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  • リオンGTARP | リオグラ
  • 田中 太郎。

田中 太郎。

最終更新:2025年10月26日 22:42

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

プロフィール

名前 田中(たなか)太郎。(たろう。) 
出身地 不明
誕生日 キャラクターの誕生日 2001年02月23日(24歳)
転入日 街に入った日 2025年8月1日 (0年94日経過)
職業 リオグラロス警察【副署長】
座右の銘 この世は喜劇であり悲劇
プレイヤー 田中(たなか)太郎。(たろう。)
X https://x.com/waruikoe
Twitch https://www.twitch.tv/waruikoe

ストーリー


この話は一部誇張している部分があります。閲覧注意。震えて眠れ。


+ 序章  地獄
序章  地獄

目が覚めたとき、俺は見知らぬ部屋にいた。
名前も、年齢も、これまで何をしていたのかも、全く思い出せない。
ただ、指先に残ったタバコの焦げ跡だけが、なぜか懐かしかった。

ぼんやりとした頭のまま、部屋を見渡す。
薄暗くて、静かで、掃除がされていない小汚い部屋。

ゆっくり身体を起こすと、遮光カーテンの向こうから車と街の騒音が聞こえてきた。
どうやら昼過ぎらしい。外の世界は、普通に動いている。

……なのに、俺だけが取り残されていた。

ふらつく足で床に下ろし、ぐるりと視線を巡らせる。
四畳半ほどの狭い部屋に生活の痕跡だけが散らばっていて、秩序というものがまるで見当たらなかった。
読みかけのまま積まれた本。
乱雑に脱ぎ捨てられた服。
床に転がったエナジードリンクの空き缶。
いつから掃除しているかも分からない灰皿に、無理矢理ねじ込んだかのような吸い殻の山。

誰の部屋なのか知る術はないが、それでも不思議と馴染んでしまうのは、
きっと“忘れたこと”を体が覚えているからだ。
記憶ではなく、習慣のようなものが。

他に手掛かりになりそうなものがないか探していると、ふと、視界の隅に小さく何かが見えた。
しゃがんで拾い上げると、それは警察手帳のようなものだった。
擦れてボロボロになり、ところどころに血が滲んでいる手帳を開く。

所属は確認できなかった。明らかに塗りつぶされた痕、血痕もついている。
顔写真と姿見に映る己の顔を見比べる。残念ながらこれは俺の持ち物らしい。
どうやら俺は田中太郎。って名前らしい。ありふれたクソみたいな名前だ。
役職は────────────────────。




副署長。




どうやら俺は相当な役職だったらしい。
微かに記憶に残っている自分への劣等感がそんなはずはない、と拒絶をしながらも、目の前の手帳にはそう記されている。だから、認めるしかなかった。


ぼんやりと眺めていると、指先が僅かに震えた。
それに気付いた瞬間、一枚の紙切れが手帳から零れ落ち、音もなく床に落ちた。
拾い上げたそれは、端が破れ、赤黒く。こちらも滲んだ血痕が点々と広がっていた。
紙には一言、まるでその言葉を象徴するかのような汚い文字で書き殴ってあった。



殺意を忘れるな。



……一体誰が、この言葉を書いたのだろうか。
誰かに向けた殺意なのか、或いは俺自身に向けられたものなのか、
記憶がごっそり抜け落ちた俺には、判別すらできなかった。


ピリリ、と携帯が部屋の隅で鳴った。
知らない型のスマートフォン。ロックはかかっていない。

新着メール:差出人不明

本文は空っぽだった。
添付ファイルには航空機のデジタルチケット。
行き先には“リオグラ”とあった。

リオグラ────────────。
なんだ、この感触は。記憶の奥に眠っていた何かが、微かに呼び覚まされた気がした。
覚えていなくてもどこかで憶えているような、そんな変な感覚だ。

何故だろうか。行かなければならない、そんな思考が頭の中をグルグル駆け巡った。

部屋を見渡し、ヨーロッパ調のモダンなタンスを開ける。
引き出しの奥に仕込まれた洒落たライトが点き、
同じ柄のジャケットが何着も並んでいるのが見えた。
迷わずその一着を羽織る。
煙草を取り出し、名前が彫られた銀色のライターを手に取り、火をつける。
その動作は、まるで長年染みついたルーティンのようだった。

煙を吐き出し、ドアノブに手をかけ、もう一度その街の名前を口にする。

──リオグラ。

行こう。
俺が誰なのか、何をすべきなのか、知るために。

+ 第一章 始動
第一章 指導

空港のゲートを抜けると、真昼の熱気が勢いよく襲ってきた。

アスファルトの熱さが靴底にじんわり伝わり、排気ガスとほこりの混ざった匂いが鼻をくすぐる。
タクシーに乗り込むと、窓の外には高いビルと巨大な広告がずらり。

交差点ごとにクラクションが鳴り響き、路地からはバイクの音が聞こえる。
街の中心にある警察署はピカピカの新築で、ガラスの壁が太陽の光を反射して石畳にキラリと光を落とし、そしてどこか冷たく無機質な感じがした。

自動ドアが開くと冷たい空気がさっと頬を撫で、広いロビーの床がピカピカ輝いている。その真ん中に、一人の男が立っていた。

ピンク色の髪をラフにまとめて、くたびれたジャケットを着ている。胸元には細い金のチェーン。姿勢はゆったりしてるけど、目は獲物を狙うように鋭い。

彼は無線で忙しそうに話していた。肩書きは見えないけど、直感で署長だとわかった。

差し出された骨ばった硬い手を軽く握ると、力を試されるような感触があった。握手はすぐに終わり、顎で奥の通路を示された。

通路を歩く間、警官たちはちらっとこちらを見たけど、すぐに書類や端末に視線を戻す。俺が副署長だと知っているのは署長ともう一人だけ。その二人も、名前以外はほとんど知らないらしい。

案内された署長室は新しくて少し冷たく、落ち着かない空気が漂っている。壁には都市計画図と署員の写真。デスクには書類が山積みで、紙の端が少しヨレていた。外からは電話のベルやキーボードの音、足音が途切れず聞こえてくる。

