かばん語:複数の語のそれぞれの一部を組み合わせて作られた語、ポートマントーとも(portmanteau, portmanteau word:もともとは「両開きタイプの大型旅行かばん」の意)
smoke + fog → smog
breakfast + lunch → brunch
ウィンブルドン現象:門戸を開放した結果、外来勢が優勢になり、地元勢が消沈または淘汰されること、ウィンブルドン効果とも
リマ症候群:1996年に在ペルー日本大使公邸で起きた人質事件で,犯人が人質に感化され,攻撃的態度が緩和されたという現象、リマはペルーの首都、逆はストックホルム症候群
アメリア・イアハート効果:どんな人でも、範囲を制限すれば必ず一位になれることがあるということ、アメリア・イアハートは2番目の大西洋無着陸横断者だが女性では1番目(1番はリンドバーグ)
ウェルテル効果:マスメディアの自殺報道に影響されて自殺が増える事象、ウェルテルはゲーテの若きウェルテルの悩みに由来しウェルテルの自殺に影響された若者達が彼と同じ方法で自殺した事象を起源とする
エメットの法則:仕事を先延ばしにすることは、片付けることよりも倍の時間とエネルギーを要するという法則
折りたたみナイフ現象:外部から四股の関節を動かそうとすると強い抵抗が伴うが、屈曲・伸展等の途中で急激に抵抗が弱くなる現象(最後まで一様な抵抗があるときは鉛管現象(えんかんげんしょう)、抵抗が断続的に生じる場合は歯車現象)
カラーバス効果:ある特定のものを意識し始めると関連情報が自然と目に留まりやすくなり、それに関する情報が無意識に自分の手元にたくさん集まるようになる心理効果
カリギュラ効果:禁止されるほどやってみたくなる心理現象のこと
ブルーフィールド内視現象(ないしげんしょう):小さな明るい光点(青空の妖精と呼ばれる)が視野の中を急速に動きまわる現象のことで特に青空のような明るい青い光を見たときに見える、初めてこの現象を臨床的に記述したドイツ人の眼科医リチャード・シェーラーよりシェーラー現象とも
眼内閃光(がんないせんこう):眼を閉じたときに眼球を圧迫するなどして網膜を刺激することによって光が眼に差し込んでいないのに光の知覚が生まれる現象
プルキンエ現象:薄暗い所で、短波長の青色に近いものが明るく見え、長波長の赤色のものが暗く見える現象、逆に明るい場所では赤が鮮やかに遠くまで見え、青は黒ずんで見える、チェコの生理学者プルキンエが発見、プルキニエ現象とも
クレーン現象:自閉症の子どもによく見られる行動で、何か欲しい物を取って欲しい時に親の手首を持って、欲しいものに近づける行動、健常児(定型発達児)では欲しいものがあるきには言葉で要求したり、欲しい物を指差して「これ」と示すのが普通
リンゲルマン効果:集団で共同作業を行う時に一人当たりの課題遂行量が人数の増加に伴って低下する現象、社会的手抜き(しゃかいてきてぬき)、フリーライダー(ただ乗り)現象、社会的怠惰とも
グリーンフラッシュ:太陽が完全に沈む直前、または昇った直後に、緑色の光が一瞬輝いたようにまたたいたり、太陽の上の弧が赤色でなく緑色に見えるようになったりする稀な現象、緑閃光とも
クロノスタシス:デジタル時計がぞろ目になった瞬間、時間が少しだけ長く感じる錯覚、またはアナログ時計で秒針の進み方が、ある一秒だけ長くなっているように感じる感覚
クロワッサン症候群:人生の選択肢としての結婚を拒絶したが、結婚や出産適齢期を越えた年齢になり、自分の生き方に自信がもてなくなり焦りと絶望を感じている中年女性たちの心理的葛藤の形容、1988年に刊行された松原惇子(まつばらじゅんこ)の『クロワッサン症候群』を語源とする(小説のモチーフとなった雑誌の『クロワッサン』は1977年創刊)
宏観異常現象(こうかんいじょうげんしょう):大きな地震の前触れとして発生ないし知覚されうると言われている、生物的、地質的、物理的異常現象とされるものなどをひとまとめにしたもの
コアンダ効果:流体が物体の表面を流れるとき、物体の表面外形へ貼りつくように沿って流れる現象、たとえば斜めにしたガラス棒に溶液を垂らすと溶液はガラス棒に沿って流れる、ジェットエンジンを発明したといわれるヘンリ・コアンダによって発見
コリジョンコース現象:そのまま進み続ければ衝突するであろう一点に向かって等速直線運動をしている2つの車両や航空機同士が、視界が良好な場合であっても相手が止まって見えたりお互いを早期に視認することが著しく困難であったりする現象
