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2009年9月14日 締 切 新聞論評 学籍番号1814072 氏名 平岡裕樹
1.新聞情報
2.要約
09年の出生数は5ヶ月連続で前年比を下回っており、出生数の伸び悩みが鮮明になってきている。民主党は子供手当の導入で歯止めをかけたい考えで、新政府の抜本的な対応が急務となる。(86文字)
3.論評
2009年上半期の出生数は前年同期比で1万1008人減の53万8369人と減少傾向が続いている。ニッセイ基礎研究所では「雇用悪化や賃金低下など、厳しい家計状況が続いている。先行きが不透明なため、子供を持つ意欲が持てないでいる」と分析している。しかも、共働き世帯は子育てが難しい状況におかれている。横浜市の認可保育所への申し込み件数は4月時点で前年度から3000件増え、3万9000件にも上った。全国の待機児童は4月時点ですでに2万5000人にも上っており、保育園の増設が待たれている。
民主党は子供手当で家計の所得を増やし、養育負担を軽減したい考えだ。廃校を利用した保育所の整備も検討されているようだが、果たしてそれらは効果的なのだろうか。共働きの夫婦に子供が生まれても、子供を保育所に預けることができなければ、夫婦のうちどちらかが仕事をやめなければならない。その場合の所得の減少を子供手当で補えるはずがない。廃校利用についても同様だ。地方と都会では世帯数も児童の数も違う。児童の多いはずである都市部に都合よく廃校があるはずがない。児童数の少ない地方に廃校を利用した保育所を整備しても問題の解決にはならない。子供を生んでも安心して働ける状況を作り出さなければ、出生率はこれからも下がり続けるだろう。(550文字)
4.コメント
2009年9月14日 締 切 新聞論評 学籍番号1814072 氏名 平岡裕樹
1.新聞情報
- 見出し:出生率1万人減る 上期家計厳しく伸び悩み
- 発行日:2009年9月14日
- 新聞社:日本経済新聞、朝刊
- 面数:3面
2.要約
09年の出生数は5ヶ月連続で前年比を下回っており、出生数の伸び悩みが鮮明になってきている。民主党は子供手当の導入で歯止めをかけたい考えで、新政府の抜本的な対応が急務となる。(86文字)
3.論評
2009年上半期の出生数は前年同期比で1万1008人減の53万8369人と減少傾向が続いている。ニッセイ基礎研究所では「雇用悪化や賃金低下など、厳しい家計状況が続いている。先行きが不透明なため、子供を持つ意欲が持てないでいる」と分析している。しかも、共働き世帯は子育てが難しい状況におかれている。横浜市の認可保育所への申し込み件数は4月時点で前年度から3000件増え、3万9000件にも上った。全国の待機児童は4月時点ですでに2万5000人にも上っており、保育園の増設が待たれている。
民主党は子供手当で家計の所得を増やし、養育負担を軽減したい考えだ。廃校を利用した保育所の整備も検討されているようだが、果たしてそれらは効果的なのだろうか。共働きの夫婦に子供が生まれても、子供を保育所に預けることができなければ、夫婦のうちどちらかが仕事をやめなければならない。その場合の所得の減少を子供手当で補えるはずがない。廃校利用についても同様だ。地方と都会では世帯数も児童の数も違う。児童の多いはずである都市部に都合よく廃校があるはずがない。児童数の少ない地方に廃校を利用した保育所を整備しても問題の解決にはならない。子供を生んでも安心して働ける状況を作り出さなければ、出生率はこれからも下がり続けるだろう。(550文字)
4.コメント
- 子ども手当は少子化対策には良いと思いますが
お金をもらうためだけに子どもを産んで
その後の教育等をしない犯罪が増えそうな気もするので
心配です。 -- (河本和樹) 2009-09-17 22:12:10 - 日本国民の三大義務に 納税 勤労 子供の養育があります。
子供の育児を放棄すると禁固刑もある罰則がありますので、月々二万少々を得るために行うには余りにリスキーだと思います。
今の風潮は子供が生まれる=喜ばしいことではなく、子供が生まれる=生活が苦しくなるとなっている気がします。
新政権にはそんなイメージを覆してほしいものです。 -- (平岡 裕樹) 2009-09-18 00:54:08 - >子供が生まれる=生活が苦しくなる
ってのは,自分は逆です。確かに経済的には厳しいかもしれないけど,
子どもがいるから頑張れるし,家に帰って子供とその日のことを話す時間は何ものにも代え難い時間です。
さて,以下の3つのデータを見てください。
資料1:希望する子供の人数
http://www.ipss.go.jp/syoushika/site-ad/index-sj.html
資料2:出生数減少の理由
http://www.ipss.go.jp/syoushika/site-ad/index-sj.html
