ソフラン

《ソフラン》

洗剤の名前ではありません。


音楽ゲームにおいてBPMが大きく変化する曲を指す。「変拍子」ということもある。

由来はIIDX 2ndstyleに初登場した、DJ SIMON(杉本清隆)の「SOFT LANDING ON THE BODY」という曲に使われた仕掛け。この曲の基本的なBPMは159で現在における中速曲なのだが、後半でBPMが倍(159→318)になり、そのあとBPMが元の半分(318→80)になり、最後で再び元のBPMに戻る。
そのあと「beatmania completeMIX 2」ではSIMONによっていじられた「Do you love me?」のANOTHER版(SOFT LANDING MIX)にはこのギミックが盛り込まれ、その変容振りに原曲を作った南雲玲生(nagureo)が思わず「ひどい…」ともらしたらしい。

余談だが、AC2の演歌も最初と最後だけBPMが変化するのでこれがソフランの元祖と勘違いする人もいるだろうが、弐寺2ndのほうがAC2よりも後に稼動している。

そんなやんちゃ坊主SIMONがポプでやらかした最初の悪行がまさしくAC5の「西新宿清掃曲」(パーカッシヴ)。
これにスッタフが便乗したのか、ポプや弐寺に収録されたソフラン楽曲は作を経るごとに構成がひどくなっていき、AC9のヒップロック2やコサック、AC10のDDRやポップン体操、ACいろはのメッセージソングや敬老パンクなど厄介な曲が次々と登場。クラシックシリーズも8以降はとんでもない速度変化で大いにプレイヤーを悩ませてきた(なおクラシックシリーズで最初にソフランの構成になっているのはクラシック3)。

しかしその元祖を作り出した、最近のSIMON曲にはいやらしい仕掛けがしてあることが多くなっている。好例はパカ2と言うよりもむしろプロポリミかも知れない。

古くはユーザーの間でスラングとして使われていた用語だが、制作サイドでも言葉の存在は意識されているようで、「フィーバー戦士ポップン14のテーマ」(フィーバーヒーロー)の歌詞にもこっそり紛れ込んでいる。
言うまでもなくこの曲も作曲者は国道一号(DJ SIMON)であり、ラストのアホっぷりに定評がある。


また、一口にソフランと言っても、

(1)楽曲そのものにBPM変化は無いが、ゲームにおけるBPMが変化する(オブジェ降下速度が変化する)もの(オービタリックテクノ、パーカッシヴなど)
(2)楽曲自体のBPMが変化するもの(メッセージソング、ヒップロック、観覧車など)
(3)メドレー(クラシックシリーズの大半、DDR、QMAなど)
(4)ゲーム的ギミック(というかネタ)に特化したもの(スペシャルクッキング、ニンジャ卍ヒーロー、フィーバーヒーローなど)

等、幾つかのパターンに分類される。
(1)のタイプが最も本来の意味に近い「ソフラン」であるが、近年では(2)や(3)のタイプが一般的になっている。
また、楽曲内で細かなBPM変化が起こるもの(フロウビート、ビビッド、禅ジャズなど)を「微ソフラン」と称する事もある。


近年のポップンはオプション環境の向上で、新規プレイヤーの上達は割りと早い傾向があるが、その反面これらの曲を苦手としている人も多いように感じる。一般にこれらの曲を避ける理由として「リズム良く叩けない(感覚が狂う)」「速度設定が難しい」「速度変化に対応できない」などがある。
同じレベル域でも一段階難しい曲、と考えているプレイヤーも多いだろう。ただし、その譜面のクセを一旦掴んでしまうと案外あっさりと超えられてしまうものでもあったりする。


海千山千のプレイヤーはBPM変化のない任意の曲で、「ずっと」指定抜きで強制LOWや強制ハーフを加えて、これらの譜面への対応力を上げたりもするらしい。

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最終更新:2011年07月24日 13:51