391 :こたえなさい。(アルシェリ):2008/12/22(月) 22:15:40 ID:k6MeI1WC
「たっぷり、サービスしてあげるんだからね。」
その言葉だけは、勇ましい。
しかし、シェリルの唇は、ゆるく起ち上がりつつある
アルトそのものの先端に近づいたまま、次の動きに移る気配がない。
アルトの開いた、脚と脚の間に埋められた顔、上目遣いの視線が、
アルト自身とアルトの顔の間を、迷うように行き来する。
「たっぷり、サービスしてあげるんだからね。」
その言葉だけは、勇ましい。
しかし、シェリルの唇は、ゆるく起ち上がりつつある
アルトそのものの先端に近づいたまま、次の動きに移る気配がない。
アルトの開いた、脚と脚の間に埋められた顔、上目遣いの視線が、
アルト自身とアルトの顔の間を、迷うように行き来する。
***
――この期におよんでふざけてるのか。
「やるなら、やれよ。その、なめるとか、くわえるとか。」
「ちょっ、アタシがなんで、そんな…………、
ああ、やるわよ。やるに決まってるじゃない。
ただ、もう少し焦らしたらアルトがどんなに情けない顔するだろう
って思って、待ってただけよ。」
「わかったから、早くしろよ。……もう充分だろ。」
「うるさいわね、アルトのくせにアタシに指図する気なの。」
「読めたぞ、お前、そうやって人のせいにして自分が怖じ気づいたのを
ごまかす気だろが。」
「あら、アタシを誰だと思ってるの。シェリルよ、シェリル・ノームよ。
これくらいのことでビビるわけないでしょ。」
「ちょっ、アタシがなんで、そんな…………、
ああ、やるわよ。やるに決まってるじゃない。
ただ、もう少し焦らしたらアルトがどんなに情けない顔するだろう
って思って、待ってただけよ。」
「わかったから、早くしろよ。……もう充分だろ。」
「うるさいわね、アルトのくせにアタシに指図する気なの。」
「読めたぞ、お前、そうやって人のせいにして自分が怖じ気づいたのを
ごまかす気だろが。」
「あら、アタシを誰だと思ってるの。シェリルよ、シェリル・ノームよ。
これくらいのことでビビるわけないでしょ。」
シェリルはよほど怒ったのか、あるいは自分を鼓舞しているのか
よくわからないが、部屋の四面を囲う壁を震わせるかというほどの、
ひときわ大きな声で言ったのを合図にして、俺の、快楽への期待に
濡れつつある、欲望の先端を舌先で転がしはじめた。
よくわからないが、部屋の四面を囲う壁を震わせるかというほどの、
ひときわ大きな声で言ったのを合図にして、俺の、快楽への期待に
濡れつつある、欲望の先端を舌先で転がしはじめた。
シェリルの口戯は、たぶん他人が想像するほど技巧に長けたものじゃない。
そのかわり、俺が想像していたよりもずっと丁寧にされる。
俺自身の槍頭を、舌の上で転がすようにしてひとしきり唾液で濡らすと、
次には舌先を離さぬまま雁首の括れた部分へと舌を滑らせていく。
そして、その括れを横から舌で細かく叩くようにして、ぐるりと一周、
二周となぞっていく。
その手順を幾度も繰り返すことで、丹念に淫茎を唾液で濡らしていく。
くすぐるような曖昧な刺激が、もどかしい。
やがて、シェリルの唾液と俺の切先から零れた雫によって濡れた欲望の幹が、
鍛えられた刃のように艶やかな輝きを帯びるようになってようやく、
シェリルは、俺を唇で包んでくれる。
先端の部分だけを唇の内側に含みながら、今度は口腔の粘膜でもつつんで、
更に潤いを増した舌で、俺の頭頂部分を転がす。
シェリルの体温を先端に感じて、さらに肉槍は硬度を増す。
強引に歯列を割って、侵し尽くしたい衝動を抑えながら、
その唇に圧しつけるようにして、腰が前に動こうとするの止められない。
そのかわり、俺が想像していたよりもずっと丁寧にされる。
俺自身の槍頭を、舌の上で転がすようにしてひとしきり唾液で濡らすと、
次には舌先を離さぬまま雁首の括れた部分へと舌を滑らせていく。
そして、その括れを横から舌で細かく叩くようにして、ぐるりと一周、
