第3章-09
少年老い易く学成り難し
・・朱子
・・朱子
時間は10秒ぐらいだったろうか、異様な雰囲気のため誰も
一言もしゃべらない。
その時間は何時間にも感じられるピリピリした時間。
一言もしゃべらない。
その時間は何時間にも感じられるピリピリした時間。
老人にも若者にも見える統括理事長が、何か喋りを始めた。
理事長はなにかを悟ったように
理事長はなにかを悟ったように
御坂美琴の器に何らかの価値を見出したように、ほかの
誰にも理解できない行為を始めた。
誰にも理解できない行為を始めた。
その瞬間、私の頭の中に理解できないほど、圧倒的な
莫大な、彼の思念が私の人格を上書きし、私は自分
でない別な何かになる異様な感覚に襲われた。
莫大な、彼の思念が私の人格を上書きし、私は自分
でない別な何かになる異様な感覚に襲われた。
アレイスタの莫大な、知識、経験、感情
その圧倒的な意思の力は私のちっぽけな、自分だけの
現実を塗り替えていく。いや・・多分それは違う。
私は力を、龍の力を彼を持つ彼の右手さえ陵駕する
あらゆる存在を超絶する圧倒的な力を求めていたんだ。
その圧倒的な意思の力は私のちっぽけな、自分だけの
現実を塗り替えていく。いや・・多分それは違う。
私は力を、龍の力を彼を持つ彼の右手さえ陵駕する
あらゆる存在を超絶する圧倒的な力を求めていたんだ。
だから、自分から受け入れたんだ。それがどんなに自分には合わない、それが
彼の隣に並び立つにはふさわしくないまがまがしいまでに「権力」というもの
に関わる生臭い力であろうとも、私は逡巡し、葛藤しながら受け入れていく。
彼の隣に並び立つにはふさわしくないまがまがしいまでに「権力」というもの
に関わる生臭い力であろうとも、私は逡巡し、葛藤しながら受け入れていく。
大覇星祭開催時に、妹達のAIM拡散力場をトリガーに、私の内在する、力が一時的に覚醒し、暴走
した事件があった。あの時は私はただ木原玄生に操られ、意識すら朦朧としていた。
した事件があった。あの時は私はただ木原玄生に操られ、意識すら朦朧としていた。
だが今は違う。窓のないビルさえ破壊できた、遙かにかさ上げされた自分だけの現実は意識
を失うことなく、主体的に力を受け入れていく。
魔神を知り、圧倒的な力を見せつけられた自分は、凶暴ともいえる、悪と善ともつかない
力だけを渇望し、自分からむしろ積極的にその力を受容し始める。
を失うことなく、主体的に力を受け入れていく。
魔神を知り、圧倒的な力を見せつけられた自分は、凶暴ともいえる、悪と善ともつかない
力だけを渇望し、自分からむしろ積極的にその力を受容し始める。
狭小な肉体に収容できない魂は、外部にあふれ、この世のものではおそらくない、
周期律表にもない謎の物質で、羽のような、まばゆい光を放つ何かを構成し始める。
目には見えないが、頭部も御坂美琴とはつかない別な何者へ変容を
始める。
周期律表にもない謎の物質で、羽のような、まばゆい光を放つ何かを構成し始める。
目には見えないが、頭部も御坂美琴とはつかない別な何者へ変容を
始める。
私の心はえもしれない高揚感につつまれる。
これが、力?力なのね。?
これが、力?力なのね。?
傷ついて、ボロボロになって、いつも誰かを救ってきた彼を、その後ろ姿を見送るしか
なかった私。その彼とともにあらゆる不条理と戦いたい、彼を守りたい、背中を任され
たいそんな、一途な思いが、突き動かし、この町をあらざらい調べ、アレイスタを知り
そして、・・・ついに得た力。
なかった私。その彼とともにあらゆる不条理と戦いたい、彼を守りたい、背中を任され
たいそんな、一途な思いが、突き動かし、この町をあらざらい調べ、アレイスタを知り
そして、・・・ついに得た力。
もうひとつの自分の声、怜悧な御坂美琴が反問する
リスク?
もうそんな次元は越えた。
彼が喜ぶの?
