423 :とあるアルラン 男のロマン: 2009/01/22(木) 08:32:07 ID:qs7Ie5wY
本編終了後のアルト×ランカで望んでのランカ監禁(?)もの
NGは名前欄でお願いします
424 :とあるアルラン 男のロマン: 2009/01/22(木) 08:33:04 ID:qs7Ie5wY
「私、アルト君と一緒にいたい」
新天地に降り立ってランカの口から発せられたのはそんな言葉だった。
「ずっと、ずっと一緒にいたい」
言いながらそのままランカがぶつかってくる。
「アルト君が、好き……です」
急に告白されて、驚く。
しばらくフロンティアを離れていたせいもあるのか、と。
別れの記憶を苦く思い出しながら頷く。
「勝手にしろ」
軽く小突いて体を離す。
「えへへ」
小突かれた頭を撫でながらランカがついてくる。
――しかし数日後、アルトはこのときの行動を後悔することになる。
「お前な、勝手にしろとは言ったけどこれはやりすぎだろ!」
ランカの髪がすくみ上がる。
あの後から文字通り、ランカはアルトの後を付いてまわった。
視界にランカの入らぬ日はない。
隊長の妹、あのブレラの妹。
超時空シンデレラ!
そう思って耐えてきた堪忍袋の緒が、
――切れた。
「じゃあ何か、お前は俺が『俺の家で白い裸エプロンで待ってて俺が帰ってきたらお帰りなさい、
ご飯にする?お風呂にする?それともワ・タ・シ?』を実行しろと言ったらすんのか!」
アルトの名誉のために言っておくならこれは50年以上前にでた男の夢シチュエーション特集を参考にしている。
よくわからないというような表情をして、一瞬後に顔を真っ赤に染めていくランカ。
意味はわかったようだ。
絶対断るだろう。
ランカの反応を見てそう思ったアルトは頷く。
「ぃ、いよ」
「そうだろ?だから……あぁ?」
俺の後をついてくるのを控えろと続けようとする前に肯定の返事であることに気付いてランカを見返す。
「それでアルト君と一緒にいられるなら、恥ずかしいことも……いいよ」
顔は相変わらず赤い。
言葉が出ずに口を開けるアルト。
「じゃ、じゃあ準備して家に行くから、後でね!」
逃げるように走り去るランカを見送るしかアルトにはできなかった。
数時間後、夕闇が迫る時刻。
アルトに割り当てられた住居に来客があった。
ピンポーン!
「ホントにきた…」
スコープから覗くと旅行鞄を提げたランカが立っている。
どうやら幻ではないようだ。
ドアを開けると紛れもなく、ランカ・リーだった。
幻ならよかったのにとアルトは考える。
「お、お邪魔するねっ!」
呆けているアルトの横をすり抜けて部屋に入るランカ。
「じゃあ、準備してくるから脱衣所、借りるね」
「なあ、ちょっと待て」
「お兄ちゃんなら平気。今、キャシーさんのことでちょっと色々あるから」
「そうじゃなくて…」
ため息を吐きながら続けようとするがランカがそれにかぶせてくる。
「お仕事はね、お休みなの。私、一応敵対したりしたから、ね」
少し悲しげに瞳を伏せる。
「学校は、しばらく再開されないってアルト君も知ってるよね?」
だから平気なの、と笑って見せる。
どこにも逃げ場はない。
「ブレラは?」
もうついでに、と聞いてみる。
「ブレラさん……まだお兄ちゃんって慣れなくて」
そう言って少し笑う。
「ブレラさんには邪魔しないでってお願いしてきたよ。あ、脱衣所こっちだね。お借りします」
そう言うランカの背を見送る。
アルトの目には無理に微笑んでるように見えた。
よく喋ったのは緊張していたからだろうか。
ランカを見送りながらも、できるはずない、と思った。
若い男の家で裸でいろというようなものだ。
しかし、数分後ランカは男の夢を体現してやってきた。
「これでいいかな……?」
白いエプロン一枚でくるりと回って見せる。
それをやってのけるランカの精神を疑う。
「俺には理解できねえ」
そういってしゃがみこんだアルトにランカが駆け寄る。
「アルト君、大丈夫?」
ぶっ倒れても夢じゃないんだろうなー
と、ランカの方へ視線を向けたアルトは噴出した。
薄い。
しゃがみこんだことでランカの体とエプロンの間に空間がなくなり布の下から薄く桃色が透けていた。
「お前、見えてんぞ」
それ、と見ないように指差すとランカも自分の体を見下ろす。
「あのね、アルト君だったら見られてもいいんだよ」
小さなランカの体を微妙に覆いきらない白いエプロン。