署長は椅子に座り腕を組んでじっと俺を見つめていた。俺も負けじと目を合わせる。重い沈黙の中、秒針だけがリズムよく刻む。

ポケットの中で銀のライターを転がす。冷たい金属の感触が、この街の熱気とは違う確かなものを教えてくれた。

外の陽炎はまだ揺れている。俺がこの街で取り戻すべきものは、まだ遠い。


+ 第二章 正義
第二章 正義

広い会議室。
新築の警察署の匂い。真新しい机と椅子。ガラス越しの都会のざわめき。
空調は効いているはずなのに、アスファルトから吹き上げる熱気が、靴底の裏にまだ残っている。

壇上には署長が立っていた。
ピンク色の髪を後ろで束ね、どこかマフィアのボスを思わせる風貌。
だが、その背中は確かに組織の象徴だった。
威厳と圧力で場を支配し、数十人の新人警官を黙らせる。
ホールに響く署長の声は、鉄の塊を打ち鳴らすように硬く、澱みがなかった。
「汚職は許さない。胸に誓え、職務に忠実であれ」──そんな言葉が空気を押し流していく。

俺は署長の少し後ろ。
背後から冷めた目で眺めながら、両手をポケットに突っ込み、壁に軽く肩を預けていた。


──どうせ、みんないつかやる。
小さな嘘から。
帳簿のごまかしから。
最初は抵抗しても、最後には線を越える。
そういう顔を、俺は山ほど見てきた……気がする。記憶は抜け落ちているはずなのに、身体の奥には確かに残っている。
「正義」だの「使命感」だの──そんな看板は長く持たない。

ポケットの奥で、指先に紙の感触が触れた。
メモに書かれたたったひとつの言葉が、やけに鮮明に蘇る。

──殺意を忘れるな。

それが何を意味するのかは分からない。
ただ、人間の奥底に潜むものを、あまりに的確に突いていた。
人間なんて、いずれみんな同じ場所に沈む。
欲望に飲まれ、腐っていく。
それが分かっているからこそ、俺は冷めた目で見ていられる。

その時、重い扉が静かに開いた。
空気がわずかに揺れる。
一人の中堅の警官が入ってきた。
視線を署長に向け、口を動かす。

場の空気が、わずかに硬直した。
内容は分かる。察しがつく。
早すぎる報せだが、結局こうなるのも必然だ。

新人への演説の最中に。
真新しい決意の裏で。
最初の“汚職”が、もう見つかった。

俺はポケットの中で片手を軽く握り、視線を床に落とす。薄く笑みが浮かんだ。



──やっぱりな。

+ 第三章 傍観
第三章 傍観

取り調べ室の空気は、冷房が効いているにもかかわらず、じっとりと湿っていた。
机を挟んで座るのは、署長と、手錠をかけられた一人の警察官。
押収品を横流しにしている奴がいる。逮捕すべき相手を見逃す。──それはただの噂ではなく、既に証拠として積み重なっている事実。にもかかわらず、目の前の男は未だに汗をぬぐい、何か言い逃れできるとでも思っているのか、口を開こうとしては署長の視線に射抜かれ、言葉を飲み込んでいた。

その視線は静かで、無駄に声を荒げることもない。だが一つ一つの言葉が、男の胸骨を打ち砕くように重く響いた。
低い声。感情は表面上抑え込まれているのに、背後にある怒りと軽蔑は隠しようもない。怒鳴らずとも、尋問室は一瞬で支配される。まるで目の前の署長は、警察官ではなく組の幹部か何かで、目を合わせただけで部下を黙らせる力を持っているようだった。

その様子を、俺──副署長は、隣の観察室からマジックミラー越しに見ていた。
片手にタバコ、もう片方にはエナジードリンクの缶。冷えた金属の感触と、肺に広がる煙の鈍い刺激が、妙に心地いい。
室内に漂う緊張感は、マジックミラーを隔てても伝わってくる。だが俺は、まるで冷蔵庫の中にいるように涼しい顔をして、それをただ眺めていた。

煙を吐く。また、一口エナジードリンクを飲む。
自分の仲間を売ってまで小銭を稼ぎ、街を牛耳る連中に恩を売ったつもりになって──結局、尻尾を掴まれてここに座っている。
正義を裏切った警官の末路は、映画の筋書きよりも陳腐で、退屈で、そして哀れだった。

署長の声がまた室内に響く。



「────俺は怒ってるんじゃない。ただ、お前みたいな人間が警察の制服を着て、街を歩いてた事実が、心底恥ずかしいだけだ。」



静かな言葉の端々に、刃のような冷たさが滲んでいる。
汚職警官は顔を歪め、必死に言い訳を探すが、署長はそれを待たない。詰め将棋の最後の一手を、既に握っている人間の声だった。

俺は缶を傾け、炭酸が舌を刺すのを楽しみながら小さく笑った。
署長がヤクザみたいに睨みを効かせてる横で、俺はエナジードリンクで乾杯をする。滑稽すぎる舞台だ。
取り調べ室は地獄絵図のような重圧で覆われ、観察室は煙と缶の軽薄な匂いで満たされている。
その対比が、俺にはどうしようもなく愉快だった。

正義も悪、どっちも大して変わらねえ。
もう一本タバコに火をつける。
署長の威圧は鋭い刃。俺の皮肉は鈍い鉄パイプ。
どちらが真にこの警察を縛るのか、俺自身にも分からなかった。

+ 第四章 違和感
第四章 違和感

射撃場。
銃声だけが、無機質に空間を刻んでいる。
蛍光灯の白光は寒々しく、硝煙の粒子をやけに丁寧に浮かび上がらせる。
吊られた標的は、無関心な顔でこちらを見返していた。

俺は片手で拳銃を握り、もう片方はポケットの奥に沈めていた。
気合いなんて初めからない。
どうせ外れる。
それが俺の射撃であり、俺の人生だった。

引き金を引く。
弾は壁を削り、意味のない傷を残す。
次の一発も、その次も──全部、標的には届かない。
滑稽なくらい外し続ける。
俺は狙ってもいないのに、外すことだけは百発百中だ。

