夢現聖杯儀典:re@ ウィキ

大魔王の挑戦

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匿名ユーザー

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                                 おのれ……

 其処は、奥行きもなければ高さもなく、上下もなければ左右もない空間だった。
大理石のような白の色が、果てまで広がり続いている、そんな世界。宛ら、白色の無とでも言うべき場所である。
此処には、何者も存在しない。ネズミや蟻の子一匹、小枝の一本すらもが落ちていない。ただただ、白の一色だけが無限大に広がる風景。
時間の経過を計る術すら存在しないこの空間に常人が放り込まれれば、一週間と持たず自我が崩壊してしまうだろう。この世の場所では、断じてなかった。

 ――そんな場所を、男が。嘗てハイラル全土を支配し、大魔王として君臨し暗黒の統治を敷いていた男が、一人ゆっくりと確実に落ちて行く。

                               おのれ……ゼルダ!!
                               おのれ……賢者共!!

 男を血を吐く様な万斛の思いで、自らをこの場所に封印した憎い者達の名を叫ぶ。
ゼルダ。ハイラルの王女。知恵のトライフォースの所持者。時の賢者……。忌々しい賢者達の、首魁。
賢者。自らを封印する為に立ち上がった、六人の者達。忌々しい粗忽者。

                               おのれ……リンク!!

 そして最後に叫んだのは、憎んでも憎み足りない、自らを打ち倒したあの男の名前。
退魔の聖剣、マスターソードを振るう時の勇者。勇気のトライフォースの所持者。――自らのツメの甘さを象徴する、緑衣の青年。
考えるだけで、頭蓋の内部が怒りに燃える。その双眸が激しく血走る。殺せる時間は幾らでもあった筈なのに、どうして殺さなかったのだと。
湧いて出てくるのは、時の勇者の怒りだけにあらず。自らに対する怒りも、この魔王は水泡の如くに浮かび上がってくるのだった。

                          いつの日か……この封印が解き放たれし時……
                       その時こそ、キサマたちの一族根絶やしにしてくれる!!

 確かに魔王は、時の勇者に、時の賢者に、六賢者に敗れはした。
しかし、この身は死んではいなかった。あくまで、封印されているに過ぎない。
この桎梏がいつ解けるのか、それは彼には解らない。しかし、確信があった。遠い未来の話ではあるが、この封印はいつの日か解かれ、自分が再び現世に君臨すると言う確証が。
これは、暫しの休戦であるのだ。世界の壁を超えて行われる、時の勇者の一族達との永劫の戦いの、だ。

                         我が手の内に、力のトライフォースある限り……

 そう、彼もまた、天地開闢の際に神々が地上に遺した神器、トライフォースに選ばれたる男であるからだった。
これがある限り、自分は何時の日か蘇り、今度こそ残りの全てのトライフォースを手中に収め、覇王として君臨すると言う野望の火を絶やさずにいられた。

 次に会う時は、俺様が勝つのだ!!

 心中で強くそう叫びながら、嘗てゲルドの大盗賊であった男、ガノンドロフは、白い闇の底へと沈んで行く。
向かう先は、何物も存在しない、冥府の彼方……。



                             ……勇者よ……。よくぞわしを倒した……

 身体が燃える。人間など歯牙にもかけぬ程強靭な巨躯が、乾いた枯木のように炎上して行く。
世界に闇と絶望を齎さんが為にある大魔王は滅びの最中だった。鋼の塊をも砕く腕力も、冬の嵐を遥かに超える規模と威力を誇る氷の呪文も、今や発揮する事は出来ない。
大魔王の眼前で、神秘的な鎧を身に纏った青年――勇者――とその仲間達は、臨戦態勢を解いていない。最後に何かして来るのではないか、と言う事を警戒し、気を張り詰めているのである。

 負けた。魔王バラモスを使って地上の世界を征服しようと魔の手を伸ばし、アレフガルドに永遠の夜闇を与えつづけていた大魔王は、精霊ルビスの加護を受けた勇者とその仲間達に敗れた。
見事な力であった。流石は、難攻不落の彼の居城に立ち入り、此処までやって来ただけの事はある。

                             ……だが光ある限り、闇もまたある……

 間違いなく自分はこの世界から消滅する。だからこそ、その前に言っておかねばならない事があった。
彼は闇から出でたる大魔王。全てを滅ぼす者。故に、闇の事を知り尽くしているのだ。その対局にある、光の事も然り。

