【不思議少女シルバームーン第八話 第二章「潜入」】
「うー狭いよぉ……」
通風ダクトの中で見を縮ませながらゆっくりと進む少女。
霧雲霙である。
体の一部を除けばどちらかといえば小柄な部類に入る彼女はネバーランドとの戦闘において敵アジトへの潜入工作を任されていたのだ。
霧雲霙である。
体の一部を除けばどちらかといえば小柄な部類に入る彼女はネバーランドとの戦闘において敵アジトへの潜入工作を任されていたのだ。
「霙、聞こえるか?
どうやら潜入に成功したらしいな。
私が鍛えてやったおかげだぞ?なんてね。」
どうやら潜入に成功したらしいな。
私が鍛えてやったおかげだぞ?なんてね。」
「そうか、私が予知したとおり、奴らは事務所の真上に基地を落としてきた。
何やら所長と因縁が有ったようだが……まあ良い、その余計なこだわりが奴らの隙だ。
おかげでお前が潜入しやすくなったわけだしな。
これからお前には奴らのアジトの建物の各所をお前の能力で爆破してもらう。
建物の構造は解析できているので逐一ルートは教えるが、
連絡ができなくなった場合は即座に撤退を考えてくれ。」
何やら所長と因縁が有ったようだが……まあ良い、その余計なこだわりが奴らの隙だ。
おかげでお前が潜入しやすくなったわけだしな。
これからお前には奴らのアジトの建物の各所をお前の能力で爆破してもらう。
建物の構造は解析できているので逐一ルートは教えるが、
連絡ができなくなった場合は即座に撤退を考えてくれ。」
了解しました、と心のなかで言う。
「よし、それではオペレートを開始する。
次の分かれ道を右に進んでダクトの蓋を外して部屋に入れ。
室内に二体の兵士が居るが、お前ならまあ間違いなく倒せるだろう。
ただし蓋を外して着地する予定の床が濡れているから転ばないように気をつけろ。
転ぶとその間に仲間を呼ばれるからな。」
次の分かれ道を右に進んでダクトの蓋を外して部屋に入れ。
室内に二体の兵士が居るが、お前ならまあ間違いなく倒せるだろう。
ただし蓋を外して着地する予定の床が濡れているから転ばないように気をつけろ。
転ぶとその間に仲間を呼ばれるからな。」
了解しました、それじゃあ行ってきます。
と心のなかで答えながらダクトを進む。
帰ったら所長に体洗ってもらおうかな、などと彼女は考えてみる。
そんなことお願いしたら彼はどんな顔をするだろうかと想像して霙はわらあった。
今の霙は驚くほど冷静で、余裕があった。
友人である朔夜を裏切ってしまった罪悪感に苛まれていた彼女とは別人のようである。
愛おしそうに自らの腹部をなでさすり目を閉じてから深呼吸をする。
先ほど橙が支持していた分かれ道に彼女は到着する。
右側へと進むと確かにどこかの部屋につながる排気口があった。
と心のなかで答えながらダクトを進む。
帰ったら所長に体洗ってもらおうかな、などと彼女は考えてみる。
そんなことお願いしたら彼はどんな顔をするだろうかと想像して霙はわらあった。
今の霙は驚くほど冷静で、余裕があった。
友人である朔夜を裏切ってしまった罪悪感に苛まれていた彼女とは別人のようである。
愛おしそうに自らの腹部をなでさすり目を閉じてから深呼吸をする。
先ほど橙が支持していた分かれ道に彼女は到着する。
右側へと進むと確かにどこかの部屋につながる排気口があった。
「ねえねえ、ジャックの計画が成功したら世界中に子供だけの為の国ができるんだよね!
もう私たちをいじめるおとなの人はいなくなるんだよね!
世界中の人が家族みたいになるんだよね!」
「そうだよ!やったねタエちゃん家族が増えるよ!」
「わぁい!」
もう私たちをいじめるおとなの人はいなくなるんだよね!