Broken escalator phenomenon(壊れたエスカレーター現象):止まっているエスカレーターを歩く際に違和感を覚える現象、故障エスカレーター現象とも
コントラフリーローディング効果:無償で手に入れたものよりもある代償を払って手に入れたものの方により強い愛着を感じるという効果、動物は食事を労せず得るよりもなんらかの対価を払って得ることを好むということ
から、コントラ(contra)は「逆」、フリーローディング(freeloading)は「たかる」より「逆たかり行動」とも
サイバーカスケード:インターネットの電子掲示板では、同じ意見を持つ者が集まりやすく、異なる意見を持つ者は排斥されやすいので、極めて短時間で論が特定の方向へ片寄るという現象
サンドウィッチ症候群:上司と部下との板挟み(サンドイッチ状態)を要因として生じるストレス症候群の通称、いわゆる中間管理職に生じやすい
シミュラクラ現象:逆三角形に並んだ3つの点が、人の顔のように見えること∵
パレードリア効果:視覚刺激や聴覚刺激を受けとり、普段からよく知ったパターンを本来そこに存在しないにもかかわらず心に思い浮かべる現象、逆三角形の3つの点が顔に見えるだけでなく一般的にある形状が別の物に見える現象
ジャーキング:眠りに入る寸前、体がびくっとすること
ジャネーの法則:主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象、これにより年を取ると時間が経つのが早く感じる
シャルパンティエ効果
同じ質量のものでは、体積が大きいほど軽く体積が小さいほど重く見えるという効果、たとえば1kgの鉄球と1kgの棉があれば前者の方が重く見える
シュリーレン現象:透明な媒質の中で場所により屈折率が違うとき、その部分にしま模様やもや状の影が見える現象、冷たいアイスティーにミルクを入れたときに溶けた部分がもやもやして見える現象や暑い日に道路の表面がもやもやして見える現象など、シュリーレンはドイツ語の Schliere(むら)に由来
シュリンクフレーション:コンビニの弁当などでよく見られる、値段は据え置きのまま、内容量のみが減少する現象
スタンダール症候群:すぐれた芸術作品を鑑賞したときに、めまいや動悸の昂進などが起こること、フランスの作家スタンダールが1817年に初めてイタリアへ旅行した時にフィレンツェのサンタ・クローチェ聖堂の内部のジオット等のフレスコ画を見上げていた時に、突然眩暈と動揺に襲われしばらく呆然としてしまったということから、1989年イタリアの心理学者グラツィエラ・マゲリーニが同様の症状を呈した外国人観光客の例を数多く挙げてこのように命名したもの
エルサレム症候群:エルサレムを訪問することで引き起こされる、宗教を題材とする強迫的思考、妄想、その他の一連の心理現象
パリ症候群:異文化における適応障害の一種でありカルチャーショックの一種、「流行の発信地」などといったイメージに憧れてパリで暮らし始めた外国人が、現地の習慣や文化などにうまく適応できずに精神的なバランスを崩し、鬱病に近い症状を訴える状態を指す精神医学用語
スキップ現象:短波帯において、近距離と遠距離には電波が到達するが、逆に中距離では到達しにくくなる電波伝播の現象
スミア現象:CCDイメージセンサを用いたカメラで太陽やその反射光などのにより周囲より極端に明るい被写体を撮影した際に、直線状の白カブリが発生する現象、この現象は特徴的で、垂直、あるいは水平方向に被写体の発光部とほぼ同じ幅の直線状に発生する
スモール・ワールド現象:知り合い関係を芋づる式にたどっていけば比較的簡単に世界中の誰にでも行き着くという仮説
六次の隔たり:全ての人や物事は6ステップ以内で繋がっていて、友達の友達…を介して世界中の人々と間接的な知り合いになることができるという仮説
ストライサンド効果:ある情報を隠蔽したり除去しようとしたりする努力が、かえってその情報を広い範囲に拡散させてしまう結果をもたらす現象を意味するインターネット・ミーム、それまで誰にも気づかれていなかったが、その事実を知る利害関係者などが隠蔽や除去を試みた結果、「ここに知られたくない秘密がありますよ」と逆に広く宣伝してしまうことになる
スプーナリズム:「なつはあつい」を「あつはなつい」といった、滑稽な効果を狙って句の中のいくつかの音素、特定の音節を置換して新しい句を作る言葉遊び、語音転換(ごおんてんかん)、頭音転換 (とうおんてんかん)
セントエルモの火:悪天候時に避雷針、風向計もしくは船のマストなどの突起物の先端が微かに発光する現象
