新生人工言語論

人工言語のこれから

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
管理者のみ編集可

人工言語のこれから


2008年にアメリカが経済的に大打撃を受けました。
もしこれを期にアメリカが潰れれば、歴史は非情にも英語を切り捨てます。
英語はゆっくりと現在のフランス語の地位に落ち着いていくでしょう。

代わりに中国語が共通語になるでしょうか?しばらくはなりません。
中国はかつての植民地時代に植民地を持たなかったので、英語やフランス語ほど世界に広まっていないためです。

従って、共通語のない時代に戻ります。(アメリカが潰れたらの話ですよ)
そうなれば、人工言語は返り咲きます。常に栄枯盛衰の繰り返しです。
今度は「ヨーロッパ+アジア」すなわち「ユーラシア」の共通語が求められるでしょう。
アメリカ人はもともとヨーロッパ人ですから、ヨーロッパに含めています。

しかしこれが前途多難です。
アジアとヨーロッパは文化があまりにも異なるからです。
カトリックとプロテスタントから共通の宗教を作るのがエスペラントだとしたら、これはキリスト教と仏教とイスラム教から共通の宗教を作るようなものです。
エスペラント以上に話がまとまらなさそうなのは明らかですよね。

ユーラシアの共通語を作る場合、アジアとヨーロッパの特徴をそれぞれ採っていくという方法が考えられます。
実際そういう言語は既にあるのですが、色んな言語の特徴を採りすぎたせいで、逆に「誰にとっても分かりづらい」という結果になってしまいました。例えば――
「え、亀は日本語から来ていてkame、水は中国語から来ていてshui、火は英語から来ていてfireなのか……。で、娘はfille、世界はWelt、おはようはアッサラーム……って、そんなの覚えられるか!( ゚Д゚)」
――という感じです、簡単に言えば。語学オタクにとっては面白い言語ですが、ふつうの人の感性では理解しがたいと思います。

かといって、ある地域ばかり集中して選んでしまうと、それはそれで不平等になってしまいます。
例えば筆者の好みで選んでいったらフランス語と日本語をメインにすると思いますが、そしたら当然ドイツ人やタイ人は面白くないですよね。
やはりこの手の言語は難しく、話がなかなかまとまらないようです。

それを踏まえると、恐らくアジアの共通語を作るほうが現実的でしょう。
漢字をベースに使いやすいように変えていって人工言語を作るという方法が現実的かもしれません。中国ベースですね。
ただ、日本や韓国は対応できるとして、中東はそうはいかないでしょうね。漢字を知りませんから。
そこで、アジア東部でくくるというのが現実的かもしれません。
記事メニュー
ウィキ募集バナー