ポケットモンスター

《ポケットモンスター》


 - すべてを超えて すべてとつながる -


任天堂(現「株式会社ポケモン」)謹製のRPGゲーム。
1996年2月27日に最初の作品「ポケットモンスター 赤/緑」が発売され、主に小学生の口コミから大ブレイクし、現在に到るまでにアニメ化、コミックスなどの書籍化、ゲームそのものの続編やTCGなど別シリーズの発売とメディアミックスも大成功を収め、世界的に知られるまでになった(余談だが「ポケットモンスター」は英語圏において男性器を意味する隠語であるため、世界的には略称である「Pokemon」と呼ばれるのが一般的)。
当時完全に下火だったゲームボーイのフォーマットを完全に蘇らせ、ゲームボーイアドバンスや、ニンテンドーDSといった携帯型ゲーム機後継機種の開発をプラスの環境で可能にした要因といっても過言ではない。

2010年9月18日に発売されたシリーズ11作目「ポケットモンスター ブラック&ホワイト」は、発売からわずか2日で255万本を売り上げるという驚異のスタートダッシュを見せた。
これは家庭用ゲームの発売から一週間での売上本数としては最高記録である。
2016年11月24日発売の15作目「ポケットモンスター サン&ムーン」はシリーズ20年目の節目作品ということもあって、これまでのシリーズとは異なる改革的な要素が盛りだくさんの内容となっている。こちらも(2017年2月現在で)国内360万本、全世界で1400万本以上のセールスを記録している。


基本はRPGなのだが、登場するポケモンを捕獲&育成するばかりでなく、最初の作品からバージョン違いのROMを用意し、それぞれで登場するポケモンやその出現率を変えるというシステムと、フォーマットであったゲームボーイで最初の頃から可能だった「通信」を利用したポケモンの交換を巧く利用したことで、子供のみならず大人たちの「蒐集癖」をくすぐったことがやはりブレイクの大きな要因だったといえる。

近年ではインターネット環境を活用したオンラインの通信(Wi-Fi通信)が可能で、ポップンにおける熱帯のようにネット回線を介しての対戦・交流も楽しめるようになっている。
それ故の問題(回線不良や、ポップン熱帯での捨てゲーにも相当する故意の回線切断)も初期は続発し、なおかつ(主に海外勢のフラゲによる)ゲームそのもののコード解析や流出、それに伴う改造等々の諸問題もあったが、公式の厳粛かつ迅速なる対応により14作目「オメガルビー・アルファサファイア」の頃までにはほとんどの問題が解決している。
未だ改造ポケモンが出回っているなど完全にすべての問題が払拭されたわけではないが、どこぞの「何時まで経っても不手際ばかり繰り返す会社」に比べれば雲泥の差であろう。

対戦用育成に関しても「全部で15(現在は18)あるタイプとその組み合わせによる相性」「バトルで使用できる技は4つまで」「それぞれのポケモンに設定された特性」「ポケモン個々の性格」といった基本的なところから、同じ種のポケモンでも最終的な能力値が異なってくる「遺伝技」「個体値」「努力値」(いわゆる「3値」)といった隠し要素もある。
昨今では公式でもこうした隠し要素の明示化やそれを踏まえた育成の手引き、良個体の厳選難易度が引き下げられたこともあり、ライトユーザーから廃人までが末永く楽しめる要素満載のゲームである。
また、対戦環境そのものでもX・Yから導入された「メガシンカ」、サン・ムーンから導入された「Zワザ」や「リージョンフォーム」という要素によりさらなる戦略性の拡大がなされている。こちらもつい最近遊戯王でやらかした例の会社とは(ry


一方で、歴代シリーズの初版ロットでは必ずと言っていいほど何らかのバグが出ることでも有名。
特に初代赤緑の初版ロットはバグの宝庫であり、当時のファンの間では今も語り草となっているほどで、近年では3DS配信版でも赤緑(と青、ピカチュウバージョン)がDLできるのだが、恐ろしいことにバグはそのまま残っている。公式のアナウンスによればわざとであるらしく、大多数のプレイヤーは懐かしがって片っ端からバグ技を試しまくっていたという。

ちなみに、アニメで主役的に扱われるためゲーム内世界でもピカチュウが大人気だと思う人がたまにいるが、元々人気があるポケモンという設定があったのはピッピだけであることは存外知られていない。
そのピッピも、ポケモンがブレイクした1996年から「コロコロコミック」誌上で連載が続いている穴久保幸作の「ポケットモンスター」で、ギャグ漫画の主人公としてカルト的な人気を博し(作中での台詞から「ギエピー」とも呼ばれ、アニメ版ポケットモンスターにもワンシーンだけ登場したことがある)、ゲームとは別の方向で人気が出てしまっている有様である。

そして同じ小学館であるためか、2011年3月には「週刊少年サンデー」において「~Re BURST」が連載開始した。その内容が人間とポケモンが一体化(融合)するという、今までにない概念。
しかも普通に登場するポケモンも一話当たりほんの少ししかいない、などといったところからあまりにもかけ離れたポケモンということもあって批判の声も多い。


gtgt民でも細々と続けてたり、プレイ経験者はそれなりに多い。
以下はgtgt内(や2ch)でも人気のあると思われるポケモンたちである。ピカチュウ?なにそれ?外人?歌?