頭の奥で、先日の取り調べ室がちらついた。
マジックミラー越しに見ていた、署長の尋問。
あの汚職まみれの警官は、汗だくで椅子に縛られ、魂を削られていった。
外してばかりの俺と違い署長は相手を圧倒し、吐かせ、的確に急所を撃ち抜く。

あの時と同じように、煙草をくわえ、火をつける。
硝煙の匂いと混じって、喉の奥に刺さる。
エナジードリンクの缶は、机の上でぬるく転がっていた。
全部が中途半端にくたびれている。
俺も、部屋も、この人生も。

最後の弾を込める。
指が勝手に動き、銃声が鳴る。
──その瞬間、標的の真ん中に赤い穴が開いた。
ただの偶然。
奇跡なんて言葉は、俺には似合わない。

静寂が落ちる。
当たったのに、何も感じない。
むしろ居心地が悪い。
外すほうが俺らしいのに、最後の最後で裏切られた。
自分の無様さすら、狙った通りには続かない。

結局、俺は“当たり”すら外れた。
標的を射抜いたはずなのに、心は穴ひとつ開いていない。
どころか、空虚さが増しただけだった。

銃を机に置く。
吸いかけの煙草を灰皿に押し潰す。
視線は標的には向かわない。
どうせ見ても、そこに俺の居場所はない。

外れ続けるのが俺の本分。
当たってしまった時点で、俺はもう俺じゃない。
そう思うと、わずかに笑いが漏れた。
乾いた音だけが、射撃場に虚しく反響していた。

+ 第五章 歪
第五章 歪

夜の屋上。
吹き抜ける風は涼しいはずなのに、どこか湿っていて、皮膚の下にじっとり貼りついてくる。
街の灯りは遠くに霞み、音だけが上がってくる。サイレン、クラクション、酔っ払いの笑い声。
それらを聞き流しながら、俺は手すりに凭れ、火を点けた煙草をくわえた。

赤い火が、一瞬だけ俺を生きている証のように照らす。
だがすぐに夜風に呑まれ、頼りない煙となって消えていった。

ふと横に視線を逸らすと、もう一人の副署長がいた。
真面目で、優秀で、仕事において一度も手を抜いたところを見たことがない男。
俺とは真逆の人間。俺がサボるたび、こいつが尻拭いをしているのだと知っている。
何も言わずに、珈琲片手に街を見下ろしていた。

──きっと心の中じゃ、俺を見下しているんだろう。
「こいつがもう一人の副署長なんてふざけている」
「言葉にする価値すらない人間だ」
「無気力を煙草でごまかしてるだけ」
「明日もまた、俺が尻を拭くんだろう」
そんな声が、俺の頭の中で響く。

夜空を見上げる。
星は、見えない。
ただ黒い塊が広がっているだけで、そこには虚しさしか残っておらず。
下を見れば現実に押し潰されるし、上を見れば虚無に吸い込まれる。どちらにしても、逃げ場なんてない。

俺は煙を吐き出す。白い筋が立ち上がり、夜風にかき消される。その消え方が、まるで俺自身の存在みたいに思えた。
燃え尽きるだけの、安っぽい命。

ふと、数日前の射撃訓練を思い出す。
誰にも見られず、孤独に引き金を引き続け、弾はことごとく的外れに飛んだ。笑い話にすらならない惨状だった。
けれど──最後の一発だけ、奇跡みたいに的のど真ん中を撃ち抜いた。狙ったわけでもなく、偶然だ。むしろ外れたと思ったのに、真ん中を穿っていた。
それが、ずっと頭から離れない。

「……太郎。」
隣で、もう一人の副署長がぽつりと口を開いた。
夜風にかき消されそうなほど小さな声。だが確かに耳に届いた。

「当てるのは一発でいい。外した弾は全部、前座みたいなもんだ。」

その言葉に、俺の心臓がわずかに跳ねる。
──なぜ、知っている?
射撃場には誰もいなかったはずだ。見ていた者など、いなかった。あの情けない外れ弾も、最後に偶然当たった一発も、俺しか知らないはずだ。
なのに、こいつは知っている。
なぜかは分からない。聞く気も起きない。ただ、背筋にじっとりとした寒気が走った。

俺は答えなかった。
ただ煙を大きく吐き出し、夜の闇に溶かした。
虚無と、わずかな恐怖と、説明のつかない引っかかりを抱えたまま。

+ 第六章 叱責
第六章 叱責

副署長室。
天井の蛍光灯は半分が切れていて、残った光は頼りなく瞬いている。
机の上には報告書が散らばり、端には灰皿。吸い殻は無造作に重なり合い、フィルターの先だけが小さな山になっている。煙の匂いが染みついて、部屋の空気は重い。

椅子に座る俺の前に、部下が立っている。
腕の立つやつだ。射撃も格闘も頭の回転も速い。現場では一目置かれている。
だが、その強さが時に刃になる。
本人に悪気はない。だが、時に周囲を傷つける。
ただ、コイツは信念に従っているだけなのに。

俺は、署長のやり方を思い出す。
冷酷で、非情に。刀のように鋭い叱責。
それを真似てみようと口を開く。

だが、部下は揺れなかった。
まるで「それが正しいなら受けるが?」とでも言いたげな目。
信念を持つ者の目は、真正面からの圧に怯えない。
むしろ、厳しさだけでは余計に固くなってしまう。
鋭さに鋭さをぶつけても、何も動かせはしない。
俺の声だけが虚しく、壁に跳ね返って消えていく。

その瞬間、俺は諦めた。
指先でポケットを探り、タバコを一本取り出す。
火をつけると、先端が小さく赤く灯り、煙が部屋に広がっていく。
吐き出した煙を見つめながら、俺は口調を変えた。
皮肉を織り交ぜ、力なく、ただ緩く。独り言のように。
責めるのではなく、ただ事実を置いていく。
「その強さは、いずれ誰かを傷つける」


