私の名はカタリナ・クラエス。前世では野猿なんて呼ばれてたただのしがない女子高生なのだがそんなことはどうでもいい
8歳の時に転んだ拍子で頭を打った際、前世を思い出したまでは良いが転生先がかつてやっていた乙女ゲームの世界。しかもルート次第では破滅確定の悪役令嬢である
こんな事故みたいな形で破滅してたまるかと、私はいままで破滅フラグをぶち壊すために色々やって来て、運命の分岐点である魔法学園へと入学。いろんなフラグをぶち壊したりして………
巻き込まれる前の最後の記憶、実技試験として古代遺跡の中にある魔力石をとってこいという内容、ジオルド王子、キース、ソフィの三人で遺跡の中に入った途端に意識が途切れて……
巻き込まれる前の最後の記憶、実技試験として古代遺跡の中にある魔力石をとってこいという内容、ジオルド王子、キース、ソフィの三人で遺跡の中に入った途端に意識が途切れて……
「……殺し合いって……殺し合いって……嘘でしょ」
いざ始まったのは実技試験ではなく、文字通りの生き残りをかけた戦い
いくらクソゲーでもここまで素っ頓狂な超展開は今後経験できないであろう
いくらクソゲーでもここまで素っ頓狂な超展開は今後経験できないであろう
なんて事言ってる場合じゃない。そもそも私にまともな戦闘能力なんて無い、強いて言うなら土ボコぐらいだけどそれでどうなるって話である。唯一の救いといえばジオルド王子、キース、マリア、メアリの4名がいてくれるらしいこと
―――というわけで、急遽脳内作戦会議の開幕である
『第一回カタリナ・クラエスがバトロワから無事生還するための作戦会議の開会を宣言します。』
『では、なにか意見があれば』
『はい』
『はい、ではカタリナ・クラエスさんからどうぞ』
『下手に動いて殺されるリスクを抱えるならせっかく初期位置が魔法学園なのを活かして、とにかく引きこもります。まず魔法学園ならジオルド王子やキース、メアリさんにマリアさんも集まってくると思いますし』
『……ですが、ここが進入禁止エリアに指定されないという保証もないです』
『やっぱりなるべく動かないという方針はだめですか……じゃあ風船とか……拡声器とかで人を集めるとか』
『ですが、それで殺し合いに乗った人物がここによって来た場合は』
『……あっ』
『では、なにか意見があれば』
『はい』
『はい、ではカタリナ・クラエスさんからどうぞ』
『下手に動いて殺されるリスクを抱えるならせっかく初期位置が魔法学園なのを活かして、とにかく引きこもります。まず魔法学園ならジオルド王子やキース、メアリさんにマリアさんも集まってくると思いますし』
『……ですが、ここが進入禁止エリアに指定されないという保証もないです』
『やっぱりなるべく動かないという方針はだめですか……じゃあ風船とか……拡声器とかで人を集めるとか』
『ですが、それで殺し合いに乗った人物がここによって来た場合は』
『……あっ』
結論:つきません
……本音を言うと、移動したら本当に殺されそうだからビビってこっから動きたくないと思っていました
比較的順調に破滅フラグを回避していけそうと思っていた矢先にこれであるわけで、笑えない、いやマジで笑えない
比較的順調に破滅フラグを回避していけそうと思っていた矢先にこれであるわけで、笑えない、いやマジで笑えない
「……あーもうっ! 私らしくもない!」
ウジウジ悩むなんてどうにもこうにもってことでほっぺた叩いて気合を入れる
が、どちみち動かないわけには行かないし、殺し合いという異常な状況で気が滅入っていたのだろう。
せっかく今いる場所が魔法学園なんだから何かしら役に立ちそうなブツがあるかもしれない。引きこもるにしても、移動するにしてもまずは何かしら探してからだ
が、どちみち動かないわけには行かないし、殺し合いという異常な状況で気が滅入っていたのだろう。
せっかく今いる場所が魔法学園なんだから何かしら役に立ちそうなブツがあるかもしれない。引きこもるにしても、移動するにしてもまずは何かしら探してからだ
「……? あれ……?」
そんな事を考えて駆け出そうと思った途端、向こうのところに知らない二人の女の子の姿。少々気になったから物陰に隠れてちょっと盗み聞きをすることにした
◯ ◯ ◯
チャンスは平等に訪れるというのは私の憧れの人の言葉だ