二周となぞっていく。
その手順を幾度も繰り返すことで、丹念に淫茎を唾液で濡らしていく。
くすぐるような曖昧な刺激が、もどかしい。
やがて、シェリルの唾液と俺の切先から零れた雫によって濡れた欲望の幹が、
鍛えられた刃のように艶やかな輝きを帯びるようになってようやく、
シェリルは、俺を唇で包んでくれる。
先端の部分だけを唇の内側に含みながら、今度は口腔の粘膜でもつつんで、
更に潤いを増した舌で、俺の頭頂部分を転がす。
シェリルの体温を先端に感じて、さらに肉槍は硬度を増す。
強引に歯列を割って、侵し尽くしたい衝動を抑えながら、
その唇に圧しつけるようにして、腰が前に動こうとするの止められない。
「アルト。どう、ちゃんとできてるでしょ?」
唇を離すたび、ことばとともに潤んだ眼で見上げてくるシェリルの仕草。
はじめは、俺の反応を楽しむだけの問いにみえた。
俺は、シェリルのいいように自分が煽られている悔しさも手伝って、
何も答えずにいた。
けれどもシェリルからの問いは、少しの間をおきながら何回も繰り返される。
その度に、シェリルが俺を見上げて動きを止める時間が長くなり、
最後にはとうとう、刺激する行為自体を完全にやめてしまった。
はじめは、俺の反応を楽しむだけの問いにみえた。
俺は、シェリルのいいように自分が煽られている悔しさも手伝って、
何も答えずにいた。
けれどもシェリルからの問いは、少しの間をおきながら何回も繰り返される。
その度に、シェリルが俺を見上げて動きを止める時間が長くなり、
最後にはとうとう、刺激する行為自体を完全にやめてしまった。
「こたえなさい、アルト。」
言葉の表だけを掴まえれば、いつも通りの命令口調で可愛いげのないシェリル、
普段の態度のそのものだ。
だが、その声色はかすれて弱々しく、今、目の前に屹立した欲望の塔の向こうで
返事を待つシェリルの目は、俺の唇、その一点だけを懇願するようにみつめている。
普段の態度のそのものだ。
だが、その声色はかすれて弱々しく、今、目の前に屹立した欲望の塔の向こうで
返事を待つシェリルの目は、俺の唇、その一点だけを懇願するようにみつめている。
こたえなさい、投げかけられることばにこめられたシェリルの思いに、
誠を尽くして報いるならば、気持ちいい、とか、すごくいい、のような俗な言葉は
適当でないように思われて、それではない、別の何かで応えてやりたいと感じた。
だから俺は、言葉をかえすその代わりに、シェリルの柔らかく巻かれた髪に指を絡める。
そして絡まる糸を解くように、幾度も幾度も撫でつけてやった。
さらさらと柔らかな髪の間を指が抜けていくたびに、
シェリルの目が満足げに細められていく。
俺の応えに満足したのか、シェリルは完全に目を閉じて、
ようやく俺自身への愛撫を再開する。
誠を尽くして報いるならば、気持ちいい、とか、すごくいい、のような俗な言葉は
適当でないように思われて、それではない、別の何かで応えてやりたいと感じた。
だから俺は、言葉をかえすその代わりに、シェリルの柔らかく巻かれた髪に指を絡める。
そして絡まる糸を解くように、幾度も幾度も撫でつけてやった。
さらさらと柔らかな髪の間を指が抜けていくたびに、
シェリルの目が満足げに細められていく。
俺の応えに満足したのか、シェリルは完全に目を閉じて、
ようやく俺自身への愛撫を再開する。
今度は、深く、一度に根元までを唇の内に迎えてくれる。
フロンティア中のビルボードを席巻したのと同じ、薄桃色の唇を割って、
屹立が、湿った音をさせて呑みこまれていく様子は、現実を離れて薄い霞の
向こうにそれをみているような、幻に似た情景だ。
それゆえに、現実にくわえこまれ、濡らされていく感触の生々しさが
いっそう強く、肌に焼きつく。
そのとき、勢い余って喉奥を突いてしまったのか、一瞬、唇を薄く開いて
シェリルが小さくせきこんだ。
むせるのに似た様子の後、シェリルの目に涙が滲む。
だが、それにめげることもなくさらに口唇での愛撫は深くなる。