灰皿に灰を落としながら、俺は視線を窓へ向けた。
外には都会のビル群。ガラス越しに光が反射し、薄暗い室内をかすかに照らしている。

沈黙を打ち破るかのように彼は短く言葉を返した。
「……分かりました。」

その声音に、納得の色があった。
真正面から押し返してくるかと思ったが、彼は小さく頷き、自分の中に落とし込んだらしい。信念はそのまま残しつつも、伝え方を変えることには同意した、そんな声だった。

部下が退室した後。
エナジードリンクの缶を開ける。特有の甘ったるい匂いが広がった。
煙草の匂いと混ざり、特有な空気感が部屋を満たす。

ふとタバコの先を見つめる。
短くなったそれを灰皿に押しつけると、ジリ、と小さな音を立てて火が消えた。

──やはり俺には、このやり方しかできない。
署長のように刺し殺すことは出来ない。。
俺にできるのは、煙のようにじわじわと染み込ませることだけだ。
そんな思いが薄れゆく煙とともに天井へ昇っていった。


+ 第七章 別れ
第七章 別れ

副署長室は、いつもより薄暗かった。
窓の外の空は鉛色で、ビルの輪郭がぼやけている。街の音は控えめ。ここだけ時間がゆっくり流れているように感じる。

気だるげにデスクに座る俺の前に、もう一人の副署長は立っていた。背広の襟を正し、目をそらさずに俺を見ていた。
言葉は簡潔だった。日本に帰る。ただ、それだけ。

その瞬間、部屋の空気がすっと薄くなる。
理由を探せばいくらでも出てくるだろう。家の問題。疲れ。ここでやる価値の喪失。だが今は理由なんてどうでもよかった。言葉は刃物のように短く、刺さる。

机の上に、革の手帳と擦り切れた拳銃を置く。
手帳はページの端が黒ずみ、文字が乱れ書きで埋まっていた。拳銃は使い込まれていながら、しっかり手入れされていたのが伝わる。
「必要なら使え」──そんなニュアンスがその動作に含まれていた。

手帳を開いた。ページの端は擦り切れていて、大量の情報が書き込まれている。名前や番号、その他様々な情報がえらく書き込まれている。たぶん捜査のメモだろう。努力してきたのだろう。俺なんかとは大違いだ。

拳銃を手に取る。冷たい金属が掌に沈む。射撃訓練場で違和感を覚えたあの日を、そして屋上で言われたあの時のあの言葉を思い出す。
だが、触れることはできなかった。"それ"に触れてしまうのが怖かった。ただ、心の奥底へ押し込むことしかできない。

「……じゃあな。また。」
ふと、言葉が出た。

奴は満足そうに微笑んだ。鞄を肩に掛け、ドアへ向かう。動作は無駄がなく、ためらいもない。
ドアが閉まる。
音が最後に反響すると、世界はまた静かになる。机の上には、渡された品だけが確かにある。存在の証明みたいに整然と並んでいる。

手帳を覗く。先ほどは気づくことができなかったが、簡単な一枚の紙切れが挟まれていた。走り書きの文字。「お前なら大丈夫」──簡潔なメモだ。
大丈夫、という言葉は、人を慰めるには便利だ。だが俺には似合わない。大丈夫でないことを自覚しているからだ。

俺は携行品を一つずつ検める。ペンで書かれた文字を指でなぞり、拳銃のグリップを確かめ、手帳を見返す。どれも、これからの防具になるかもしれないし、ただの重しに過ぎないかもしれない。どちらでも構わないと思う自分がいる。

部屋の隅で、窓の外の景色が小さく揺れた。誰かが急ぎ足で通り過ぎる。生活は続いている。奴の選んだ道も、俺の残された時間も、同じ街の雑音の上を滑っていく。

奴の背中はもう見えない。残る静寂は、いつもの居住まいよりも冷たい。

俺は火を点ける。ライターのひと擦りで炎が立ち、煙草の先が赤く光る。煙を吸い込みながら、誰が書いたか分からない、おそらく自分への戒めであろうメモを取り出す。
改めて見てもやはり何も思い出せない。

誰が俺をここに導いたのか。そもそも俺は誰なのか。出自の白紙は、まだ真っ白だ。だが今は前に進むしかない。手にしたものを盾にして、歩き出すしかない。

ドアを開け、気だるげな、重い足取りで外へ向かう。部下たちはせわしなく働いている。外に出て深呼吸をする。少しだけ世界が近づいた気がした。だが、世界の広さに比べればただの気のせいで済むような、そんな程度だ。

奴は去った。日本へ。
俺は残った。捜査のため街へ繰り出す。
アイツが使っていた銃を装備した。手帳を胸ポケットにしまい込んだ。メモも一緒に。
装備と喪失感を抱きながら、次の事件へと向かう。


+ 第八章 劣等感
第八章 劣等感

コン、コン。
控えめなノックの音。
書類の音に紛れて、最初は聞き逃しかけた。
顔を上げると、若い刑事が立っていた。
署長に言われて、挨拶回りでもしているのだろう。

「失礼します。本日付で配属されました、──────です!」

名乗り方にも初々しさが滲む。
制服の折り目は真っすぐ、靴は磨きすぎて蛍光灯を映している。
あまりに清潔で、こっちが汚れたみたいな気分になる────いや、汚れてるのは最初からだ。
この部屋の淀んだ匂いが、急に際立つ。
灰皿。吸い殻。投げ捨ててあるエナジードリンクの空き缶。
どれも、こいつには似合わない。