ダイラタンシー:小麦粉や片栗粉などを水に溶いた混合物に強い衝撃を与えると、固体のように振る舞う現象
ダニング=クルーガー効果:能力の低い人物が自らの容姿や発言・行動などについて、実際よりも高い評価を行ってしまう優越の錯覚を生み出す認知バイアス
ダイポールモード現象:インド洋の熱帯域において、初夏から晩秋にかけて東部の海水温が低くなり、西部の海水温が高くなる現象
地球照(ちきゅうしょう):月の欠けて暗くなっている部分が、地球に照らされて、うっすらと見える現象
ツァイガルニク効果:完成したものやうまくいったものよりも未完のものやうまくいかなかったものの方が記憶に残り易いこと
トボガン:ペンギンが、氷の上を腹這いになって滑りながら進むこと
トラッキング現象:コンセントとプラグの隙間にホコリが溜まり、そのホコリが空気中の湿気を吸収することで、漏電し発火する現象
トリスカイデカフォビア:西洋人によく見られる、「13」という数字に対する恐怖症、「4」を恐れるのは「テトラフォビア」、「666」を恐れるのは「ヘクサコシオイヘクセコンタヘクサフォビア」、「13日の金曜日」を恐れるのは「パラスケイヴィデカトリアフォビア」
ムスカイボリタンテス:何もないはずなのに目の前に黒い陰や糸くずみたいなものが見える症状、飛蚊症(ひぶんしょう)とも
逃げ水:無風で晴れた暑い日に遠くのアスファルトに水たまりのようなものが見える現象、蜃気楼の一つ
ネーザルサイクル:鼻づまりを起こす鼻の穴が2~3時間毎に交代する生理周期のこと、どちらか穴の鼻づまりが治れば、もう片方の穴で鼻づまりが起こるのは人間の生理現象
ファットブルーム:チョコレートが温度変化によって表面に白い結晶が浮き出してくる劣化現象
フードファディズム:特定の食べ物が体に与える影響を、過大に評価しすぎること、「納豆を食べてさえいれば健康になる」のたぐい
ハイウェイ・ヒプノーシス:高速道路を長時間運転しているときに眠気をもよおす現象、高速道路催眠現象、高速催眠現象とも
ハイドロプレーニング現象:濡れた路面を自転車や自動車が通るとき、ブレーキが効かなくなる現象
パウリ効果:ある人が機器に近づくと、その機器が不可解な壊れ方をするという効果
バタフライ効果:些細な事象の変化が、やがて大きな事象の変化につながること
バルサルバ効果:息を止めることで筋肉が緊張し普段より強い力を出せること、火事場の馬鹿力もこれ
ハローエフェクト:第一印象だけでその対象を評価してしまうこと、例えば相手が高学歴ならばその人が人間的にも優れていると評価してしまうなど、「ハロー効果」「後光効果」とも
パンティング:犬などの動物が体温調整のために行うあえぐような呼吸
バンドワゴン効果:選択において、大多数が選んでいるという事実から、その選択肢に対する支持や関心が増えること、たとえば「みんなが持っているから自分もほしい」と思うことなど
光くしゃみ反射:眩しい光が刺激となりそれを受けることで反射的にくしゃみが出てしまう現象
ピグマリオンコンプレックス:人よりも心をもたない人形を溺愛する心理、あるいは男性が女性に自分の理想の姿を当てはめて人形のように扱う心理
ファフロツキーズ現象:一定範囲に多数の物体が落下する現象のうち、雨・雪・黄砂・隕石のようなよく知られた原因によるものを除く「その場にあるはずのないもの」が空から降ってくる現象、怪雨(かいう)とも
ブーメラン効果:説得すれば説得するほど相手の意見がますます固くなっていくこと
藤原の効果(ふじわらのこうか)or藤原効果(ふじわらこうか):2つの熱帯低気圧が接近した場合、それらが干渉して通常とは異なる進路をとる現象
ブラインド・サイト:目が見えないはずの人が、周りにある物の場所をまるで見えているかのように認識できる現象
ブラキエーション:チンパンジーなどが行う、木の枝を両手で交互につかんで移動する方法のこと
プルースト効果:匂いや味などの感覚によって、昔の記憶が呼び起こされること
フレーメン反応:馬や猫などの哺乳類が、においに反応して口角をつりあげる反応、笑っているように見える
ペダンクルスラップ:クジラがやる、尻尾でぺちぺち海面を叩く行動
ベル現象:目を閉じた際に、眼球が上転する現象
ボッサードの法則:アメリカのペンシルバニア州立大学の心理学者ジェームズ・ボッサードが発見した「男女間の物理的な距離が近いほど心理的な距離は狭まる」近くに住んでいればいるほど、結婚する可能性は高まっていくという法則
ポップル錯視(文字列傾斜錯視):特定の文字列を繰り返すと、画面が傾いて感じられる錯視、杏マナー
