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2009年10月13日 締 切 新聞論評 学籍番号1914082 氏名 上田聡
1.新聞情報
2.要約
今年、個人向け国債の7月の販売額が6年ぶりに低水準に達した。これは、国債の金利が昨年から0.4%減少し、投資の妙味が大幅に減退したためだ。また、金利の上昇傾向がないためとも言える。(91字)
3.論評
個人向け国債は、今年はいつにも増して金利が低く、また、不景気の影響で金利が上昇しづらい状況下にある。そのため、国民の間では不人気な状況だ。個人向け国債の発行時の金利というのは、市場に流通する国債の利回りで決定される。金融機関の貸し出し難の影響で、余剰資金を国債に振り分ける動きが強く、これが個人向け国債の金利に反映され、金利が下がったようだ。また、最近では、国債よりも安全性は低いが、利回りの高い社債が注目を浴びてきている。それを象徴しているのは、最近社債をよく発行するソフトバンク社債で、これは、発行後すぐに売り切れ状態になるほどの高い人気を誇っている。どうやら、この社債投資熱の影響も、国債販売力の低下に繋がっているようだ。
元来、日本国民は、余剰資金を預金、あるいは、安全性の高い金融商品に投資したがる傾向が強い。確かにそれは堅実な考えであるかもしれない。だが、老後のことを考えると賢明とは言いにくい。
現在のサラリーマンが貰える年金は20万円を前後する。これは、一人で生きていくには十分なお金かもしれない。だが、老後夫婦が二人で裕福に生きていくには少ない(理想は37万円と言われる。)。もちろん、足りない分は自分で補うしかないのだが、国債の金利では、儲けが少なく現実と理想の差額には程遠い。だから、今回の国債ではなく社債投資が活発という傾向は個人投資が理想の生活に近づくためにはいい傾向にだろう。だが、国の資金繰りの面では良い傾向ではない。国が好景気に向かっていくための資金、それを国債以外の方法で調達することを考える時期が来ているのかもしれない。(673字)
4.コメント
2009年10月13日 締 切 新聞論評 学籍番号1914082 氏名 上田聡
1.新聞情報
- 見出し:個人向け国債、販売振るわず 低利回り 投資妙味薄く
- 発行日:2009年10月12日
- 新聞社:日本経済新聞(朝刊)
- 面数:25面
2.要約
今年、個人向け国債の7月の販売額が6年ぶりに低水準に達した。これは、国債の金利が昨年から0.4%減少し、投資の妙味が大幅に減退したためだ。また、金利の上昇傾向がないためとも言える。(91字)
3.論評
個人向け国債は、今年はいつにも増して金利が低く、また、不景気の影響で金利が上昇しづらい状況下にある。そのため、国民の間では不人気な状況だ。個人向け国債の発行時の金利というのは、市場に流通する国債の利回りで決定される。金融機関の貸し出し難の影響で、余剰資金を国債に振り分ける動きが強く、これが個人向け国債の金利に反映され、金利が下がったようだ。また、最近では、国債よりも安全性は低いが、利回りの高い社債が注目を浴びてきている。それを象徴しているのは、最近社債をよく発行するソフトバンク社債で、これは、発行後すぐに売り切れ状態になるほどの高い人気を誇っている。どうやら、この社債投資熱の影響も、国債販売力の低下に繋がっているようだ。
元来、日本国民は、余剰資金を預金、あるいは、安全性の高い金融商品に投資したがる傾向が強い。確かにそれは堅実な考えであるかもしれない。だが、老後のことを考えると賢明とは言いにくい。
現在のサラリーマンが貰える年金は20万円を前後する。これは、一人で生きていくには十分なお金かもしれない。だが、老後夫婦が二人で裕福に生きていくには少ない(理想は37万円と言われる。)。もちろん、足りない分は自分で補うしかないのだが、国債の金利では、儲けが少なく現実と理想の差額には程遠い。だから、今回の国債ではなく社債投資が活発という傾向は個人投資が理想の生活に近づくためにはいい傾向にだろう。だが、国の資金繰りの面では良い傾向ではない。国が好景気に向かっていくための資金、それを国債以外の方法で調達することを考える時期が来ているのかもしれない。(673字)
4.コメント
- 老後夫婦の理想は37万円・・・・そんなにいるんですね。データも新聞以外からちゃんと見つけているので非常に良いと思います。
上田君が考える国債以外での「国が好景気に向かっていくための資金」とはどんなものがあるでしょうか!? -- (名無しさん) 2009-10-13 20:05:05