俺はうなずいて、手を軽く上げただけだった。
何か言葉を返すほどの余裕もない。
たぶん、何を言っても薄っぺらくなる気がした。

新人は緊張で硬い笑みを浮かべたまま、
壁際の空気を吸っているみたいに呼吸が浅い。
そのまっすぐな背中を見て、
胸の奥がざらついた。

やる気、情熱、信念、期待。
かつて俺が全部こぼしてきたものを、
あいつはまだ両手で抱えてる。

机の端に転がったライターを指で弄ぶ。
火を点ける気にもならない。
新人の目が、一瞬だけ灰皿に向いた。
何も言わなかったが、
その沈黙に微かな戸惑いがあった。

ああ、わかるよ。
こういう部屋に入るの、嫌だよな。
煙の臭いが染みついた空間。
くたびれた上司。
やる気のない目。

──それでも、俺はここにいる。
「副署長」という肩書きにぶら下がったまま、
この街に来た目的も果たせないまま。惰性で生きてる。

「……ま、力抜いてけよ。」
ようやく出た言葉がそれだけだった。

新人は真っすぐ頭を下げ、
まるでそれを褒め言葉のように受け取った。
その素直さが痛い。

扉が閉まる。
静寂。
時計の秒針の音が戻ってくる。

しばらくして、
俺は煙草に火をつけた。
火の赤が揺れる。
別のヤツに挨拶が終わったであろう新人が部屋の前を通る。
ガラスドア越しに見える背中を見て、辞めてったもう一人の副署長を思い出す。
アイツは元気だろうか。目的を果たせているのだろうか。そんなことを思いながら天井を見上げる。

──才能がある奴は、努力を信じられる。
努力を信じられない奴は、過去ばかり見てる。
俺は、もう後者なんだろう。

煙を吐き出した。
天井に溶けていく灰色の筋が、
どこか、自分に似ていた。

書類の端に落ちた灰を払いながら、
俺は小さく呟いた。

「お前は、俺みたいになるなよ。」

誰に聞かせるでもない、
自嘲にも似た独り言だった。

+ 第九章 変化
第 九章 変化

家を買った。

契約書に印を押したとき、思ったほどの実感は湧かなかった。
机の上で判子が紙に落ちる音だけが、白い室内に乾いて響いた。

住宅街は静かだった。
並木の葉がかすかに擦れる音。遠くで犬が一度だけ吠えた気がするが、それもすぐに消えた。
そこそこなデザインの外観が、列をなして淡々と並んでいる。新しめの中古物件。無駄を削ぎ落としたようなデザインが、いい意味で生活を邪魔しない。

鍵を受け取り、扉を開ける。中に入るとまだ家具が馴染んでいない空気がした。白と黒のモダンな部屋。記憶を無くして目が覚めた時の部屋とそう変わりがない。
光がフロアに薄く伸びる。室内は思ったよりも広く、余白が多い。だが、空虚ではない。どうにかギリギリなセンスでそろえた家具があるからだ。

ソファは無駄に大人数が座れるものを。どうせ誰も来ないのに、何故か買ってしまった。布地はマットな黒。机は低めで、白い天板。壁には何枚か絵を飾った。ベッドは硬め。寝相が悪いからダブルを買った。

家を買う理由は「形だけの安定」が欲しかったからだと、自分でも思っている。
大げさな理由なんて要らない。帰る場所があるという事実を、誰に見せるでもなく胸に留めておきたかった。衣服を脱いで放り込める棚、椅子、灰皿。そこに置けば、少しは「暮らしている感」が出るだろう。見栄でもいい。そうやって自分を繕っておけば、目の前の雑事が少しだけ軽くなる気がした。

荷物は最小限だ。箱を開けるたびに、物の顔が並ぶ。カップは白磁のものを選んだ。フォークやナイフはシンプルなステンレス。テレビは置かないつもりでいたが、間違って薄型の壁掛けタイプを一台購入した。セットでご立派なスピーカーまでついてきたのがムカつく。

家具を並べる手つきは、いつの間にか馴染んでいた。動かす位置を確かめ、角度を微調整する。クッションを叩き、ランプの明るさを試す。そういう小さな作業が、妙に手に馴染んだのは不思議だった。自分のセンスというものが、まだどこかに残っているらしい。そこに安心を見出す自分が情けなくもあり、少し救われたようでもあった。

夕暮れが差し込む頃、窓の外の街路灯がぽつりぽつりと灯った。家の中の影が長く伸び、白い壁にきれいな縞を作る。エナジードリンクの缶を開けて、ソファに腰を落ち着ける。缶の縁に唇を寄せる。強めの炭酸と甘ったるさがまとわりついてくるが、いつも通りだ。安心する。

PCを起動してネットサーフィンをする。どうでもいいような記事ばかりだ。どうでもいいと思ってしまう自分の感性が憎い。喜怒哀楽という感情が最後に起きたのはいつだったのだろうか。その思考は波のように流れていった。

慣れた手つきでタバコに火をつける。灰皿は黒い陶器で、ちょうどこの部屋の色味に馴染んでいる。煙がゆっくりと天井に昇り、白い壁に薄い筋を描き、白い天井へと溶けていく。こいつらはいつまで白でいられるのだろうか。静かな夜。外の音はまるで別世界のことのように遠い。誰かと共有する必要のない静けさがここにはある。

だが、静けさは必ずしも安堵を意味しない。
形は整っている。物は揃っている。だが、どれも機能的で、どれも冷たい。家具の角はきちんと揃っていて、生活の痕跡を拒んでいるようでもある。

料理をしてみる。フライパンはいい具合に熱を持ち、食材が跳ねる音がして、一瞬だけ家が生き物のように振るえた。だが皿に盛りつけ、テーブルに置くと、すぐに元の静けさに戻る。皿の縁にソースが垂れても、それすら芸術のようには見えない。皿を洗い、布で拭き、食器棚に戻す。流れる作業が、ルーティンという名の無意味な儀式に変わる瞬間を、俺はよく知っている。

夜が深くなると、街の灯りはさらに落ち着きを増す。部屋の照明も少し落ち着かせた。手帳を取り出し、予定を書き込む。予定は淡々としている。会議、視察、署内の雑務。どれも片付ければ終わるものばかりだ。だが、書き込むという行為自体が、自分が存在している証のように思えた。予定を埋めることで、時間が満たされると錯覚する。

