文字通りイラストのことで、遊戯王では
カードに描かれているイラストを指す。
原作で登場したマジック&ウィザーズのカードイラストは、ゲームの創造主であり画家志望だったペガサスが直々にデザインしていたのだが、事業の拡大に伴ってデザイナーが雇われたらしく、GXの時代にはカードデザイナーとして生計を立てている人物が複数登場している。
当然イラストはイラストでしかないのだが、原作でカードに人の魂を封印する展開があった際には、白紙のイラスト部分にその人物の画像が浮かび上がるというオカルトな展開もあった。
また、遊戯王デュエルモンスターズの「ドーマ編」からは白紙のカードがデュエルで使えるカードに変化するという展開も見られ、カードの精霊が本格的に作品に絡んできたGXでは精霊の状態に合わせてイラストが変化するという展開が見られる。
そのため、もはやイラストは「描くもの」とは限定できなくなっていると言える。
では創造された
カードのイラストは、誰がどうやって決めるのだろうか?
遊戯が使用した《レジェンド・オブ・ハート》や遊星が使用した《シューティング・スター・ドラゴン》は、元となる
カードを特定の力で浮かび上がらせたものであるため、そもそも創造ではない。
しかし、明確に
カードを創造している《シューティング・クェーサー・ドラゴン》等は、一体誰がどうやって、もしくは何がどうなってイラストが決まったのかがはっきりしていない。
ダンスが苦手な遊星にもし絵心があったとしても、流石にあの短い時間でイラストを描き切ることはできないだろう。
魂が封印される展開と同様にその辺にいた《シューティング・クェーサー・ドラゴン》の精霊を捕まえて
カードに封じ込めたのだとすればイラストの問題こそ解決するが、迷惑極まりない上に遊星の設定(精霊は見えない)とも矛盾することになる。
閑話休題、要するに謎である。
そして謎を謎のままにすることに定評のある
ゼアルでは、その謎に更なる謎を加えてしまっていた。
端的に言うと、
自分自身をイラストに登場させていたのである。
ミザエルが使用した《オーバー・タキオン・ユニット》にはミザエル自身が、
ナッシュの使用した《栄光の七皇》にはバリアン七皇(人間体)が、
遊馬がラストデュエルでまとめて使用した《マスター・ピース》《
かっとビング・チャレンジ》《ブレイビング・メモリー》には遊馬自身が描かれている。
これまでのOCGにも《結束 UNITY》や《友情 YU-JYO》等の遊戯達の姿が描かれている
カードはあったが、もちろんこれはOCGプレイヤーから見たキャラグッズでしかなく、遊戯達がこういった
カードを使ったわけではない。
そして謎がどうこう以前にもっと端的に言うと、恥ずかしい。
自己愛の強い彼らだからこそ平然と使っているが、自分の姿がイラスト部分に印刷されている「ぼくのかんがえたかーど」を恥も感じず使える一般人は、はたしてどれだけ存在するのだろうか。
OCGには自分の写真が印刷されたトークン
カードが得られる企画もあったりするが、あの企画に記念品以外の意味を持たせらえる人間がどれだけいるのか疑わしい。
しかも上記したカードの内、創造したと断言できるのは《栄光の七皇》と《マスター・ピース》だけであるため、他のカードは
夜な夜な自分のイラストを一生懸命描いて今度のデュエルで使ってやろうとニヤケていた可能性もあることにはあるのである。
画力がどうこう以前に、大切な何かを封じ込めないと作れない
カードだったのかもしれない。
要は考えたら負け。
真面目な話に戻るが、後続作の
遊戯王ARC-Vでも、デュエリスト本人が描かれている
カードが登場している。
正確に言うと、本人というより本人をデフォルメしたキャラクターのようなものだが、遊矢が作品終盤で使用していた《チャレンジ・ステアーズ》と《ホープ・ステアーズ》には、遊矢を模したキャラクターが描かれている。
ARC-V及びそのスタッフに対する誹謗中傷に躍起になっていたのがどの層なのかは誰の目にも明らかであり、遊馬と遊矢には共通点が多く、その
カード名も「チャレンジ」に「ホープ」……
色々と邪推が捗る出来事であるが、あくまで詳細は不明である。
また、
遊戯王VRAINSでもPlaymakerが使用した《トラスティック・ドロー》にPlaymaker自身が描かれており、Aiが使用した
カードにも(擬人化する前の)Ai自身が描かれている
カードが多い。
最終更新:2022年07月26日 22:13