マイクロスリープ:寝不足が続いた時などに、一瞬寝てしまう現象。授業中や会議中に一瞬コクッといくアレ
ムペンバ効果:水を冷やすときに、特定の条件下では、温かい水のほうが冷たい水より速く凍るという効果
メントスガイザー:ペットボトル入りコーラのなかにメントスを投入すると、中身が勢いよく噴き出す現象
メイラード反応:還元糖とアミノ化合物(アミノ酸、ペプチドおよびタンパク質)を加熱したときなどに見られる、褐色物質(メラノイジン)を生み出す反応のこと、ホットケーキを焼くと表面が茶色くなるのはこれ
ヤーキーズ・ドットソンの法則:パフォーマンスを向上させるためのプレッシャーは適切なレベルでないといけないという法則、甘すぎても厳しすぎてもいけないということ
ラチェット効果:物価が上昇して実質的な購買力が低下したり、増税などで可処分所得が減少したりしても、貯蓄を取り崩すなどして、消費者がそれまでの消費水準をしばらくの間維持しようとすること、景気の底堅さを説明する理由の一つとされることが多い、歯止め効果
ラバー・ペンシル・イリュージョン:鉛筆の真ん中をつまんで、上下にゆっさゆっさ振ると、鉛筆があたかも曲がってみえる錯覚
ラムスデン現象:牛乳を温めたとき表面に薄い膜ができる
アロンソンの不貞の法則:関係性が強い人からの評価よりも関係性の希薄な人から受ける評価の方が承認欲求が満たされ嬉しい気分になる心理効果
アンダードッグ効果(underdog effect):判官びいきの「劣勢支持」であり、負け戦をしている側を支持し応援するという心理効果
アンダーマイニング効果(過正当化効果):内発的動機づけによる行為に対して、報酬を与えるなどの外発的動機づけを行った場合、やる気がなくなっていくという「やる気低減現象」
暗黙の強化:3人くらいでいる時に、誰かが自分以外の人を褒め出した時に、自分の自尊心が傷つけられた、つまり極端に言えば攻撃されたように感じ、自分以外の人を貶し始めたら、自分の評価が上がったように感じてしまう錯覚
ウィンザー効果:何かの効果を直接伝えられるよりも第三者から間接的に聞いたほうが信憑性は高まるというもの
ヴェブレン効果:ブランド消費に代表されるように、商品の価格が高く、それを手に入れること自体に特別な消費意識・欲求が生まれること
エンハンシング効果:言語的報酬・外部の称賛など外発的動機付けによって内発的動機付けが高まり、モチベーションが上がる効果
希少性の原理:人が欲している量(需要)に比べ、利用できる量(供給)が少ない時、そのものの価値が高くなる、または高く思える心理的な現象のこと
クレショフ効果:前後に見せる映像によってその後の映像に新しい意味が現れる現象のこと、同じ映像でもその前の映像によって解釈が変わる、たとえ無関係な画像であっても近くにあれば関連づけて意味を持たせる傾向がある
クレスピ効果:報酬の量の急変によって行動が変化する現象で、報酬の量が減少した場合、やる気が無くなり行動が遅くなるという効果
ゲインロス効果:簡単に説明すると、人の心理状況において、プラスとマイナスの変化量が大きいほど、人の心に影響を与える度合いが大きくなる効果のことを指します。 つまりは、相手に対して、最初にマイナスの印象を与え、その後にプラスの印象を与えた方が、より良い好印象を抱かせることができる、ということ
ゴーレム効果:期待された通りに悪い方になってしまうという効果で、「馬鹿だ」と言われ続ければそうした期待通りに馬鹿になっていき「ダメ人間だ」と言われ続ければ本当にダメ人間になっていくという効果、ピグマリオン効果の逆
コンコルド効果:埋没費用効果 (sunk cost effect)の別名であり、ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態を指す、 超音速旅客機コンコルドの商業的失敗に由来
事後情報効果(post-event information effect):何らかの出来事を経験した後に、事後情報としてその出来事に関連した情報を与えられた場合に、オリジナルの記憶が出来事と事後情報を混合した内容もしくは事後情報のみに頼った内容などその内容に沿った形に変容してしまう現象・効果
初頭効果:初頭効果は、第一印象など、最初のイメージ、最初に提示されたものが、インパクトとして記憶に残る効果。すなわち最初に与えられた情報に強く影響を受けることであり、最初に提示されたものの記憶の再生率が高いこと
新近効果(終末効果):最後に提示されたもが記憶に残る、ということで物事の最後に起こったことの記憶の再生率が高いこと、初頭効果は第一印象ですがこちらは最後の印象