ふと窓の外を見れば、隣家の窓の光が目に入る。誰かが食事をし、誰かがテレビを見て、誰かが眠りに落ちる。みんな同じように生活しているはずだ。だが、俺にとって「暮らす」という行為は、いつもどこか演技めいている。形は整えてあるが、中身が伴わない。自分で選んだセンスを手にしているのに、それが自分を救う気はしない。

ベッドに横になると、体は疲れていないのに瞼が重くなる。天井の白が暗く沈む。ゆっくり呼吸をする。先ほど吸ったばかりの煙草の残り香が俺に刺さる。だが、それが心地よい。

それでも俺は、これでいいのだと思おうとする。形だけの安定が、まるで盾のように役立つ瞬間があることを知っている。朝、玄関のドアを開けたときに、外の世界の振動をやり過ごせる何かが欲しかったのだ。白と黒の部屋は、それを約束してくれるだろうか。

手帳から二つ、メモを取り出す。目が覚めた時にもっていたメモ、日本に帰っていった元副署長(アイツ)が俺に宛てたメモ。
答えは見つけることが出来るのだろうか。アイツみたいに俺は副署長をこなせるのだろうか。そんな不安が俺を襲う。
だが、どれだけ思考しても思考はまとまらない。

起き上がり、メモを手帳に戻し、バッグに放り込む。新しい煙草に火をつける。
先ほどよりも深く煙を肺に入れ込む。少し咽こんでしまった。
喉や肺に絡まる辛い煙を愉しみながら、今を楽しむ。
他人から見ればクソッたれた人生なのかもしれないが、これでいい。
ただ、静かに時が過ぎていく。

+ 第十章 追憶
第十章 追憶

目が覚めた。
いつも通り身体は重い。起き上がるのもやっとだ。
リオグラの朝はどこか冷たく、窓ガラスに映る自分の顔は半分眠りこけているようだった。

髭を剃り、顔を洗い、無言で歯を磨き、いつものジャケットに袖を通す。動作は機械的で、考える隙間がない。ポケットにはライターと短いタバコ。火を点けると、赤い先端がひとつだけ現実を照らした。煙がゆっくりと肺の奥深くまで滲み、朝の空気と混じり合って消えていく。

署への道はいつもと変わらない。舗装路の照り返し、排気ガスの匂い、並木に残る夜露。足取りは重いが確かだ。群衆の中を掻き分けるように歩き、交差点を渡る。交差点の向こうに見覚えのある看板があり、看板に映る自分の影が細長く引き伸ばされる。

署の前に立つと、何かがずれているのが分かった。空気の密度が微かに違う。ドアを押して中に入ると、廊下の蛍光灯が鈍く瞬き、床に映る足音が自分のものと同期しないように聞こえた。受付では誰もこちらを見ないわけではないが、視線の温度が低く、まるで硝子越しに見られているようだった。

副署長室の扉を押す。部屋の中は整理されていて、白い壁に黒の額縁が幾つか掛かっている。机の上には書類の山。部屋を見渡すと─────思考が止まった。原因は二つ。

一つ。数か月前に辞めたはず副署長が居た。肩の張ったスーツを着て無造作に肘をつき、書類をめくっている。

もう一つ、いや。こっちが本当の原因と言えるだろう。
この街最強と名高い青ギャングのボス。この前俺が逮捕して、刑務所に送ったばかりの。あの、青ギャングのボス。キッチリとスーツを着こなし、パソコンの画面を眺め、部下に無線で指示を出している。

机の上の自分の手帳が目に入った。表紙に押された自分の名前。文字はいつもの癖が出ていて、不器用に曲がっている。手を伸ばすと、指先に表紙の冷たさが伝わる。その感触が、現実であることの唯一の証拠のように思えた。だが同時に、背後から微かな違和感が押し寄せる。遠い記憶のひだの中で、この男がこの席に座っていたことを思い出す。いや、思い出したつもりになる。確かな線が、指でなぞるとふにゃりと溶けるのだ。

窓の外に目をやると、街灯の光がビルの壁で切れて、影が不規則に並ぶ。影はまるで手招きをするかのように揺れ、俺の内側に眠る古い空洞を探り当てる。歩数に合わせて胸の中の違和感が膨らみ、だが言葉にはならない。言葉の代わりに、机の端に置かれた古い写真が目に入る。警察署前で撮られた集合写真。バカみたいに車を並べていて、みんな笑顔だ。対照的に俺は少し離れた場所で、仏頂面を浮かべている。見覚えはあるのに、手に取れば熱がない。写真の裏に書かれた文字は輪郭が掴めず、読み取ることは出来なかった。

部屋の空気が変わる。振り返ると辞めた副署長が立ち上がり、窓の方へ歩く。歩幅が俺の記憶と一致しない。彼の影が長く伸び、床に一本の線を描く。青ギャングのボスは椅子に腰掛けたまま、静かにパソコンのキーボードを叩く。その音は心臓の鼓動と同期しているようで、頭の中の時計の針を無理やり動かす。

手帳のページをめくる。予定欄には日付と行先が並んでいる。どれも実務的で、温度がない。だが一行だけ、赤で書かれた走り書きが目を刺した。文字は乱暴で、判読しようとすると形を崩す。意味は掴めない。胸の奥に、得体の知れない圧が落ちてくる。喉が乾き、口の中がざらつく。エナドリの缶をいつものように開け、飲む。だが中身はなかった。視点が歪んでいくのが伝わった。

身体が動いた。フラフラと廊下へ出る。署長の足音が近づいてくる。時計の針は止まったままのように見えるが、足音は確かに前へ進んでいた。署長は隣に存在する署長室へ入り、机に手をつく。彼の後ろにある窓に、街の光が反射し、俺の姿が二重に映る。二つの影が窓に食い込み、境界を曖昧にする。

そのとき、胸の中の何かが切れた。汗が頬を伝う。一呼吸置いて、視界の端が白く滲む。なぜか自分の机の前にいた。手帳の名前に血がべったりくっついていて、隣には例のメモ。
頭の中に声が入ってくる。不鮮明だが、明らかに殺意の満ちた声。地面が揺れ、やかましいサイレンの音が鳴り響き、目の前に文字が浮かぶ。「リオグラは1分後に再起動です。今すぐに切断してください」爆発が──────────