                          わしには見えるのだ。再び何者かが闇から現れよう……

 影を生まない光はない。光と闇は、コインの裏表のようについて回るものである。その光の強さが増せば増す程、生み出される影の色は濃くなって行く事を彼は知っている。
自分が例え消滅しようとも……、この世から悪の芽が摘み取られ尽くされようとも、その芽の『種』までは焼き払えないのだ。
彼は遥かな未来を見ていた。自分亡き後のアレフガルド。其処に、彼の意思を継いでいるかのように現れる、強大な闇の存在。彼らに、世界を絶望に陥れる望みを、この大魔王は託した。

                       だがその時は、お前は年老いて生きてはいまい。わははは……っ!!

 勇者は確かに強かった。しかし、永遠を生きる人間などこの世に存在しない。
次の巨悪が現れる時には、勇者は既に年老いて戦えなくなっているか、墓の下。成す術もない。
悪の輪廻は途絶える事はない。勇者の敗北は、長い目で見れば必然である。大魔王はその事を、暗に勇者達に語っていた。

 ――限界が来た。ぐふっ、と言う空気を吐く音と同時に、大魔王――ゾーマの姿が、大気と同化して行く様に透明になって行く。
その際に、ゾーマは見た。将来訪れるだろう、闇の者達。彼らに備えて、自らの意思を受け継ぐ者達を、未来の為に遺そうと決心する勇者達の姿を。
彼らに対して何かの思案を巡らせようとする前に、ゾーマはこの世から去った。名実共に、勇者達が勝利した瞬間だった。

 ――世界の垣根を超えて永劫に続く、大魔王と勇者達の戦いの伝説は、このようにして始まったのだった。



「力は十分に集まったのか」

 銅像の如くに引き締まった見事な体格と偉丈夫を持った、褐色の肌をした短髪の男が無感情にそう訊ねて来た。

「本調子ではない。サーヴァントはそもそも、本来の実力に大なり小なりの制限をかけて呼ばれる者らしいな。どんなに雑魚共を喰らっても、生前の力は発揮出来ないようだ」

「これだけ殺してまだ本調子じゃないだと? 大飯喰らいが……」

 言うと褐色の肌の男、ガノンドロフは周りを無感情に一瞥する。
酸鼻を極める様相が、其処にはあった。頭部を砂糖菓子の如く粉々にされ、脳漿と頭蓋、大脳を飛び散らされた死体もあれば、胸部や腹部にバスケットボール大の風穴の空いている死体もある。
十m上の天井に、身体を横に真っ二つにされた身体がへばり付いている死体もあれば、四肢を切断され、形容すらし難い程の激痛の最中で、苦悶に満ちた表情の死体もある。
冬木市の海沿いにある、工業用コンテナ。その内の一つは、市内のヤクザやチンピラ達が秘密裏に商談や契約を行う為の隠れ蓑的な場所であった。
其処に、ガノンドロフと、キャスターのサーヴァントであるゾーマはやって来た。「誰だ」と言った誰何や、「何しにきやがった」と言う怒号を、ヤクザ達が上げられたのはほんの数秒の間の事。。
キャスタークラスでありながら、三大クラスに匹敵せんばかりの、規格外の近接戦闘能力を、ゾーマはいかんなく発揮。コンテナの内部にいる男達の威勢がすぐに萎え、恐怖と絶望に失禁、叫び声をあげ出すのに時間はいらなかった。

 四~五mにはなろうかと言う、ガノンドロフ以上の巨躯を持ち、大仰な橙色のローブと髑髏のネックレスを身に纏った青い肌の大魔王、ゾーマ。
彼はキャスタークラスに相応しい高い魔力を有しながら、三大クラスに近接戦闘を持ち込まれても問題ないどころか、逆に葬り去ってしまえる程の圧倒的なステータス、そして優れた宝具の持ち主だった。
しかし、そんな彼にも大きすぎる欠点があった。彼の現界の維持に掛かる魔力の量である。
ガノンドロフ自体がマスターにしては規格外、ともすればサーヴァントと戦える程の実力の持ち主である為に今の所魔力消費は苦ではないが、これが聖杯戦争後半に響いてくる事も容易に考えられる。