彼はもう私のもの、誰にも彼を渡さない。
あんたのやっている事は、犯罪よ?
ええ・でもそんなもの・・力を得るためのコストよ。
彼が喜ぶの?
彼はもう私のもの、誰にも彼を渡さない。
あんたのやっている事は、犯罪よ?
ええ・でもそんなもの・・力を得るためのコストよ。
もうひとりの冷静な自分に
力を得た自分がむきになって反論する。
力を得た自分がむきになって反論する。
彼のいるステージにたてない無力な、耐えるだけの、
弱弱しい自分へ戻るの?
弱弱しい自分へ戻るの?
- もうそんなことはできない。
確かにちょっと理事長の力をもらった。
だけど、それが可能だったのは、
理事長からの力を受け止め、自分のものにできたのは、一途な狂った
ような彼の右手に並びたいという乙女の一念ではないのか?
だけど、それが可能だったのは、
理事長からの力を受け止め、自分のものにできたのは、一途な狂った
ような彼の右手に並びたいという乙女の一念ではないのか?
その思いが、自分だけの現実の拡張を可能にし、
自分に何かの理由で隠されていた本来の自分、
封印された本当の御坂美琴を取り戻しただけではないか?
自分に何かの理由で隠されていた本来の自分、
封印された本当の御坂美琴を取り戻しただけではないか?
それは、本当はメインプランではなかったかもしれない。
一方通行ほどの演算能力のないただの電撃使いの私。
だが、ネットワークを構成し、その力を利用することに
その存在意義を見出した私。
一方通行ほどの演算能力のないただの電撃使いの私。
だが、ネットワークを構成し、その力を利用することに
その存在意義を見出した私。
手順を追い、学園都市のネットを順番に陥落させ、ついに
ツリダイアグラムⅡにたどりつき、極限まで演算能力を高めた私。
ツリダイアグラムⅡにたどりつき、極限まで演算能力を高めた私。
その思いは、窓のないビルを消滅させ、アレイスタすら引き釣り出し、
ついにはその力をも入手した。
ついにはその力をも入手した。
学園都市の180万人の能力者から急速な勢いで、AIM拡散力場をはぎとり
膨張を続ける自分だけの現実は、急速に膨張を続け、学園都市の能力者は
力を、生命力を御坂美琴とは言えない、
何者かに吸収され活動を止めつつある。
膨張を続ける自分だけの現実は、急速に膨張を続け、学園都市の能力者は
力を、生命力を御坂美琴とは言えない、
何者かに吸収され活動を止めつつある。
学園都市のあらゆる活動が、
原動力たる電気が、御坂美琴の体に吸収され、
暗闇につつまれる。
原動力たる電気が、御坂美琴の体に吸収され、
暗闇につつまれる。
いや・・もしも製紙衛星から見れば、世界中から電気が吸収され
すべての東アジアから電気が、照明が消え、文明が止まりつつある
ことが観測できるだろう。
すべての東アジアから電気が、照明が消え、文明が止まりつつある
ことが観測できるだろう。
今この場にいる4人以外のすべてがとまりつつある学園都市。
大都市の喧噪は消え、闇に包まれた東京。
大都市の喧噪は消え、闇に包まれた東京。
あと数分、あと数分で、すべて終わる。
私の重い愛を、思う心を、彼に注げば、
それが、上条当麻の右腕を覚醒させ、龍のすべての力をひきだせば
私の想いは完遂する。
私の重い愛を、思う心を、彼に注げば、
それが、上条当麻の右腕を覚醒させ、龍のすべての力をひきだせば
私の想いは完遂する。
私と上条当麻の2人だけの世界になるんだ。
私と彼が、この世界のアダムとイブになる。
私と彼が、この世界のアダムとイブになる。
もう彼が傷つくこともない、
かれにはなんの意味もない無駄な能力開発に追われることもない、
魔神に追われることも、誰一人助ける必要もない、
完全な世界。
かれにはなんの意味もない無駄な能力開発に追われることもない、
魔神に追われることも、誰一人助ける必要もない、
完全な世界。
上里が我にかえり、理想送りを行使しようとする。
