とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

00章

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だれでも歓迎! 編集


プロローグ


「だああああああ!不幸だーーーー!」
「待て、ゴラアアア!」

学園都市第七学区とある裏路地にて一人の少年が
多くの怖いお兄さんたちに追われていた。
逃げる少年はツンツンとした髪をしており顔は真剣そのものだ
対する追いかける男たちは獲物を見つけた狼のように楽しんだ表情をしている。

「ち・・・・・・くしょう、このままじゃ、追いつかれるか!?」

少年、上条当麻は後ろを振り返りながら徐々に狭まっていく
男たちとの距離に驚愕とする。
男たちの足は想像以上に速かったのだ!

「くそ!」

上条が舌打ちし角を曲がったところで誰かとすれ違いとなった。

「―っ!?おい、お前!」

すれ違ったのは中学生くらいの少女だった。
肩まである髪は黒色で、背は上条の身長より七cmほど低い。
そして、目に付いたのは常盤台中学の制服だった。

「やっと見つけた・・・・・・」

上条は立ち止まり、少女を睨む様に見る。
どこかの誰かによく似た少女は右手を壁の方向に向け
数秒すると走ってくる男たちにその手を向けると。

「手間かけさせやがってええええええ!」

叫びながらその右手から『何か』を放出させた。

「な・・・・・・!ぎゃああああああああ!」

『何か』に直撃した男たちは吹っ飛びそのまま裏路地のどこかへ消えていった。

「やれやれ、聞いた通りね」

溜息をついた少女が振り返り、上条のほうを向く。

「み・・・・・・御坂?」

その少女は上条のよく知る、常盤台のレベル5の少女にそっくりだった。

「やっぱり似てるんだぁ・・・・・・へぇ」

少女は多少満足そうに表情を緩ませる
そして、上条との距離を縮めるように彼のほうへ歩みを進める。

「は?似て?いやいや、何をおっしゃいますか、お前いつの間に能力を増やしたんだ?
 多重能力なんてお前ついにレベル6にシフトしたんじゃ?」

「そんな事あるわけないじゃない」

「いやいや、上条さんは見ましたよ、貴方様から放出される
 電撃以外の『何か』が、あれはなんだって・・・・・・」

少女の表情がゆっくりと歪んでいく。
上条は多少の不安を胸の奥に感じた。
長年の経験と勘だ、そしてそれは―――

「初めまして、お父さん♪」

全く違った方向で降りかかったようだ。


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