ストループ効果:それぞれ意味の異なる刺激が同時に呈示されると、刺激に反応するまでに時間が多くかかる現象のこと、文字意味と文字色である青を赤い色で書くなどが有名
スノッブ効果:「他人とは違うものが欲しい」という心理が働き、簡単に入手できないほど需要が増し、誰もが簡単に入手できるようになると需要が減少する効果
スリーパー効果:「信頼できない情報源から得た情報でも、時間が経つことで情報源への不信感を忘れ、情報への信頼性が高まっていく」という心理現象
ツァイガルニック効果(中断効果):目標が達成されない未完了課題についての記憶は、完了課題についての記憶に比べて想起されやすいという効果
テンション・リダクション効果:重要な事柄を決定するときや行動をするときに緊張し、その緊張感から解放されると(緊張が消滅すると)、人は注意力が散漫になって、無防備な状態になってしまうこと
ネオフォビア:自分の知らない新しいものには恐怖心を抱いてしまうという心理
ネガティビティバイアス:人はポジティブな情報よりもネガティブな情報に注意を向けやすく、記憶にも残りやすい性質を持つということを表す心理学用語、たとえば個人の過去の記憶でも、幸福な思い出よりは、辛い経験のほうが鮮明に記憶される傾向がある
バーナム効果(フォアラー効果):誰にでも当てはまる性格の記述をさも自分のために診断された内容だと思い込んでしまう現象を指す心理学用語
バイスタンダー効果(傍観者効果):何かが起こっても、自分以外にも傍観者がいる時には自ら率先して行動を起こさないというような現象
フォールスコンセンサス効果(False consensus effect):自分の意見・考え・行動が常に多数派で正常であると思い込む認知バイアスのこと
プルフリッヒ効果(Pulfrich effect):錯視の一種、片目だけを暗くして横方向に動く振り子を見た時、振り子が楕円運動しているように見える
プレグナンツの法則:事物や図形を知覚したり,記憶したりする際に,それらが,そのときの条件の許すかぎり,簡潔化された規則的な形態ないし構造をもつものとして把握される傾向があることをさす、ゲシュタルト心理学の中心概念
プロスペクト理論(Prospect theory):人は利益を得る場面では「確実に手に入れること」を優先し、反対に、損失を被る場面では「最大限に回避すること」を優先する傾向(損失そのものを回避しようとする傾向)がある
ホーソン効果:注目を浴びることで、相手の期待に応えたい心理的行動によって好結果を出す効果のこと
マガーク効果:視覚と聴覚が矛盾するとき、視覚に矛盾しないように聴覚の解釈が変えられてしまうこと
フラッシュラグ効果:運動する光点が運動方向に若干ずれた位置に知覚される現象
ラポール:心理学で、人と人との間がなごやかな心の通い合った状態であること、親密な信頼関係にあること
リボーの法則:記憶の忘却に関する経験則、記憶障害などの場合において、直観的な予測とは逆に忘却が新しい記憶から古い記憶へまた単純な記憶から複雑な記憶へと進行すること
フォン・レストルフ効果:他と明らかに異なるものは記憶に残りやすいということ
ディラン効果:音楽のワンフレーズが頭の中で何度も繰り返される現象のこと
バルサルバ効果:いきむ動作で呼吸が止まり、血圧上昇をきたすなどして筋緊張が起こることにより普段より筋力が発揮できる生理的な現象
オ(ー)ストリッチ・コンプレックス:目の前にある問題や危険を直視せず、何もしないでやりすごそうとするなどのその場しのぎにもならない危機回避行動をとる心の状態、ダチョウが身に危険を感じた際に砂の中に頭だけをうずめ、現実を見ずに安全な場所に隠れたつもりになっている様子にたとえたもの、駝鳥症候群(だちょうしょうこうぐん)とも
アレキシサイミア:自らの感情を自覚・認知したり表現することが不得意で、空想力・想像力に欠ける傾向のこと、P. E. シフネオスらによって1970年代に提唱された概念で、ギリシャ語の「a:非、lexis:言葉、thymos:感情」から作られた造語
ナイチンゲール症候群:看護提供者(通常は、看護師)が患者に対して、基本的なケア以上の関係がないにもかかわらず、恋愛・性的感情を抱いてしまう状況を指す、その感情は、通常患者が回復したり助けを必要としなくなった段階で徐々に失せていく、ナイチンゲール効果とも、逆に患者が医療職を好きになるというものは逆ナイチンゲール症候群(フロイトがいうところの転移性恋愛(転移(患者が過去に自分にとって重要だった人物(多くは両親)に対して持った感情を、目前の治療者に対して向けるようになるという現象))による恋愛)
