のび太のバトロワクエスト◆SahQEsospM
「ドラえも~ん!」
野比のび太は泣き叫んでいた。
突然殺し合えと言われても、そんな事できない。
だからドラえもんを呼ぼう。ドラえもんなら何とかしてくれる。
その時、泣き叫ぶのび太の肩に何かが触れた。
「あの……」
「うわぁーー!?」
のび太は驚き飛び上がった。
「落ち着いて。私は、あなたを襲ったりしないわ」
そこには、杖を持った金髪の子がいた。
「私の名前はタバサ。あなたは?」
「の、野比、のび太。ほ、本当に、襲わない?」
「もちろんよ、ノビタさん」
「よ、よかった~」
のび太は安心してその場にへたり込んだ。
「私も、最初に会ったのがノビタさんでよかったです。ノビタさんは、ここに来てから誰かに会いましたか?」
「ううん。君が初めてだよ」
「そうですか。名簿は見ました?」
タバサはランドセルから名簿を取り出し、のび太に渡した。
「まだ何にも……あっ、ジャイアンとスネ夫!」
「お友達ですか?」
「うん」
ある意味いつものメンバーといえる。ドラえもんとしずかちゃんがいないのが不思議なくらいだ。
「そうですか。私は、お兄ちゃんのレックスにお母さんのビアンカ、それからお父さんのアベルがいました」
「えっ、家族で!?なんて酷い事を!」
さっきまで泣いていたのが嘘のように怒りを顕わにするのび太に、タバサは目を丸くしていた。
「ありがとうございます。ノビタさんは、いい人ですね」
「えっ?いや~そんな~」
「悪事に対して素直に怒る事ができるのは、優しい証拠です。ところで、ノビタさんはこれの使い方が解りますか?」
タバサにスマホを渡されたのび太は、地図を表示してみた。
「あれ?僕ん家がある!」
「私の家もありますね。グランバニア城です」
「えっ!タバサの家も!?……ん?お城に住んでるって、じゃあタバサはお姫様なの!?」
のび太は2度びっくりした。
「はい。グランバニア王国の王女です」
「へ~!凄いじゃない!」
「凄くなんて無いですよ。私は勇者でも無いし」
「勇者?」
「お兄ちゃんは勇者なんです」
のび太がまた驚いたとき、爆音が響いた。
「えっえっ、なになに!?」
慌てふためくのび太をよそに、タバサは冷静に訊いてきた。
「ノビタさんは、どこか行きたい所はありますか?」
「別に無いけど」
「私は、あの爆発があった場所に行きたいです」
「あっ、危ないよっ!」
「そうでしょうね。でも、近くにお兄ちゃんがいたら、きっと向かうと思うんです。あそこには、爆発で怪我をした人や、爆発を起こした人がいる筈だから」
「お兄さんを、探しに行きたいんだね?」
「はい。ノビタさんにも、ついてきてほしいんです」
「もももっ、勿論さっ!」
体を振るわせながらも、のび太は力強く叫んだ。
「ありがとうございます。ノビタさんの事は、私が守りますから。あ、そうだ。この杖はノビタさんが持っていてくれますか」
「これは?」
「私に支給されたもので、魔封じの杖といいます。使えば敵の呪文を封じる事ができるんです」
「タバサはどうするの?」
「私は武器が無くても戦えますから」
「分かった。貰うよ」
「では、行きましょう」
【C-4/深夜】
【野比のび太@ドラえもん】
[状態]:健康
[装備]:まふうじのつえ@DQV
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1~3
[思考・行動]
基本方針:脱出
1:爆発した所を見に行く
2:タバサについていく
【タバサ@ドラゴンクエストV 天空の花嫁】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~2(確認済み)
[思考・行動]
基本方針:ポーキー・ミンチを倒す
1:爆発現場に向かう
2:ノビタさんを守る
3:家族と合流
4:敵の排除
※参戦時期は、両親の石化を治して以降です。
※爆発は、ボルガ博士のものです。
支給品解説
【まふうじのつえ@DQV】
道具として使うと、敵の呪文を封じる。
最終更新:2014年03月12日 08:44