  • キュウコン
こいつ
最初のポケモン赤/緑から登場している、九本の尾を持つ狐のような姿のポケモン。
攻撃力はさほど高くないものの素早さと特殊防御力が高く、怪談の化け狐よろしく妖術で人間を惑わすかのように、補助技や妨害技を駆使したかく乱戦法が得意。
BWで特殊な条件で入手できるキュウコン(というかその進化前であるロコン)は、場に出た時に天候を「晴れ」にする特性を持っており、「晴れ」天候を活用するパーティの要としても注目されている。
サン・ムーンではリージョンフォームである氷・フェアリータイプを持つ凶悪なドラゴンキラー兼場づくり要員として新生しやがったとかなんとか。

  • カイリキー
キュウコンと同じく最初のシリーズから登場している強力な格闘ポケモン。ニ段階進化した最終進化形態に当たるが、これに進化するためには通信させる必要がある。
他にも何種類か通信をトリガーにして進化するポケモンがいるが、その為にわざわざ2つ目のROMと本体(ゲームボーイ、ADV、DSなど)をセットで購入した猛者も決して少なくはない。
ムキムキのガタイのいい体に四本腕を持ち、図鑑説明ではこの四本腕により一秒間に千発ものパンチを繰り出せるらしい。
わけのわからないものをしばしばカイリキー専用譜面と言う人もいるが、カイリキーは細かい作業は不得手である。
特性やその容姿から「いいおとこ」と呼ばれるのが一般的だが、割合は少なめなもののメスもちゃんと存在しており、
それがさらなるネタを呼んでしまっているとかなんとか。
見た目通りタフネスと物理攻撃力に秀でており、揚句その攻撃力をさらに高める特性をもっているため、ネタ・ガチ両面でかなりメジャーなポケモン。

  • バンギラス
「ポケットモンスター金/銀」より登場。
ゴジラを思わせるいかにもワルっぽい風貌のポケモンで、金銀より追加された新タイプ「あく」と、「いわ」タイプを併せ持つ。
鈍重そうな見た目どおり素早さが低い上に弱点も多いが、HPに攻撃防御力が総て最高水準という非常に強力なポケモン。
ニ段階進化するヨーギラスの最終進化形態で、進化レベルも55とかかなり高いものの、場に出るだけで天候を「砂嵐」にしてしまう
「すなおこし」の特性を持つため、自身の特防が勝手に1.5倍+砂嵐天候を活用するパーティー構成の要にもなる。
gtgt民のみならず人気の高いポケモンの一種。

  • サーナイト
「ポケットモンスター ルビー/サファイア」より登場。
サーコートのようなものをまとった、スマートな女性のような姿が特徴的なエスパーポケモンで、特殊攻撃力・特殊防御力が非常に高く、覚える技も多彩で幅広い戦法が取れる。
その容姿から「サーナイトは俺の嫁」と主張して憚らない紳士たちが急増したという伝説を持つ。しかしオスも普通に存在する(名前の由来は諸説あるが、目上の男性への呼びかけにも使われる尊敬語「Sir」+騎士を意味する「Knight」であるともいわれ、その意味では本来男性的なポケモンかもしれない)。

  • ビーダル
「ポケットモンスター ダイヤモンド/パール」より登場。
ランダムに持っている2つの特性のうち、能力変化の影響が普通より大きくなるという「たんじゅん」により、「単純神」「ビーダル神」などと呼ばれ一世を風靡した。
ルックスがやる夫に若干似ていたこと、進化前のポケモンの名前が「ビッパ」で「vipper」に語呂が似ていたことなどから(ひねくれた)ファンの心をわしづかみにしたのか「ポケモン界屈指のイケメン」と言われる事も。
B/Wでは(容姿的な意味で)それにとって代わると目されるポケモンとしてマッギョやオタマロなどが候補に挙がっている。

  • チラチーノ
最新作「ポケットモンスターB/W」より登場。
ハムスターのチンチラ種をモチーフとしたらしい可愛らしい見た目のポケモンであるが、B/W環境の新ポケモン内ではトップクラスの素早さとそこそこ高めな物理攻撃力に、習得技と非常に高いシナジーを持つ特性を持っており、決して侮れない火力の持ち主。
あるネズミ好き一押しの一体。

  • ダゲキ
こいつこいつに似てるって言ってた。
「ポケットモンスターB/W」で新たに登場した格闘ポケモン。高い物理攻撃力と、「HP満タンの状態であれば、そこから一気に瀕死になるダメージを受けても、HPが1だけ残る」という強力な特性「がんじょう」を持つ、BW環境における注目度の高いポケモン。
人間でいう「片眉」がないように見える格闘家っぽいそのデザインから、恐らくモデルは大山倍達(極新空手創始者で、某格闘漫画の「武神」のモデルとなったとされる人物)ではないかと言われる。対の存在として柔道家のようなデザインのポケモン・ナゲキがいる。

  • アーボック、ハブネーク、ジャローダなどのヘビっぽいポケモン
一部ギジリスト達の中で人気が高いポケモン。
アーボック・ハブネークはアニメでもロケット団の手持ちとして登場した為「やられ役」の印象が強いものの、特にB/W環境で大いに強化されたアーボックの能力は侮り難く、(育て方にもよるが)アニメとはあべこべにピカチュウを返り討ちにすることは決して難しいことではない。

  • パラセクト、キノガッサ、モロバレルなどのキノコポケモン
gtgtに存在するきのこランカー御用達の(?)ポケモン。
いずれも強力な妨害技である「キノコのほうし」を習得し、特に物理攻撃力の高いキノガッサは対戦環境でもよく見かけられる
非常に強力なポケモンである。




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最終更新:2017年02月18日 18:27