418 :ある少年兵の黄昏1:2009/01/22(木) 01:32:49 ID:t0N5cWZY
ルカです…。…折角、ナナセさんに来て頂いたのに、部屋において飛び出してきちゃいました……
はは……。嫌われちゃったでしょうね。…僕の気持ちに答えてくれる為に、来てくださったのに……
そりゃ僕だって、ナナセさんがアルト先輩に抱かれていた可能性、今まで考えていなかった訳でもないんです……
でも、あんなの手馴れていて……。グスッ、ナナセさん……
ちなみにここは、例の高台の公園です
まぁ週末ですから、アルト先輩もシェリルさんやランカさんといちゃついているのでしょうか?
……僕、何をしてるんでしょうね?ナナセさんが、あんなに近くに居たのに……
あれ?何か音が聞こえます。声…?でも誰の?
「………吟じます」
「って何をデスか!?」
というか吟じるって何ですか!?そこの無表情な少佐殿!!むしろ楽器を首に下げてるのに、口ですか!?
一体、何で着流し着ているですか!?
「無論、エr…もとい、色艶詩吟だが。……それはそうとルカ・アンジェローニ少尉か?」
「……はい。S.M.Sのルカ・アンジェローニです。それにしても、ま た あ な た で す か … 」
正直、夜にココでアナタと出会うと、僕の中の黒歴史が思い出されて泣きそうになるのですが…
そんな僕に構わず、マイペースに言葉を続けるブラレ・スターン少佐殿
「詩(うた)はいいな。リリンの生み出した文化の極みだよ」
…アナタはどこの第17使徒ですか?あと、オリジナルは詩じゃなくて、歌ですよ
「……ともかく、一体何に悩んでいるのか?」
……変な所で鋭い方ですよね。…まぁ、この気持ちは吐き出したかったので、ありがたいのですが
あ、今回はランカさんに…というか、一切口外禁止ですよ?機密ですよ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「…という訳なんです」
赫赫云々と、経緯を簡単にご説明
対してブレラさん、首を傾げた姿勢で考え込んだ後、
「……残念だが、おそらくお前の勘違いだ」
と一言でバッサリ。はい?…僕の勘違いですか?
「………ああ。俺の記憶違いでなければ、松浦ナナセと早乙女アルトの間に性的接触は無い」
……そうだと良いんですが。……ただ、何でこんなに自信満々なのでしょうか?
「俺と師匠は、あるカップルの恋愛活動の調査および支援を行っている
とある統合軍軍人兼S.M.S職員兼歌舞伎一門の御曹司の少年と、とある超時空シンデレラと呼ばれる少女と、
おまけで、とある銀河の妖精の愛の営みを主に…な」
調査はともかく支援って……。そんな下らない事のために、僕は墜とされた訳ですか……
そりゃオズマ隊長も切れますって……。しかも調査って、仕込まれてた隠しカメラのアレですか……
「……矢三郎さんもアナタも、一体、何してるんですか………?」
「矢三郎?誰の事だ?俺の師匠の名は、スリーアロー・ジャック、またの名をマスター・エロスだ
ともかく、早乙女アルトがシェリル・ノームとランカ以外に性交渉を行っていない事は確認されている
そうだ。ちなみに、彼らの愛の営みを見守る会の学生会員に、松浦ナナセも加わっているぞ」
「は、はぁ!?何なんです?その怪しい偽名に怪しすぎる団体名!!」
明らかに矢三郎さんじゃないですか!!しかもマスター・エロスって……。なんか負けそうな名前ではありますが……
それはそうと、学生会員って何ですか!?何の学会ですか!?機関紙は何で、インパクト・ファクターはどの位なんですか!?
それ以上にナナセさん……。なに、胡散臭い団体に入っちゃってるんですか………?
「細かいことは気にするな。俺と師匠が拳を交えた果てに友情を育んだといったエピソードがあるが、省略する
…ちなみに松浦は、師匠自らスカウトしたそうだ。あの眼鏡越しの冷静な分析能力と、潜入能力は大したものだとか
彼女は大切に思っている相手のために、技術を学びたいと言っていた。その相手は幸せものなのだろうな」
な、ナナセさん……。そこまで僕の為に……。さっき慣れてるって感じたあの技術も……
はい。僕の腹は決まりました。…とりあえず、ナナセさんに謝ります
「……僕は戻ります。ブレラさん、詩吟も程ほどに……」
踵を返す僕…。ブレラさんは構うことなく、朗々と吟じ始めました
「初めてエッチするとき~テンぱりすぎてぇ~
…息子が全く立たなくなった~~~。……あると思います」
……………勘弁して下さい。あと、とりあえずアルト先輩に携帯型のジャミング装置をプレゼントすることにします
<了>
ルカです…。…折角、ナナセさんに来て頂いたのに、部屋において飛び出してきちゃいました……
はは……。嫌われちゃったでしょうね。…僕の気持ちに答えてくれる為に、来てくださったのに……
そりゃ僕だって、ナナセさんがアルト先輩に抱かれていた可能性、今まで考えていなかった訳でもないんです……
でも、あんなの手馴れていて……。グスッ、ナナセさん……
ちなみにここは、例の高台の公園です
まぁ週末ですから、アルト先輩もシェリルさんやランカさんといちゃついているのでしょうか?