だけど残酷な現実が訪れるのもまた平等である
そして、こんな事件に巻き込まれることもまた、誰であろうと、関係なく、平等に不運は訪れる
~~~
「……」
魔法学園、なるエリアの庭らしい場所の片隅。私、間宮あかりはベンチに座り込んで思いに耽ていた
バトル・ロワイアル、最後の一人を掛けた殺し合い そんな常軌を逸した世界に巻き込まれた
元々、『間宮』の技は殺しの技。それこそ、このような殺し合いで活きるようなものばかり
だけれど、『武偵』である以上、『殺しの技』は使ってはダメだ。それ以前にこんな事を許しておけるハズもない
私が殺し合いに巻き込まれる前の最後の記憶。
憧れのアリア先輩がある事件で重症を負って、それにショックを受けていた私は、過去に間宮の村を焼き討ちしたイ・ウーの幹部の一人と遭遇した。その時は結果的に私は高千穂さんに助けられた形になって、危険を感じた私は、大切な妹であるののかをどこかへ逃がそうとして、遠い親戚のいる場所へのチケットを渡そうとした途端、ののかが突然倒れて――
憧れのアリア先輩がある事件で重症を負って、それにショックを受けていた私は、過去に間宮の村を焼き討ちしたイ・ウーの幹部の一人と遭遇した。その時は結果的に私は高千穂さんに助けられた形になって、危険を感じた私は、大切な妹であるののかをどこかへ逃がそうとして、遠い親戚のいる場所へのチケットを渡そうとした途端、ののかが突然倒れて――
私のせいだ。アリア先輩があんな大怪我をしたのも、ののかがあんなことになったもの
どこかでわかっていたかもしれない。私にはアリア先輩の戦姉妹の資格なんてなかったことに
「殺し」の技である間宮の技では相手を殺しかねない、だからこそそれを端正しようと努力した
「殺し」の技である間宮の技では相手を殺しかねない、だからこそそれを端正しようと努力した
だけど昔の癖はなかなか取れなくて、昔のものは封印してしまって、新しいことはまともに身に付かなくて
そんな中途半端な私が――武偵を憧れるなんて、愚かにも程があったのだろうか
名簿を見る限り志乃ちゃんと高千穂さんはいるみたいだし、アリア先輩もいる。
……そしてあの時出会ったイ・ウーの女、夾竹桃も
……そしてあの時出会ったイ・ウーの女、夾竹桃も
もし、夾竹桃のものになることを決めたら、ののかも、最悪みんなも助かるかもしれない
そんなアリア先輩に明らかに怒鳴られそうな選択を思いつこうとした時だった
そんなアリア先輩に明らかに怒鳴られそうな選択を思いつこうとした時だった
「……そんなところで何をしておるのじゃ?」
「……えっ?」
「……えっ?」
声がして、顔を上げると……いたのは自分の背丈以上のおっきな剣を軽々と持っている……私なんかよりも小さい女の子……?
「いや、すまぬの。どうにも元気がなさそうな顔をしとったから思わず。あと………ちょっと立ち上がってくれぬか」
「え、あ……はい」
「え、あ……はい」
何がなんだかわからないままにベンチから立ち上がると、その女の子は砲弾投げのボールを持つように片手でベンチを持ち上げ
「……せいやっ!」
向こう側にぶん投げた。投げられたベンチは柱に激突したと同時に大きな音をあげて真っ二つに砕け落ちる
「……そこで隠れているやつ、いますぐ出てくるのなら怪我をしなくて済むのじゃ」
「――ヒエッ」
「――ヒエッ」
少女がそう睨みを効かせて言い放つと、柱の影から青ざめた顔をして素直に出てきた、まるで破滅寸前の悪役令嬢のような女性が姿を現したのだった
◯ ◯ ◯
「すみませんっ! ほんっとすみませんっ! ちょっと気になったから覗いていただけなんです!」
「いや、あの……私は別に気にしていませんから……」
「気持ちはわからんでもないがそんな所に隠れておったら怪しいものと思うじゃろ。……何はともあれ出てきてくれたんじゃし危険な輩でもなさそうじゃからな。それにぬしも含めて自己紹介もまだじゃったな」
「あ、そうでしたね……ええっと、私は間宮あかりって言います」
「アンジュじゃ、ヤマトの帝をやっておる」
「帝……帝? あれっ、アンジュちゃんだっけ? なんだかおかしい言葉を耳にしたような気がしたんだけど私のきのせ」
「気の所為ではないぞ」
「……あっはい。私はカタリナ・クラエス。この学園に通っていたはずのただのしがない学生です」