目が覚めた。
枕に顔を押し当て、息が荒い。全身が汗だらけで不快感を覚える。部屋は元の静けさを取り戻していて、窓の外にはいつもの通りの街が広がっている。身体はまだ爆発の感覚を忘れずにいられないような錯覚があって、しばらく動けなかった。時計の針はいつもどおり回っている。胸の鼓動はまだ早く、夢の余韻が皮膚に張りついている。外の空気を肺に満たすと、少しだけ現実が戻ってきた。

この夢は、俺の消えてしまった記憶となにか関係しているのだろうか。青ギャングのボスが副署長の席に居る事。やかましいサイレンと、何かのゲームかのような謎の文言。思考しても、何も思い出せない。
冷蔵庫からエナドリを取り出し、飲み干す。
甘さが広がり、喉に強い炭酸が刺さってくる。
今度は恐らく、現実だろう。

シャワーを浴び、いつものジャケットに袖を通す。
タバコに火を付け、署へと向かう。
いつもより街が重く感じた。

+ 第十一章 選挙
第十一章 選挙

喫煙所。
俺は鉄柵に寄りかかっていた。
灰皿の縁に指を置き、煙草に火をつける。火種が赤く揺れ、風がそれをひゅうと攫っていく。朝の光はまだ冷たく、影が足元を長く引き伸ばしていた。
俺の勤務開始時間はまだ少し先。籠りきったクソみたいな副署長室の空気を喰らう前に、せめて新鮮な空気と穢れた煙を味わいたかった。

今日は副署長選だ。
俺は続投が決まっている。眺めているだけでいい。気楽な客席の一人だ。
だが、気楽な観客という立場は案外厄介で、通り過ぎる人々の会話や笑い声が、思わぬ角度から胸を突いてくる。

ガラス越しに候補者たちが見えた。
一人は現場畑を歩いてきた男だった。上にしっかり従い、着実に今の座を獲得している。見るからに手を動かして結果を出してきたタイプだ。
もう一人は笑顔が巧い。市民対応が得意で、人気取りの術に長けている。話し方が軽やかで、どこか爽やかさを武器にしている。

周りの署員たちの顔が見える。連綿と並ぶ目の感情の温度差。期待する目。探りを入れる目。冷めた目。
俺はその流れの中で、自分の位置を確かめる。続投という安泰の名札。それがどうにも重たい。安堵に紛れた、ちくりとした痛みがある。

煙を吐く。白い雲が空に溶けていく。一瞬、世界が薄く滲む。
若造が並ぶ列が目に映る。と、言っても自分と年齢はそう変わらない。が、枯れてしまっている俺。意欲の欠片を床に落として、いつの間にか慣れてしまった自分。少し劣等感が膨れた。

候補者の一人が、廊下で軽く大きな笑い声をあげる。そこに集まる人間の輪。笑い声は伝染する。誰かが拍手をし、また誰かが肩を叩く。選挙というのはそういうものだ。熱があるところに人は寄る。光に蛾が集まるように。

俺は思う。記憶を無くしていたとしても、昔の自分なら、あそこに入っていたのかもしれないと。
いや、入るべきだ、入っていて欲しかった。と、自分を責める言葉が胸の裏でうごめく。だがすぐに、そんな言葉を押しやる。
ふと、この前見た奇妙な夢を思い返す。あの夢は失くした記憶と関係あるのだろうか?また夢をみれば何か得られるものがあるのだろうか?


考えても時間が過ぎるだけで無駄。思考を辞めた。




喫煙所の鉄柵に残った雨の跡を指でなぞる。水滴の溝が小さな地図のように見える。自分の行く先など、そこで指が迷うように定まらない。候補者たちの足取りは確かで、行くべき方角が見えている。俺の足元は砂で、踏みしめると音を立てて崩れる。

周りの署員の視線が、時折こちらを向く。見られていることはわかっている。だが、その視線の温度が微妙に違う。期待か、安堵か、あるいは単なる慣れか。誰も俺に“選ばれる人”を見る目はしていない。だがそれでいい。俺は既に選ばれている。続投だ。名札を外す必要はない。

──だが、思考した。
もし、俺がこの椅子を降りたらどうなるだろう。

副署長の枠は、二つ。一つは辞めてったアイツの空席。もう一つは俺がふてぶてしく座っている。
俺が辞退すれば、二つ目が空く。
どちらかが涙を飲むこともなく、署は丸く収まる。
誰も傷つかず、笑顔で終われる。
理屈だけ見れば、きれいな構図だ。
だが、正しい形が、いつも“美しい”とは限らない。
時に、歪なまま残る方が、人の心に火を灯すこともある。

辞退──。
それは潔いようでいて、逃げにも見える。
様々なしがらみから逃げ出して、すべてを放棄する。
俺がこうやってサボれてるのも副署長であるからだ。
降りてしまえば勤務態度ですぐ俺はクビになるだろうが。それは別に構わん。

俺がいなくても、署は回る。
書類は積まれ、事件は起き、若い連中が走り回る。
俺が座っている理由なんて、署の為を思えばクソみたいな理由だ。

けれど──
そうやって自分を引きずり下ろす理由を並べても、
心のどこかが「まだ降りたくない」と呟く。
誰かに必要とされたいわけじゃない。
ただ、降りた瞬間に本当に“終わる”気がするのだ。
恐らく俺の記憶は失われたまま、自分が何者かも分からずに、やりたいことも見当たらずただ自滅していくのだろう。



署の空気がざわついた。選挙の開票が近いらしい。
ガラスの向こうでは、二人が最後の握手を交わしている。
笑顔が太陽のように見える。だが太陽は眩しすぎると目に毒だ。俺は眩しさを避ける癖を身につけた。眩しさを避ければ、視界に入るのは影ばかりになる。影は真実を隠す。影の中では、人は本当の色を見せない。

