ラノロワ・オルタレイション @ ウィキ
The prince of darkness
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The prince of darkness ◆hwBWaEuSDo
とある国に一人の王子さまがいました。
彼のいた国は質素ながらも美しく、民も真面目に働く素晴らしい国でした。
王さまも立派な人で、その国の平和はずっと続くかと思われていました。
しかし、それはまちがいだったのです。
ある時、王さまは殺されてしまいます。
その犯人はなんと王子さまの実の父親でした。
父親は前々から自他共に厳しかった王さまを疎ましく思っていて、犯行に及んだのです。
王さまを殺した後、父親は自らが王となり国を治めることとなります。
けれども、その政治は先代の立派な政治とは違いとてもひどい政治でした。
その内その国は、民衆はなまけだし、土地は荒れ、自分勝手なルールの横行するとても汚い国になってしまいます。
そこにかつての美しい国の面影はもはやありません。
その惨状を目にした王子さまは一つのことを決意します。
それは父への復讐でした。
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暗い倉庫に黒髪の青年が居る。
彼は緑色のジャケットと青いジーンズを服装でその顔立ちはとても端正だった。
青年の名は、シズ。
しん、と静まりかえった部屋の中で彼は一人佇んでいた。
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暗い倉庫に黒髪の青年が居る。
彼は緑色のジャケットと青いジーンズを服装でその顔立ちはとても端正だった。
青年の名は、シズ。
しん、と静まりかえった部屋の中で彼は一人佇んでいた。
「これは……どういうことだ?」
彼はしばらく黙って立っていたがその後、沈黙に耐えかねたように呟く。
しかし、いつもはその言葉に反応してくれるであろう白い犬もここにはおらず、倉庫には再び沈黙が生まれた。
彼はしばらく黙って立っていたがその後、沈黙に耐えかねたように呟く。
しかし、いつもはその言葉に反応してくれるであろう白い犬もここにはおらず、倉庫には再び沈黙が生まれた。
(……俺は確かにあの国に向かっていた筈だ……それなのに何故だ?)
その問いに答える者は当然そこにはいなかった。
その問いに答える者は当然そこにはいなかった。
(……どうやら俺は面倒なことに巻き込まれたらしいな……しかし……生き残れ、か)
困惑しながらも先程の空間で言われたことについて彼は考える。
(あの奇妙な仮面を被った男の言った『他を蹴落としてでも生き残れ』という台詞はつまり……殺し合え、ということなのだろう……全くろくでもないことを考えるな)
恐らくこれはどこかの国の富豪の開いた悪趣味な催しなのだろう、と彼は推測した。
困惑しながらも先程の空間で言われたことについて彼は考える。
(あの奇妙な仮面を被った男の言った『他を蹴落としてでも生き残れ』という台詞はつまり……殺し合え、ということなのだろう……全くろくでもないことを考えるな)
恐らくこれはどこかの国の富豪の開いた悪趣味な催しなのだろう、と彼は推測した。
(確かに殺し合い自体は旅をしていれば別にそれ程珍しくことでもない)
だが、それらは全て生きるためのことであり、今回のような無意味な殺戮を繰り返すものではなかったと彼は思っている。
だが、それらは全て生きるためのことであり、今回のような無意味な殺戮を繰り返すものではなかったと彼は思っている。
「許されることではないな……しかし……」
彼はそこで言葉を切り、一つの懸案事項に対し思考を巡らせる。
彼はそこで言葉を切り、一つの懸案事項に対し思考を巡らせる。
(……殺し合いを止めさせて可能な限りの多人数でここから脱出する、などということが本当に可能なのか?)