「しがない……?」
「自分でしがないって……、いや私も人のことを言えた立場ではないんですけど」
「いや、あの……私は別に気にしていませんから……」
「気持ちはわからんでもないがそんな所に隠れておったら怪しいものと思うじゃろ。……何はともあれ出てきてくれたんじゃし危険な輩でもなさそうじゃからな。それにぬしも含めて自己紹介もまだじゃったな」
「あ、そうでしたね……ええっと、私は間宮あかりって言います」
「アンジュじゃ、ヤマトの帝をやっておる」
「帝……帝? あれっ、アンジュちゃんだっけ? なんだかおかしい言葉を耳にしたような気がしたんだけど私のきのせ」
「気の所為ではないぞ」
「……あっはい。私はカタリナ・クラエス。この学園に通っていたはずのただのしがない学生です」
「しがない……?」
「自分でしがないって……、いや私も人のことを言えた立場ではないんですけど」
最初のゴタゴタも落ち着き、自己紹介及び互いの情報交換にもつれ込む形となった三名。
「ブテイ、だとかマホウ……? なぞは流石に初めて聞いたぞ」
「ヤマトって昔の日本のことだよね……でもなんか聞いたこと無い単語が……」
「(……なんというかあっちもあっちで異世界というか平行世界っぽいのかな。あかりちゃんはともかくアンジュちゃんとか本当にパラレルっぽいし)」
「ヤマトって昔の日本のことだよね……でもなんか聞いたこと無い単語が……」
「(……なんというかあっちもあっちで異世界というか平行世界っぽいのかな。あかりちゃんはともかくアンジュちゃんとか本当にパラレルっぽいし)」
それぞれが聞き覚えのないまたは聞き覚えのある単語が飛び交う中、転生者という立場から一人考えを巡らせるカタリナ
転生前、もとい前世で彼女が生きた現代日本において武偵なんて言葉は聞いたこともないし、なおかつアンジュの言うヤマトなどはまさに昔の日本の呼び方だ
転生前、もとい前世で彼女が生きた現代日本において武偵なんて言葉は聞いたこともないし、なおかつアンジュの言うヤマトなどはまさに昔の日本の呼び方だ
「(もしかして――この子達も何かの作品?のキャラ?……なわけないか、もしそうだとしても、そんなことなんて関係ないわ)」
ゲームの世界に転生してしまった当事者であるカタリナからすれば、この二人もそういう類の世界から来た、などという考察にたどり着いてしまう
だが、そんな事を思ってしまうのは二人に失礼だし、事実ゲームの世界の存在’だった’キース達にも失礼だ。だからこの考えは遥か遠くに放り投げて忘れることにした
カタリナがあかりとアンジュの方を振り向くと何やら話し込んでいるようだ
だが、そんな事を思ってしまうのは二人に失礼だし、事実ゲームの世界の存在’だった’キース達にも失礼だ。だからこの考えは遥か遠くに放り投げて忘れることにした
カタリナがあかりとアンジュの方を振り向くと何やら話し込んでいるようだ
「ところでだがなあかり、最初にあった時に妙に元気がなかったようじゃが、元いた世界でなにかあったのか?」
「……! いや、あの……それは」
「……! いや、あの……それは」
初対面時のあかりの表情が気になったのかそのことを尋ねるアンジュに対し、口ごもってしまうあかり
「……いや、突かれたくないところを突いてしまったのならすまぬ。でもな、一人で抱えるよりは素直に他に吐き出すのも一つじゃぞ。知り合いと離れ離れになって心細いのかどうかは余にはわからんのじゃが、まあ余もそこのカタリナとかいうやつもおるわけじゃ」
「……でも」
「大丈夫じゃ、其方の仲間もきっと無事じゃろうし、いつまでも落ち込んどるよりも、やれることからやるのが一番じゃ」
「……アンジュさん」
「……でも」
「大丈夫じゃ、其方の仲間もきっと無事じゃろうし、いつまでも落ち込んどるよりも、やれることからやるのが一番じゃ」
「……アンジュさん」
アンジュの言葉にあかりが思い出したのは武偵憲章その6『自ら考え、自ら行動せよ。』
バスジャックの事件やののかの事もあって落ち込んでしまっていたけれど、だからといってこんな所でいつまでもうじうじしているわけには行かない。
それにまだどこにいるかはわからないけどアリア先輩たちもいる、あって本当に間もないけれどアンジュさんやカタリナさんもいる
