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  • リオンGTARP | リオグラ
  • 田中 太郎。

田中 太郎。

最終更新:2025年10月01日 20:40

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

プロフィール

名前 田中(たなか)太郎。(たろう。) 
出身地 不明
誕生日 キャラクターの誕生日 2001年02月23日(24歳)
転入日 街に入った日 2025年8月1日 (0年66日経過)
職業 リオグラロス警察【副署長】
座右の銘 この世は喜劇であり悲劇
プレイヤー 田中(たなか)太郎。(たろう。)
X https://x.com/waruikoe
Twitch https://www.twitch.tv/waruikoe

ストーリー

+ 序章  地獄
序章  地獄
目が覚めたとき、俺は見知らぬ部屋にいた。
名前も、年齢も、これまで何をしていたのかも、全く思い出せない。
ただ、指先に残ったタバコの焦げ跡だけが、なぜか懐かしかった。

ぼんやりとした頭のまま、部屋を見渡す。
薄暗くて、静かで、掃除がされていない小汚い部屋。

ゆっくり身体を起こすと、遮光カーテンの向こうから車と街の騒音が聞こえてきた。
どうやら昼過ぎらしい。外の世界は、普通に動いている。

……なのに、俺だけが取り残されていた。

ふらつく足で床に下ろし、ぐるりと視線を巡らせる。
四畳半ほどの狭い部屋に生活の痕跡だけが散らばっていて、秩序というものがまるで見当たらなかった。
読みかけのまま積まれた本。
乱雑に脱ぎ捨てられた服。
床に転がったエナジードリンクの空き缶。
いつから掃除しているかも分からない灰皿に、無理矢理ねじ込んだかのような吸い殻の山。

誰の部屋なのか知る術はないが、それでも不思議と馴染んでしまうのは、
きっと“忘れたこと”を体が覚えているからだ。
記憶ではなく、習慣のようなものが。

他に手掛かりになりそうなものがないか探していると、ふと、視界の隅に小さく何かが見えた。
しゃがんで拾い上げると、それは警察手帳のようなものだった。
擦れてボロボロになり、ところどころに血が滲んでいる手帳を開く。

所属は確認できなかった。明らかに塗りつぶされた痕、血痕もついている。
顔写真と姿見に映る己の顔を見比べる。残念ながらこれは俺の持ち物らしい。
どうやら俺は田中太郎。って名前らしい。ありふれたクソみたいな名前だ。
役職は────────────────────。




副署長。




どうやら俺は相当な役職だったらしい。
微かに記憶に残っている自分への劣等感がそんなはずはない、と拒絶をしながらも、目の前の手帳にはそう記されている。だから、認めるしかなかった。


ぼんやりと眺めていると、指先が僅かに震えた。
それに気付いた瞬間、一枚の紙切れが手帳から零れ落ち、音もなく床に落ちた。
拾い上げたそれは、端が破れ、赤黒く。こちらも滲んだ血痕が点々と広がっていた。
紙には一言、まるでその言葉を象徴するかのような汚い文字で書き殴ってあった。



殺意を忘れるな。



……一体誰が、この言葉を書いたのだろうか。
誰かに向けた殺意なのか、或いは俺自身に向けられたものなのか、
記憶がごっそり抜け落ちた俺には、判別すらできなかった。


ピリリ、と携帯が部屋の隅で鳴った。
知らない型のスマートフォン。ロックはかかっていない。

新着メール:差出人不明

本文は空っぽだった。
添付ファイルには航空機のデジタルチケット。
行き先には“リオグラ”とあった。

リオグラ────────────。
なんだ、この感触は。記憶の奥に眠っていた何かが、微かに呼び覚まされた気がした。
覚えていなくてもどこかで憶えているような、そんな変な感覚だ。

何故だろうか。行かなければならない、そんな思考が頭の中をグルグル駆け巡った。

部屋を見渡し、ヨーロッパ調のモダンなタンスを開ける。
引き出しの奥に仕込まれた洒落たライトが点き、
同じ柄のジャケットが何着も並んでいるのが見えた。
迷わずその一着を羽織る。
煙草を取り出し、名前が彫られた銀色のライターを手に取り、火をつける。
その動作は、まるで長年染みついたルーティンのようだった。