世界中の人が家族みたいになるんだよね!」
「そうだよ!やったねタエちゃん家族が増えるよ!」
「わぁい!」
話し声が聞こえる。
まだ子供だ、人数はたしかに二人。
此処に居るということはネバーランドの戦闘員なのだろう。
霙はそんなことを考えながら静かにダクトの蓋を外して音もなく部屋の中に降り立った。
場所は丁度子供たち二人の背後。
まだ子供だ、人数はたしかに二人。
此処に居るということはネバーランドの戦闘員なのだろう。
霙はそんなことを考えながら静かにダクトの蓋を外して音もなく部屋の中に降り立った。
場所は丁度子供たち二人の背後。
「私たち暇だよね!」
「うん、外から敵が来ないと暇だからね!」
「でも足止めなら私たちの能力が最強ってジャックが言っ……」
「うん、外から敵が来ないと暇だからね!」
「でも足止めなら私たちの能力が最強ってジャックが言っ……」
腰に下げていたナイフで一気に喉を掻き切る。
笛吹丁が普段から丁寧に手入れしていたナイフは都市伝説かと思えるほど切れ味が良かった。
こうしてまずは一人、霙は敵の命を奪う。
笛吹丁が普段から丁寧に手入れしていたナイフは都市伝説かと思えるほど切れ味が良かった。
こうしてまずは一人、霙は敵の命を奪う。
「えっ?」
突然のことに理解出来ないといった表情で彼女の方を見るもう一人の子供。
何か叫ぼうとした直前に彼女は子供の口の中に手を突っ込んで能力を最低出力で発動する。
頭蓋の内部に収まる程度の極小の爆発がもう一人の子供を襲う。
そのままもう一人の子供も白目を剥いて倒れてしまった。
脈を確認する。
両方共止まっている。
何か叫ぼうとした直前に彼女は子供の口の中に手を突っ込んで能力を最低出力で発動する。
頭蓋の内部に収まる程度の極小の爆発がもう一人の子供を襲う。
そのままもう一人の子供も白目を剥いて倒れてしまった。
脈を確認する。
両方共止まっている。
「私は地獄に堕ちるな、うん。」
でも良いか。
所長が褒めてくれるさ、地獄でも私を守ってくれるさ。
霙は笑う。
所長が褒めてくれるさ、地獄でも私を守ってくれるさ。
霙は笑う。
「さて次だ次。」
霙はそこに転がった子供たちの死体を近くにあったベッドの下に放り込む。
部屋の中を適当に物色してカードキーを奪うと彼女は部屋を出た。
部屋の中を適当に物色してカードキーを奪うと彼女は部屋を出た。
―――――――――――――――――――――――――
「困ったわ……これじゃあヨツバさんを助けに行けない。」
風になびく金色の長い髪。
ピンとまっすぐに伸びる三角帽子。
青いローブには四つ葉のクローバーがあしらわれている。
つぶらな瞳に憂いをたたえた“彼女”の名前はカイト・クローバー。
ヨツバの弟弟子であるエヴァ・クローバーの息子である。
彼女はF-No.0“黄金伯爵サンジェルマン”に依頼されて戦う最強部隊fourcardのクローバーとしてネバーランドと交戦中のスバル達を助けに行く予定だった。
だがしかし彼女は未だその任務を遂行できないでいた。
原因はビルの周りに張り巡らされた巨大な豆の木とヤマノケによる強烈な防護結界である。
豆の木の再生能力で物理的な攻撃は当てた側から回復されてしまう。
都市伝説による攻撃はヤマノケが防護結界でそもそも拒絶される。
ここへの攻撃を任された彼女としてはまさしく八方塞がりといったところだった。
ピンとまっすぐに伸びる三角帽子。
青いローブには四つ葉のクローバーがあしらわれている。
つぶらな瞳に憂いをたたえた“彼女”の名前はカイト・クローバー。
ヨツバの弟弟子であるエヴァ・クローバーの息子である。
彼女はF-No.0“黄金伯爵サンジェルマン”に依頼されて戦う最強部隊fourcardのクローバーとしてネバーランドと交戦中のスバル達を助けに行く予定だった。
だがしかし彼女は未だその任務を遂行できないでいた。