バスジャックの事件やののかの事もあって落ち込んでしまっていたけれど、だからといってこんな所でいつまでもうじうじしているわけには行かない。
それにまだどこにいるかはわからないけどアリア先輩たちもいる、あって本当に間もないけれどアンジュさんやカタリナさんもいる
「……ありがとうございます。少しだけ元気が出ました」
「それでなによりじゃ」
「(あっちは……大丈夫そうね……あれ?)」
「それでなによりじゃ」
「(あっちは……大丈夫そうね……あれ?)」
あかりとアンジュの方を見て、あかりがなんだか元気を取り戻した感じにほっとするカタリナ
だが、ふとカタリナが下に目を向けると、木の根っこのようなものが張っている。よく周りを見ると学園中に根っこのようなものや蔓、さらに枝木のようなものが学園の壁にまとわり付いていたり
だが、ふとカタリナが下に目を向けると、木の根っこのようなものが張っている。よく周りを見ると学園中に根っこのようなものや蔓、さらに枝木のようなものが学園の壁にまとわり付いていたり
「……あれ、なんだか……これ、まず……い……?」
嫌な予感が脳裏に過ぎったカタリナ、すぐさま後ろの二人に話しかけようとした途端
――唐突に地面から突き出た巨大な蔓がカタリナの腹部に向けて突き出て、彼女の身体を大きく上空に突き飛ばした
「……ガッ!?」
「なんじゃ!?」
「……え、巨大な……蔓……? っカタリナさん!?」
「……え、巨大な……蔓……? っカタリナさん!?」
カタリナが突き飛ばされた音に気づき振り向く二人。その蔓は即座に二人にも襲いかかる
「おのれ! あかり、カタリナの方を!」
「はい!」
「はい!」
二人の対応は早かった。あかりは落下するカタリナをなんとか受け止める。体格の大きさからあかりが若干押しつぶされそうな形になったが大きな怪我はみられない。カタリナが突き飛ばされた衝撃で腹部に小さな傷を負ったぐらいであるが本人は平気なようだ
アンジュの方は標的を自身に向けた蔓の突進を大きく跳躍して避け、落下状態のまま所持していた大剣――支給品の一つでもアスカロンの刃を蔓に叩きつけ切断し無力化。
アンジュの方は標的を自身に向けた蔓の突進を大きく跳躍して避け、落下状態のまま所持していた大剣――支給品の一つでもアスカロンの刃を蔓に叩きつけ切断し無力化。
「カタリナさん、大丈夫ですか?」
「あ、ありがとうねあかりちゃん。大丈夫、こう見えても身体の方は鍛えられてるから……」
「よかった……でも、これ……」
「あ、ありがとうねあかりちゃん。大丈夫、こう見えても身体の方は鍛えられてるから……」
「よかった……でも、これ……」
カタリナの無事に安堵する一方、改めて周りを見渡し、この学園に起こっている異常に気づくあかり。アンジュもまた、蔓の切断後にその異常に気づいていた
「いったいどういう……」
「余にもわからん。ヤマトにもトゥスクルにもこんな大層な事ができる輩は早々おらんぞ」
「一面植物だらけ……これじゃあまるでジャングル」
「余にもわからん。ヤマトにもトゥスクルにもこんな大層な事ができる輩は早々おらんぞ」
「一面植物だらけ……これじゃあまるでジャングル」
植物による学園の侵食具合は、カタリナが確認した時よりもひどくなっていた。周りの植物は年のためにアンジュが一層しておいたものの、もはや自分たちのいる場所以外は文字通りの植物だらけの樹海状態だ
「……こういうのって、元凶叩きのめしたら収まらないかしら?」
「そう簡単に見つかるものなら苦労なんぞしないんじゃがな……」
「(そもそも漫画とかでよくみるこの手のやつって視界情報がちゃんとしていないと位置を把握出来ないはずだよね……。どこかにカメラでも仕掛けてるのかしら?)」
「………」
「あかりちゃん……?」
「そう簡単に見つかるものなら苦労なんぞしないんじゃがな……」
「(そもそも漫画とかでよくみるこの手のやつって視界情報がちゃんとしていないと位置を把握出来ないはずだよね……。どこかにカメラでも仕掛けてるのかしら?)」
「………」
「あかりちゃん……?」
カタリナがある予測を思い浮かぶ中、あかりはただ冷静にどこかを見つめていた
視線の先には……蔓の影に隠れて蠢く、白い『何か』
視線の先には……蔓の影に隠れて蠢く、白い『何か』
