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面接心得

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面接心得 03/06/06

  「面接に自信がないんですよねえ」
  「面接言うてもあれやで、がちがちに緊張してたらあかんで」
  「どうしてですか?」
  「だって考えてみいな。採用する側になったとしてやで、たかが面接ぐらいで舞い上がってまともに受け答え出来ひんような奴がやな、役に立ちそうや思て採用するか?君なら。せんやろ。何十年も働いてもらうことを前提として採用するならな、何も知らん初心な奴を時間かけて育てることもあるやろうけどな、総合職やろ?ずぶとい奴とか打たれ強い奴とか神経何本も抜けてそうやけど使える奴のほうがやっぱええと思うで。そうじゃなくてもそう思わせたほうが」
  「でも礼儀正しくしないとすぐ落とされますよね」
  「だからな、採用する身になってみ?たとえばやな、君が会社興した。まず一人雇うことにした。募集かけた。応募してきた。さあ面接。でな、たとえば十人おってな、うち五人がマニュアル通りの全く同じ礼儀正しさで完璧なよそ行きの顔で緊張しまくってると。残りは一人が遅れてきたと。一人はノックせずに入ってきたと。一人はあちこち落ちまくってどこでもええからと焦りまくってると。一人は金貯めてアフリカ行きたいと。一人は喧嘩腰で議論吹っ掛けてきたと。どれ採用するよ」
  「もう一度募集します」
  「そやね。俺も再募集するな。ちゃうねん!たとえの話でな、具体的にどうとかやなくてな、この中やったらどのタイプ採用するかいう話。特徴のない奴採用するか?」
  「学歴は?」
  「書類選考で刎ねて大体同じぐらいとしよか」
  「趣味は?」
  「趣味で採用するんか?」
  「私クラシックが」
  「待ち。君個人やなくて、君が社長として使いたい奴、使えそうな奴を選べいう話やんか。趣味が合ってもな、使いもんにならんかったら意味ないやろ。面接受けるときにな、予め面接官の趣味調べといて配属先もその人の下とわかってたら趣味合わせるのも有効かも知れんけどな、そこまで情報収集できるんやったらどこでも簡単に受かるやろ。ほんでな、どこまでいったか忘れてんけど、何の話しとったっけ」
  「クラシックが」
  「あーそや。だからな、君の個人的なことは抜きにしてな、経営者の立場でどんなタイプ採用したくなるか考えてみいや。だからさっきの中やったらどれ選ぶ?」
  「どんなタイプでしたっけ?」
  「忘れたわもう。ほんでな、マニュアル通りの全く記憶に残らんような奴をやな、君なら採用するか?」
  「でもやっぱり目立つとだめでしょ」
  「目立たんかったら誰が採用してくれるねん」
  「じゃあどんな就職活動したんですか?」
  「俺?俺は四回ん時留年目前でな、四回生の間に48単位取らんとあかんかったんよ。でぎりぎり48単位取って卒業条件プラスマイナスゼロのぴったり128 単位でな、つまり就職活動する暇なかったんよ。留年せずに卒業はしたけどな。だから就職活動はちょと待て。ちょっと待って。待ってって。ちょ、走、待っ、あっ、早、ちょ、あああ、ああああああああああああ」
 
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