とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

3-472

最終更新:

NwQ12Pw0Fw

- view
だれでも歓迎! 編集

小ネタ レールガンとイマジンブレーカー 2



~上条視点~


「くっくっく...」

とある男子寮で上条が笑っていた。なぜなら、ソーゴオという学園都市でも最大のデパートで日本一と名高いカレーパンを
2つもかえた。日本一ということで一年中混んでいるその店のカレーパンを食べるのは、想像を絶する苦労をすること必至で
そのあまりのうまさから店を三次元で見ることすら叶わなく、6時間並んだ末、売り切れでごめんねー星と言われてしまう人も多々いる...「らしい」。

そう。「らしい」だ。今日の上条はかなり付いている。その恐るべきスペックをもつパンをたった十分並んだだけで手に入れてしまったのだ。喜びのあまり、
カレーパン2つも買えたよ。くひひっひとか独り言をしている。かなりイっておられる。

「さーーて、ではいただきますか!」

とここでひとつ気づく。

「な!?温かくないぞ!」

そう。デパートから上条宅までは結構な距離があるので、アツアツのパンもさめてしまったのだ。

(これはいかん)

と普通のトーストなどを焼くオーブンで温めることにした。2ついっきに。















1000wで5分間。









つまりは。


「ぎゃああああああああああああ。こげとるうううううううう!!!!!」


そう普通のトーストは冷蔵庫に入っていたりして、このくらいがちょうどいいのだが、パン屋などで買ってきたパンはこの質力だとこのざまだ。

「ふふふふふふふふうふ、不幸だ..........」

と悟る上条。放心状態で焦げた部分を包丁で切ろうとするがいかせん焦げたエリアが広く、切ろうとするとカレーパンじゃなくてただのカレーになってしまう感じだ。

(これが噂のツンデレか... 不幸ツンデレだなぁ...いやデレツンかこれは?ぬか喜びさせやがって!!)

仕方なくカレーパンを捨てる選択をしたところに

「男と私ならどっちが好き?」

とメールが御坂美琴からきた。半ば放心状態の上条はよくわからないが、いくらなんでも男が好きなわけがない。記憶にある限り父親以外からは全員に攻撃
されている気がする。いやいやそんなことはないと思い返すもやっぱりそんな感じがしてきた。

「バッ!お前のほうがすきに決まってんだろ!!お前も性的異常者だったのか!!?」

と至極まっとうな返信をする。メールの内容からしておそらくまたメールが返ってくるだろう。カレーパンが結構高かったので今日は飯なしだ。返信はあしたでいいやー
と寝ようとすると、







「私だってアンタのほうが好きに決まってんじゃん!!」


とか来たんですがこれなんでせう?

~美琴視点~




「私だってアンタのほうが好きに決まってんじゃん!!」



やってしまった。これで今までの関係は崩れてしまう.....。

美琴は少なからず上条の周りの者より自分が彼にとって特別な存在だと思っていた。
シスターズ、恋人ごっこ、体育祭。ほかにもたくさん...。記憶のことなんて自分くらいしか知らないんじゃないか?とまるで上条と秘密の約束をしたみたいで、お風呂で一人、にやけってしまった
ことさえある。

「いや でも ふられると決まったわけではない!告白したわけでもないし!それに あのバカなら軽く流すに決まってる!!」

と自分で自分を奮い立たせる。が実際は緊張しまくりだ。次に来るメールが、まるで天と地獄を決める宣告のように思える。

時刻は23時。この時間帯は以前ならシスターズのことで絶望していた時間だ。もうあんな絶望はないと思っていたが、まさかこんな気持ちになるとはおもわなかった。

とりあえず待つことにした。寝ようとも思ったが、やはり気になる。













23:30 こない











00:15 こない





やはり、いくら上条でもあのメールは重かったのか...


「....」





思い切って自分からメールすることにした。ここでBL本のことを話せば、誤解は解け、今迄の関係に戻れるかもしれないが、なんとなく、なんとなくだ。そうしたくなかった。


賭けてみたくなった。



自分とアイツの関係に。



メールだからか、自然と今迄思っていたことを言葉にできた。 メールを打っていて逆に言葉にして ああこう思っていたのか と思うところがあった。

送信するとき、少し迷いはあった。決定ボタンを押せば全てが変わる。





気づけば押していた。












決定ボタンを。





「なんかごめんね へんなメールして うん 気の迷いっていうか、私だって年頃なのよ? まわりに男がアンタしかいなかったら、そりゃ気になるわよ 
まして 私  アンタに何度も助けられたじゃない? たまにしか会えないし、アンタ何気に忙しいし 

ほんとはね 私  アンタに電撃あびせたくないの なんというかもっとふつうのことがしたいのよ 買い物したり 映画見たり 
夜遅くまでくだらない話ししたり ふつうじゃなくてもアンタの力になりたいのよ 恩返しっていうのもあるけど なんていうか ね わからない?
 もっとみてほしいのよ アンタに 私じゃ アンタの支えにはなれない?」







結構長い文だ。





でもこれじゃ自分が何をしたいか、されたいのか、伝わらないと思い、ここまで来たら素直になろうともう一通おくった。









「アンタのこと好きかもしれない」









やっぱり少し、素直じゃないが十分に伝わるシンプルな一通を。








「もう寝よう...」






疲れ切った感じで寝た。美琴が寝てすぐに返信は来ていた。


ウィキ募集バナー