「……そこ!」
何かを見つけたのか、あかりが懐から銃を取り出し、三発の銃弾を発射する
2発は外れたが、そのうち一発は白い何かに命中、煙を上げて『それ』は沈黙した
2発は外れたが、そのうち一発は白い何かに命中、煙を上げて『それ』は沈黙した
「(高千穂さんのだから、私に上手く扱えるか不安だったけど……なんとか当たってよかった)」
「あかり!これは……!」
「……ドローンです。多分、これで私達の位置を」
「あかり!これは……!」
「……ドローンです。多分、これで私達の位置を」
あかりが打ち抜いたのは。カメラが搭載された白いドローン。おそらくこの植物による侵食を起こした『誰か』は、安全な場所からこのドローンのカメラを使って自分たちの位置を把握していた
ドローンを打ち抜きカメラごと無力化したからもう位置は把握できない。相手は手探りに自分たちを探すしか無い。
ドローンを打ち抜きカメラごと無力化したからもう位置は把握できない。相手は手探りに自分たちを探すしか無い。
「……だけど、まだこれを引き起こした元凶は」
「何にせよ、そいつを見つけてとっちめれば何も問題はないじゃろ」
「何にせよ、そいつを見つけてとっちめれば何も問題はないじゃろ」
相手の正体とかも気になるところであるが、まずはこれを引き起こした相手をまず無力化することが先決
「学園の中身はある程度把握できてるから、私が案内するわ」
「すみません、助かります!」
「邪魔な植物は余にまかせるのじゃ!」
「すみません、助かります!」
「邪魔な植物は余にまかせるのじゃ!」
三人は樹海と化した学園内へと足を進める。その先に何が待つのかは、誰もわからない
【B-3/魔法学園/深夜/一日目】
【間宮あかり@緋弾のアリアAA】
[状態]:健康
[服装]:いつもの武偵校制服
[装備]:スターム・ルガー・スーパーレッドホーク@緋弾のアリアAA
[道具]:基本支給品一色、不明支給品2つ
[思考]
基本:テミスは許してはおけない。アリア先輩たちが心配
1:まずは謎の植物使いを無力化する
[備考]
アニメ第10話、ののかが倒れた直後からの参戦です
【間宮あかり@緋弾のアリアAA】
[状態]:健康
[服装]:いつもの武偵校制服
[装備]:スターム・ルガー・スーパーレッドホーク@緋弾のアリアAA
[道具]:基本支給品一色、不明支給品2つ
[思考]
基本:テミスは許してはおけない。アリア先輩たちが心配
1:まずは謎の植物使いを無力化する
[備考]
アニメ第10話、ののかが倒れた直後からの参戦です
【カタリナ・クラエス@乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…】
[状態]:軽症(腹部)
[服装]:いつものドレス姿
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一色、不明支給品3つ
[思考]
基本:さっさとこの殺し合いから脱出したい
1:まずは謎の植物使いを無力化する
[備考]
※試験直後からの参戦です
[状態]:軽症(腹部)
[服装]:いつものドレス姿
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一色、不明支給品3つ
[思考]
基本:さっさとこの殺し合いから脱出したい
1:まずは謎の植物使いを無力化する
[備考]
※試験直後からの参戦です
【アンジュ@うたわれるもの3 二人の白皇】
[状態]:通常
[服装]:いつもの服装
[装備]:アスカロン@とある魔術の禁書目録Ⅲ
[道具]:基本支給品一色、不明支給品2つ
[思考]
基本:この殺し合いを止め、仲間たちとともに元の世界に帰還する
1:まずは謎の植物使いを無力化する
[備考]
※帝都奪還後からの参戦です
[状態]:通常
[服装]:いつもの服装
[装備]:アスカロン@とある魔術の禁書目録Ⅲ
[道具]:基本支給品一色、不明支給品2つ
[思考]
基本:この殺し合いを止め、仲間たちとともに元の世界に帰還する
1:まずは謎の植物使いを無力化する
[備考]
※帝都奪還後からの参戦です
◯ ◯ ◯
「――ふむ、そう簡単には行かないようだな」