煙を吐き出し、ドアノブに手をかけ、もう一度その街の名前を口にする。

──リオグラ。

行こう。
俺が誰なのか、何をすべきなのか、知るために。

+ 第一章 始動
第一章 指導

空港のゲートを抜けると、真昼の熱気が勢いよく襲ってきた。

アスファルトの熱さが靴底にじんわり伝わり、排気ガスとほこりの混ざった匂いが鼻をくすぐる。
タクシーに乗り込むと、窓の外には高いビルと巨大な広告がずらり。

交差点ごとにクラクションが鳴り響き、路地からはバイクの音が聞こえる。
街の中心にある警察署はピカピカの新築で、ガラスの壁が太陽の光を反射して石畳にキラリと光を落とし、そしてどこか冷たく無機質な感じがした。

自動ドアが開くと冷たい空気がさっと頬を撫で、広いロビーの床がピカピカ輝いている。その真ん中に、一人の男が立っていた。

ピンク色の髪をラフにまとめて、くたびれたジャケットを着ている。胸元には細い金のチェーン。姿勢はゆったりしてるけど、目は獲物を狙うように鋭い。

彼は無線を忙しそうに操作していた。肩書きは見えないけど、直感で署長だとわかった。

差し出された骨ばった硬い手を軽く握ると、力を試されるような感触があった。握手はすぐに終わり、顎で奥の通路を示された。

通路を歩く間、警官たちはちらっとこちらを見たけど、すぐに書類や端末に視線を戻す。俺が副署長だと知っているのは署長ともう一人だけ。その二人も、名前以外はほとんど知らないらしい。

案内された署長室は新しくて少し冷たく、落ち着かない空気が漂っている。壁には都市計画図と署員の写真。デスクには書類が山積みで、紙の端が少しヨレていた。外からは電話のベルやキーボードの音、足音が途切れず聞こえてくる。

署長は椅子に座り腕を組んでじっと俺を見つめていた。俺も負けじと目を合わせる。重い沈黙の中、秒針だけがリズムよく刻む。

ポケットの中で銀のライターを転がす。冷たい金属の感触が、この街の熱気とは違う確かなものを教えてくれた。

外の陽炎はまだ揺れている。俺がこの街で取り戻すべきものは、まだ遠い。


+ 第二章 正義
第二章 正義

広い会議室。
新築の警察署の匂い。真新しい机と椅子。ガラス越しの都会のざわめき。
空調は効いているはずなのに、アスファルトから吹き上げる熱気が、靴底の裏にまだ残っている。

壇上には署長が立っていた。
ピンク色の髪を後ろで束ね、どこかマフィアのボスを思わせる風貌。
だが、その背中は確かに組織の象徴だった。
威厳と圧力で場を支配し、数十人の新人警官を黙らせる。
ホールに響く署長の声は、鉄の塊を打ち鳴らすように硬く、澱みがなかった。
「汚職は許さない。胸に誓え、職務に忠実であれ」──そんな言葉が空気を押し流していく。

俺は署長の少し後ろ。
背後から冷めた目で眺めながら、両手をポケットに突っ込み、壁に軽く肩を預けていた。


──どうせ、みんないつかやる。
小さな嘘から。
帳簿のごまかしから。
最初は抵抗しても、最後には線を越える。
そういう顔を、俺は山ほど見てきた……気がする。記憶は抜け落ちているはずなのに、身体の奥には確かに残っている。
「正義」だの「使命感」だの──そんな看板は長く持たない。

ポケットの奥で、指先に紙の感触が触れた。
メモに書かれたたったひとつの言葉が、やけに鮮明に蘇る。

──殺意を忘れるな。

それが何を意味するのかは分からない。
ただ、人間の奥底に潜むものを、あまりに的確に突いていた。
人間なんて、いずれみんな同じ場所に沈む。
欲望に飲まれ、腐っていく。
それが分かっているからこそ、俺は冷めた目で見ていられる。

その時、重い扉が静かに開いた。
空気がわずかに揺れる。
一人の中堅の警官が入ってきた。
視線を署長に向け、口を動かす。

場の空気が、わずかに硬直した。
内容は分かる。察しがつく。
早すぎる報せだが、結局こうなるのも必然だ。

新人への演説の最中に。
真新しい決意の裏で。
最初の“汚職”が、もう見つかった。

俺はポケットの中で片手を軽く握り、視線を床に落とす。薄く笑みが浮かんだ。



──やっぱりな。

+ 第三章 傍観
第三章 傍観

取り調べ室の空気は、冷房が効いているにもかかわらず、じっとりと湿っていた。
机を挟んで座るのは、署長と、手錠をかけられた一人の警察官。
押収品を横流しにしている奴がいる。逮捕すべき相手を見逃す。──それはただの噂ではなく、既に証拠として積み重なっている事実。にもかかわらず、目の前の男は未だに汗をぬぐい、何か言い逃れできるとでも思っているのか、口を開こうとしては署長の視線に射抜かれ、言葉を飲み込んでいた。