シズの気掛かりはそれだった。
絶対に脱出できると考える程彼は楽天家ではなかった。
(難しいだろうな……。これ程の大舞台を準備できるような輩のことだ。何かしら手は打ってある筈だ)
シズの気掛かりはそれだった。
絶対に脱出できると考える程彼は楽天家ではなかった。
(難しいだろうな……。これ程の大舞台を準備できるような輩のことだ。何かしら手は打ってある筈だ)
「……とにかくまずは武器を手にするべきだな」
一先ずは自分の身を守る術を得るべきだと彼は考え、隣に置いてあったデイパックに手を掛けた。
一先ずは自分の身を守る術を得るべきだと彼は考え、隣に置いてあったデイパックに手を掛けた。
デイパックを開くと多種多様なものが出てきた。
その量は明らかにデイパックの容量をオーバーしていたが、このような技術もあるのだろうと当たりをつけてシズは特に気にしなかった。
その量は明らかにデイパックの容量をオーバーしていたが、このような技術もあるのだろうと当たりをつけてシズは特に気にしなかった。
(ふむ……食料などは一通りあるか……む、これは……)
中にあるものを確認していると、彼はあるものを発見した。
それは一本の刀だった。
中にあるものを確認していると、彼はあるものを発見した。
それは一本の刀だった。
(……これさえあればとりあえず自分の身を守ることは出来るな)
そう思い、彼は刀を以前と同じく腰に掛けた。
次に彼は名簿を取り出したが、知っている名前は特になかったのでそのままデイパックにしまった。
そう思い、彼は刀を以前と同じく腰に掛けた。
次に彼は名簿を取り出したが、知っている名前は特になかったのでそのままデイパックにしまった。
(さて、俺はどうするべきか……)
一通りデイパックの中身を確認し終わった彼は再び今後の動向に対して思考を巡らす。
一通りデイパックの中身を確認し終わった彼は再び今後の動向に対して思考を巡らす。
(問題は時間制限だな。
あの男のいうことを信じるならば三日でこの場は崩壊するらしい。脱出法を見つけるのに手間取って時間切れということも十分にあり得る)
あの男のいうことを信じるならば三日でこの場は崩壊するらしい。脱出法を見つけるのに手間取って時間切れということも十分にあり得る)
それだけは避けなければ、とシズは考える。
(とはいえあの男が約束を守る保障もない。だから……一先ずは脱出方法を探そう)
そう方針を決めてシズは行動を開始した
ただ、シズはもう一つ方針を追加することにした。
そう方針を決めてシズは行動を開始した
ただ、シズはもう一つ方針を追加することにした。
(だが、俺は絶対に復讐を成し遂げなければならない……だから、もしも脱出が不可能な時は……俺は……殺し合いに乗ろう)
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彼がもう少し未来から呼ばれていれば、迷わずこの地獄の椅子取りゲームを打破しようとしただろう。
だが、この場の彼はまだ父へと復讐に囚われていた。
故に彼はこのような選択をすることとなった。
血塗られた王子さまは果たしてこの場でどう動くのだろうか?
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彼がもう少し未来から呼ばれていれば、迷わずこの地獄の椅子取りゲームを打破しようとしただろう。
だが、この場の彼はまだ父へと復讐に囚われていた。
故に彼はこのような選択をすることとなった。
血塗られた王子さまは果たしてこの場でどう動くのだろうか?
【C-4/どこかの倉庫/一日目・深夜】
【シズ@キノの旅―the beautiful world―】
【状態】健康
【装備】贄殿遮那@灼眼のシャナ
【道具】デイパック、支給品一式、不明支給品(0~2個)
【思考】
0、 生き残る。
1、 一先ずは脱出を目指す。
2、 それが不可能ならば殺し合いに乗る。
〔備考〕
※ 参戦時期は6巻『祝福のつもり』より前です。
※ 殺し合いをどこかの国の富豪の開いた悪趣味な催しだと考えています。
【状態】健康
【装備】贄殿遮那@灼眼のシャナ
【道具】デイパック、支給品一式、不明支給品(0~2個)
【思考】
0、 生き残る。
1、 一先ずは脱出を目指す。
2、 それが不可能ならば殺し合いに乗る。
〔備考〕
※ 参戦時期は6巻『祝福のつもり』より前です。
※ 殺し合いをどこかの国の富豪の開いた悪趣味な催しだと考えています。
【贄殿遮那@灼眼のシャナ】
シャナが所持する大太刀型の宝具。自在法も含め、刀に直接加えられる敵意によるあらゆる力の干渉を受け付けない最高に頑丈な刀。
シャナが所持する大太刀型の宝具。自在法も含め、刀に直接加えられる敵意によるあらゆる力の干渉を受け付けない最高に頑丈な刀。
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