原因はビルの周りに張り巡らされた巨大な豆の木とヤマノケによる強烈な防護結界である。
豆の木の再生能力で物理的な攻撃は当てた側から回復されてしまう。
都市伝説による攻撃はヤマノケが防護結界でそもそも拒絶される。
ここへの攻撃を任された彼女としてはまさしく八方塞がりといったところだった。
「……でもあれよねえ。
ここで負けを認めたら女がすたっちゃうわぁ。」
ここで負けを認めたら女がすたっちゃうわぁ。」
その時、突然彼女の携帯電話が鳴り響く。
相手は彼女の初恋の女性だった。
いや男性というべきか……。
まあそこらへん微妙なのだが仕方ない。
相手は彼女の初恋の女性だった。
いや男性というべきか……。
まあそこらへん微妙なのだが仕方ない。
「うぃっすカイトくん。」
「どうしたんですか平さん。」
「いや東南アジアにお仕事で出張しているんだけどなんかおみやげ欲しくない?」
「あー……何でも良いです。」
「そういうの一番困るんだけどー。」
「じゃあ美肌になりそうな物でお願いします。」
「りょうかーい。じゃあ私の生まれた街を頼んだぜ。」
「どうしたんですか平さん。」
「いや東南アジアにお仕事で出張しているんだけどなんかおみやげ欲しくない?」
「あー……何でも良いです。」
「そういうの一番困るんだけどー。」
「じゃあ美肌になりそうな物でお願いします。」
「りょうかーい。じゃあ私の生まれた街を頼んだぜ。」
通話を切る。
溜息をつく。
溜息をつく。
「しかたないわね。」
彼女は懐からUSBメモリのような物を取り出す。
服を引っ張って胸元を露にし、メモリをそこに突き立てる。
服を引っ張って胸元を露にし、メモリをそこに突き立てる。
「キタキタキタアアアアアアアアアアア!
非常に良いわ、やってやろうじゃない!」
非常に良いわ、やってやろうじゃない!」
青白い光が彼女の全身を包む。
突如として彼女のいる場所にだけ大量の雨雲が集まり始める。
たった今行われたのは簡易型契約書による一時的な多重契約。
今の彼女は「魔女」と「セント・エルモス・ファイアー」の二重契約者。
相反する二つの属性を同時に操ることは当然彼女の体に負担をかける。
だがしかし、それでも彼女は躊躇わなかった。
右手に青白く輝く“希望の火”、左手に赤黒く輝く“ガンド”
反発し合う二つの力を無理やり合わせることでとてつもな反発がその手の中で生じる。
突如として彼女のいる場所にだけ大量の雨雲が集まり始める。
たった今行われたのは簡易型契約書による一時的な多重契約。
今の彼女は「魔女」と「セント・エルモス・ファイアー」の二重契約者。
相反する二つの属性を同時に操ることは当然彼女の体に負担をかける。
だがしかし、それでも彼女は躊躇わなかった。
右手に青白く輝く“希望の火”、左手に赤黒く輝く“ガンド”
反発し合う二つの力を無理やり合わせることでとてつもな反発がその手の中で生じる。
「究極魔導……!」
雨は更に激しく降り続く。
「――――――――暁!」
二つの力はお互いに反発しあってその中心に黄金の光の帯を生み出す。
魔力と奇跡によって生まれた正体不明のエネルギーがネバーランドのアジトを守る全てを焼き払う。
“ジャックと豆の木”は根を失い、その巨体を傾けた。
魔力と奇跡によって生まれた正体不明のエネルギーがネバーランドのアジトを守る全てを焼き払う。
“ジャックと豆の木”は根を失い、その巨体を傾けた。
「よし!それじゃあ一足先に進ませてもらおうかしら!」
彼女は一人でアジトの中に踊り込む。
「おっと!あんたの進撃はここまでだ!魔女さまよう!」
「俺たちネバーランドの精鋭部隊があんたをここで血祭りにあげてやる!」
「ここに居る兵士はざっと百人!いずれも外で歩きまわってる時間稼ぎのための雑魚共とは核も違えば格も違う!」
「サンジェルマンの手駒のうち最強の一人と聞いたがこの数ではどうしようもあるまい!