その視線は静かで、無駄に声を荒げることもない。だが一つ一つの言葉が、男の胸骨を打ち砕くように重く響いた。
低い声。感情は表面上抑え込まれているのに、背後にある怒りと軽蔑は隠しようもない。怒鳴らずとも、尋問室は一瞬で支配される。まるで目の前の署長は、警察官ではなく組の幹部か何かで、目を合わせただけで部下を黙らせる力を持っているようだった。

その様子を、俺──副署長は、隣の観察室からマジックミラー越しに見ていた。
片手にタバコ、もう片方にはエナジードリンクの缶。冷えた金属の感触と、肺に広がる煙の鈍い刺激が、妙に心地いい。
室内に漂う緊張感は、マジックミラーを隔てても伝わってくる。だが俺は、まるで冷蔵庫の中にいるように涼しい顔をして、それをただ眺めていた。

煙を吐きながら、また一口エナジードリンクを飲む。
自分の仲間を売ってまで小銭を稼ぎ、街を牛耳る連中に恩を売ったつもりになって──結局、尻尾を掴まれてここに座っている。
正義を裏切った警官の末路は、映画の筋書きよりも陳腐で、退屈で、そして哀れだった。

署長の声がまた室内に響く。



「────俺は怒ってるんじゃない。ただ、お前みたいな人間が警察の制服を着て、街を歩いてた事実が、心底恥ずかしいだけだ。」



静かな言葉の端々に、刃のような冷たさが滲んでいる。
汚職警官は顔を歪め、必死に言い訳を探すが、署長はそれを待たない。詰め将棋の最後の一手を、既に握っている人間の声だった。

俺は缶を傾け、炭酸が舌を刺すのを楽しみながら小さく笑った。
署長がヤクザみたいに睨みを効かせてる横で、俺はエナジードリンクで乾杯をする。滑稽すぎる舞台だ。
取り調べ室は地獄絵図のような重圧で覆われ、観察室は煙と缶の軽薄な匂いで満たされている。
その対比が、俺にはどうしようもなく愉快だった。

正義も悪、どっちも大して変わらねえ。
もう一本タバコに火をつける。
署長の威圧は鋭い刃。俺の皮肉は鈍い鉄パイプ。
どちらが真にこの街を縛るのか、俺自身にも分からなかった。

+ 第四章 違和感
第四章 違和感

射撃場。
銃声だけが、無機質に空間を刻んでいる。
蛍光灯の白光は寒々しく、硝煙の粒子をやけに丁寧に浮かび上がらせる。
吊られた標的は、無関心な顔でこちらを見返していた。

俺は片手で拳銃を握り、もう片方はポケットの奥に沈めていた。
気合いなんて初めからない。
どうせ外れる。
それが俺の射撃であり、俺の人生だった。

引き金を引く。
弾は壁を削り、意味のない傷を残す。
次の一発も、その次も──全部、標的には届かない。
滑稽なくらい外し続ける。
俺は狙ってもいないのに、外すことだけは百発百中だ。

頭の奥で、先日の取り調べ室がちらついた。
マジックミラー越しに見ていた、署長の尋問。
あの汚職まみれの警官は、汗だくで椅子に縛られ、魂を削られていった。
外してばかりの俺と違い署長は相手を圧倒し、吐かせ、的確に急所を撃ち抜く。

あの時と同じように、煙草をくわえ、火をつける。
硝煙の匂いと混じって、喉の奥に刺さる。
エナジードリンクの缶は、机の上でぬるく転がっていた。
全部が中途半端にくたびれている。
俺も、部屋も、この人生も。