動くたびにちらちらと若いアルトには目の毒とも言える女体がそこにあった。
「その、話し合いをだな……」
「この格好のことだよね?でもやめないよ!アルト君が望むことで私ができることなら何でも叶えてあげたいし」
それならこの状況をなんとかしてくれ……ひっそりとアルトがそう思っているとランカがまじめな表情になる。
「それに私、自己完結して…アルト君にちゃんと告白しなかったから」
――すきでした!ずっと一緒にいたかったよ
「だからその分、今言うの。アルト君が好きだよ」
「お、ああ」
何の衒いもなくされた告白によって頬に血が上る。
「もう!わかってないでしょ、私がどんなにアルト君のことが好きか」
よくわからない返事をかえすと怒ったような口調で笑うランカ。
「だから私、がんばって伝えるね。アルト君が本当に好きだ、って」
おそらくそのとき初めて、アルトはランカを異性としてかわいい、と思った。
映画の撮影の時や学校でのこと、アイドルとしてではなく、自分のことを好いてくれる一人の女の子として。
そんなアルトの心境の変化には気付かずにランカは次のことを考える。
「今日はアルト君の方が早かったけどお風呂にする?ご飯にする?――それとも私?」
小悪魔めいたその言葉。
さっきまでは何とも思わなかったのに意識しだすととてつもなく恥ずかしい。
ここでランカとか言ったらどうなるんだ?
一抹の期待と不安。
それを押し殺すとアルトは口を開く。
「シャワーはさっき浴びたから飯だな」
あからさまにがっかりするランカ。
『でも負けないもん!』とばかりに一人で気合いを入れる。
くるくる変わる表情が見ていて飽きない。
「じゃあご飯の用意するね!」
アルトの方を振り返ったときには笑顔全開で思わず笑ってしまう。
「なっ、何?何かおかしかった?」
髪を押さえながらランカが必死になって聞くがアルトは答えない。
さりげなくランカの頭をなでると台所に向かう。
アルトの後ろについて歩きながらなでられた部分を触って幸せそうなランカ。
「今日はね、お鍋の材料買ってきたんだ。アルト君お鍋好き?」
嫌い、と言えばどんな反応が返ってくるんだろうと悪戯心が沸く。
「そうだな、嫌い――」
お鍋の材料を持ったままランカが今にも泣きそうな顔をする。
「――じゃないな」
一斉に花がほころぶようにランカが笑う。
面白い、以前に恋とはこういうものかと思う。
全身で好きだと表して、相手の言葉に一喜一憂して。
女形として舞台に上がったこともあったのに知らなかった気がする。
また、教えられたな。
そんなことを考えてる間に鍋の材料を並べていたランカが笑う。
「よかった。最初の手料理はお鍋がいいって聞いたから」
「なんで?」
「簡単だし、それで味の好みとかがわかるんだって」
なるほど。
女もいろいろ考えてるんだな、と感心したところにもう一言。
「男のハートをつかむにはまず胃袋をつかめって言うでしょ?」
「な、なんだそりゃ?!」
驚いてランカの方を見ると頬を膨らませている。
「ひどーい!お兄ちゃんだってそれで小さな私のハートをつかんだんだから!」
「隊長が?」
「キャシーさん直伝のケーキでね……」
ランカの格好を除けば和やかに食事の用意が進んでいく。
「でも今は幸せだよ!お兄ちゃんが二人もいるし、もしかしたら義姉さんもできそうだし」
そして照れたように笑う。
「……何より、好きな人の、アルト君の傍にいられるから幸せ」
本編終了後のアルト×ランカで望んでのランカ監禁(?)もの
NGは名前欄でお願いします
424 :とあるアルラン 男のロマン: 2009/01/22(木) 08:33:04 ID:qs7Ie5wY
「私、アルト君と一緒にいたい」
新天地に降り立ってランカの口から発せられたのはそんな言葉だった。
「ずっと、ずっと一緒にいたい」
言いながらそのままランカがぶつかってくる。
「アルト君が、好き……です」
急に告白されて、驚く。
しばらくフロンティアを離れていたせいもあるのか、と。
別れの記憶を苦く思い出しながら頷く。
「勝手にしろ」
軽く小突いて体を離す。
「えへへ」
小突かれた頭を撫でながらランカがついてくる。
――しかし数日後、アルトはこのときの行動を後悔することになる。
「お前な、勝手にしろとは言ったけどこれはやりすぎだろ!」
ランカの髪がすくみ上がる。
あの後から文字通り、ランカはアルトの後を付いてまわった。
視界にランカの入らぬ日はない。
隊長の妹、あのブレラの妹。
超時空シンデレラ!