カイト・クローバー、今日が貴様の命日だ!」
「俺たちネバーランドの精鋭部隊があんたをここで血祭りにあげてやる!」
「ここに居る兵士はざっと百人!いずれも外で歩きまわってる時間稼ぎのための雑魚共とは核も違えば格も違う!」
「サンジェルマンの手駒のうち最強の一人と聞いたがこの数ではどうしようもあるまい!
カイト・クローバー、今日が貴様の命日だ!」
しかしあっという間にカイトは敵に囲まれてしまった。
「あら、困ったわね。この作品だと総集編に顔出しただけなのに調子に乗りすぎたせいかしら。」
「やっちまええ!」
「やっちまええ!」
殺到する百名の契約者達。
カイトが半ば諦めかけたその瞬間だった。
カイトが半ば諦めかけたその瞬間だった。
「うおおおおおおおおおおお!」
日輪の光がネバーランドのアジトのビルの中に注ぎ込む。
雨雲を切り裂いて現れた一人の男が契約者の群れの中に飛び込む。
閃く白刃、舞う鮮血、稲光が如く男は戦陣を奔る。
銃弾は彼に当たる前に自ら逸れ、拳は彼に届かず味方を傷つけ、剣は彼に相対することを拒み自ら地面に突き刺さった。
何がしかの都市伝説の力によるものだ。
カイトにはそこまでしか分からなかった。
雨雲を切り裂いて現れた一人の男が契約者の群れの中に飛び込む。
閃く白刃、舞う鮮血、稲光が如く男は戦陣を奔る。
銃弾は彼に当たる前に自ら逸れ、拳は彼に届かず味方を傷つけ、剣は彼に相対することを拒み自ら地面に突き刺さった。
何がしかの都市伝説の力によるものだ。
カイトにはそこまでしか分からなかった。
「お、お前は一体何者だ!」
「悪に名乗る名は無し!貴様ら全員、正宗の錆にしてくれる!」
「いや、見覚えがあるぞ!あいつはジャックに気に入られていた新入り!」
「なに、俺たちを裏切ったのか!?」
「誰が最初から仲間だと言った!」
「悪に名乗る名は無し!貴様ら全員、正宗の錆にしてくれる!」
「いや、見覚えがあるぞ!あいつはジャックに気に入られていた新入り!」
「なに、俺たちを裏切ったのか!?」
「誰が最初から仲間だと言った!」
男が再び敵の集団の中に斬り込んでいく。
狼男の牙を素手でもぎ、霧と化した吸血鬼をその霧ごと叩き切って消滅せしめ、
魔女と思しき女の魔法さえ刀ではじき飛ばして自分を囲む敵を焼き払う。
滅茶苦茶な暴力、鮮烈な流血、圧倒的強者による蹂躙としか言い表せぬ光景にカイトの心は震えていた。
狼男の牙を素手でもぎ、霧と化した吸血鬼をその霧ごと叩き切って消滅せしめ、
魔女と思しき女の魔法さえ刀ではじき飛ばして自分を囲む敵を焼き払う。
滅茶苦茶な暴力、鮮烈な流血、圧倒的強者による蹂躙としか言い表せぬ光景にカイトの心は震えていた。
「待たせたな!」
男は真紅のコートを翻してカイトの前に立つ。
「……あ、貴方は!?」
男は彼女の初恋の人にそっくりな顔をしていた。
もっと言えば彼女の初恋の人が男装した時の姿にそっくりな顔立ちをしていた。
もっと言えば彼女の初恋の人が男装した時の姿にそっくりな顔立ちをしていた。
「そんなことはどうでもいい、さっさとあのふざけた野郎の陰謀を叩き潰すぞ!」
「え、ええ!」
「え、ええ!」
男とカイトは階段を登り始めた。
カイトは目の前の男に恋し始めていた。
カイトは目の前の男に恋し始めていた。
―――――――――――――――――――――――――
「おかしいわね……。」
「ええ、あまりにも敵が少なすぎる。」
「まるで誘い込まれているみたい……。」
「ええ、あまりにも敵が少なすぎる。」
「まるで誘い込まれているみたい……。」
