27 名無しさん@ピンキー sage 2008/07/29(火) 00:38:12 ID:FDTxZkdk
新スレ記念ってことでミシェル×クランもの投下。
キャラの性格にちょい違和感を覚えたので、不安な方はスルー頼みます。
新スレ記念ってことでミシェル×クランもの投下。
キャラの性格にちょい違和感を覚えたので、不安な方はスルー頼みます。
28 :二人ですること:2008/07/29(火) 00:40:35 ID:FDTxZkdk
「駄目っ……だめぇっ……もうイっちゃうよぉっ」
「俺もそろそろっ……」
つまらない。
ミシェルは熱くなる体と激しく喘ぐ目前の女とは対照的に酷く冷静だった。
それもそのはず。別に望んでやっていることではないのだ。
「駄目っ……だめぇっ……もうイっちゃうよぉっ」
「俺もそろそろっ……」
つまらない。
ミシェルは熱くなる体と激しく喘ぐ目前の女とは対照的に酷く冷静だった。
それもそのはず。別に望んでやっていることではないのだ。
偶の休日に、何も考えずにただぶらつこうと街中へ出かけたらこの女のほうから声を掛けてきた。
耳に幾つもついている髪の色と同じである金の派手なピアスに、薄めのタンクトップ、下にはやた
ら裾の短いフレアスカートをはいている。実に扇情的な格好ではあった。
が、そういう気分でも無かったので、この誘いは断ることにした。
耳に幾つもついている髪の色と同じである金の派手なピアスに、薄めのタンクトップ、下にはやた
ら裾の短いフレアスカートをはいている。実に扇情的な格好ではあった。
が、そういう気分でも無かったので、この誘いは断ることにした。
しかしこの女、存外にしつこかった。どこに行っても後ろを付いて回ってくる。
これには流石のミシェルも辟易し始めた。
これには流石のミシェルも辟易し始めた。
「やぁっ……あ、あ、あっ」
一回抱いてくれればもう付き纏わない、なんて言うから、
釈然としないものを感じながらも今こうしてやっているわけだ。
釈然としないものを感じながらも今こうしてやっているわけだ。
「あぁっ、あぁあぁぁっ!」
「…………」
「…………」
腰を動かす速度を速めてやると、女は耳鳴りしそうなほどの大声で叫びながら仰け反り、それから
ぱたりと、糸が切れたようにベッドに倒れこんでしまった。
ぱたりと、糸が切れたようにベッドに倒れこんでしまった。
勝手な女だ。誘っておきながら満足させることすら出来やしないのか。
果てることなく終わってしまった行為にミシェルは大きな不満を感じていた。
余り興奮していなかったのも事実だが、不完全燃焼のまま終わられては尚更たまったもんじゃない。
後始末でもするか。と昂らない気持ちのまま陰茎を抜こうと腰を浮かした瞬間、
果てることなく終わってしまった行為にミシェルは大きな不満を感じていた。
余り興奮していなかったのも事実だが、不完全燃焼のまま終わられては尚更たまったもんじゃない。
後始末でもするか。と昂らない気持ちのまま陰茎を抜こうと腰を浮かした瞬間、
「今の大声はな、……ん、だ?」
部屋に入ってきたのはマイクローン化したクラン・クラン。その人である。
「中でああいうことやるなんてどういうつもりだっ!」
「ああいうことって?」
「ああいうことって?」
これでもかというくらいに目を吊り上げたクランをまじまじと見て、ミシェルは答えた。
事を終えた後、激昂するクランを宥め、女を起こした。ところがその女が「妹さん?」とか不謹慎
なことを言うもんだから、収拾がつかなくなってしまった。
事を終えた後、激昂するクランを宥め、女を起こした。ところがその女が「妹さん?」とか不謹慎
なことを言うもんだから、収拾がつかなくなってしまった。
怒りに身を任せ喚くクランを必死に宥め、渋る女を無理矢理に帰して、現在に至る。
「だ、だから、その、ああいうこと、だ」
あれだけ目が釣りあがっていたのに、今は眉尻が下がって、目を所在なさげにあちこちへと動かし
ている。指をもじもじとさせる姿は無垢な中学生に性知識を突きつけた時ののように初々しい。
ている。指をもじもじとさせる姿は無垢な中学生に性知識を突きつけた時ののように初々しい。
これは貴重な仕種だ。相応の可愛らしい顔も出来るじゃないか。
ミシェルは憮然とした表情を崩さずに、しめしめと内心でほくそえんだ。
ミシェルは憮然とした表情を崩さずに、しめしめと内心でほくそえんだ。
普段の巨人サイズでいるときはおろか、今現在のマイクローンサイズである時にもこんな表情は、
ついぞ見せたことが無かった。
それは単にミシェル自身、クランの前ではこういった話題を避けていたことに起因する。
ついぞ見せたことが無かった。
それは単にミシェル自身、クランの前ではこういった話題を避けていたことに起因する。
だからこそミシェルにとって、クランが怒りではなく、
羞恥によって顔を朱に染めるという行為は、たまらなく新鮮だった。
羞恥によって顔を朱に染めるという行為は、たまらなく新鮮だった。
だからこそ、姉ような存在であるとか、妹のような存在であるとか、幼馴染であるとか。
恋愛には不要な垣根を飛び越えて、クランのことを異性として、初めて可愛いと認識したのだ。
恋愛には不要な垣根を飛び越えて、クランのことを異性として、初めて可愛いと認識したのだ。
「それで、ああいうことって?」
好きな子ほど虐めたい。
ミシェルは年齢に相応しからず大人びているが、クランが関わると時折少年に戻ったかのような言
動をする時がある。正に、今がそのときだった。
しかし、ミシェルの期待した反応——即ち更なる狼狽をするであろうという確信めいた予想を裏切
って、クランはぴたりと動きを止めた。
ミシェルは年齢に相応しからず大人びているが、クランが関わると時折少年に戻ったかのような言
動をする時がある。正に、今がそのときだった。
しかし、ミシェルの期待した反応——即ち更なる狼狽をするであろうという確信めいた予想を裏切
って、クランはぴたりと動きを止めた。
怒ったか?
嵐の前の静けさとはよくいったものだ。体感して初めて分かる恐ろしさ。
クランとは話が絶えることのない関係でもあるため、
この沈黙はミシェルにとって実に居心地の悪いものだった。
クランとは話が絶えることのない関係でもあるため、
この沈黙はミシェルにとって実に居心地の悪いものだった。
さっさと謝ったほうが良さそうだ。
謝罪をするために、口を開きかけた。その時だった。
謝罪をするために、口を開きかけた。その時だった。
「んっ」
不意に唇に何かが触れた。あたたかい。——目と鼻の先より、もっと近くにクランの顔があった。
目を閉じているところを見ると、余程恥ずかしいのだろう。
ミシェルは呆然と、クランの顔を見つめていた。
ミシェルは呆然と、クランの顔を見つめていた。
「……ぷはっ。——その、こういうこと、だ」
END
まず初めにごめんなさい。
エロなしっていうの忘れてたし、改行ミスってるし、オチなしだし……
もう少し絡ませたかったとか、ピクシー小隊乱入するとか、欲望は果てしないんだけどorz
エロなしっていうの忘れてたし、改行ミスってるし、オチなしだし……
もう少し絡ませたかったとか、ピクシー小隊乱入するとか、欲望は果てしないんだけどorz
ではお目汚し失礼した