魔法学園、生徒会長室。植物に覆われ、もはやかつての姿よりも変わり果てたこの部屋に、スマホの画面を眺める男が一人。スマホの画面には『No SIGNAL』と記載された砂嵐が流れる映像が写っている
男の名は『ヒイラギイチロウ』。『ダーウィンズゲーム』と呼ばれる生死をかけたゲーム。それにおいて『花屋』と称される植物を自在に操る『異能 』を扱う
「流石にホテルのようにとは、行かないか」
ため息を付きながら呟く。娘の治療費のためにダーウィンズゲームに参加し、そのチャンスでもあった『宝探しゲーム』の最中、急に意識を失ったと思ったら始まったのは『殺し合いゲーム』
だが、結局はやることなど変わらない。手段が直接的になっただけ
娘のために優勝して、帰還する――ヒイラギイチロウのやることは何も変わらない
娘のために優勝して、帰還する――ヒイラギイチロウのやることは何も変わらない
「……あの身体であの大きさの剣を扱う少女が一番強敵か。ドローンに気づいた彼女も油断ならない。」
「あと一人は……一応警戒しておくか」
「あと一人は……一応警戒しておくか」
警戒すべきは大剣を軽々と振り回す少女。身体強化系の異能 か、それとも素であの怪力なのかは
不明であるが、彼にとっては一番の脅威と言えよう
彼女さえ無力化できれば、ドローンに気づいた少女と、もうひとりの令嬢は自ずとなんとかなる
不明であるが、彼にとっては一番の脅威と言えよう
彼女さえ無力化できれば、ドローンに気づいた少女と、もうひとりの令嬢は自ずとなんとかなる
「ドローンが使えなくなった以上……次は『これ』に頼らせてもらう」
ヒイラギの後ろにいるのは、小さな子ども程の大きな身体を持った巨大な鳥
ただし、鳥の頭には植物の蔓のようなものがへばりついていた
ただし、鳥の頭には植物の蔓のようなものがへばりついていた
ヒイラギイチロウの異能 はただ植物を自在に操るだけではない。植物の中には麻薬の材料となりうるものも存在する。それを相手の脳内に行き渡らせ、相手を自在に操る事を可能とする
この大きな鳥も当初はヒイラギイチロウに反発していたのだが、仕方ないので強硬手段として洗脳することになった
余談であるが、この鳥の名は『ココポ』。ルルティエという少女がパートナーでもあるホロロン鳥である。
この大きな鳥も当初はヒイラギイチロウに反発していたのだが、仕方ないので強硬手段として洗脳することになった
余談であるが、この鳥の名は『ココポ』。ルルティエという少女がパートナーでもあるホロロン鳥である。
「――侵入者を見つけ次第捕まえろ、場合によっては殺しても構わん」
ヒイラギが指示を告げると、ココポは生徒会長室から早々に立ち去る。その目は既に獲物を狙う獰猛な獣そのものへと変わり果てていた
「――さて、お手並み拝見といこうか。まだ幼い少女たちを殺すのは心苦しいが、そうでもして助けたい家族がいるのでね」
『花屋』はただ、庭園と化した生徒会長室で、獲物を待つのであった
【B-3/魔法学園生徒会長室/深夜/一日目】
【ヒイラギイチロウ@ダーウィンズゲーム】
[状態]:シギルによるアーマー武装
[服装]:いつもの服装
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一色、不明支給品1つ
[思考]
基本:優勝して、娘の病気を治す
1:まずは侵入者を捕まえる、場合によっては殺す
[備考]
※カナメとの遭遇前からの参戦です
【ヒイラギイチロウ@ダーウィンズゲーム】
[状態]:シギルによるアーマー武装
[服装]:いつもの服装
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一色、不明支給品1つ
[思考]
基本:優勝して、娘の病気を治す
1:まずは侵入者を捕まえる、場合によっては殺す
[備考]
※カナメとの遭遇前からの参戦です
前話 | 次話 | |
博麗霊夢は巫女である | 投下順 | 梔子の世界わ終っている。 |
前話 | キャラクター | 次話 |
GAME START | カタリナ・クラエス | 炎獄の学園(上) |
GAME START | アンジュ | 炎獄の学園(上) |
GAME START | 間宮あかり | 炎獄の学園(上) |
GAME START | ヒイラギイチロウ | 炎獄の学園(上) |