だが、発動前に、その右手は切断される。
魔神さえ送った右手も、あらゆる予兆を感知する・・彼女のまえには
無力だった。
だが、発動前に、その右手は切断される。
魔神さえ送った右手も、あらゆる予兆を感知する・・彼女のまえには
無力だった。
もう・・少し もう少しよ
後少し、あと少しですべてが終わる。
後少し、あと少しですべてが終わる。
だが・・・突然の彼の言葉が私をかき乱す。
もういい。いいんだ。美琴。
何があろうと俺は御坂美琴を愛している。
彼の言葉が電流のように私の心を突き抜ける。
何があろうと俺は御坂美琴を愛している。
彼の言葉が電流のように私の心を突き抜ける。
そして、彼の私が予期しない行動が、
私を困惑させる。
私を困惑させる。
当麻は、自分の口で私の口をふさぎ、私を抱擁する。
私は彼のなすが儘に、される。
彼の舌の味、彼の意外にたくましい体、
すべてが私を、怜悧な御坂美琴をよみがえらせる。
私は彼のなすが儘に、される。
彼の舌の味、彼の意外にたくましい体、
すべてが私を、怜悧な御坂美琴をよみがえらせる。
莫大な感情が、消えようとしていた自分だけの現実を補強し、私は
正気を取り戻し始める。
正気を取り戻し始める。
美琴ごめん。
もう何もしなくてもいい。
俺は美琴のすべてを愛しているんだ。
もう何もしなくてもいい。
俺は美琴のすべてを愛しているんだ。
上条当麻の精神が、私のいじけた
力だけを求める精神に打撃を与える。
私は何をしているんだ?私は苦しみで胸がとまらなくなった。
力だけを求める精神に打撃を与える。
私は何をしているんだ?私は苦しみで胸がとまらなくなった。
もうやめよう。
客観的に考えよう。
思考がだんだん明晰になる。自分の目的はほぼ達成したと言っていいだろう。
何より小さなことでうじうじ悩んでいた自分があほらしく見えるほど視野はひろ
がった。力を失っても、莫大な知恵できっとカバーできるだろう。
客観的に考えよう。
思考がだんだん明晰になる。自分の目的はほぼ達成したと言っていいだろう。
何より小さなことでうじうじ悩んでいた自分があほらしく見えるほど視野はひろ
がった。力を失っても、莫大な知恵できっとカバーできるだろう。
もうそろそろ潮時か?彼が私のすべてを愛してくれるといった。
何より上条当麻のにおい、言葉、雰囲気が私を暖かい気持ちにする。
私は気持ちを整える。戦は始めるより終わらせるほうが難しい。
私は気持ちを整える。戦は始めるより終わらせるほうが難しい。
太平洋戦争の日本などそうだろう。フィリピン レイテ島で海軍を失い、
もはや勝ち目などないのにその後1年づるづる戦争を続け、国土を焦土と
化し、原爆を2発投下され終わった。
もはや勝ち目などないのにその後1年づるづる戦争を続け、国土を焦土と
化し、原爆を2発投下され終わった。
戦は余力があるときに潔く終わらせる必要がある。
追い込まれてからでは遅いのだ。
追い込まれてからでは遅いのだ。
今しかない、アレイスタの試練と誘惑に耐えた今が最後のチャンスなんだ。
自力で誘惑を断ち切った今こそ潮時なのだ。
自力で誘惑を断ち切った今こそ潮時なのだ。
だから交渉する。
交渉とは何か?
自分がしたいことと相手がしたいことの接点を探す作業だ。
私がしたいことは何か?
上条当麻の伴侶であることをアレイスタに認めさせること。
そのために必要なことは何か?
私が上条当麻の伴侶にたるにふさわしい、力と識見を持つこと。
それはなにか?
何事にもどうじない強靭な精神力と、あらゆる攻撃から身を守る力を持つこと
なにより上条当麻のすべてを愛し、信じぬくこと。
交渉とは何か?
自分がしたいことと相手がしたいことの接点を探す作業だ。
私がしたいことは何か?
上条当麻の伴侶であることをアレイスタに認めさせること。
そのために必要なことは何か?
私が上条当麻の伴侶にたるにふさわしい、力と識見を持つこと。
それはなにか?