フリッカーテスト:光の点滅を行い、断続する光が弁別できず、連続する光に見えるようになる閾値(いきち)を調べる検査、疲労の測定に用いる、ちらつき検査
ミュンヒハウゼン症候群:周囲の関心や同情を引くために病気を装ったり、自らの体を傷付けたりするといった行動をする、虚偽の病気に罹患している対象について、患者自身ではなく、近親者(母親の子供に対するケースが多いが、配偶者などのケースもある)を病気に仕立て上げる場合は代理ミュンヒハウゼン症候群
ライナス症候群:お気に入りのぬいぐるみのように執着しているものが常にそばにあると安心するが、それがそばにないとパニックになり手放せなくなっている状況、ブランケット症候群、ライナスの毛布とも、漫画『ピーナッツ』によるスヌーピーに登場するライナスがいつも肌身離さず毛布を持っていることから
ルサンチマン:弱者が強者に対して抱く「恨み」や「嫉妬心」などの鬱結(うっけつ)した弱者の心
サインポール:床屋さんの赤・白・青の看板
グレーチング:排水溝の蓋で、網状になっているやつ
摘み穴(つみあな):マンホールの蓋についてある穴、器具を差し込んでふたを開けるためにある
鎖樋(くさりとい、くさりどい):日本家屋の軒先につるして利用する鎖状の雨樋(あまどい)
糸尻(いとじり)or糸底(いとぞこ):お椀の底の部分
蓮口(はすくち、はすぐち):じょうろの先の、小さな穴が開いた板
ファイヤーホールド:トイレットペーパーを三角形に折った形
スラップ:ブラインドを構成する細長い横板
らっきょう玉:がま口の丸い留め具のこと
ぽい:金魚すくいで使う網
要(かなめ)、扇子の付け根の束ねている部分、「物事の要(かなめ)」などというときの語源
輪帯(りんたい、ビード):ドラム缶の側面に2本ついている出っ張り
側薬(そくやく、ストライカー):マッチ箱の横にあるこする部分。ちなみにマッチの頭のこする部分は「頭薬(とうやく)」
ブックマッチ:バーとかで貰える、薄っぺらいマッチ
ハンティングトロフィー:お偉いさんの家の壁にかかっている鹿などの剥製
ガベル:裁判官が「静粛に!」と言いながら叩くやつ
吹き戻し:息を吹き込むと伸びていくおもちゃ、「ぴろぴろ」などとも
タバコ休め:灰皿にある、タバコを挟んでおくためのくぼみ
セグメント:デジタル数字を表示するための、個々の棒のこと、図のように、7セグメントで、1つのアラビア数字を表現する方式が最も一般的
ネイルファイル:爪切りについている爪をやする部分、「爪やすり」を単に英語で言っているだけの名前
ツイスト・タイ:コードを縛るのに使う、細長くクニャクニャ曲がる金属板
鳩目(はとめ):靴ひもを通す穴
アグレット:靴ひもの先などについている固く覆われた部分
フリント:ライターの回転させて着火する部分
マンシェット:血圧を測るときに腕に巻く帯、「カフ」ともいう、フライドチキンで骨の部分に巻いてある紙のことも「マンシェット」
目打ち(めうち):切手を切り離しやすくするためについている切り取り線
舌 (ぜつ):風鈴のちりんちりん。内側についているアレ
フェルール:鉛筆に付いている消しゴムを固定する金具の名前
トック・ブランシュ:コックが被る細長い帽子
ビンディ:インド人の眉間のあたりについてるやつ
フルーツキャップ:果物を包んでいる白い網
ブリックパック:自動販売機でよくみかける四角い紙パック
チーズアイ:チーズの表面に開いた丸い穴
アルベド:ミカンの表面についている白い筋
ディスペンパック:学校給食によく登場した、ぱきっと2つに割ってジャムやマーガリンを塗るやつ
レードル:スープをすくう調理器具、お玉型の形も含む
グレイビーボート:高級店でカレーを注文すると登場するやつ
雷紋(らいもん):ラーメン丼に描かれている模様、「喜」という字を2つ横に並べた模様は「双喜紋(そうきもん)」
枕缶(まくらかん):コンビーフ特有の台形の缶、江戸時代に使われていた「箱枕(はこまくら)」に形が似ていることから、ノザキのコンビーフはこの形での販売を2020年に終了予定
キャンディケイン:そのクリスマスツリーによく飾られている杖の形をした硬いキャンディ
クープ:フランスパンの表面に割れ目のような模様、「クープ(coupe)」とはフランス語で「切り取られた」という意味
ルヌーラ:爪の根元にある白い部分、爪半月(そうはんげつ)
デューラップ(英)dewlap:犬や牛などの、のど部分にみられる皮膚のたるみ、犬ではブルドッグやセントバーナードなどの品種に顕著