一方、ヨツバとスバルは順調にネバーランドのアジトを進んでいた。
階段やエレベーターは全て通行の許可が出ており、彼らがセキュリティの装置で止められることも無かったのだ。
二人は今、最上階の一つ下の階まで到達していた。
階段やエレベーターは全て通行の許可が出ており、彼らがセキュリティの装置で止められることも無かったのだ。
二人は今、最上階の一つ下の階まで到達していた。
「ええ、実際その通りよ。」
「貴方は……」
「私の名前は紅瀬縁。そこの魔女に殺された木野鉄心の姪よ。」
「貴方は……」
「私の名前は紅瀬縁。そこの魔女に殺された木野鉄心の姪よ。」
階段の前の巨大なホール。
そこに到達した時、二人の目の前に日本人の女性が現れた。
そこに到達した時、二人の目の前に日本人の女性が現れた。
「鉄心……悪いけど忘れちゃったわ。」
「貴方がサンジェルマンとか言う男の命令で、山林の保護を訴えていた叔父を呪い殺したのは知っているんだから!」
「ふぅん、だから?」
「だから私が仇を取る。」
「貴方がサンジェルマンとか言う男の命令で、山林の保護を訴えていた叔父を呪い殺したのは知っているんだから!」
「ふぅん、だから?」
「だから私が仇を取る。」
床から大量の植物が生えてヨツバとスバルを分断する。
「あらあら。困ったわね、スバル君。」
「はい。」
「そこの男は通せと命令されているわ、だから通してあげ……。」
「先行っててくれるかしら。」
「解りました。」
「私の台詞!」
「うるさい小娘ねえ……。」
「はい。」
「そこの男は通せと命令されているわ、だから通してあげ……。」
「先行っててくれるかしら。」
「解りました。」
「私の台詞!」
「うるさい小娘ねえ……。」
ヨツバはスバルが階段を登っていくのを木々の隙間から確認する。
「無事に行けたようね。それじゃあ始めましょうか。」
「しかし行かせてよかったのかしら?」
「あら、どういうこと?」
「貴方のようなおばあさんじゃ私の相手は厳しいかと思って。」
「笑える、老人っていうのはくだらない過去に囚われた貴方でしょう。」
「下らない……!?」
「ええ、別に駄人間が一人死のうが生きようが……ねえ。」
「下らないですって……!?」
「御託は良いわ、かかって来なさい。」
「しかし行かせてよかったのかしら?」
「あら、どういうこと?」
「貴方のようなおばあさんじゃ私の相手は厳しいかと思って。」
「笑える、老人っていうのはくだらない過去に囚われた貴方でしょう。」
「下らない……!?」
「ええ、別に駄人間が一人死のうが生きようが……ねえ。」
「下らないですって……!?」
「御託は良いわ、かかって来なさい。」
ヨツバが指を鳴らす。
小気味いい音がホールの中に響いたかと思うとあまりの数で黒い雲のようになった蝙蝠がガラスを割って部屋の中に突入してきた。
小気味いい音がホールの中に響いたかと思うとあまりの数で黒い雲のようになった蝙蝠がガラスを割って部屋の中に突入してきた。
「最強の魔女であるこの朝月ヨツバと勝負ができるのよ。」
コウモリたちを椅子にしてヨツバはそのまま宙に浮かび上がる。
「光栄でしょう駄人間、感涙に咽びなさい。」
「ふ、ざ、け、る、なあああああああああああああ!」
「ふ、ざ、け、る、なあああああああああああああ!」
いつの間にか外は大雨になっていた。
突如として雷が落ちる。
それを合図に戦闘は始まった。
突如として雷が落ちる。
それを合図に戦闘は始まった。
【不思議少女シルバームーン第八話 第二章「潜入」】