
美琴:そうね。でもね私を守ってもらう
   これは御礼なのよ。気にしないで。
上条:わかった。
美琴:で、今日はインデックスいる?悪いけど私が行くのを伝えてね。
   「たくさん食材を持った短髪がくるってね」じゃお願いよ。
上条:美琴にはかなわないな。わかったよ。
美琴:じゃ16時に校門で、補習や人助けで遅れるなら
   電話くらいしてよ。

美琴は、携帯情報端末をテーブルにおき、再度ソファに座りなおす。
そして小さくため息をつき、首を前にかしげる。
そして独り言を言う。

はあ・・馬鹿みたい。たったこれだけのことを
今までなんでできなかったんだろう。

つまらない意地、レベル5というおごり、常盤台のエースという
ブランド、
今まで積み上げてきた、時に人を捨てた能力開発
という名の苦行。
分厚く積みあがった自分の体面・メンツてやつが、失敗を
極度に恐れる自分を構成し、彼に対する目
をくもらせてきたのではないか?
なにが・・竹を割った性格だ。自分よりレベルが低い学生にしか
見せない、単なる強者の余裕てやつじゃないのか?
本当の70億分のいくつにたいしては単なるビビりな自分。
学園都市という狭いそれも180万人の学生の中では
強者すぎないといういわば井の中の蛙。

でも。。。サロメをおもいだす。
今、外界に強者に対しては、弱い、卑称な存在にすぎないことに
気がついていない井の中の蛙では、おそらく
勝つことはできなかったろう。
だが、相手を十分に対策し、自分を弱さを補足する
手段を得ることで、
なんとか勝利に持ち込んだ。

ふふ・・忘れるとこだった。
そうね。アイツに告白なんか簡単にしてはいけないんだわ。
アイツもそれはわかっている。
上条当麻の右腕に伴う不幸てやつに立ち向かえる
強さがない女が、彼の伴侶になる
資格なんてないのだから。
私は、やっとそのステージに立てる。
彼の恐ろしいほど馬鹿な、でもまっすぐな
心のすべて認め、許すことができる。
そして、彼の不幸に共に立ち向かえる。

いまなら言える、
僧正ありがとう。私は変わったのよ。
いまならアンタなんか怖くないわよ。

アンタを星の墓場から引きづり出して
ぶっ飛ばすわよ。









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