帝國の統治政策は直轄領用、邦国用、同盟国用とがある。

まず、最も重要な直轄領用では、総督府の監督下で本格的な統治が始まります。

①奴隷商人
これは始末に困ります。『奴隷』と言っても、本格的にそれこそ奴隷解放前のアメリカのような露骨な事をしている国はそうはありません(有るにはあります)。借金に縛られて年季奉公(ただし一生返せない)なんて形もありますし、それなら帝國にだってありますから・・・。

これに関しては余程露骨でない限り『黙認』でしょうね。ただしその『奴隷』に大怪我をさせたり、ましてや殺したりすれば総督府の裁きがあるでしょう。そしてその罪は普通の人に対して行った場合と同罪です。

②麻薬売買
禁止です。今のところ麻薬が広まっているところを直轄領にはしていませんが、もし麻薬が広まっている地域を領地としたら『台湾方式』で根絶するでしょう。

③盗賊ギルド
江戸時代のように、ある程度の特権(煙草や古着の専売権等)と引き換えに帝國の手足となることをを命じます。了承しなくても必要悪として黙認はします。ただし大っぴらな犯罪は御法度です。
どうしようもない悪質な組織ならば、帝國軍を投入しての問答無用の『殲滅』を実行するでしょう。

邦国に関する統治政策
『植民地』『属国』という感覚は邦国の国民には無い。学のある方々ならばともかく、大多数の無学な平民(レムリア王国ほどの大国で都市部の住人という条件付ならばそれでも簡単な読み書き計算くらいはできたが)などにとって、そんな事は生活が悪くならなければどうでも良い事なのだ。彼等の生活が邦国以前の状態に戻れば良いのである。だからとりあえず不満は無いのである。

この不思議な感覚に、帝國は最初大いに困惑した。理解できなかったからだ。しばらく悩んだ末、帝國は『この世界の平民には未だ祖国・国民という概念が無い』と結論づけ、平民に対する工作の重点を『現状の維持』においた。決して『向上』では無い。平民は変革を嫌うという事も判明したからだ。

また直轄領より圧倒的に邦国が多い理由、言い換えれば現在の帝國はそれ程領地に執着していない理由は現状ですら手に余っているからである。
帝國の本音としては、領地経営などという『面倒臭い事』は諸侯に押し付け、帝國には税収として、年間国家予算の1割を納めてくれれば良いという方針だからである。

もっとも今度は同盟国が帝國圏内ならば、邦国の方が立場が上ではないのか?と危惧し始め同盟の小国の中には帝國の邦国に加えて欲しいという打診すらしてきたのである。もっともこの打診は、帝國の現状の処理能力を邦国という状態でさえ超えている為、受けいられてはいない

また邦国には自治は認めているものの、外交権は認めていない


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最終更新:2006年05月29日 00:30