728 :マクロス7 バサラ×ミレーヌ 熱意の歌:2008/12/29(月) 13:59:11 ID:lFZoW+Jr
じゃあお言葉に甘えて。
幾重もの流浪を重ね、たまに帰ってきてはまたすぐに飛び出すバサラをミレーヌは呆れ半分で迎え入れる。
ギター一本でどこへでも。そう体現するように部屋には無造作におかれた楽譜が散りばめられていた。
ギター一本でどこへでも。そう体現するように部屋には無造作におかれた楽譜が散りばめられていた。
「せめて片づけてから行きなさいよバカー!」
文句を言いながらも、楽譜を拾いテーブルにおくとミレーヌは植木鉢にひっそりと咲いた花をみた。
バサラの残した花は甘い香りを残し、必然と彼を思い出させる。
そして、ミレーヌの欲情を沸き立てミレーヌは慌てて顔を背けた。
体の芯から熱を感じる。行き場のない熱。
背筋がぞわぞわして、不可解な感覚にミレーヌは何度か首を振ったがまるで花がそう示唆するかのよう
にミレーヌはバサラのことを思い、熱いため息を着いた。
帰ってくるよ、大丈夫だよ、グババが励ますようにぴょんとはねるがミレーヌは愛想笑いをするだけで、
花から視線を逸らさない。まるで、バサラ自身を見ているかのような顔をして、だ。
熱は冷めることなく体を覆い尽くし、思考が上手く回らず溜息をこぼすと小さく扉が開いた。
バサラの残した花は甘い香りを残し、必然と彼を思い出させる。
そして、ミレーヌの欲情を沸き立てミレーヌは慌てて顔を背けた。
体の芯から熱を感じる。行き場のない熱。
背筋がぞわぞわして、不可解な感覚にミレーヌは何度か首を振ったがまるで花がそう示唆するかのよう
にミレーヌはバサラのことを思い、熱いため息を着いた。
帰ってくるよ、大丈夫だよ、グババが励ますようにぴょんとはねるがミレーヌは愛想笑いをするだけで、
花から視線を逸らさない。まるで、バサラ自身を見ているかのような顔をして、だ。
熱は冷めることなく体を覆い尽くし、思考が上手く回らず溜息をこぼすと小さく扉が開いた。
「ンだよ、まーたお前はこんなとこで何してんだ」
甘いとは程遠い声。けれどもっとも求めていた声にミレーヌの熱は更に高まっていく。
いつもなら真っ先に怒って、それで満面の笑みで「おかえり」という筈のミレーヌがいつもと違うことに
対して不思議に思ったバサラが梯子からあがる。
持ち物は相変わらずのギター一本。
彼女の前に立つと、ミレーヌの額にこつん、と手をやった。
しかしそれだけのことでミレーヌは体の奥にこもっていた熱によってか、甘い吐息を漏らした。
いつもなら真っ先に怒って、それで満面の笑みで「おかえり」という筈のミレーヌがいつもと違うことに
対して不思議に思ったバサラが梯子からあがる。
持ち物は相変わらずのギター一本。
彼女の前に立つと、ミレーヌの額にこつん、と手をやった。
しかしそれだけのことでミレーヌは体の奥にこもっていた熱によってか、甘い吐息を漏らした。
「っ、んっ…!」
「顔熱いぞ、熱あるんじゃね?」
「顔熱いぞ、熱あるんじゃね?」
何も分かってないバサラの顔が近く、タンクトップを通じて感じる彼の体温にミレーヌの心臓ははちきれ
そうになる。高鳴る鼓動はまるで彼に求愛をしているかのようにミレーヌを煽りはじめる。
キスだけじゃ足りない。ハグだけじゃ物足りない。もっと熱いことがしたい。
そうになる。高鳴る鼓動はまるで彼に求愛をしているかのようにミレーヌを煽りはじめる。
キスだけじゃ足りない。ハグだけじゃ物足りない。もっと熱いことがしたい。
「バサラぁ…熱い」
「バカ。風邪だろ、何で家で寝てないんだよ」
「バカ。風邪だろ、何で家で寝てないんだよ」
黙って寝てろ、とベッドに押さえつけられて枕を握らせてくる。
