カードキャプターしゃーく ◆SahQEsospM
「イラッとするぜ」
神代凌牙の心は煮えたぎっていた。
こんな悪趣味な催しはとっととぶち壊して帰るぜ。
名簿には、知ってる名前が3つあった。
神代璃緒。たった一人の家族。早く見つけなければ。
九十九遊馬。殺し合いに乗るような奴じゃあないが、お人好しだからまたぞろ誰かに騙されてるかもしれない。
真月零、ベクター。どうせ良からぬ事をしてるんだろう。見つけたらぶちのめす。
ランドセルの中からデッキとデュエルディスクを取り出し、腕に装着する。
「なんだ、このカードは?」
ランドセルの中には、もう一枚カードがあった。デュエルモンスターズとは違う、細長いカード。
「何っ!?」
手に取ったカードが突如発光し、カードが消えると同時に凌牙の目の前には宙に浮く少女がいた。
「あなた、誰?」
「テメエこそ何もんだ!ナンバーズか!」
「私はナッシング。クロウカードの1枚。そうだ、お友達を返してもらわなきゃ……」
「待ちやがれ!状況解ってんのか!ここは殺し合いの会場なんだぞ!」
「独りぼっちは、嫌ぁっ!」
凌牙が少女の肩を掴むと、泣き出した少女を中心にして半透明の黒い球体が現れ、凌牙の体も包まれた。
「何だとっ!?」
咄嗟に少女から離れるように跳び、地面に転がる。
少女の足元には、地面を抉ったようなクレーターが出来ていた。
「何だ、今のは」
「邪魔……しないで……」
少女が腕を突き出すと、凌牙は再び球体に包まれた。
「待て!ダチを探してんなら、手伝ってやる!」
「……本当?」
「ああ」
少女が手を下ろすと、球体も消えた。
「俺は神代凌牙。お前はナッシングだったな。とりあえず、その友達の事を話せ」
ナッシングは凌牙に伝えた。
自分達はクロウ・リードに創られたカードである事。
自分の封印が解けたときには、他のカード達は新たな主に封印されていた事。
新たな主が
木之本桜という少女だという事。
「木之本桜……名簿に載ってるな。この女にお前の友達が捕まってんのか」
「その通りよ」
「分かった。一緒に探してやる」
「ありがとう」
初めてナッシングが笑顔を見せた。
「じゃあ、出発するぜ」
「うん」
凌牙は歩きながら、考えていた。
(ちっ、遊馬のお人好しが移ったか?だが、こんな所で泣いてるガキをほっといたら、璃緒に何言われるかわかんねえからな。それに……)
ナッシングの話と似た出来事を、凌牙は知っている。
持ち主の心の闇を増幅する危険なカード、ナンバーズ。そして、それを回収していた遊馬達。
先程ナッシングが作り出した、地面の穴。球体から脱出しなかったら、凌牙はどうなっていただろう。
木之本桜は危険なクロウカードを捕らえた正義の味方か、力を求めてクロウカードの自由を奪った悪人か。
果たして、どちらなのか?
【C-7/深夜】
【神代凌牙@遊戯王ZEXAL】
[状態]:健康
[装備]:デッキ(神代凌牙)@遊戯王ZEXAL、デュエルディスク@遊戯王ZEXAL
[道具]:基本支給品一式
[思考・行動]
基本方針:殺し合いをぶっ潰す
1:遊馬、璃緒、木之本桜を探す
2:ベクターを見かけたら、ぶちのめす
3:木之本桜の人物像については保留
4:ナッシングの力を警戒
※参戦時期は、真月零がベクターだと判明してからナッシュの記憶を思い出すまでです。
【『無』@カードキャプターさくら(アニメ)】
[状態]:魔力消費(小)
[装備]:無し
[道具]:無し
[思考・行動]
基本方針:お友達(さくらカード)を返してもらう
1:木之本桜を探す
2:お友達を探すのを邪魔するものは消す
※制限については、後の書き手の方にお任せします。
支給品解説
【クロウカード『無』@カードキャプターさくら(アニメ)】
有を生み出す52枚のクロウカードと対になる、無を生み出すクロウカード。
クロウカード52枚分の魔力を持つ。
半透明の黒い球体で包んだ内部を、跡形もなく消し去る。
最終更新:2014年04月06日 16:05