「…ねぇ、橘さん?」
「はい?」
「何それ?」
「はい?」
「何それ?」
佐々木さんは綺麗で整った美しいお顔立ちをより一層、引き締めて
凛とした眼差しであたしの顔を一直線に見つめてきた。
そんなに見つめられると照れちゃうのです…。
凛とした眼差しであたしの顔を一直線に見つめてきた。
そんなに見つめられると照れちゃうのです…。
「くっくっくっ、いや、照れるのも分かるよ。
そんな珍妙な格好をしていればね。
それも『組織』とやらお仕事なのかな?」
そんな珍妙な格好をしていればね。
それも『組織』とやらお仕事なのかな?」
佐々木さんは引きつった苦笑いを貼付けている。
あ、そうか!!分かりました!!
あ、そうか!!分かりました!!
「ごめんなさい!ちゃんと佐々木さんの分もご用意してありますから」
「いえ、結構ですから」
「大丈夫!仲間外れになんてしません!!」
「絶対に仲間だなんて思われたくありません!!
私だったらきっとあまりにも恥ずかしくて穴があったら
一生出てこられなくなるくらい奥深くまで潜り込んでしまうよ」
「いえ、結構ですから」
「大丈夫!仲間外れになんてしません!!」
「絶対に仲間だなんて思われたくありません!!
私だったらきっとあまりにも恥ずかしくて穴があったら
一生出てこられなくなるくらい奥深くまで潜り込んでしまうよ」
さ、佐々木さん…!?
「何?」
「バナナを穴に入れるだなんてそんなHな発言が
佐々木さんの桃色の唇が溢れ出してくるなんて…」
「バナナを穴に入れるだなんてそんなHな発言が
佐々木さんの桃色の唇が溢れ出してくるなんて…」
今日の佐々木さんは生理なのでしょうか?発言が情欲に満ち溢れているのです。
「別に満ち溢れてもいないし、生理でもないね。
私の言葉を勝手に歪曲して捉えて変な妄想を広げるのは慎んでくれないかな?」
私の言葉を勝手に歪曲して捉えて変な妄想を広げるのは慎んでくれないかな?」
ウフフ…これが噂のツンデレなのでしょうか?
「おい、橘京子。なんだ、このみかんの被り物は?
なんで僕がこんなものを着せられなきゃいけないんだ」
「あら?そう言いながらしっかり着てるじゃないですか。
よく似合ってますよ、未来人。それにその被り物はみかんじゃなくてぽんかんなのです」
「――昆布巻き――酸っぱい――」
なんで僕がこんなものを着せられなきゃいけないんだ」
「あら?そう言いながらしっかり着てるじゃないですか。
よく似合ってますよ、未来人。それにその被り物はみかんじゃなくてぽんかんなのです」
「――昆布巻き――酸っぱい――」
その瞬間、佐々木さんはあたし達3人に背を向けると何一つ、暖かい言葉さえ発する事無く、
夕陽で淡いオレンジ色に染まる町並みを一目散に全力ダッシュで駆け抜けて行った。
夕陽で淡いオレンジ色に染まる町並みを一目散に全力ダッシュで駆け抜けて行った。
「どこ行くのですか!?佐々木さぁぁああぁぁああ~~~んんっ!!!」
「ついてこないで!!この変態集団!!」
「おい、ちょっと待て。ぽんかんって何だ?みかんとは違うのか!?」
「――かんぴょう――邪魔――走りにくい――」
「ついてこないで!!この変態集団!!」
「おい、ちょっと待て。ぽんかんって何だ?みかんとは違うのか!?」
「――かんぴょう――邪魔――走りにくい――」
そんな……待って下さい、佐々木さん!!
佐々木さんがそんなに涙を流すくらいショックを受けるなんて想像もしませんでした。
そんなに哀しかったのですか…?
佐々木さんがそんなに涙を流すくらいショックを受けるなんて想像もしませんでした。
そんなに哀しかったのですか…?
「大丈夫なのです!!仲間外れになんてしませんから!!
佐々木さんの分もちゃんと用意してるって言ったじゃないですか!?」
「用意されたってそんなもの、頼まれたって死んだって絶対に着ないから!!」
佐々木さんの分もちゃんと用意してるって言ったじゃないですか!?」
「用意されたってそんなもの、頼まれたって死んだって絶対に着ないから!!」
そんなに拗ねて卑屈にならなくても…。
「佐々木イカなのです!!
佐々木さんのだけはちゃんと天日干しして、
あたしが『組織』の予算を調達してあつらえた一点ものなのです!!」
「何なのよ!?佐々木イカって!!」
「さきイカと掛けてみたのです。もうすぐお正月ですから縁起良く、新年を…」
「私はコタツに入ってみかんでも食べながら普通のお正月を迎えます!!」
「だからみかんとぽんかんってどう違うんだ!?誰か僕に教えてくれ!!」
「――よろこんぶ――なんちゃって――」
「ちゃんと決めポーズも考えてありますからぁぁぁあああぁぁああ~~~~!!!!
んんっ、もう!!一度で良いから見て下さい!!!」
佐々木さんのだけはちゃんと天日干しして、
あたしが『組織』の予算を調達してあつらえた一点ものなのです!!」
「何なのよ!?佐々木イカって!!」
「さきイカと掛けてみたのです。もうすぐお正月ですから縁起良く、新年を…」
「私はコタツに入ってみかんでも食べながら普通のお正月を迎えます!!」
「だからみかんとぽんかんってどう違うんだ!?誰か僕に教えてくれ!!」
「――よろこんぶ――なんちゃって――」
「ちゃんと決めポーズも考えてありますからぁぁぁあああぁぁああ~~~~!!!!
んんっ、もう!!一度で良いから見て下さい!!!」
昨晩、お布団の中でさきイカをかじりながら一晩考え抜いたアイデアの結晶なのです。
「タチバナナ!!!!!」
決まったのです……。
このバナナ的な斜めのフォルムがさきイカ、ぽんかん、昆布巻きと
絶妙且つ、大胆なバランスを生み出すのです。
あ、急に走ったせいでバナナの皮が剥けてしまいました!!
このバナナ的な斜めのフォルムがさきイカ、ぽんかん、昆布巻きと
絶妙且つ、大胆なバランスを生み出すのです。
あ、急に走ったせいでバナナの皮が剥けてしまいました!!
「……ごめん、無理」
佐々木さぁぁああぁぁああ~~~~~~~んんっ!!!!!