呆れ顔のバサラをミレーヌは久しぶりにみた。
けれど、ミレーヌが熱いのは風邪のせいじゃない。
バサラのタンクトップの先をちょっとだけ握って部屋を出ようとするバサラに口づけを一つ。
何が起きたのか分かってないようなバサラにミレーヌは甘い声をまた上げた。
呆れ顔のバサラをミレーヌは久しぶりにみた。
けれど、ミレーヌが熱いのは風邪のせいじゃない。
バサラのタンクトップの先をちょっとだけ握って部屋を出ようとするバサラに口づけを一つ。
何が起きたのか分かってないようなバサラにミレーヌは甘い声をまた上げた。
「ん、ぅ…違うの」
「何がだよ」
「何がだよ」
体が熱い。ミレーヌはちょっとだけバサラを見上げて「体が、熱いの」とだけ言い切る。
艶めかしい視線は15、6には到底見えない何かがあった。
ミレーヌはとろん、とした瞳でバサラを見上げてもう一度バサラ、と彼の名前を呼んだ。
艶めかしい視線は15、6には到底見えない何かがあった。
ミレーヌはとろん、とした瞳でバサラを見上げてもう一度バサラ、と彼の名前を呼んだ。
「キスだけじゃ、やなの」
折角帰ってきてもミレーヌとバサラがすることはといえばライブの用意にレコーディングにラジオのゲス
ト、テレビ番組他諸々。
二人でいる機会も前よりずっとぐっと減っている。その中でも、バサラとミレーヌが男女の恋人として過
ごす時間は極端に言えばゼロに等しい。
ミレーヌはまだ足りないのといわんばかりに唇を尖らせた。
ト、テレビ番組他諸々。
二人でいる機会も前よりずっとぐっと減っている。その中でも、バサラとミレーヌが男女の恋人として過
ごす時間は極端に言えばゼロに等しい。
ミレーヌはまだ足りないのといわんばかりに唇を尖らせた。
「お前、意味分かってねーだろ」
「分かってるもん。キスだけじゃやだ!」
「分かってるもん。キスだけじゃやだ!」
ご立腹のミレーヌにバサラは口元を緩ませた。頑固で意地っ張り、ついでに自分からはこういったことだ
と絶対言ってこないミレーヌが言うというのは何とも言えない悦びがあるものだ。
と絶対言ってこないミレーヌが言うというのは何とも言えない悦びがあるものだ。
「分かった」
キスだけじゃ嫌だと言ったのはお前だからな、そういって彼は体を起こしていたミレーヌを押し倒して喉
の奥から低く笑った。
の奥から低く笑った。
「グババ、ちょっと下でレイたちのとこいってろ」
ミレーヌの相棒であるグババでさえ立ち入らせない。バサラは笑ってグババに言い聞かせるとグババはち
ょっとだけ首を傾げたが、すぐに部屋を取びだしていった。
…ひょっとしたらミレーヌよりもそういった知識はグババの方があるかも知れない。
ょっとだけ首を傾げたが、すぐに部屋を取びだしていった。
…ひょっとしたらミレーヌよりもそういった知識はグババの方があるかも知れない。
ミレーヌはいつもよりバサラが近いことに胸がドキドキするのを隠しきれず、視線を落とすが両側の頬に
手を添えられて顔を強制的に上げさせられる。
サングラスを隔てて見える瞳はいつもと違う雰囲気を醸し出している。
バサラ、彼の名前を呼ぶよりも早く重ねられた唇は熱っぽく、普段の触れるだけのキスとは確実に何かが
違った。
困惑し、逃げるミレーヌを出入り口をふさぎ逃げ道を封鎖、ねじ込ませ絡ませた唇は耳に残るような甘い
音を部屋に溢れかえらせる。
舌が絡まり合い熱がミレーヌだけのものからバサラのものと重なり合い更に高まる。
高揚感に気持ちが押さえきれずに、いつしか逃げ腰だったミレーヌもバサラに背中を回し口づけを甘受し
ていくように。
甘い口づけをやめ、身を少し起こすと、まだ絡まり合いたいと本能が叫ぶのを体現するように銀色の糸が
二人を繋ぎ、そして弱々しく切れた。
