皆で読んだ本のレビューを気ままに載せてみましょう。
「研修医当直御法度―ピットフォールとエッセンシャルズ」三輪書店/寺沢 秀一, 林 寛之, 島田 耕文
これはオススメです。どのような疾患が救急で重要となるかを知ることが出来ます。イヤーノートじゃさっぱり記憶に残りませんね。本書では、「高齢者の腹痛は腸間膜動脈閉塞症から考えること」など、極めて実践的に書いてあるので、その疾患の重要性を認識することが出来ます。(☆☆☆☆☆ヤハ・学生5)
「研修医当直御法度症例帖」
かなり楽しい本です。コーヒー残渣様嘔吐の病歴で絶対聞かなくてはいけない事が増えました。病歴って重要なんだなぁ。
Case28:繰り返し持続するコーヒー残渣様嘔吐
到着直後から、立て続けに3~4回、コーヒー残渣様嘔吐を繰り返した。担当医は消化管出血と考えて、輸液ルートを確保し、鼻胃チューブを挿入して 胃洗浄→外科レジデントに連絡。外科レジデントは電話の話しだけで緊急内視鏡をする。来院して1時間後、検査終了時点で意識がない。以下本書でお楽しみ下さい。(☆☆☆☆ヤハ・学生5)
「ステップビヨンドレジデント 2 救急で必ず出合う疾患編 」羊土社/林寛之
以前読んだ時は、
「なんか簡単な疾患ばっかり。この本買ったの失敗だったかなぁ」
と思ったもんでした。しかし、多少患者さんに会った後再び読んでみたらすごく勉強になりました。 TIAのABCDは最近ABCD^2になったみたいですね。「あぁアレな」 とピンと来ない方は是非一読を。(☆☆☆☆☆ヤハ・学生5)
「Dr.林の当直裏御法度―ER問題解決の極上Tips70」(三輪書店)林寛之
医師として(社会人として)働く上で役に立つ本です。救急医学の知識はあんまり増えませんが、面白い。症例提示では難しい患者さん(difficult patient)がたくさん出てきます。(☆☆☆☆☆ヤハ・学生5)
「日常診療のよろずお助けQ&A100―救急・外来・当直で誰もが出会う「困った」に経験とエビデンスで答えます!」羊土社 /林寛之, 菅野 圭一, 岩田 充永
すごくイイ!本です。スイスイ楽しく読めてしかも、勉強になる。こういう先生が紹介してくれる論文は読みたくなります。
図書館で借りて読みましたが、結局買っちゃいました。(☆☆☆☆☆ヤハ・学生5)
「日常診療のよろずお助けQ&A 上級編―研修医の指導から臨床現場のあらゆる疑問まで、ポストレジデントの「困った」に答えます!」羊土社/林 寛之 (著), 太田 凡 (編さん), 岩田 充永 (著)
初級編が面白かったらこちらも面白いと思います。(☆☆☆☆☆ヤハ・学生5)
「診察エッセンシャルズ―症状をみる危険なサインをよむ」日経メディカル開発/松村 理司
「買おうかな・・・でも他にも読むまなきゃいけない本たくさんあるしな・・もうちょっと後ででイイヤ」
そう思ってるそこのアナタッ!!今すぐ、「診察エッセンシャルズ」を買ってきて下さい。買ったら、ここに戻ってきて下さい。見逃してはならない疾患とその病歴・身体所見について簡潔にまとめてあります。医学部高学年~向けなんだと思います。マニュアル本だけど、Clinical Pearlsのおかげで読んでて飽きないです。でも一番良かった点は、入ることとポリクリで学んだ事を書き込めるスペースがあること。(☆☆☆☆☆ヤハ・学生5)
「救急・総合診療スキルアップ 」2007/シービーアール/山中 克郎
おなじみCBRシリーズの救急・総合診療編です。著者の一人である山中先生は仏のように穏やかな先生。(仏様に会ったことはないけれど。)
中身は症例→解説形式です。どのような思考過程を経て診断にたどりついたかがわかります。その上、症例を、医学生レベル・初期研修医レベル・後期研修医レベルと☆印の数で分類してくれています。そして、巻末には60問の問題付き。学習者に対して非常に配慮の行き届いた作りです。 時折挟まれるコラムでほっと一息つけるのもイイです。(☆☆☆☆☆ヤハ・学生5)