刺座(しざ)、アレオーレ(areole):サボテンで、棘が生えている部分にある白い綿のようなもの
解剖学的嗅ぎタバコ入れ:手を開いて親指を反らせたときに手首と親指の付け根の間に生じる窪み
大幣・大麻(おおぬさ):神主さんがバサバサと振るやつ
螺髪(らほつ):大仏特有のクルクルした巻き毛はこう呼ぶ、眉間にある出っ張りは「白毫(びゃくごう)」
ミトラ:カトリックの儀式で被られる帽子
トンスラ:髪の毛を剃ること、ザビエルのアレの正式名称、キリストが磔刑のときに着けていた「茨の冠」がモチーフ
ホスチア:カトリック教会、正教会、東方諸教会などキリスト教諸教派において、ミサや聖体礼儀で食するための薄いせんべいのような特殊なパン、聖体(せいたい)とも
遮断桿(かん):踏切で上げ下げされる黄と黒の棒
桿灯(かんとう):踏切で赤色反射材や点滅する赤色灯
袖(そで)ビーム:ガードレールの端っこの曲がっている部分、曲がっていない真っ直ぐのところは「ビーム」
ボラード:港によくある船と陸をロープで結び付けるための柱、日本語では「係船柱(けいせんちゅう)」
渡り板:列車で車両と車両のつなぎ目にある足場
あんどん:タクシーの上についている会社名などの表示、単に「社名表示灯」とも
支線ガード:電信柱が倒れないように支えているワイヤーに被せてある黄色いプラスチックの筒状カバー
バラスト:線路の下の敷いてある砂利
ボーディング・ブリッジ (boarding bridge) :ターミナルビルから旅客機や客船に乗客や乗員を乗降させるための設備、パッセンジャー・ボーディング・ブリッジ (PBB) 、搭乗橋(とうじょうきょう) などとも
ブリスターパック(Blister pack):片面を比較的堅い材質で板状の物を使う薬包や厚紙を台紙とし商品名などを印刷し、板状プラスチックをバキュームフォームなどで成型し囲み込み台紙に接着した物や、スライド式着脱可能な包装のこと、 日用雑貨や菓子、薬剤などで使用される
遮眼子とは(シャガンシ)視力検査の時に片目を覆うスプーンみたいな器具のこと
チューブラーベル:「NHKのど自慢」でおなじみの楽器
定式幕(じょうしきまく):左から黒、萌葱(もえぎ)色(こい緑色)、柿(かき)色の歌舞伎などで見る3色染めの幕
がちょう足(グースステップ):ヨーロッパの軍人や北のお国の人がよくやっている、足をピンと伸ばした歩き方
ムレタ(ムレータ):闘牛士が操る赤い布
箍(たが):桶を側面から締めている金属の輪っか、慣用句「たがが外れる」の語源
セリフ(英)Serif:タイポグラフィにおいてアルファベットなどの文字のストロークの端にある小さなでっぱり、セリフを持つ書体をローマン体と呼ぶ、セリフのない書体はサンセリフと呼ばれたり(sans-serif:フランス語で「セリフがない」という意味)、グロテスク(フランス語で grotesque、ドイツ語では grotesk)と呼ばれたりする
サッカー台:スーパーマーケットで、袋に商品を入れるための台
冬日と真冬日
冬日:1日の最低気温が0℃未満になった日
真冬日:一日の最高気温が0℃未満になった日
CTとMRI
CT:X線を使って断層画像を撮影
MRI:磁石による強い磁場と電波を使って断層画像を撮影
→MRIは放射線による被ばくがない。またCTより断面を縦、横、斜めなど自由に撮像できる
不連続面
コンラッド不連続面:地震波速度が不連続に増大する大陸地殻中に存在する境界のこと
モホロビチッチ不連続面:地震波速度の境界であり、地殻とマントルとの境界のこと
グーテンベルク不連続面:地震波のうちP波の速度が遅くなり、またS波が伝わらなくなるマントルと核(外核)との境界のこと
レーマン不連続面:地球の外核と内核との境界面
エルニーニョ現象とラニーニャ現象
エルニーニョ:ペルー沖の海水温が上昇する現象、男の子や神の子の意、日本では夏に気温が低く冬に気温が高くなる
ラニーニャ:ペルー沖の海水温が低下する現象、女の子の意、日本では夏に気温が高く冬に気温が低くなる
ロボットとアンドロイド、サイボーグ、ホムンクルス、オートマタ
ロボット:人間の代わりに何らかの作業や労働をするために作られた装置・機械。
(人や動物の形に似せて作成された機械も含む)
アンドロイド:人間を模した機械や人工生命体の総称
android = andro(人間、男性) + oid(~もどき、~のようなもの) の省略形で「人造人間」を指す。