最後の弾を込める。
指が勝手に動き、銃声が鳴る。
──その瞬間、標的の真ん中に赤い穴が開いた。
ただの偶然。
奇跡なんて言葉は、俺には似合わない。

静寂が落ちる。
当たったのに、何も感じない。
むしろ居心地が悪い。
外すほうが俺らしいのに、最後の最後で裏切られた。
自分の無様さすら、狙った通りには続かない。

結局、俺は“当たり”すら外れた。
標的を射抜いたはずなのに、心は穴ひとつ開いていない。
どころか、空虚さが増しただけだった。

銃を机に置く。
吸いかけの煙草を灰皿に押し潰す。
視線は標的には向かわない。
どうせ見ても、そこに俺の居場所はない。

外れ続けるのが俺の本分。
当たってしまった時点で、俺はもう俺じゃない。
そう思うと、わずかに笑いが漏れた。
乾いた音だけが、射撃場に虚しく反響していた。

+ 第五章 歪
第五章 歪

夜の屋上。
吹き抜ける風は涼しいはずなのに、どこか湿っていて、皮膚の下にじっとり貼りついてくる。
街の灯りは遠くに霞み、音だけが上がってくる。サイレン、クラクション、酔っ払いの笑い声。
それらを聞き流しながら、俺は手すりに凭れ、火を点けた煙草をくわえた。

赤い火が、一瞬だけ俺を生きている証のように照らす。
だがすぐに夜風に呑まれ、頼りない煙となって消えていった。

ふと横に視線を逸らすと、もう一人の副署長がいた。
真面目で、優秀で、仕事において一度も手を抜いたところを見たことがない男。
俺とは真逆の人間。俺がサボるたび、こいつが尻拭いをしているのだと知っている。
何も言わずに、珈琲片手に街を見下ろしていた。

──きっと心の中じゃ、俺を見下しているんだろう。
「こいつがもう一人の副署長なんてふざけている」
「言葉にする価値すらない人間だ」
「無気力を煙草でごまかしてるだけ」
「明日もまた、俺が尻を拭くんだろう」
そんな声が、俺の頭の中で響く。

夜空を見上げる。
星は、見えない。
ただ黒い塊が広がっているだけで、そこには虚しさしか残っておらず。
下を見れば現実に押し潰されるし、上を見れば虚無に吸い込まれる。どちらにしても、逃げ場なんてない。

俺は煙を吐き出す。白い筋が立ち上がり、夜風にかき消される。その消え方が、まるで俺自身の存在みたいに思えた。
燃え尽きるだけの、安っぽい命。

ふと、数日前の射撃訓練を思い出す。
誰にも見られず、孤独に引き金を引き続け、弾はことごとく的外れに飛んだ。笑い話にすらならない惨状だった。
けれど──最後の一発だけ、奇跡みたいに的のど真ん中を撃ち抜いた。狙ったわけでもなく、偶然だ。むしろ外れたと思ったのに、真ん中を穿っていた。
それが、ずっと頭から離れない。

「……太郎。」
隣で、もう一人の副署長がぽつりと口を開いた。
夜風にかき消されそうなほど小さな声。だが確かに耳に届いた。

「当てるのは一発でいい。外した弾は全部、前座みたいなもんだ。」

その言葉に、俺の心臓がわずかに跳ねる。
──なぜ、知っている?
射撃場には誰もいなかったはずだ。見ていた者など、いなかった。あの情けない外れ弾も、最後に偶然当たった一発も、俺しか知らないはずだ。
なのに、こいつは知っている。
なぜかは分からない。聞く気も起きない。ただ、背筋にじっとりとした寒気が走った。

俺は答えなかった。
ただ煙を大きく吐き出し、夜の闇に溶かした。
虚無と、わずかな恐怖と、説明のつかない引っかかりを抱えたまま。

+ 第六章 叱責
第六章 叱責

副署長室。
天井の蛍光灯は半分が切れていて、残った光は頼りなく瞬いている。
机の上には報告書が散らばり、端には灰皿。吸い殻は無造作に重なり合い、フィルターの先だけが小さな山になっている。煙の匂いが染みついて、部屋の空気は重い。

椅子に座る俺の前に、部下が立っている。
腕の立つやつだ。射撃も格闘も頭の回転も速い。現場では一目置かれている。
だが、その強さが時に刃になる。
本人に悪気はない。だが、時に周囲を傷つける。
ただ、コイツは信念に従っているだけなのに。