 そう、彼らは魔力の維持と確保の為に、このコンテナへとやって来たのだ。
聖杯戦争はまだ始まってすらいない。スタートの時点で蹴躓きたくなかったガノンドロフは、このコンテナへとやって来て、そこに運よく――被害者にとっては運悪くだが――居合わせた者達の魂を喰らい、今に至る。
魂を喰らうだけ、とは言いながらも、肉体を粉々にしてしまう辺りに、やり過ぎの感が否めないが。

「キャスターは自ら作り出した陣地に籠り、漁夫の利を狙う待ちのクラスであるらしいが……貴様のステータスならば直接打って出る事も可能だろう。が、流石に俺も拠点は欲しい。
街の中では俺の姿は目立つ。今後は此処を俺達の拠点とする、いいな」

「構わん」

 特に反対するでもなく、ゾーマはガノンドロフの申し立てを受け入れた。
冬木の街は、ガノンはおろかゾーマですら目を瞠る程の霊地。ならば自分達にとってもっと有利な、霊脈の集中した場所を拠点にすべきかとも考えたが、それは焦り過ぎであるともガノンは考えた。
ハイラルでの事を鑑みれば早々に手を打っておくべきだとは分かっているが、聖杯戦争自体彼にとってイレギュラーであり、初めての事。何が悪手になるか解らない。
口惜しいが、慎重に事を進めるしかなかった。このような場末の箱の中が、嘗て世界を支配しかけた俺様の拠点とは、とガノンは舌打ちを響かせた。



「(聖杯……万能の願望器か……)」

 冥府へと落とされて行く最中、冬木の街に現れてしまったガノンドロフは、当惑する他なかった。
明らかに冥府でない場所に呼び出され、何時の間にか脳に植え付けられた、聖杯戦争の知識。そして、この戦いの果てに得られる、聖杯と言う褒章。
奇跡と言う形で願いを叶える聖遺物。だとするならばそれは、ガノンの手にある、神々が生み出した聖三角、トライフォースに匹敵する神器である。

 ――面白い――

 ガノンドロフが求める物は早々に決まった。
聖杯に掛ける願いは、更なる力を得る事。そして、再びハイラルの地に君臨し、憎き時の勇者が宿す勇気のトライフォースと、忌々しい時の賢者が宿す知恵のトライフォースを奪い取り、今度こそ世界をこの手にする事だった。

「(だがその為には……)」

 最大の障害があった。それこそが、今は自分の相棒――サーヴァントとして振る舞っている、ゾーマの存在だった。
ガノンは彼には、自らが胸に抱く野望を既に話している。そしてその際、ゾーマが聖杯に願っている事を聞いていた。
そしてその時、ゾーマは何の迷いもなくこう答えたのだった。

 ――わしが聖杯なる神器に願う事があるとすれば、ただ一つ。奇跡を以て願いを叶え、人間の信仰と羨望を集めるその神器を、我が闇で満たし、絶望と闇の魔器へと変える事だ――

 ――正気か、とガノンは思った。
ゾーマの経歴はある程度把握している。アレフガルドなる世界を一度は支配した、強烈な魔王である。ステータスを見ても、その経歴に嘘偽りはない事は解っている。
しかしこの男が世界を支配した訳は、自らの欲望を満たすと言う意思によるものと言うより、世界を純粋に絶望と悪と闇とで満たしたい、と言う意思による所の方が大きいのだ。

「(狂人が)」

 万能の願望器に力や支配を望むでなく、破滅の杯としての変貌を望むゾーマの様は、ガノンドロフからして見たらまさに狂人その者だった。
最後の一組になったらば、この狂える大魔王を出しぬく必要がある。トライフォースが埋め込まれた手ではない方に刻まれた令呪によって、自殺を決行させるのである。
狂った願望に、千載一遇の好機を無駄にする訳にはいかない。ゾーマには迫り来るサーヴァントやマスター達を蹴散らしつつ、最後の最後で無駄に死んで貰う。