それはどこか二人の関係を示唆しているようにも見えて、ミレーヌは朦朧とする意識の中、バサラの名前
を呼び続けた。
はらり、ひらり。涙が零れ落ちるのを、親指で彼は拭った。
手を添えられて顔を強制的に上げさせられる。
サングラスを隔てて見える瞳はいつもと違う雰囲気を醸し出している。
バサラ、彼の名前を呼ぶよりも早く重ねられた唇は熱っぽく、普段の触れるだけのキスとは確実に何かが
違った。
困惑し、逃げるミレーヌを出入り口をふさぎ逃げ道を封鎖、ねじ込ませ絡ませた唇は耳に残るような甘い
音を部屋に溢れかえらせる。
舌が絡まり合い熱がミレーヌだけのものからバサラのものと重なり合い更に高まる。
高揚感に気持ちが押さえきれずに、いつしか逃げ腰だったミレーヌもバサラに背中を回し口づけを甘受し
ていくように。
甘い口づけをやめ、身を少し起こすと、まだ絡まり合いたいと本能が叫ぶのを体現するように銀色の糸が
二人を繋ぎ、そして弱々しく切れた。
それはどこか二人の関係を示唆しているようにも見えて、ミレーヌは朦朧とする意識の中、バサラの名前
を呼び続けた。
はらり、ひらり。涙が零れ落ちるのを、親指で彼は拭った。
「泣くなよ」
ミレーヌに泣かれると弱いのを、バサラは肌で感じ取っている。
元々器用な性格とは言えない、言いたいことを伝えない自分の背中を追い続けていたミレーヌが負い目や
他の感情をもって抱えていることも、気づいている。
だから「待ってろ」なんてバサラは言わない。
ミレーヌは妹のように可愛い存在で、だからこそ幸せになれとも思っているから。
いつしか隣にいることが自然で居なくなって自分の手から飛び立てるようになったミレーヌは「妹」じゃ
ない。「女」だ。
抱きたいと思ったことなど数知れないし、知らぬうちに歌ったラブソングも数知れない。
元々器用な性格とは言えない、言いたいことを伝えない自分の背中を追い続けていたミレーヌが負い目や
他の感情をもって抱えていることも、気づいている。
だから「待ってろ」なんてバサラは言わない。
ミレーヌは妹のように可愛い存在で、だからこそ幸せになれとも思っているから。
いつしか隣にいることが自然で居なくなって自分の手から飛び立てるようになったミレーヌは「妹」じゃ
ない。「女」だ。
抱きたいと思ったことなど数知れないし、知らぬうちに歌ったラブソングも数知れない。
「…泣くな」
包み込むように抱き締めるとミレーヌはバサラの背中に回して肩に自分の顔を埋めて泣くのを堪えるよう
にし、泣いてないもん、と言い返してみせる。
ミレーヌはミレーヌでバサラに弱いところなんか見せたくない。
自分は年下で、彼からすればまだ子供で、彼が自分を選んでくれるという自信など、常にない。
恋人です、なんて堂々とも言えない。けれど妹でも兄でもない。
バンドメンバーなだけでも、勿論物足りない。
恋人だから、思い合ってるから、だから証が欲しい。
にし、泣いてないもん、と言い返してみせる。
ミレーヌはミレーヌでバサラに弱いところなんか見せたくない。
自分は年下で、彼からすればまだ子供で、彼が自分を選んでくれるという自信など、常にない。
恋人です、なんて堂々とも言えない。けれど妹でも兄でもない。
バンドメンバーなだけでも、勿論物足りない。
恋人だから、思い合ってるから、だから証が欲しい。
「バサラが好き」
「バカ、知ってるに決まってるだろ」
「…ガキが背伸びしてとか、言ってるじゃない」
「バカ、知ってるに決まってるだろ」
「…ガキが背伸びしてとか、言ってるじゃない」
そんなんじゃないもん。抱き締める力を更に込めてミレーヌはバサラに思いを言葉にして伝えようとする
けれど、それを遮るかのように口をふさがれ、再び彼の甘いキスに酔い知れる形になる。