……僕、何をしてるんでしょうね?ナナセさんが、あんなに近くに居たのに……
あれ?何か音が聞こえます。声…?でも誰の?
「………吟じます」
「って何をデスか!?」
というか吟じるって何ですか!?そこの無表情な少佐殿!!むしろ楽器を首に下げてるのに、口ですか!?
一体、何で着流し着ているですか!?
「無論、エr…もとい、色艶詩吟だが。……それはそうとルカ・アンジェローニ少尉か?」
「……はい。S.M.Sのルカ・アンジェローニです。それにしても、ま た あ な た で す か … 」
正直、夜にココでアナタと出会うと、僕の中の黒歴史が思い出されて泣きそうになるのですが…
そんな僕に構わず、マイペースに言葉を続けるブラレ・スターン少佐殿
「詩(うた)はいいな。リリンの生み出した文化の極みだよ」
…アナタはどこの第17使徒ですか?あと、オリジナルは詩じゃなくて、歌ですよ
「……ともかく、一体何に悩んでいるのか?」
……変な所で鋭い方ですよね。…まぁ、この気持ちは吐き出したかったので、ありがたいのですが
あ、今回はランカさんに…というか、一切口外禁止ですよ?機密ですよ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「…という訳なんです」
赫赫云々と、経緯を簡単にご説明
対してブレラさん、首を傾げた姿勢で考え込んだ後、
「……残念だが、おそらくお前の勘違いだ」
と一言でバッサリ。はい?…僕の勘違いですか?
「………ああ。俺の記憶違いでなければ、松浦ナナセと早乙女アルトの間に性的接触は無い」
……そうだと良いんですが。……ただ、何でこんなに自信満々なのでしょうか?
「俺と師匠は、あるカップルの恋愛活動の調査および支援を行っている
とある統合軍軍人兼S.M.S職員兼歌舞伎一門の御曹司の少年と、とある超時空シンデレラと呼ばれる少女と、
おまけで、とある銀河の妖精の愛の営みを主に…な」
調査はともかく支援って……。そんな下らない事のために、僕は墜とされた訳ですか……
そりゃオズマ隊長も切れますって……。しかも調査って、仕込まれてた隠しカメラのアレですか……
「……矢三郎さんもアナタも、一体、何してるんですか………?」
「矢三郎?誰の事だ?俺の師匠の名は、スリーアロー・ジャック、またの名をマスター・エロスだ
ともかく、早乙女アルトがシェリル・ノームとランカ以外に性交渉を行っていない事は確認されている
そうだ。ちなみに、彼らの愛の営みを見守る会の学生会員に、松浦ナナセも加わっているぞ」
「は、はぁ!?何なんです?その怪しい偽名に怪しすぎる団体名!!」
明らかに矢三郎さんじゃないですか!!しかもマスター・エロスって……。なんか負けそうな名前ではありますが……
それはそうと、学生会員って何ですか!?何の学会ですか!?機関紙は何で、インパクト・ファクターはどの位なんですか!?
それ以上にナナセさん……。なに、胡散臭い団体に入っちゃってるんですか………?
「細かいことは気にするな。俺と師匠が拳を交えた果てに友情を育んだといったエピソードがあるが、省略する
…ちなみに松浦は、師匠自らスカウトしたそうだ。あの眼鏡越しの冷静な分析能力と、潜入能力は大したものだとか
彼女は大切に思っている相手のために、技術を学びたいと言っていた。その相手は幸せものなのだろうな」
な、ナナセさん……。そこまで僕の為に……。さっき慣れてるって感じたあの技術も……
はい。僕の腹は決まりました。…とりあえず、ナナセさんに謝ります
「……僕は戻ります。ブレラさん、詩吟も程ほどに……」
踵を返す僕…。ブレラさんは構うことなく、朗々と吟じ始めました
「初めてエッチするとき~テンぱりすぎてぇ~
…息子が全く立たなくなった~~~。……あると思います」
……………勘弁して下さい。あと、とりあえずアルト先輩に携帯型のジャミング装置をプレゼントすることにします
<了>