(androが男性の意味も持つことから、女性型アンドロイドをガイノイド (gynoid、gyno:女性)と呼ぶことがある、また、性別のないヒューマノイド(humanoid、human:人)という表現もある)
(人型ロボットとの明確な線引きは難しい)
サイボーグ:身体の各器官を人工物に置き換えること、またはそれを施した生き物。
cyborg = cybernetic(人工頭脳学(じんこうずのうがく):通信工学と制御工学を融合し、生理学、機械工学、システム工学を統一的に扱うことを意図して作られた学問) + organism(有機体、生物) の省略形で「改造人間」を指す。
(生命体に自動制御系の技術を融合させたもので、一般的には身体機能の補助や強化を行った人間や動物を指すことが多い)
ホムンクルス:錬金術で作り出された人工生命体のこと。
オートマタ:主に12世紀から19世紀にかけてヨーロッパ等で作られた機械人形、からくり人形。
Automata = Automaton(オートマトン:自動装置、自動人形)の複数形。
アクロニムとイニシャリズム
アクロニム:複合語を構成する各単語の頭文字だけを並べた語で、略語を通常の単語と同じように発音するもの
National Aeronautics and Space Administration→NASA→ナサ
Radio Detecting and Ranging→radar→レーダー
イニシャリズム:複合語を構成する各単語の頭文字だけを並べた語で、略語のアルファベットを一字ずつ発音するもの
Federal Bureau of Investigation→FBI→エフ・ビー・アイ
United States of America→USA→ユー・エス・エー
相同器官・相似器官・痕跡(こんせき)器官
相同器官:もともとは同じ器官だが、進化して形やはたらきは違ってしまった器官
ヒトの手とイヌの前足とクジラのむなびれとコウモリのつばさなど(もともとは魚類のむなびれが進化したも)
相似器官:もともとは別の器官だが,進化して形やはたらきが似てしまった器官
昆虫のはねと鳥のつばさなど(昆虫のはねは皮膚が変形したもの、鳥類のつばさはホニュウ類の前あしにあたるもで別々)
痕跡器官:相同器官の中で進化した後にはたらきがなくなり,同じものがあったという痕跡だけになっているもの
ヒトの尾骨(昔は尾てい骨と表現した)など
アニマとアニムス
アニマ:ユングによる男性の集合的無意識の中にある女性像の元型であり、女性らしさを担うもの
アニムス:ユングによる女性の集合的無意識の中にある男性像の元型であり、男性らしさを担う
デジャヴ、デジャヴェク、ジャメヴ
デジャヴ(déjà vu):既視感(きしかん)、ある光景を実際は一度も見たことがないのに、すでにどこかで見たことがあるように感じる現象
デジャヴェク(déjà vécu):既体験感、体験したことがないのに、すでにどこかで体験したことがあるように感じる現象
ジャメヴ(jamais vu):未視感、既視感と逆に見慣れたはずのものが未知のものに感じられること
台風の大きさ
大型(大きい):500km以上~800km未満
超大型(非常に大きい):800km以上
台風の強さ
強い:33m/s(64ノット)以上~44m/s(85ノット)未満
非常に強い:44m/s(85ノット)以上~54m/s(105ノット)未満
猛烈な:54m/s(105ノット)以上
IH調理器
IH→induction heating:誘導加熱
induction:誘導、導入、帰納(法)
CTスキャン
CT→computed tomography:コンピュータ断層撮影
tomography:断層写真術
MRI検査
MRI→magnetic resonance imaging:(核)磁気共鳴画像法
resonance:共鳴、共振、反響
MIT
MIT→Massachusetts Institute of Technology:マサチューセッツ工科大学
institute:設立する、(理工系の)専門学校・大学、(大学付属の)研究所
an institute of technology:(理)工科大学、工業大学
HDMI
HDMI→High-Definition Multimedia Interface:高精細度マルチメディアインターフェース
definition:定義、(レンズ・録音・テレビなどの)鮮明度、精細度
河童に塩を誂える(かっぱにしおをあつらえる)
塩分を含まない淡水の川水の中にすんでいる河童に塩を注文するというわけで、見当違いのことをするたとえ。
最終更新:2020年05月05日 15:14