やがてミレーヌからもキスを求めはじめ、バサラはミレーヌの腰のラインをなぞるように手を這わせ後ろ
から彼女を覆い隠す下着のホックを外し、直に肌に触れた。
けれど、それを遮るかのように口をふさがれ、再び彼の甘いキスに酔い知れる形になる。
やがてミレーヌからもキスを求めはじめ、バサラはミレーヌの腰のラインをなぞるように手を這わせ後ろ
から彼女を覆い隠す下着のホックを外し、直に肌に触れた。
「っ、んん!」
「…ふ…ん…ぁ」
「…ふ…ん…ぁ」
艶めかしい口から漏れる嬌声に知らぬうちに燃えさかる心の熱は更に高まり始めて、止まらない。
唇を離せば、物足りないと訴える翡翠色の瞳がバサラをじっと見つめる。
ミレーヌは無邪気で無垢で何も知らない。
唇を離せば、物足りないと訴える翡翠色の瞳がバサラをじっと見つめる。
ミレーヌは無邪気で無垢で何も知らない。
「ミレーヌ」
「な、に…?」
「な、に…?」
ピンク色の長い髪がとベッドに散らばって、緑色のジャケットは無造作に投げ捨てられている。
扇情的で男を煽っているような雰囲気があることすら彼女は気づかないのだろうか。
扇情的で男を煽っているような雰囲気があることすら彼女は気づかないのだろうか。
「嫌なら嫌って言えよ」
にやりと笑ったバサラの真意をミレーヌはくみ取れず何度か目を瞬いてみせた。
意味は汲み取れなかったが、余りに唐突すぎるバサラの言葉にミレーヌはキョトンとしたものの、直ぐに
むっとしたような顔をして体を起こしバサラに噛みつくようなキスを一つ施した。
むっとしたような顔をして体を起こしバサラに噛みつくようなキスを一つ施した。
「じゃあもう勝手にどっか行かないで!心配かけるようなこともしないで!無責任、自分勝手!周りのこ
となんか全然考えてくれないし!バサラの歌バカ!」
となんか全然考えてくれないし!バサラの歌バカ!」
バサラの唐突の申し入れなんか全く無視して言いたいことを言い切るミレーヌに今度はバサラが呆気にと
られる番になった。
すぐにバサラが反論を返そうとするが、ミレーヌはその反論よりも早く「でも」と唇を動かした。
られる番になった。
すぐにバサラが反論を返そうとするが、ミレーヌはその反論よりも早く「でも」と唇を動かした。
「自由でマイペースで、自分のやりたいことやってるバサラが…そういうバサラだから、好きなの」
どこかにふらりと居なくなっても、帰ってきてまた居なくなっても、そりゃあ頭に来るがその一方でバサ
ラらしいと笑ってしまう。
ミレーヌにとって、バサラは気持ちの半数以上しめている人だ。
だから、バサラがバサラらしいのが一番良い。そう思っている。
ラらしいと笑ってしまう。
ミレーヌにとって、バサラは気持ちの半数以上しめている人だ。
だから、バサラがバサラらしいのが一番良い。そう思っている。
「ファイアー!とかボンバー!とか叫んで、1人で突っ走って歌ってるのが、バサラだもん」
「…そんな話じゃねーだろ、今」
「…そんな話じゃねーだろ、今」
もっと色気のある、今正に生き物の関係で言うならば交尾を行うところだというのに。
けれどミレーヌは熱をともしたような瞳で一緒だよ、と今までバサラが聞いたことのない、甘い声で言う。
けれどミレーヌは熱をともしたような瞳で一緒だよ、と今までバサラが聞いたことのない、甘い声で言う。
「嫌っていって止める熱気バサラだったら好きになんかならないわよ」
「…バカ、気ぃ使ってやってンだよ」
「気を使うバサラって変なのー」
「…バカ、気ぃ使ってやってンだよ」
「気を使うバサラって変なのー」
くすくすと笑ってキスをねだるミレーヌに、ほっとけとバサラもまた笑い返すと彼女の要望に応え甘いキ
スを一つ。
スを一つ。