そう思って耐えてきた堪忍袋の緒が、
――切れた。
「じゃあ何か、お前は俺が『俺の家で白い裸エプロンで待ってて俺が帰ってきたらお帰りなさい、
ご飯にする?お風呂にする?それともワ・タ・シ?』を実行しろと言ったらすんのか!」
アルトの名誉のために言っておくならこれは50年以上前にでた男の夢シチュエーション特集を参考にしている。
よくわからないというような表情をして、一瞬後に顔を真っ赤に染めていくランカ。
意味はわかったようだ。
絶対断るだろう。
ランカの反応を見てそう思ったアルトは頷く。
「ぃ、いよ」
「そうだろ?だから……あぁ?」
俺の後をついてくるのを控えろと続けようとする前に肯定の返事であることに気付いてランカを見返す。
「それでアルト君と一緒にいられるなら、恥ずかしいことも……いいよ」
顔は相変わらず赤い。
言葉が出ずに口を開けるアルト。
「じゃ、じゃあ準備して家に行くから、後でね!」
逃げるように走り去るランカを見送るしかアルトにはできなかった。
数時間後、夕闇が迫る時刻。
アルトに割り当てられた住居に来客があった。
ピンポーン!
「ホントにきた…」
スコープから覗くと旅行鞄を提げたランカが立っている。
どうやら幻ではないようだ。
ドアを開けると紛れもなく、ランカ・リーだった。
幻ならよかったのにとアルトは考える。
「お、お邪魔するねっ!」
呆けているアルトの横をすり抜けて部屋に入るランカ。
「じゃあ、準備してくるから脱衣所、借りるね」
「なあ、ちょっと待て」
「お兄ちゃんなら平気。今、キャシーさんのことでちょっと色々あるから」
「そうじゃなくて…」
ため息を吐きながら続けようとするがランカがそれにかぶせてくる。
「お仕事はね、お休みなの。私、一応敵対したりしたから、ね」
少し悲しげに瞳を伏せる。
「学校は、しばらく再開されないってアルト君も知ってるよね?」
だから平気なの、と笑って見せる。
どこにも逃げ場はない。
「ブレラは?」
もうついでに、と聞いてみる。
「ブレラさん……まだお兄ちゃんって慣れなくて」
そう言って少し笑う。
「ブレラさんには邪魔しないでってお願いしてきたよ。あ、脱衣所こっちだね。お借りします」
そう言うランカの背を見送る。
アルトの目には無理に微笑んでるように見えた。
よく喋ったのは緊張していたからだろうか。
ランカを見送りながらも、できるはずない、と思った。
若い男の家で裸でいろというようなものだ。
しかし、数分後ランカは男の夢を体現してやってきた。
「これでいいかな……?」
白いエプロン一枚でくるりと回って見せる。
それをやってのけるランカの精神を疑う。
「俺には理解できねえ」
そういってしゃがみこんだアルトにランカが駆け寄る。
「アルト君、大丈夫?」
ぶっ倒れても夢じゃないんだろうなー
と、ランカの方へ視線を向けたアルトは噴出した。
薄い。
しゃがみこんだことでランカの体とエプロンの間に空間がなくなり布の下から薄く桃色が透けていた。
「お前、見えてんぞ」
それ、と見ないように指差すとランカも自分の体を見下ろす。
「あのね、アルト君だったら見られてもいいんだよ」
小さなランカの体を微妙に覆いきらない白いエプロン。
動くたびにちらちらと若いアルトには目の毒とも言える女体がそこにあった。
「その、話し合いをだな……」
