「超能力者とか言ったな」
「ええ、あたしたちはまた違う名称をつけていますが、簡単に言えばそれであってます」
「だったら何か力を使って見せてくれよ。そうしたらお前の言うことを信用してやる。例えばこコーヒーを元の熱さに戻すとか」
橘京子は少し困ったような表情で笑った。
「すみません無理です。そういう解りやすい能力とはちょっと違うのです。あ、でも……」
橘京子はテーブルの上に置いてあった俺の紙コップを両手で持った。本当に超能力で元に戻そうってのか? 今無理って言ったばっかじゃねぇか。
「ええっと…… んん……」
冷めたコーヒーの黒い水面が小刻みに揺れる。見た感じただ橘京子の手の震えがそのままコップに伝わってるだけなんだが。
……いや、無理しなくていいぞ?
「ううん、信じてもらえないのなら意味が無いから…… 信じてもらわなきゃ……」
水面に波が立つ。ガタガタと手とコップが震え、もう橘京子は必死の形相だ。ていうか泣きそうだ。
そのまま念を送ること数分、コーヒーカップが倒れた。モチロン超念力でもなんでもなく、ただ彼女の手の震えが臨界点に達しただけである。
「んん……! もうっ!」
……なんかすまん。ほんとごめんな。うん、信じるからさ。もう解った。
「でも……その…… うぐぅ…… ほんとに信じてくれるの?」
……ああ。お前は超能力者だ。そんでハルヒは神だ。それでいいだろ?
半ベソになり、泣きついてくる橘京子をなだめてからその背中を見送った。あの足取りだと帰り道に事故りそうだがな。
「ええ、あたしたちはまた違う名称をつけていますが、簡単に言えばそれであってます」
「だったら何か力を使って見せてくれよ。そうしたらお前の言うことを信用してやる。例えばこコーヒーを元の熱さに戻すとか」
橘京子は少し困ったような表情で笑った。
「すみません無理です。そういう解りやすい能力とはちょっと違うのです。あ、でも……」
橘京子はテーブルの上に置いてあった俺の紙コップを両手で持った。本当に超能力で元に戻そうってのか? 今無理って言ったばっかじゃねぇか。
「ええっと…… んん……」
冷めたコーヒーの黒い水面が小刻みに揺れる。見た感じただ橘京子の手の震えがそのままコップに伝わってるだけなんだが。
……いや、無理しなくていいぞ?
「ううん、信じてもらえないのなら意味が無いから…… 信じてもらわなきゃ……」
水面に波が立つ。ガタガタと手とコップが震え、もう橘京子は必死の形相だ。ていうか泣きそうだ。
そのまま念を送ること数分、コーヒーカップが倒れた。モチロン超念力でもなんでもなく、ただ彼女の手の震えが臨界点に達しただけである。
「んん……! もうっ!」
……なんかすまん。ほんとごめんな。うん、信じるからさ。もう解った。
「でも……その…… うぐぅ…… ほんとに信じてくれるの?」
……ああ。お前は超能力者だ。そんでハルヒは神だ。それでいいだろ?
半ベソになり、泣きついてくる橘京子をなだめてからその背中を見送った。あの足取りだと帰り道に事故りそうだがな。
ちなみに。
言うまでもないかもしれないが。
当然、コーヒーは冷たいままだった。
言うまでもないかもしれないが。
当然、コーヒーは冷たいままだった。