露出された肌に唇を這わすと、先ほどのキスの時に漏れた声とは違う、ほんの少しうわずった声がバサラ
の耳に届く。
未発達領域の小さな膨らみに指を這わすと、びくりと肩が震え、シーツを握る手が強められる。
の耳に届く。
未発達領域の小さな膨らみに指を這わすと、びくりと肩が震え、シーツを握る手が強められる。
「胸ないな、お前」
「…マイクローン化しなきゃ、あるもん」
「お前のママはマイクローン化してもあるけどな」
「…マイクローン化しなきゃ、あるもん」
「お前のママはマイクローン化してもあるけどな」
軽口を叩くバサラにミレーヌはムッとするが、先程からバサラの指と唇に翻弄されて思うように口が回ら
ない。
怖いと思う気持ちよりも先に、もっと、という衝動にかられる。じれったさから体を身じろがせ、自分で
あってまるで別人のような高い声を上げ、そのたびに恥ずかしさから思わず目を閉ざしたくなる。
けれど、バサラが目の前にいるのに、と言う気持ちが交差してかミレーヌの頬は彼女の髪よりも色鮮やか
に染まった。
ない。
怖いと思う気持ちよりも先に、もっと、という衝動にかられる。じれったさから体を身じろがせ、自分で
あってまるで別人のような高い声を上げ、そのたびに恥ずかしさから思わず目を閉ざしたくなる。
けれど、バサラが目の前にいるのに、と言う気持ちが交差してかミレーヌの頬は彼女の髪よりも色鮮やか
に染まった。
「ま、ミレーヌなら、どっちでもいいけど」
まるで別人の発言だ。
バサラがそんな甘い言葉をはくなんて、ミレーヌは毛頭思っていなかったからか、思わず狼狽した。
四肢を固めてミレーヌを暴れさせないようにがっちり固めるとバサラは彼女の残りの服を問答無用で剥ぎ
落とし、ベッドから投げる。
桜色に染まった肌に唇を添えれば彼女の嬌声が耳に叩きつけられ、知らぬ間に口元が緩んだ。
バサラがそんな甘い言葉をはくなんて、ミレーヌは毛頭思っていなかったからか、思わず狼狽した。
四肢を固めてミレーヌを暴れさせないようにがっちり固めるとバサラは彼女の残りの服を問答無用で剥ぎ
落とし、ベッドから投げる。
桜色に染まった肌に唇を添えれば彼女の嬌声が耳に叩きつけられ、知らぬ間に口元が緩んだ。
「まだ大したことしてねーぞ?」
「いじ、わる…性格悪い」
「自分勝手で無責任でマイペースな俺が好きなんだろ?」
「いじ、わる…性格悪い」
「自分勝手で無責任でマイペースな俺が好きなんだろ?」
復唱したバサラにミレーヌは羞恥心から思わず顔を背けた。
改めて自分が言った言葉を聞くと恥ずかしいものだ。
改めて自分が言った言葉を聞くと恥ずかしいものだ。
ちゅ、と音を立てて肌にキスをされ、体に赤い花をあちこちに刻まれる。
一種の独占欲によってつけられていることをミレーヌは知らないで居る。
一種の独占欲によってつけられていることをミレーヌは知らないで居る。
体を滑っていた指が森を抜け、彼女の中心部にたどり着いたのとほぼ同時にバサラは小さく、まぁ、と呟
きかけていたサングラスを器用に外して笑って見せたのを、ミレーヌは見た。
きかけていたサングラスを器用に外して笑って見せたのを、ミレーヌは見た。
「嫌いじゃねーけどな、俺も」
回りくどい、意地悪な言葉。
甘く囁くと言うよりも至極当たり前なことを言ったようなバサラにミレーヌは何が起きたのか分からず数
秒反応に遅れた。
引き戻されたのは彼の指がぐっと強くミレーヌの体を突き抜けたからだ。
ギターを奏でるように激しく指を動かし回り忙しなくミレーヌを煽るバサラの手付きはまるで手慣れたも
ので、見知らぬ相手にミレーヌは小さな嫉妬心を芽生えさせた。
腰が浮いて自分の欲しいところへ手が届いて欲しくて小刻みに揺れる。
