第2章-08
敵の敵は味方という。
アメリカ独立戦争中のフランスと東部13州の
関係がそのような話だろう。
当時イギリスと敵対していたフランスは、
イギリスに叛旗をひるがえした
13州に多大な援助を行い、その結果、圧倒的に強大だった
イギリスは
東部13州の独立を1783年に認めることとなった。
NYの自由の女神が、この時の米仏の連携の感謝の証であるのは
有名な話である。フランスは米国独立時にさらに、広大な
北米領土を米国に割譲し大国、米国の基盤を提供した。
当時の13州が英仏対立を利用できる、人物をトップに
有していたからこそ
可能だったことだが、英仏対立がなければそもそも
独立すらできなかった
だろう。
関係がそのような話だろう。
当時イギリスと敵対していたフランスは、
イギリスに叛旗をひるがえした
13州に多大な援助を行い、その結果、圧倒的に強大だった
イギリスは
東部13州の独立を1783年に認めることとなった。
NYの自由の女神が、この時の米仏の連携の感謝の証であるのは
有名な話である。フランスは米国独立時にさらに、広大な
北米領土を米国に割譲し大国、米国の基盤を提供した。
当時の13州が英仏対立を利用できる、人物をトップに
有していたからこそ
可能だったことだが、英仏対立がなければそもそも
独立すらできなかった
だろう。
局面を支配できない、弱者の自分には、全部を
いっぺんに場を構成する
ことはできない。局面ごとに敵に敵の敵をぶつけて、
一つづつ、敵を退場に
追い込んでいく以外はない。
いっぺんに場を構成する
ことはできない。局面ごとに敵に敵の敵をぶつけて、
一つづつ、敵を退場に
追い込んでいく以外はない。
もっとも、2日前の状況に違い、情勢の整理はだいぶ済み、僧正と
愛する彼氏の
不可思議な右手に恐れおののき、絶望の淵に沈み込んでいたころ
に比べれば
遙かに、心は楽になった。
自分の想像以上に彼とその周りの世界の異常性に
気がついたおかげで、自分の
無力感について、はっきりいって杞憂だったと今は言える。
愛する彼氏の
不可思議な右手に恐れおののき、絶望の淵に沈み込んでいたころ
に比べれば
遙かに、心は楽になった。
自分の想像以上に彼とその周りの世界の異常性に
気がついたおかげで、自分の
無力感について、はっきりいって杞憂だったと今は言える。
「彼」も局面は支配できていない。
ただ運命に翻弄されているだけ。
一番大きいのは、だれひとり、彼の心をつかんでいなかったこと。
彼が異性の告白を本能的に拒絶していたことがわかったこと。
そして、彼は自分の右腕さえ支配できていない。
ただ運命に翻弄されているだけ。
一番大きいのは、だれひとり、彼の心をつかんでいなかったこと。
彼が異性の告白を本能的に拒絶していたことがわかったこと。
そして、彼は自分の右腕さえ支配できていない。
ふふふ・・使えない力なんて、自分の力とは言えないわね。
「まあいいわ、私があなたの右腕を使ってあげる。」
スタンドアロンのPDAに脳波で思念を語る。
頭を研ぎ澄まし、思念を練る。
「まあいいわ、私があなたの右腕を使ってあげる。」
スタンドアロンのPDAに脳波で思念を語る。
頭を研ぎ澄まし、思念を練る。
アンダーラインがある以上、独り言も危険だ。
ここ2日、書庫、軍事クラウド、莫大な機密情報に
触れわかったことが
ある。
「この町では、すべての行動・発言が見られている。」ということだ。
窓のないビルにいる、独裁者にアンダーラインによってすべて見られている
彼に知らないことなどない。ということだ。
窓のないビルという安全地帯から、10月までは暗部を、いまは木原を使って、邪魔なものを排除している。
ここ2日、書庫、軍事クラウド、莫大な機密情報に
触れわかったことが
ある。
「この町では、すべての行動・発言が見られている。」ということだ。
窓のないビルにいる、独裁者にアンダーラインによってすべて見られている
彼に知らないことなどない。ということだ。
窓のないビルという安全地帯から、10月までは暗部を、いまは木原を使って、邪魔なものを排除している。
ふふ・・まあいいわ、いざとなれば・・・
手はだいぶそろったからさ。
それに今のわたしは一人じゃないしね。
手はだいぶそろったからさ。
それに今のわたしは一人じゃないしね。
さあそろそろ食料調達でもしますかね。ふふ本当苦労するわね。金のない彼氏を
持つとね。 さあてと。。。。14時ね。15時までには買い物終了しましょう。
もしもし、インデックス?