何事にもどうじない強靭な精神力と、あらゆる攻撃から身を守る力を持つこと
なにより上条当麻のすべてを愛し、信じぬくこと。
それ以外はすべて小さな問題だ。
私が脳波でアレイスタに告げる。
私が脳波でアレイスタに告げる。
私は、常盤台を去り、覚悟を示した。
私は、策を弄し、サロメと木原唯一を葬り知恵を見せた。
私は、窓のないビルを様々な力を積みあげ消滅させた。
私は、力の誘惑に耐え、自分で暴走を止めた。
私は、策を弄し、サロメと木原唯一を葬り知恵を見せた。
私は、窓のないビルを様々な力を積みあげ消滅させた。
私は、力の誘惑に耐え、自分で暴走を止めた。
そして最後に私は、上条当麻に愛されていることを示した。
アレイスタは沈黙し、30秒無言で沈思を続けた。
その30秒がとてつもなく長く感じた。
そして当麻は、私を心配そうに、見ている。
その30秒がとてつもなく長く感じた。
そして当麻は、私を心配そうに、見ている。
アレイスタは・・・仕方がない。とだけ言った。
そのあと、莫大な交換条件が頭に直接叩き込まれた。
そのあと、莫大な交換条件が頭に直接叩き込まれた。
ぎりぎり私がのめる条件だが、交渉は成立した。
私は深々と統括理事長へ頭を下げ、すべてが終わった。
アレイスタは予備の核シェルターへ去り、上里は私が救急車を呼び冥土帰しの医師へ
送り、当麻と私の2人が残された。
送り、当麻と私の2人が残された。
今回の事件の顛末は、テロリストの仕業として、すべての電子的な記録は私が、都合のよい適当な話に作り変え、その台本を元に食蜂に人の記憶を改竄してもらった。
当麻:美琴・・・おまえを苦まさせてごめんな。
美琴:当麻・・本当にごめんなさい。私のトラブルにまたあなたを巻き込んでしまった。
当麻:もう僧正は吹っ切れたか?
美琴:ええ・・それ以上の力に触れてもなんとか立ち止まる事ができた。
もう迷わない。
当麻・・もう1回いい?告白させて。
じゃ・・
私、御坂美琴は、8月21日に命を救われてから、あなたの事が好きです。
私の心は、私の想いは、あなたへの莫大な感情でいっぱいです。
誰に襲われようが、あなたが誰と戦おうとも、あなたを信じ、あなたのそば
で、あなたとともに戦います。
あなたにどんな運命が訪れようともそれに抗い、ともに堪えます。
不束ですが、上条当麻さん 私と婚約してください。
美琴:当麻・・本当にごめんなさい。私のトラブルにまたあなたを巻き込んでしまった。
当麻:もう僧正は吹っ切れたか?
美琴:ええ・・それ以上の力に触れてもなんとか立ち止まる事ができた。
もう迷わない。
当麻・・もう1回いい?告白させて。
じゃ・・
私、御坂美琴は、8月21日に命を救われてから、あなたの事が好きです。
私の心は、私の想いは、あなたへの莫大な感情でいっぱいです。
誰に襲われようが、あなたが誰と戦おうとも、あなたを信じ、あなたのそば
で、あなたとともに戦います。
あなたにどんな運命が訪れようともそれに抗い、ともに堪えます。
不束ですが、上条当麻さん 私と婚約してください。
よろしくお願いします。
当麻:美琴、ありがとう。こんな俺を心から愛してくれてありがとう。
悪い。長いプロポーズは抜きでいいか?
俺の気持ちなんて決まっている。
美琴がロシアに来た時から、俺は美琴が誰より好きだった。
悪い。長いプロポーズは抜きでいいか?