甘く囁くと言うよりも至極当たり前なことを言ったようなバサラにミレーヌは何が起きたのか分からず数
秒反応に遅れた。
引き戻されたのは彼の指がぐっと強くミレーヌの体を突き抜けたからだ。
ギターを奏でるように激しく指を動かし回り忙しなくミレーヌを煽るバサラの手付きはまるで手慣れたも
ので、見知らぬ相手にミレーヌは小さな嫉妬心を芽生えさせた。
腰が浮いて自分の欲しいところへ手が届いて欲しくて小刻みに揺れる。
「ミレーヌ」
「ん、ぁ、あ!ば、さらっ…」
「ん、ぁ、あ!ば、さらっ…」
声を上げないように唇を噛み締めるミレーヌに甘くチョコレートのようなとろける口づけを施すと彼は笑
って言う。
って言う。
「歌えよ、ミレーヌ。ライブはこれからだぜ」
「ばっ、かっ、あぁっ!」
「ばっ、かっ、あぁっ!」
ぐりぐりと弱いところを執拗に攻めたて、まるで歌うかのように彼女の耳に甘く言葉を叩きつける。
そしてその一方で、ミレーヌもまた、彼につられるように嬌声が大きなものへとなっていくばかりだ。
いつものデュエットとは違うハーモニーが生まれ、その声すら心地良いとすら思えてくる。
ミレーヌがゆるゆると体をバサラに預けるように力を抜いた瞬間、彼は見逃さなかった。
ズシン、と彼女の体に鈍痛が走り声にならない声をミレーヌはあげた。
痛みに耐えるように降り続くバサラの甘い口づけにもっと、とすがり、彼の背中に爪を立てる。
そうでもしなければ、体が二つに引き裂かれるのではないかとすら思えるくらいの痛み。
ぎゅうぎゅうと締め付ける旅に感じるバサラの熱はじんわりと自分と同化している。
そしてその一方で、ミレーヌもまた、彼につられるように嬌声が大きなものへとなっていくばかりだ。
いつものデュエットとは違うハーモニーが生まれ、その声すら心地良いとすら思えてくる。
ミレーヌがゆるゆると体をバサラに預けるように力を抜いた瞬間、彼は見逃さなかった。
ズシン、と彼女の体に鈍痛が走り声にならない声をミレーヌはあげた。
痛みに耐えるように降り続くバサラの甘い口づけにもっと、とすがり、彼の背中に爪を立てる。
そうでもしなければ、体が二つに引き裂かれるのではないかとすら思えるくらいの痛み。
ぎゅうぎゅうと締め付ける旅に感じるバサラの熱はじんわりと自分と同化している。
「ば、か、力抜け…」
「ひゃあっ!あ、やっ…」
「ひゃあっ!あ、やっ…」
忙しなく突き動かされる腰。引き抜かれては深く貫かれ、上下左右あちこち切り開かれていく。
痛いはずなのに、其れ以上に感じる快楽にミレーヌは更に声を上げる。
痛いはずなのに、其れ以上に感じる快楽にミレーヌは更に声を上げる。
「っ、あん、バサラっ・・・!」
「しっかり捕まってろ」
「しっかり捕まってろ」
いくぜ!とまるでライブのときのように言うものだから、生理的に流していた涙も彼の言葉にどこか安堵
感を感じて引っ込む。
ミレーヌの両足を肩の上に乗せ更に深く貫いていく。
ある一カ所を通りすぎた際、彼女の体は電流が走ったかのように一瞬痙攣を起こした。
ぐるりともう一度バサラは今と同じ場所を弄ろうと体を揺らし、そしてミレーヌがもっとも反応したそこ
を執拗に攻め立てる。
そこは指でも、バサラ自信の貫きでも最も反応しミレーヌの声が強まったところだった。
感を感じて引っ込む。
ミレーヌの両足を肩の上に乗せ更に深く貫いていく。
ある一カ所を通りすぎた際、彼女の体は電流が走ったかのように一瞬痙攣を起こした。
ぐるりともう一度バサラは今と同じ場所を弄ろうと体を揺らし、そしてミレーヌがもっとも反応したそこ
を執拗に攻め立てる。
そこは指でも、バサラ自信の貫きでも最も反応しミレーヌの声が強まったところだった。
「ぁ、ひゃあ!ふぁ…だめ、ばさ、ら、そこっ」