煙草の灰が落ちる音が聞こえた。細かく、確かな音。ああ、俺は今ここにいるのだと確認するために耳を澄ます。続投というモノにどれだけ価値があるかは知らない。だがここで座っていることだけは真実だ。座ることは行為だ。行為は証拠となる。
煙草の火が短くなって、指先が熱を帯びる。俺の命もこれほど短いのでは、と思ってしまう。

深く、呼吸をした。喫煙所の冷たい空気が胸の奥まで入ってくる。肺が収縮する。その収縮とともに、ほんの小さな悔恨が胸の隅で動く。若さを羨むというよりも、彼らの熱を怖れている自分に気づく。熱というのは不安定だ。燃えるときは明るくとも、消えれば真っ暗だ。俺はその真っ暗さに馴れてしまった。

窓の外で、太陽が一瞬雲に隠れた。光量が落ち、色が沈む。喫煙所の空気も色を失い、灰色の濃度が増す。俺の顔は煙の合間に影になり、その影が自分の顔を飲み込む。顔が誰のものか分からなくなる瞬間だ。だが呼吸は続く。肺が空気を取り込み、そして吐き出す。生きている合図だ。

「選ばれる」ということは、いつも劇場だ。喝采と共に舞台に上がるものもいれば、静かに幕が下りるのを見送る者もいる。俺は今日、その舞台袖に立っている。主役にはなれない。主役になりたいとも思わない。だが、袖で見ていると、時々役者の汗がつたう匂いを嗅いで、自分の体が古い匂いに馴染んでいるのを感じる。

喫煙所の向こうで、決定の鐘が鳴るわけではない。選挙は小さな票差で終わるだろう。拍手が起き、肩が叩かれ、握手が続く。その連鎖の中で、俺は小さな満足を覚えた。誰かが認められることに対して、心のどこかが静かに安堵する。自分が続投であることの無価値さが、逆説的に温かい。安泰という枠があるから、生き延びは可能だ。

煙が最後の一筋を描いて消えた。俺は火を消し、ライターをポケットに戻す。灰皿の中に残った吸い殻を落とし、その音が喫煙所の小宇宙に小さな波紋を作る。周りの人間が笑い、話し、動き、日常が戻る。俺はその戻り方を、眺めていた。

歩き出す。足取りはいつも通りだ。ポケットの中でライターが冷たい。胸の中に燻るものを押し殺して、署の中へ戻る。部屋の扉を開けた瞬間、書類とエナドリと煙草の臭いが鼻をつく。現実だ。紙は現実を保証する。インクの匂いが今日の仕事を始める合図だ。

だが、喫煙所で見た光景は、どこかに刻まれた。候補者の背中、署員の視線、喫煙所の冷たさ。記憶として胸に残るか、ただの風景として流れるかは、これから決まる。俺はただ座り、報告書に目を落とす。今日もまた、歯車を回すだけだ。だがその回転の中で、時折自分が別の速度で回っていることに気づく。自分の回転は遅すぎて、皆の速度に追いつかない。だから、眺めているだけでいいと自分に言い聞かせる。

窓の外の光がゆっくりと変わり、影がまた少し動いた。俺はペンを取り、字を走らせる。文字は硬く、予定と事実が淡々と並ぶ。それで一日が始まる。灰皿の中に残った灰が、ほんの少しだけ俺を救った気がした。

基本情報


【趣味嗜好】
  • タバコとエナドリ、"黒"をこよなく愛する。
  • エナジードリンクはガソリンのようなもの。切らすと希死念慮が大幅に増える
  • 人間観察が趣味。お前ら、意外と見られてるからな。震えて眠れ。
【性格・口調】
  • 自己肯定感はまるでない。
  • 大体の現象をクソだと思っている。
  • 人生はコメディ。誰かがそういった。俺もそうだと思っている。
  • 汚い言葉が大好き。
  • 謝るときはプライドもクソもなく土下座する
  • ブラックジョークもめちゃくちゃ大好き。
  • 人とは違う自分でありたい。だが己はそこらへんにいる人間なのだという矛盾で訳が分からなくなっている。
【技能】
秀でたものはない。

目的

よォ。笑っちまうが、俺にも目的が出来た。記憶がないからこそ色々やってみることにした。目的─────人間観察だ。人間らしさってやつを学ぶってことだ。いや、学ぶってほど上品なもんでもねぇ。ただの冷やかしだ。

だって見ろよ、奴らは自分が特別だと信じ込み、必死に大義を語りながら、実際は安っぽい欲望に振り回されてる。友情だの愛だのを振りかざして、最後には自分の都合に飲み込まれる。笑顔の下で毒を盛り、涙の裏で計算する。俺から見りゃ、人間らしさなんてのは、ただの滑稽な醜態の別名だ。

それでも観察する価値はある。なぜって、あいつらは本気で自分の芝居を信じ込むからな。哀れで、バカバカしくて、だからこそ目が離せねぇ。俺は舞台裏を覗くつもりはねぇ。ただ前列の観客席で、煙草でも燻らせながら、エナドリをキメながら。奴らの茶番を見届けてやる。拍手なんかしない。だが、退屈はしなさそうだ。

人間関係

人間関係、か。さて──くだらねぇ言葉だな。所詮は腐った縄みたいなもんで、絡まれば絡まるほど、ほどけやしない。ここに何か書き残す? 笑わせるな。そんなことをしたら、俺はただの教科書の脚注にでも成り下がっちまう。俺が俺じゃなくなる、いや、誰かの安っぽい解釈に飼い慣らされるだけだ。

思い出せよ、人間関係なんてのはほとんど詐欺だ。口先三寸で築かれ、沈黙一つで崩れる。信頼なんざ気分次第の紙切れだし、友情なんてのは都合よく裏切るための免罪符だ。愛情? あれは依存を甘い言葉で包んだ毒だろう。

それをここに書いて固定するくらいなら、いっそ口を閉じて観察してる方がマシだ。腐る様も、膨れ上がって破裂する様も、全部そのまま目に焼き付けてやる。俺は記録係じゃねぇ。見届け人だ。それ以上でも、それ以下でもない。ただの「田中太郎。」だからな。

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