俺の気持ちなんて決まっている。
美琴がロシアに来た時から、俺は美琴が誰より好きだった。
美琴いいか。
2人はお互いを見つめあう。
2人はお互いを見つめあう。
短い沈黙の後、距離が0になり
2人は2度目のぎこちない接吻を交わす。
- そして・・・
2人は暗がりへ消える。
そして・・・2年後・・・
そして・・・2年後・・・
美琴:明日は結婚式ね。
当麻:正直結構今更だな。夫婦で登校なんて言われてもう2年だもんな。
美琴:しかし驚いたわ。野外コンサート会場で結婚式なんてね。
招待状が2万枚以上よ。
当麻;はあ式典費用で10億円なんてどこの芸能人だよ。
大丈夫か?式典費用
美琴:父親が5億だしてくれたわ。それとアレイスタさんが2億円、あとは
祝儀で何とかなるでしょ。
当麻;それよりさ・・世界中継なんてどうゆうこと?
美琴:よくいいますね。世界を救った英雄が。
当麻:美琴こそ、その英雄が自在に活躍できるようにいつも完璧な
偵察・条件整備ありがとうございます。
美琴:いいわよ当麻惚気話はさ・・で、挨拶は決めたの。説教はダメよ。
当麻:正直結構今更だな。夫婦で登校なんて言われてもう2年だもんな。
美琴:しかし驚いたわ。野外コンサート会場で結婚式なんてね。
招待状が2万枚以上よ。
当麻;はあ式典費用で10億円なんてどこの芸能人だよ。
大丈夫か?式典費用
美琴:父親が5億だしてくれたわ。それとアレイスタさんが2億円、あとは
祝儀で何とかなるでしょ。
当麻;それよりさ・・世界中継なんてどうゆうこと?
美琴:よくいいますね。世界を救った英雄が。
当麻:美琴こそ、その英雄が自在に活躍できるようにいつも完璧な
偵察・条件整備ありがとうございます。
美琴:いいわよ当麻惚気話はさ・・で、挨拶は決めたの。説教はダメよ。
2人の会話は尽きることはない。
2年間も世界のあらゆる紛争にかかわりそれを解決した2人
お互いを助け合い、お互いの背中を預け、無二のパートナとしてすでに2年の月日
を過ごしている。
もう新婚ではない、心を通わすベテラン夫婦のような阿吽の呼吸。
2年間も世界のあらゆる紛争にかかわりそれを解決した2人
お互いを助け合い、お互いの背中を預け、無二のパートナとしてすでに2年の月日
を過ごしている。
もう新婚ではない、心を通わすベテラン夫婦のような阿吽の呼吸。
当麻・・・もういいはね。
美琴・・・いいぞ。
美琴・・・いいぞ。
2人はベットへ入り、何万年も繰り返された神聖な儀式を始める。
2年2人は我慢した。もういいだろう。2人とも長点上機大学への進学
が決まっている。
2年2人は我慢した。もういいだろう。2人とも長点上機大学への進学
が決まっている。
美琴もしも・・
当麻・・・いいわ。大学は2年休学するわ。
私は2年飛び級しているのよ。2年休学しても変わらないでしょ。
当麻・・・いいわ。大学は2年休学するわ。
私は2年飛び級しているのよ。2年休学しても変わらないでしょ。
はは・・まさか お前・・
そんなわけないでしょ。
そんなわけないでしょ。
わたしは本当に今幸せだ。
上条当麻と共に歩み、上条当麻とともに泣き、笑い、戦い、生きている。
龍の力を持つ彼の伴侶であり、アレイスタの知恵を持つ私の人生は
決して楽なものではないだろう。
だけど、きっとどんな困難も乗り換えられる、2人の勇気と元気と
知恵で。
上条当麻と共に歩み、上条当麻とともに泣き、笑い、戦い、生きている。
龍の力を持つ彼の伴侶であり、アレイスタの知恵を持つ私の人生は
決して楽なものではないだろう。
だけど、きっとどんな困難も乗り換えられる、2人の勇気と元気と
知恵で。
さようなら常盤台
さようならアレイスタ
さようなら御坂美琴
私は明日から上条美琴になります。
さようならアレイスタ
さようなら御坂美琴
私は明日から上条美琴になります。
2年後世界のマスコミは学園都市統括理事長
アレイスタ・クロウリーの死去を報道し、
その後任に親船最中の就任を報じた。
アレイスタ・クロウリーの死去を報道し、
その後任に親船最中の就任を報じた。
同時にその外交秘書官に、上条当麻・上条美琴の就任が報道された。
(完)
(完)