「嘘付け、一番良いくせに」
「嘘付け、一番良いくせに」
ズン、と重みを増したバサラ自身の圧迫感にミレーヌは体を弧を描くようにしならせ、歌い続ける。
理性だ何だというまどろっこしいものなど、二人の間には既に無く獣と獣が交尾をしあうように、本能の
ままに体を突き動かす姿がそこにはあった。
口づけて身体を求め合い名前を呼び合う。それだけで十分だ。
理性だ何だというまどろっこしいものなど、二人の間には既に無く獣と獣が交尾をしあうように、本能の
ままに体を突き動かす姿がそこにはあった。
口づけて身体を求め合い名前を呼び合う。それだけで十分だ。
「バサ、ラ…も、可笑しくなりそうっ…」
「っ、ミレーヌ…!」
「っ、あ、ああああっ!」
「くっ…そっ!」
「っ、ミレーヌ…!」
「っ、あ、ああああっ!」
「くっ…そっ!」
今までで一番強く体の中を締め付けてミレーヌは身体を大きく仰け反らせ、果てた。
チカチカと目の前がステージのように弾け、そして脱力感を感じた。
荒く呼吸をして顔にぺったりとついた髪、うつろな表情。全てが扇情的だ。
バサラは繋がったまま、彼女を引き寄せ最後の仕上げとばかりに激しく彼女を揺さぶっていく。
ミレーヌは果てたばかりで敏感になっているせいか、目をこれでもかと開いて、バサラ、と慌てたように
彼の名前を呼んだ。
チカチカと目の前がステージのように弾け、そして脱力感を感じた。
荒く呼吸をして顔にぺったりとついた髪、うつろな表情。全てが扇情的だ。
バサラは繋がったまま、彼女を引き寄せ最後の仕上げとばかりに激しく彼女を揺さぶっていく。
ミレーヌは果てたばかりで敏感になっているせいか、目をこれでもかと開いて、バサラ、と慌てたように
彼の名前を呼んだ。
「だ、めっ…!ぁ、あっ!」
「駄目、じゃねーだろ?」
「駄目、じゃねーだろ?」
耳を甘噛みしながらバサラは笑い、そして彼の白濁とした其れを吐き出すまでのデュエットを彼女に付き
合わせさせた。
白濁としたそれが吐き出され、荒々しく息をしながらバサラが呟いた言葉を、ミレーヌは恐らく生涯忘れ
ないだろう。
合わせさせた。
白濁としたそれが吐き出され、荒々しく息をしながらバサラが呟いた言葉を、ミレーヌは恐らく生涯忘れ
ないだろう。
「他の奴に、歌うなんて許さねーからな」
歌バカなバサラなりの、愛の言葉。
朦朧とする意識の中で、聞き取ったその言葉はミレーヌを満たすのに十分だった。
ぎゅう、と一糸纏わぬ姿で狭いベッドで抱き合うと、バサラの心音が耳に聞こえてきてミレーヌは彼に包
まれるようにして、ゆっくりと瞳を閉じた。
朦朧とする意識の中で、聞き取ったその言葉はミレーヌを満たすのに十分だった。
ぎゅう、と一糸纏わぬ姿で狭いベッドで抱き合うと、バサラの心音が耳に聞こえてきてミレーヌは彼に包
まれるようにして、ゆっくりと瞳を閉じた。
気だるさから目を覚まし、隣を見ればぐーすか眠りについているミレーヌにバサラは思わず小さく笑った。
赤く濡れるシーツは彼女の貞操が守られてきたことの証。何を意味しているのかなんて分かりすぎることだ。
赤く濡れるシーツは彼女の貞操が守られてきたことの証。何を意味しているのかなんて分かりすぎることだ。
「ばーか」
起きないように頭を撫で、額にキスを一つ。
窓辺に置かれた花は毎日彼女が世話をしているのか元気そのものに咲き誇っていた。
窓辺に置かれた花は毎日彼女が世話をしているのか元気そのものに咲き誇っていた。
夜が明けて朝になって、レイからさらりとグババの様子が可笑しかったと言われ、思わずミレーヌとバサ
ラが顔を合わせたのは言うまでもない。
ラが顔を合わせたのは言うまでもない。
以上で終わりです。お粗末でした。文才ってどこいきゃ売ってるんですかねorz