当麻から話聞いている?食材いっぱい買うから運ぶの手伝ってくれる?
時間は14時50分、いつもの当麻が特売に行くスーパーよ。
場所は知っているわよね?じゃ、現地集合で。
持つとね。 さあてと。。。。14時ね。15時までには買い物終了しましょう。
もしもし、インデックス?
当麻から話聞いている?食材いっぱい買うから運ぶの手伝ってくれる?
時間は14時50分、いつもの当麻が特売に行くスーパーよ。
場所は知っているわよね?じゃ、現地集合で。
14時50分
なかなか買い物もたのしいわね。
いっぱい買ったわ。これならカレーが無難かしらね。
来た来た。
いっぱい買ったわ。これならカレーが無難かしらね。
来た来た。
美琴:これを持っていくの手伝だってくれる?
(ふふ・・ちょっと前ならこんなことできなかったわね。当麻には恋愛感情などないなんて
しらなきゃね嫉妬心なんて意味ないなんて知るまでは)
しらなきゃね嫉妬心なんて意味ないなんて知るまでは)
インデックス:短髪・・なんでこんなに短髪は優しいの?
美琴:当麻にとってインデックスが大事なら、私にとっても大事なのよ。それと
私のこと、美琴と呼んでくれないかな?いい?
インデックス:あ。。そうだね。美琴が変わったなら、私も変わるんだよ。
美琴よろしくなんだよ。
美琴:いいの?。うれしいな。じゃ3人仲良くやろう。
インデックス:美琴は料理はできるの?
美琴:インデックスの口に合うかどうかはわからないけど。基本的な
ものはできるわよ。
インデックス:楽しみにしているんだよ。
美琴:(ふふ。。自分がかわれば人も変わるのね。想定どおりだわ)
美琴:当麻にとってインデックスが大事なら、私にとっても大事なのよ。それと
私のこと、美琴と呼んでくれないかな?いい?
インデックス:あ。。そうだね。美琴が変わったなら、私も変わるんだよ。
美琴よろしくなんだよ。
美琴:いいの?。うれしいな。じゃ3人仲良くやろう。
インデックス:美琴は料理はできるの?
美琴:インデックスの口に合うかどうかはわからないけど。基本的な
ものはできるわよ。
インデックス:楽しみにしているんだよ。
美琴:(ふふ。。自分がかわれば人も変わるのね。想定どおりだわ)
そして、2人の少女は当麻をネタに10分ほど歩き、当麻のアパートへ着く。
インデックスがカギをあけ、部屋に入る。
さあてと、食材は購入したわね。じゃ冷蔵庫に収納しましょ。
ふふ。アイツ台所はちゃんと掃除しているのね。感心・感心。
美琴は手際よく、食材を冷蔵庫へ収納する。
さあてと、食材は購入したわね。じゃ冷蔵庫に収納しましょ。
ふふ。アイツ台所はちゃんと掃除しているのね。感心・感心。
美琴は手際よく、食材を冷蔵庫へ収納する。
さーあてと、
美琴:インデックス。当麻の学校に行ってくるわよ。
インデックス:わかってるんだよ。
美琴:じゃあ・・16:30には戻るから。
美琴:インデックス。当麻の学校に行ってくるわよ。
インデックス:わかってるんだよ。
美琴:じゃあ・・16:30には戻るから。
じゃ・・上里さんに少し挨拶しようかしらね。
単なる時間稼ぎだけどね。
ついたわね。
単なる時間稼ぎだけどね。
ついたわね。
美琴は、背筋に力を入れ、姿勢を正し、正面を見据え、作り笑いを浮かべ
正面の人物を見る。
正面の人物を見る。
(本当、バンクの写真通りの顔ね、まあ・・当麻程じゃないけど。)
(当麻は。。。ふふふ予定どおり来てないわ。ま^た誰を助けているのかしら?どれ・・監視カメラでは、あわてているわね。悪い癖だわ本当)
(当麻は。。。ふふふ予定どおり来てないわ。ま^た誰を助けているのかしら?どれ・・監視カメラでは、あわてているわね。悪い癖だわ本当)
美琴:上里さん、ハイこれをどうぞ、何もいわずにこの紙を受け取ってください。
質問も不要ですので。
上里:わかりました。さすがですね。いきなり本題ですか?