普段の女王然とした姿からは想像もできない真摯な愛撫、
それを懸命に続けるシェリルの姿に、熱情が一気に煽られる。
フロンティア中のビルボードを席巻したのと同じ、薄桃色の唇を割って、
屹立が、湿った音をさせて呑みこまれていく様子は、現実を離れて薄い霞の
向こうにそれをみているような、幻に似た情景だ。
それゆえに、現実にくわえこまれ、濡らされていく感触の生々しさが
いっそう強く、肌に焼きつく。
そのとき、勢い余って喉奥を突いてしまったのか、一瞬、唇を薄く開いて
シェリルが小さくせきこんだ。
むせるのに似た様子の後、シェリルの目に涙が滲む。
だが、それにめげることもなくさらに口唇での愛撫は深くなる。
普段の女王然とした姿からは想像もできない真摯な愛撫、
それを懸命に続けるシェリルの姿に、熱情が一気に煽られる。
「シェ、リル……。俺、もう……。」
「ダメよ、アルト……、まだ……。」
「ダメよ、アルト……、まだ……。」
いいながら、懸命に欲望の幹すべてを口におさめようとするシェリルの表情と、
自身全体が根元まで包まれる快感とに、恍惚となる。
このまま快感に流されて放ってはいけないと、理性は忠告をするけれども、
与えられる愉悦からは逃れられない。
柔らかな唇で樹幹の部分を吸われ、扱かれると、次の瞬間に自分の理性が
一気に押し流されるその予兆を烈しく感じたけれど、もう手遅れで、
劣情の解放を押し留めるような余裕は俺にはない。
あとは、シェリルの頭を抱えこむように身をかためて、総身が震えるほどの
吐精感を覚えながら、その口内で情欲を激しく脈打たせることしかできなかった。
自身全体が根元まで包まれる快感とに、恍惚となる。
このまま快感に流されて放ってはいけないと、理性は忠告をするけれども、
与えられる愉悦からは逃れられない。
柔らかな唇で樹幹の部分を吸われ、扱かれると、次の瞬間に自分の理性が
一気に押し流されるその予兆を烈しく感じたけれど、もう手遅れで、
劣情の解放を押し留めるような余裕は俺にはない。
あとは、シェリルの頭を抱えこむように身をかためて、総身が震えるほどの
吐精感を覚えながら、その口内で情欲を激しく脈打たせることしかできなかった。
***
前触れもなく突如、奔流のように流れこむアルトの熱情を、
シェリルは懸命に受けとめる。
すぐに唇を離せば、その苦味に味覚を侵されることもなく、
その青い匂いに呼気を汚されることもなかった。
だが、シェリルはその濁りに染められることを選んだ。
白濁した欲望の雫が波打つようにして、シェリルの口腔を
生ぬるく満たし溢れていくのを、アルトは淫茎を包みこむ
甘やかな感触が、ひときわ強いぬめりを帯びたことによって知る。
ぬめりを帯びた白い精はシェリルの舌や口蓋に絡みつき彼女を苛み、
その濃厚な劣情は、飲み下そうとしても喉奥に留まって、
銀河の妖精を幾度も咳きこませる。
その度に唇の端からは、含み切れず溢れた白濁が粘りのある糸をひいて、
細く、きらきらと流れていた。
シェリルは懸命に受けとめる。
すぐに唇を離せば、その苦味に味覚を侵されることもなく、
その青い匂いに呼気を汚されることもなかった。
だが、シェリルはその濁りに染められることを選んだ。
白濁した欲望の雫が波打つようにして、シェリルの口腔を
生ぬるく満たし溢れていくのを、アルトは淫茎を包みこむ
甘やかな感触が、ひときわ強いぬめりを帯びたことによって知る。
ぬめりを帯びた白い精はシェリルの舌や口蓋に絡みつき彼女を苛み、
その濃厚な劣情は、飲み下そうとしても喉奥に留まって、
銀河の妖精を幾度も咳きこませる。
その度に唇の端からは、含み切れず溢れた白濁が粘りのある糸をひいて、
細く、きらきらと流れていた。
――ふたつの鼓動以外、全ての音が遠ざかっていくようだ。
ただ一つ、アルトが身勝手に放った雫を、シェリルが飲みこむ
その音だけが、部屋に響いた。
ただ一つ、アルトが身勝手に放った雫を、シェリルが飲みこむ
その音だけが、部屋に響いた。