「この格好のことだよね?でもやめないよ!アルト君が望むことで私ができることなら何でも叶えてあげたいし」
それならこの状況をなんとかしてくれ……ひっそりとアルトがそう思っているとランカがまじめな表情になる。
「それに私、自己完結して…アルト君にちゃんと告白しなかったから」
――すきでした!ずっと一緒にいたかったよ
「だからその分、今言うの。アルト君が好きだよ」
「お、ああ」
何の衒いもなくされた告白によって頬に血が上る。
「もう!わかってないでしょ、私がどんなにアルト君のことが好きか」
よくわからない返事をかえすと怒ったような口調で笑うランカ。
「だから私、がんばって伝えるね。アルト君が本当に好きだ、って」
おそらくそのとき初めて、アルトはランカを異性としてかわいい、と思った。
映画の撮影の時や学校でのこと、アイドルとしてではなく、自分のことを好いてくれる一人の女の子として。
そんなアルトの心境の変化には気付かずにランカは次のことを考える。
「今日はアルト君の方が早かったけどお風呂にする?ご飯にする?――それとも私?」
小悪魔めいたその言葉。
さっきまでは何とも思わなかったのに意識しだすととてつもなく恥ずかしい。
ここでランカとか言ったらどうなるんだ?
一抹の期待と不安。
それを押し殺すとアルトは口を開く。
「シャワーはさっき浴びたから飯だな」
あからさまにがっかりするランカ。
『でも負けないもん!』とばかりに一人で気合いを入れる。
くるくる変わる表情が見ていて飽きない。
「じゃあご飯の用意するね!」
アルトの方を振り返ったときには笑顔全開で思わず笑ってしまう。
「なっ、何?何かおかしかった?」
髪を押さえながらランカが必死になって聞くがアルトは答えない。
さりげなくランカの頭をなでると台所に向かう。
アルトの後ろについて歩きながらなでられた部分を触って幸せそうなランカ。
「今日はね、お鍋の材料買ってきたんだ。アルト君お鍋好き?」
嫌い、と言えばどんな反応が返ってくるんだろうと悪戯心が沸く。
「そうだな、嫌い――」
お鍋の材料を持ったままランカが今にも泣きそうな顔をする。
「――じゃないな」
一斉に花がほころぶようにランカが笑う。
面白い、以前に恋とはこういうものかと思う。
全身で好きだと表して、相手の言葉に一喜一憂して。
女形として舞台に上がったこともあったのに知らなかった気がする。
また、教えられたな。
そんなことを考えてる間に鍋の材料を並べていたランカが笑う。
「よかった。最初の手料理はお鍋がいいって聞いたから」
「なんで?」
「簡単だし、それで味の好みとかがわかるんだって」
なるほど。
女もいろいろ考えてるんだな、と感心したところにもう一言。
「男のハートをつかむにはまず胃袋をつかめって言うでしょ?」
「な、なんだそりゃ?!」
驚いてランカの方を見ると頬を膨らませている。
「ひどーい!お兄ちゃんだってそれで小さな私のハートをつかんだんだから!」
「隊長が?」
「キャシーさん直伝のケーキでね……」
ランカの格好を除けば和やかに食事の用意が進んでいく。
「でも今は幸せだよ!お兄ちゃんが二人もいるし、もしかしたら義姉さんもできそうだし」
そして照れたように笑う。
「……何より、好きな人の、アルト君の傍にいられるから幸せ」