「(せいぜいその力を俺様の為に揮ってくれ)」

 血の匂いが蔓延するコンテナの中で、ガノンドロフは一人そうほくそ笑む。

 ……ゾーマもまた、自らと同じような事を考えながら、ニヤリと笑みを浮かべた事を知らずに。










【クラス】

キャスター


【真名】

ゾーマ@ドラゴンクエスト3 そして伝説へ


【パラメーター】

筋力A(A++) 耐久B(A+) 敏捷C(A+) 魔力A++(EX) 幸運E 宝具A++


【属性】

混沌・悪


【クラススキル】

陣地作成:A+
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。 ”神殿”を上回る”城”を形成する事が可能。

道具作成:E
魔術的な道具を作成する技能。キャスターはこれを得意としない。


【保有スキル】

大魔王:A(A+)
魔物達の王。全ての闇の者の覇者。敵対した存在に、強い威圧感を与える。また同ランクの反骨の相も持ち、同ランクまでの精神攻撃を全て無効化させる。

カリスマ:A(A+)
大軍団を指揮する天性の才能。 Aランクはおおよそ魔族として獲得しうる最高峰の人望といえる。

対魔力:B(A+)
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい

単独行動:A
マスター不在でも行動できる。 ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。
但しキャスターの場合は、『汝全てを曝け出せ』に限り、マスターのバックアップなしに使用する事が可能。



【宝具】

『汝全てを曝け出せ(いてつくはどう)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~100 最大補足:1~100
キャスターが有する魔術の一つが、宝具となったもの。
指先から冷たい波動を高速で迸らせると言うものだが、この宝具の真価は、敵味方問わずスキルや宝具、魔術によって受けた効果を全てリセットさせると言うものである。
スキルや宝具によりステータスが向上しているのなら、向上前の値に戻り、宝具により対魔力やカリスマ等のスキルが付加されていた場合それらを元に戻す、と言った風に、全てをなかった事にする。
強化系の宝具を切り札としていたり、スキルによる一時的なステータス強化が肝要となるサーヴァントにとってはこれ以上となく危険な宝具である。
またこの宝具は、キャスター自身にも、『自らに掛けられた弱体化』を解除すると言う効果が発揮され、まさに完全なる仕切り直しを強要する事が出来る。
しかしこの宝具はあくまでも宝具やスキル効果によって生じた強化を0に戻すだけで、強化を付与させる宝具やスキルそのものを『消滅させる』事は出来ない。
相手サーヴァントやマスターは、強化やスキル付与を再度行うだけの力があるのなら、宝具やスキル、魔術などで再び自らを強化する事は可能である。

『闇の衣』
ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1
キャスターが常に身に纏うバリア状のもの。
令呪を一区画消費する事で発動させる事の出来る、キャスターのステータス向上手段。
発動させる事でキャスターのステータスやスキルのランクは全てカッコ内の数値に強化されるだけでなく、発動時に毎ターンHPの自動回復効果が付与される。
この宝具を行使する事でキャスターは難攻不落の要塞と化し、敵対者を苦しめる。
しかしマスターにかかる魔力消費も並の事でなく、この宝具を発動したのならば早急に相手を滅ぼす必要がある。


【weapon】

『マヒャド』:
キャスターが得意とする氷の魔法(魔術)。広い範囲に氷の属性のダメージを与える。

『凍える吹雪』:
キャスターの吐く吐息。高い威力を誇る。


【人物背景】

 魔王バラモスを背後から操り、地上世界をも支配、闇と絶望の蔓延る世界へとせんと目論んでいた大魔王。
作中においては既に地下世界アレフガルドの殆どを支配、太陽の光を奪い永遠の夜の世界にし、住民達の心に暗い影を落としていた。
精霊ルビスを石化させたり、ラダトームに眠る、伝説の金属オリハルコンで出来た勇者の剣、王者の剣を三年の年月をかけて破壊する、同じく勇者しか装備する事の出来ない
光の鎧、勇者の盾を魔物が跋扈する場所に隠すなど、勇者への対策を徹底。
ラダトームの対岸に位置するゾーマ城を拠点とするが、其処へ辿りつくにも虹の雫なる道具を用いる必要がある等の徹底ぶり。
闇の衣と言うバリアを常に纏っているが、それを纏わずとも他を圧倒する力を誇る、まさに大魔王と呼ばれるに相応しい存在。
最後は、無敵の闇の衣を、竜の女王から授かった光の玉で剥がされ、全力を尽くして勇者達と死闘を繰り広げるも、敗北。
今わの際に、闇の存在は滅ばないと言う旨の言葉を残し、この世から消滅するのだった。