「Dr.箕輪の実戦救急指南ケアネットDVD」ケアネット/箕輪 良行
箕輪先生の本。生徒役(初期研修医?)の美人女医が出来すぎ。仕込み無しの感じなのに、先生の質問にシャキシャキ答えていて、マジヤバイ。私は卒業したらこんな優秀な先生にはとてもなっていないです。もっと勉強せねば・・・という危機感を持たせてくれるDVD(☆☆☆☆☆ヤハ・学生5)
「ERの哲人―救急研修マニュアル 」シービーアール/山中 克郎, 岩田 充永, 沢田 覚志
よくある症状でチェックすべき項目・commonな疾患・criticalな疾患が書いてあります。寺沢先生や整形の仲田先生の本から引用されているので、これらの本を持っている人はコレ一冊を持っていると便利かも。よくまとまっているので、ポッケに入れておきたくなる本。(☆☆☆☆ヤハ・学生5)
「Dr.林の笑劇的救急問答 (上巻) ケアネットDVD 」ケアネット/林 寛之
救急の寸劇を見ると、標準的な治療・ピットフォールが自然と覚えてしまいます。勉強になりますが、ハリセンで叩かれてる研修医が可哀そうなので☆三つ。(☆☆☆ヤハ・学生5)
「ER流研修指導医マル秘心得47—つまづき症例で学ぶ,研修医教育のポイント」羊土社/加藤 博之
患者さんに対する態度などに関して勉強になります。ただ、御法度症例集など他の救急の本と結構かぶるので、他の本を読んだ人には値段の割に得る医学的知識は少ないかも。しかし、医学教育に関心がある方にはオススメです。
指導医の先生も大変なんだなぁというのがよくわかりました。
例。
医学生がERに見学に来て、
「救急患者をたくさんみたい」
というのでcommon diseaseの患者さんを中心に見せると・・・
以下本書でお楽しみあれ。(☆☆☆☆ヤハ・学生5)
「ER・救急とトラブルファイル-診察室のリスクマネージメント-監訳太田凡、訳中村陽子
“M & M files“ の訳本です。某北陸の大学の救急部の教授(超有名な方です)が勉強会で勧めていたので、読んでみました。訳者は、たしか沖縄県立中部病院出身の方です。この本からは、いろいろな教訓が得られます。将来救急室で当直をするときにかならず訳に立つと思います。しかし・・・随分前に読んだ本なので、細かいことはあまり覚えていません・・・。また読みます。(☆☆☆☆☆black・医学部5年生)
「Dr.寺沢流救急診療の極意―自信がわき出る人気講義録 寺沢 秀一/羊土社
ご存知「御法度」で有名な寺沢先生の新刊です。この本と御法度の違いは、説明がより詳しい・講義の力点が他の本とは少々異なることでしょうか。
突っ込んだ説明・注意がなされている箇所が多いです。まるで、寺沢先生に直接教わっているようです。説明の最後にポイントが箇条書きになっているので、「長い文章を読んだけど、結局なんだっけ?」ってことにはならないと思います。
内容は、外傷総論、多発外傷入門、ショック、中毒熱中症、低体温・溺水、となっています。これらが中心で、AMIとかSAHが載っていないのは少し変わっていると思いました。他の救急の本とかぶる点も当然あるのですが、私はとても楽しく読めました。親切な指導医に懇切丁寧な説明を受けている気分になれます。図もキレイです。
時折はさまれるコラムもいいですよ。先生が北米型のERを導入しようとして苦労されたことや、こういう医者になって欲しいというものが押し付けがましくなく、そっと書いてあります。やる気出ます。学生からの質問タイムのコーナーもあるんですが、私が寺沢先生に質問したことのあるのが載っていたので、ちょっと嬉しい。
欠点は、心筋梗塞や脳血管障害のような重要な疾患や、頭痛・胸痛・腹痛のようなよくある症候が述べられていない点でしょうか。これらについては、他の本でどうぞということなのでしょう。(☆☆☆☆ヤハ・学生6)
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最終更新:2008年09月12日 22:44