資料3:図表で見る教育2009:OECD教育指標
http://www.oecdtokyo2.org/pdf/theme_pdf/education/20090908eag_japan.pdf
これらを見ると,少子化対策としての子供手当にも一理あることが分かるはずです。
もちろんばらまきはよくないので,所得制限などの修正は必須だと思います。
これは福島瑞穂は所得制限論者なので政治的に見ものです。
2008年で1.37の出生率を,単純にいうと倍にしなければ人口は減少します。
そうでなければ日本経済のパイは小さくなり,子育て中の世代が所得を得る為の
労働形態の主であるパートタイマーなどの需要は減ります。
よって,論評の締めの文章に対してこのようにいうこともできます。
「子は鎹として皆が子の誕生を喜び育てなければ,働きたくとも働けなくなるだろう」
生まない理由の一つである経済的負担を見ると,
公的教育費は日本はOECD中最下位,私的教育費はOECD中最高水準です。(資料3の7p)
この経済的負担を少しでも軽める為のものが「子ども手当」なのでしょう。
そしてその裏には,つまり保育所増加でなくまず所得保障から入るのには,
子供との時間を共有してほしいという発想があると感じます。
保育所の待機児童の問題も現実的に対応せざるを得ないことだと
思いますが,国民の意識の変革も大切ですし,日本の労働形態の
ありようも見直すべきなのです。これはまたの機会に。
-- (dj-kubo) 2009-09-18 09:21:09 - 国も本気で出生数を上げたいと思うなら、もっと真剣に考えるべきである。見えるところの保障しかしていないので、結果が付いてこないのだ。
もっと根本的なことを解消する必要があると思う。それが何なのかは私にもわからないが・・・
あと、出生数が下がっている理由として環境が良くないと私は思う。自分は田舎の方で育ったのでよくわかるが、子供の育成は親だけでやっていない。祖父や祖母はもちろん、近所の人たちにもよくお世話になっていたものだ。つまり、地域の人たちで子供を育てているという感じになる。そうすることで、親の責任や負担などが減り、子供を持つ楽しさがわかると思う。しかし、都会に行けば、このようなことをしている人は少ないだろう。だから、仕事を辞めるなど、自分を犠牲にして子供を育てるという形になる。それでは誰も子供を持ちたいと思わないだろう。出生数を増加させることはかなり難しいことだろう。 -- (やまさき) 2009-09-18 09:31:11 - >>平岡君
コメントの返信ありがとうございます。
養子の場合はどういった子ども手当の分配になるんでしょうか?
まぁ日本は養子が少ないとは思いますが・・・。 -- (河本和樹) 2009-09-18 16:35:08 - >河本君
いわゆる「養子縁組」で生じる養子には特別養子と普通養子がありますが,
いずれも戸籍上は「子」です。法的に親子関係が成立します。
普通養子の場合は実親と養親の両方が戸籍に記載され,自分は養子と記載されます。
実の親子の関係も存続し,実の親子間の相続関係や扶養義務も存続します。
一方,特別養子の場合は実の親子関係は抹消され,実親子間での
相続関係や扶養義務もなくなります。
でもいずれも法的に「子」であることにはかわりなく「子供手当て」の扱いに
差が生じる理由はありません。
また,「里親制度」というものもあります。
この場合は「親」とはつきますが法律的には親子関係は生じません。
里親は養育の義務を負い,国から委託料や養育費が支給されます。 -- (dj-kubo) 2009-09-18 17:54:57 - >>dj-kuboさん
コメントの返信ありがとうございます。
勉強になりました。 -- (河本和樹) 2009-09-18 20:13:54 - まさに!子供が増えると生活が苦しくなるんではないかと私は思いますね。
個人的なんですが、私は自分が兄弟がいなくて寂しい思いや困ったことはないですし、
それなら自分の子供にも兄弟いなくてもいいかなと思っちゃいますね。
この悪いループが少子化を引き起こしてる原因の一つにもなってるかもしれませんね(p_-)
あと、根拠ないんですが、平和でほのぼの~(●^o^●)な世界になったらなんとなく子供増える気がします。 -- (貞光祐花) 2009-09-19 01:55:21 - >みなさん
コメントありがとうございます。
子供を産まない理由のベスト3がお金がかかるから、経済的余裕がないから、仕事をしながら子育てするのが困難だからでした。
そういった意味でも子供手当のような経済支援が必要かもしれませんね!
先生の「子どもがいるから頑張れるし,家に帰って子供とその日のことを話す時間は何ものにも代え難い時間です。 」
というコメントにほのぼのしました。
-- (平岡 裕樹) 2009-09-19 10:43:37