新生人工言語論
術語について
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言語学は人工言語を対象としないので、言語学の用語はしばしば人工言語を作る際に使いづらいことがあります。
例えば時制について考えたとき、過去、現在、未来のほかに、「時制がない」とか「過去から未来までを包括的に指す時制」というのが考えられます。
えてして人工言語は体系的に作られるので、言語によってはこういった時制を示すことがあります。
しかし自然言語ではこのような時制を持つものが稀なので、これといって決まった術語がありません。
えてして人工言語は体系的に作られるので、言語によってはこういった時制を示すことがあります。
しかし自然言語ではこのような時制を持つものが稀なので、これといって決まった術語がありません。
アルカはたまたまこの「過去から未来までを包括的に指す時制」を持つので、自分で「通時」と名付けました。
自然言語ではギリシャ語に「格言的アオリスト」というものがあり、これが意味的に「過去から未来までを包括的に指す時制」に近いことから、格言時制と呼んだ例を聞いたことがあります。
過去の私も含め、できるだけ言語学に合わせようとすることがあります。実際私も、昔は言語学大辞典を購入して、できるだけ権威ある術語に近づけようとしていました。
しかし作業をしていくうち、人工言語にとってやりやすい術語を作るほうが効率がよいことに気付いたのです。
自然言語ではギリシャ語に「格言的アオリスト」というものがあり、これが意味的に「過去から未来までを包括的に指す時制」に近いことから、格言時制と呼んだ例を聞いたことがあります。
過去の私も含め、できるだけ言語学に合わせようとすることがあります。実際私も、昔は言語学大辞典を購入して、できるだけ権威ある術語に近づけようとしていました。
しかし作業をしていくうち、人工言語にとってやりやすい術語を作るほうが効率がよいことに気付いたのです。
上の例ですと、まずギリシャ語を知らない人はこのネーミングでしっくりきません。
また、一般的に人工言語を作る際はたくさんの言語を調べることになるので、ギリシャ語の背景がないと説明できない用語は汎用化に適しません。
このような場合は、新しく自分で造語するのが良いです。というのも、人工言語学は私たちで作る分野ですから。
造語の際は、無理に言語学に合わせるよりも、字面から分かりやすいものを選ぶと良いです。
また、一般的に人工言語を作る際はたくさんの言語を調べることになるので、ギリシャ語の背景がないと説明できない用語は汎用化に適しません。
このような場合は、新しく自分で造語するのが良いです。というのも、人工言語学は私たちで作る分野ですから。
造語の際は、無理に言語学に合わせるよりも、字面から分かりやすいものを選ぶと良いです。
なお、通時がいいかどうかは分かりません。共時態との混同もありますしね。常時というような造語でもいいような気がします。
ただ、無理に言語学の用語に似せるのはお勧めできません。特定の希少な現象を元にネーミングすると分かりにくくなるので、このような手法は避けるのがよいでしょう。
ただ、無理に言語学の用語に似せるのはお勧めできません。特定の希少な現象を元にネーミングすると分かりにくくなるので、このような手法は避けるのがよいでしょう。
また、言語学に同じ意味の術語があっても、そのネーミングでは誤解を招くような場合も、新しく造語したほうがいいことがあります。
例えば、私の言語アルカでは英語の進行形にあたるものを経過相と呼んでいます。
言語学的にはprogressiveですが、英語と異なり「燃えている」というような燃焼現象の進行について、アルカはこの相を使いません。進行しているのに進行形が使えないのは誤解を招きます。
さらに「開始から完了までの間の経過部分を指す」というニュアンスを持たせたかったことも重なり、経過相と名付けました。
例えば、私の言語アルカでは英語の進行形にあたるものを経過相と呼んでいます。
言語学的にはprogressiveですが、英語と異なり「燃えている」というような燃焼現象の進行について、アルカはこの相を使いません。進行しているのに進行形が使えないのは誤解を招きます。
さらに「開始から完了までの間の経過部分を指す」というニュアンスを持たせたかったことも重なり、経過相と名付けました。