俺は、署長のやり方を思い出す。
厳しく、強く、相手を押し潰すような叱責。
それを真似てみようと口を開く。
圧をかけ、鋭い言葉を選んで投げつける。

だが、部下は揺れなかった。
まるで「それが正しいなら受けるが?」とでも言いたげな目。
信念を持つ者の目は、真正面からの圧に怯えない。
むしろ、厳しさだけでは余計に固くなってしまう。
鋭さに鋭さをぶつけても、何も動かせはしない。
俺の声だけが虚しく、壁に跳ね返って消えていく。

その瞬間、俺は諦めた。
指先でポケットを探り、タバコを一本取り出す。
火をつけると、先端が小さく赤く灯り、煙が部屋に広がっていく。
吐き出した煙を見つめながら、俺は口調を変えた。
低く、淡々と、まるで独り言のように。
責めるのではなく、ただ事実を置いていく。
「その強さは、いずれ誰かを傷つける」
言葉は力なく、ただ緩く。

灰皿に灰を落としながら、俺は視線を窓へ向けた。
外には都会のビル群。ガラス越しに光が反射し、薄暗い室内をかすかに照らしている。

沈黙を打ち破るかのように彼は短く言葉を返した。
「……分かりました。」

その声音に、納得の色があった。
真正面から押し返してくるかと思ったが、彼は小さく頷き、自分の中に落とし込んだらしい。信念はそのまま残しつつも、伝え方を変えることには同意した、そんな声だった。

部下が退室した後。
エナジードリンクの缶を開ける。特有の甘ったるい匂いが広がった。
煙草の匂いと混ざり、特有な空気感が部屋を満たす。

ふとタバコの先を見つめる。
短くなったそれを灰皿に押しつけると、ジリ、と小さな音を立てて火が消えた。

──やはり俺には、このやり方しかできない。
署長のように押し潰すことはできない。
俺にできるのは、煙のようにじわじわと染み込ませることだけだ。
そんな思いが薄れゆく煙とともに天井へ昇っていった。


+ 第七章 別れ
第七章 別れ


副署長室は、いつもより薄暗かった。
窓の外の空は鉛色で、ビルの輪郭がぼやけている。街の音が遠く、ここだけ時間がゆっくり流れているように感じる。

机の上には、革の手帳と擦り切れた拳銃が並べられていた。
手帳はページの端が黒ずみ、文字が乱れ書きで埋まっていた。拳銃は使い込まれていながら、しっかり手入れされていたのが伝わる。

奴は立っていた。背広の襟を正し、目をそらさずに俺を見ていた。
言葉は簡潔だった。日本に帰る。ただ、それだけ。

その瞬間、部屋の空気がすっと薄くなる。
理由を探せばいくらでも出てくるだろう。家の問題。疲れ。ここでやる価値の喪失。だが今は理由なんてどうでもよかった。言葉は刃物のように短く、刺さる。

奴はゆっくりと封筒を差し出した。
「必要なら使え」──そんなニュアンスがその手の動きに含まれていた。口から出たのはもっと素っ気ない一言だけだったかもしれない。細かい語りは要らない。行動がすべてを語っていた。

手帳を開いた。ページの端は擦り切れていて、何本かの線が書き込まれている。名前、番号、たぶん捜査のメモだろう。努力してきたのだろう。俺なんかとは大違いだ。

拳銃を手に取る。冷たい金属が掌に沈む。違和感を覚えたあの日を思い返す。
あの時のあの言葉については触れることができなかった。"それ"に触れてしまうのが怖かった。ただ、心の奥底へ押し込むことしかできない。


奴は鞄を肩に掛け、ドアへ向かう。動作は無駄がなく、ためらいもない。振り返らずに言葉を付け加える。短い言葉だ。俺はそれを聞き取った。気をつけて、だろうか。答えにならない気遣いが、ささやかな決別の音として耳に残る。

「……じゃあな。また。」
俺は、そう返した。大袈裟な別れの言葉はない。必要ない。互いにそういう間柄ではない。

ドアが閉まる。
音が最後に反響すると、世界はまた静かになる。机の上には、渡された品だけが確かにある。存在の証明みたいに整然と並んでいる。

手帳を覗く。先ほどは気づくことができなかったが、簡単な一枚の紙切れが挟まれていた。走り書きの文字。「お前なら大丈夫」──簡潔なメモだ。
大丈夫、という言葉は、人を慰めるには便利だ。だが俺には似合わない。大丈夫でないことを自覚しているからだ。

