転移世界の大文明圏に所属する諸国は主に貴金属による硬貨が使われている。王侯貴族や大富豪等は宝石を通貨代りにしている事もある。
一方、フランケル文明圏のような中小文明圏では粒銀など、貴金属をそのまま使っている。

レムリア王国の通貨
金貨、銀貨、銅貨の3種類がある。
このうち正式な通貨は金貨と銀貨であり、銅貨はあくまで補助通貨である。
金貨、銀貨、銅貨はあくまでそれぞれ独立しており、その交換レートは日々変化する。
正金貨(10レムリア金貨)1枚 =副金貨(5レムリア金貨)2枚 =小金貨(1レムリア金貨)10枚
正銀貨(10レムリア銀貨)1枚 =副銀貨(5レムリア銀貨)2枚 =小金貨(1レムリア銀貨)10枚
正銅貨(10レムリア銅貨)1枚 =副銅貨(5レムリア銅貨)2枚 =小銅貨(1レムリア銅貨)10枚

儀礼用の硬貨もあり、作品中では大銀貨(正銀貨10枚分)が登場した。
下賜金には金、銀、銭の3種があり、金は貴族、銀は士族、銭は平民に下賜される。これに例外は無い。

交換レートは大体、1レムリア金貨≒10レムリア銀貨≒1000レムリア銅貨である。通貨換算

帝國による爆撃前日では105レムリア銅貨で1レムリア銀貨を交換できた、しかし爆撃後数時間で1レムリア銀貨が136レムリア銅貨まで跳ね上がった。



帝國の通貨
転移当初、この世界の商人と手探りながら交易を始めたときに使われたのが、帝國壱円銀貨?である。とはいえ貴重な帝國金貨、帝國銀貨をむやみに放出するわけにも行かず帝國としてはなんとしても帝國紙幣を流通させる必要があった。

転移前と同じく紙幣が高額通貨であるが通用するのは現在のところ、帝國本土直轄領くらいなものである。
なぜ紙幣を使うかと言うと、
『帝國の経済圏に組み込む為』と、『この世界の通貨を帝國はそれ程保有していない(そのため交易は主に物々交換で行っていた)為』です。

とはいっても、これは簡単なことではありませんでした。
転移世界の人々にとって帝國通貨は、とてもお金には見えなかったからです。

そのため、最初はなかなか受け入れられませんでした。

帝國はその解決方法として、本国から品物を取り寄せ、軍営業の売店で販売するという手段を用いました。

支払い方法はもちろん帝國通貨です。

この方法は成功しました。

お菓子や日用品だけでなく、医薬品や化粧品といった、帝國本国でも未だ貴重(といっても『手に入らない』と言うほどではなくなりましたが)な品々まで手に入るため帝国通貨に人気が集まり、現地通貨に対する帝國通貨の闇レートまで急上昇したのです。

これらの品々は貴族や金持ちに高く売れますので、帝國通貨の人気は高まるばかりです。

現在では、高くなり過ぎた帝國通貨の安定に苦労(下手するとこの世界の経済に悪影響を与えます。それは帝國の望む事ではありません)している程です。

もっとも、本当に通貨として受け入れられているかについては、未だに疑問が残ります。

軍属の獣人達の中には、『現物支給で働いている』と考えている者も未だ存在するからです。彼等は、帝國貨幣を『配給の券』だと思っているのですね。

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最終更新:2023年10月05日 18:16