先日は、義妹が迷惑をおかけしました。
美琴:ずいぶんお元気なかたで少々、びっくりはしましたが、まあいまごろは
頭も冷やされているでしょうから。・・ただ。。あんまり元気すぎる妹
を・・・あ・来たようですね。まあそうゆうわけで気にしてませんから。
上条:はあ・・遅くなって美琴すまね。・・
美琴:いいのよ。当麻のことだから、いいのよ。ただもう少し私の事も見てほしいかな。
じゃ上里さん、そうゆうわけで、私は気にしてませんので、それと・・
当麻、よしよしちゃんと鞄はもってきたわね。じゃ・・帰りましょ。
上条:食事の件、ありがとうな。
美琴:これは御礼なのよ。御礼。では上里さん、お気をつけて。足元に気を付けてくださいね 。では。
質問も不要ですので。
上里:わかりました。さすがですね。いきなり本題ですか?
先日は、義妹が迷惑をおかけしました。
美琴:ずいぶんお元気なかたで少々、びっくりはしましたが、まあいまごろは
頭も冷やされているでしょうから。・・ただ。。あんまり元気すぎる妹
を・・・あ・来たようですね。まあそうゆうわけで気にしてませんから。
上条:はあ・・遅くなって美琴すまね。・・
美琴:いいのよ。当麻のことだから、いいのよ。ただもう少し私の事も見てほしいかな。
じゃ上里さん、そうゆうわけで、私は気にしてませんので、それと・・
当麻、よしよしちゃんと鞄はもってきたわね。じゃ・・帰りましょ。
上条:食事の件、ありがとうな。
美琴:これは御礼なのよ。御礼。では上里さん、お気をつけて。足元に気を付けてくださいね 。では。
美琴は、彼氏の左腕を握り、2秒間上里へ最大限の作り笑いをし、すぐに視線を元に戻す。
そして、心の中でつぶやく。
そして、心の中でつぶやく。
(せいぜい、自分の右腕をまもりなさい。死にたくなければ)
(義理の妹も守れないあんたに可能なのかしらね。でも
私が、サポートしたんだからせいぜいきりきりするのよ
敵の敵は味方なんだぁからさ)
(義理の妹も守れないあんたに可能なのかしらね。でも
私が、サポートしたんだからせいぜいきりきりするのよ
敵の敵は味方なんだぁからさ)
上里は、御坂美琴を見送りながら、
手に握らされた紙を見る。
手に握らされた紙を見る。
親愛なる上里さんへ
上条当麻の隣人よりも、いまは自分の右腕を気されたほうがいいですよ。
敵は身近なところにいます。木原唯一という刺客がそばにいます
敵は身近なところにいます。木原唯一という刺客がそばにいます
ヒントは、・・・焼却炉です。あとはご自分の身はご自分で。
お守りください。
では、お体ご自愛ください。
Best Regards 御坂美琴。
お守りください。
では、お体ご自愛ください。
Best Regards 御坂美琴。