俺は携行品を一つずつ検める。ペンで書かれた文字を指でなぞり、拳銃のグリップを確かめ、手帳を見返す。どれも、これからの防具になるかもしれないし、ただの重しに過ぎないかもしれない。どちらでも構わないと思う自分がいる。

部屋の隅で、窓の外の景色が小さく揺れた。誰かが急ぎ足で通り過ぎる。生活は続いている。奴の選んだ道も、俺の残された時間も、同じ街の雑音の上を滑っていく。

奴の背中はもう見えない。残る静寂は、いつもの居住まいよりも冷たい。

俺は火を点ける。ライターのひと擦りで炎が立ち、煙草の先が赤く光る。煙を吸い込みながら、誰が書いたか分からない、おそらく自分への戒めであろうメモを取り出す。
改めて見てもやはり何も思い出せない。

誰が俺をここに導いたのか。そもそも俺は誰なのか。出自の白紙は、まだ真っ白だ。だが今は前に進むしかない。手にしたものを盾にして、歩き出すしかない。

ドアを開け、気だるげな、重い足取りで外へ向かう。部下たちはせわしなく働いている。外に出て深呼吸をする。少しだけ世界が近づいた気がした。だが、世界の広さに比べればただの気のせいで済むような、そんな程度だ。

奴は去った。日本へ。
俺は残った。捜査のため街へ繰り出す。
アイツが使っていた銃を装備した。手帳を胸ポケットにしまい込んだ。メモも一緒に。
装備と喪失感を抱きながら、次の事件へと向かう。

基本情報


【趣味嗜好】
  • タバコとスナイパー、"黒"をこよなく愛する。
  • 車に乗るのが大好き。決して運転がうまいわけではない。
  • エナジードリンクはガソリンのようなもの。切らすと希死念慮が大幅に増える
  • 人間観察が趣味。お前ら、意外と見られてるからな。震えて眠れ。
【性格・口調】
  • 自己肯定感はまるでない。
  • 大体の現象をクソだと思っている。
  • 人生はコメディ。誰かがそういった。俺もそうだと思っている。
  • 汚い言葉が大好き。
  • 謝るときはプライドもクソもなく土下座する
  • ブラックジョークもめちゃくちゃ大好き。
  • 人とは違う自分でありたい。だが己はそこらへんにいる人間なのだという矛盾で訳が分からなくなっている。
【技能】
秀でたものはない。

目的

よォ。笑っちまうが、俺にも目的が出来た。記憶がないからこそ色々やってみることにした。目的─────人間観察だ。人間らしさってやつを学ぶってことだ。いや、学ぶってほど上品なもんでもねぇ。ただの冷やかしだ。

だって見ろよ、奴らは自分が特別だと信じ込み、必死に大義を語りながら、実際は安っぽい欲望に振り回されてる。友情だの愛だのを振りかざして、最後には自分の都合に飲み込まれる。笑顔の下で毒を盛り、涙の裏で計算する。俺から見りゃ、人間らしさなんてのは、ただの滑稽な醜態の別名だ。

それでも観察する価値はある。なぜって、あいつらは本気で自分の芝居を信じ込むからな。哀れで、バカバカしくて、だからこそ目が離せねぇ。俺は舞台裏を覗くつもりはねぇ。ただ前列の観客席で、煙草でも燻らせながら、エナドリをキメながら。奴らの茶番を見届けてやる。拍手なんかしない。だが、退屈はしなさそうだ。

人間関係

人間関係、か。さて──くだらねぇ言葉だな。所詮は腐った縄みたいなもんで、絡まれば絡まるほど、ほどけやしない。ここに何か書き残す? 笑わせるな。そんなことをしたら、俺はただの教科書の脚注にでも成り下がっちまう。俺が俺じゃなくなる、いや、誰かの安っぽい解釈に飼い慣らされるだけだ。

思い出せよ、人間関係なんてのはほとんど詐欺だ。口先三寸で築かれ、沈黙一つで崩れる。信頼なんざ気分次第の紙切れだし、友情なんてのは都合よく裏切るための免罪符だ。愛情? あれは依存を甘い言葉で包んだ毒だろう。

それをここに書いて固定するくらいなら、いっそ口を閉じて観察してる方がマシだ。腐る様も、膨れ上がって破裂する様も、全部そのまま目に焼き付けてやる。俺は記録係じゃねぇ。見届け人だ。それ以上でも、それ以下でもない。ただの「田中太郎。」だからな。

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