【サーヴァントとしての願い】

 聖杯を自らの力で、世界に絶望と闇を齎す道具へと変貌させる事。

【基本戦術、方針、運用法】

 キャスタークラスにあるまじき、三騎士すらも返り討ちにしかねない高いステータスが何と言ってもゾーマの武器。
ステータスを強化させるか弱体化させて挑もうにも『汝全てを曝け出せ』がそれを許さない。
『闇の衣』を纏った際のステータスは最早暴力的であり、仮に傷を負わせる事が出来たとしても、自動回復がその努力すら否定しかねない。
弱点を上げるとするならば、ガノンドロフとの反りの合わなさと、その『闇の衣』の使用条件。
ガノンドロフは最終的にはゾーマを自殺させようとする算段の為に、令呪の使用には極めて消極的。
発動に令呪一区画使わねばならない『闇の衣』を、マスターが進んで使う場面は、恐らくそうそう存在しないだろう。



【マスター】

ガノンドロフ@ゼルダの伝説 時のオカリナ


【マスターとしての願い】

更なる力を得てハイラルに君臨。今度こそ残りのトライフォースを手に入れ、リンクとゼルダ姫の一族を根絶やしにする。


【weapon】

力のトライフォース:
天地開闢の際に、世界を創造した三柱の女神がその地に遺したと言われる神器。
ガノンドロフが保有するこのトライフォースは、力の女神ディンが遺したもので、文字通り力を象徴する。
これ自体が宝具として機能する程の神造宝具であり、ガノンドロフのマスターとしては破格の身体能力と魔力量は、全てこのトライフォースがあったればこそ。
但し、力を暴走させすぎると、理性のない魔獣へと変貌する。

大剣:
ガノンドロフが保有する大剣。
片手で難なく振える膂力を持ち、その技量も卓越しているが、何故か使わない事の方が多い。殆ど飾りに近い。


【能力・技能】

マスターでありながら、下手なサーヴァントに匹敵、或いは上回る戦闘能力を誇る。
格闘術に対して造詣が深く、その一撃は非常に重い。しかし、瞬発力と反射神経こそあるが、敏捷性は低い。


【人物背景】

 ハイラルの辺境に広がる大砂漠に生まれた、女性主体の民族ゲルド族の間で、百年に一度しか生まれないゲルド族の男性、それがガノンドロフである。
盗賊の民であるゲルド族では、この百年に一度生まれると言う男を王とする文化があるのだが、彼はゲルド族だけでは飽き足らず、ハイラル全土を支配しようと目論む。
ゲルドの王であるガノンドロフは、当初はハイラル王に跪き、ハイラル王の軍門に下ろうとするが、これは聖地に眠るトライフォースを手に入れんとする為の方便だった。
しかしこの聖地に入るには、時の神殿の封印をコキリ、ゴロン、ゾーラの三秘宝で解除しなければならなかったのだが、後に時の勇者となる子供時代のリンクがその秘宝を集め、封印を解除してしまった事で、聖地への侵入が可能となる。
これに乗じてガノンドロフは全てのトライフォースを集めようとするのだったが、彼では力のトライフォースしか身に付ける事は出来なかった。
その後、この力のトライフォースを駆使し、ガノンドロフはハイラルの地に魔王として君臨。あらゆる地に魔物を蔓延らせる。
全てのトライフォースを今度こそ我が物にせんと、時の賢者であり知恵のトライフォースの伝承者であるゼルダ姫を拉致、六賢者を全て解放した勇気のトライフォースの継承者リンクと最終決戦に臨む。
しかし力に溺れ、踊らされたガノンはリンクに敗北。リンクとゼルダは、主の敗北と同時に崩れ去るガノン城から脱出するが、瓦礫の山からガノンドロフが復活。
力のトライフォースを暴走させ、魔獣ガノンへと変貌した彼は、リンク達と最後の決戦に臨むが、二人と六賢者の協力もあり、敗北。
闇の彼方へと封印され、ガノンドロフはハイラルの地を去る。……その手に、トライフォースを残しながら、であるが。


【方針】
聖杯狙い。NPCだろうが参加者だろうが、誰だって殺す事が出来る。但しゾーマの願いは基本的に、ガノンドロフには許容出来るものではないので、機が熟したら令呪を以て葬る必要がある。

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