846 :早乙女アルトの献身(アルト×シェリル) : 2009/02/02(月) 02:30:28 ID:Vlz95wP4
早乙女アルトはひどく困惑していた。
目の前に居る彼女は涙を浮かべながら鞄から教科書を出している。
何があっても人前で、オレの前ですら涙を見せない強気な彼女が……。
事の発端は授業が終わった後の放課後だった。
朝、相変わらずの傲慢っぷりで「今日仕事が休みだから付き合いなさい!」
と告げてきたシェリルを連れてフォルモに行くつもりだったオレは、鞄に
教科書を入れて後ろの席を振り返る。
…が、なぜかシェリルが居ない。
そういえば、出席日数の事で教師に呼ばれていたから職員室かもしれない。
そう推測したオレはしばらく教室で待っていたが、あまりにも遅い為
鞄を持って教室から出た。
その時、背後からオレを呼び止める声に気付いて振り返る。
視線の先に見知らぬ女生徒が立っていた、制服から見て芸能科の生徒らしい。
まだ残っている生徒が居たのか…などと呑気に考えていると、その女生徒が
口を開いた。
「さ…早乙女君、好きです!わたしと付き合ってくれませんか?」
突然の告白に一瞬面食らったが、片手で頭を掻きながら淡々と答える。
「あー…っと、悪い。オレ彼女いるんだ。」
「知ってます、あの'シェリル'ですよね?だから二番目で構いません。」
断ったと言うのにハキハキと続けて言葉を告げられて、溜め息を吐いた。
「いや、悪いけどそういう付き合いは出来な…――ッ!」
呆れ混じりにもう一度断りを入れようとした途端、首へ巻き付いた両腕に
思い切り引き寄せられると同時唇に重なる感触。
すぐさま襲う嫌悪感に相手を突き飛ばし、眉を寄せて手の甲で唇を拭う。
「躯だけの関係でも構いません、ダメですか?」
懲りず尋ねてくる女生徒に対する嫌悪感を打ち消したのは、女生徒の更に
後ろ、オレの視界に映るシェリルだった。
見開いていた瞳を一度閉じたシェリルは無言のまま教室へ入っていく。
「…ッ、シェリル!」
大声を響かせてから慌てて教室へ入る前、振り返った先に未だ立っている
女生徒に鋭い視線を向けて一言告げた。
「オレは、アイツしか要らない。」
そして現状に至るというわけだ。
「シェリル、話を聞けよ。さっきのは向こうが勝手にしてきただけだ!」
「別に気にしてないわ。アタシやる事が出来たから、先帰って。」
先程から必死に弁解を続けているものの、聞く耳持たずといった様子で
シェリルは淡々と鞄から教科書を取り出す。
その瞳に涙を溜めている事くらい、オレは分かってるのに。
「いい加減機嫌直せって。」
「…もういいから、先に帰りなさいよ。」
同じ言葉しか返さないシェリルの声が微かに震えている。
オレは衝動的にシェリルの片腕を掴むと、強引に抱き寄せて唇を奪った。
「シェリル…――。」
「……ッん…!」
抵抗出来ないように華奢な両手すら胸元に閉じ込めてキツく抱き締める。
舌先で無理矢理こじ開けた唇の隙間から舌を挿れて咥内を掻き回すと、
シェリルの身体から力が抜けるのが分かった。
もう抵抗される心配はないと判断したオレは、互いの唾液に濡れた唇を
首筋へ移動させた。
軽く吸い上げ紅い華を咲かせてやれば、シェリルから甘い声が洩れる。
「ぁ……ッ。」
オレのシャツの胸元を握って必死にしがみつく様子が可愛くて仕方ない。
首筋にいくつか痕を残してから、ソコに唇を宛てたまま小さく囁いた。
「オレが欲しいのは、……お前だけだ。」
そっと顔を上げると、頬を染めて拗ねた表情を浮かべるシェリルの姿。
「散々力抜けさせてからそんな台詞、ズルいわよ…バカ。」
悪態混じりの彼女らしいコメントを聞いて、オレは困ったように笑い零した。
そのままシェリルをヒョイと抱き上げて机の上に座らせると、下から
掬い上げるように口付ける。
さっきのシェリルの反応でオレの欲望に火がついてしまったらしい。
口付けたまま薄ら目を開いてシェリルを見詰め、片手で太腿を撫でた。
シェリルの躯が小さく跳ねるのを確認して唇を離すと、乱れた吐息と共に抵抗の言葉を投げてくる。
「ンッ……、ちょっとアルト…っ。こんな所で見付かったらどうするの!?」
「こんな時間じゃ皆帰っただろ、誰も来ねーよ。」
抵抗を一蹴して、撫でていた白い太腿をグイッと両手で左右に開いた。
「ゃ…ヤダヤダっ、離しなさ…――ッんぁ!」
羞恥に顔を歪めながら抵抗するシェリルがこれ以上暴れないようにと、
開いた太腿の間に顔を埋めて内腿に舌を這わせる。
流石にまだ濡れていないようだ。
薄い紫の下着越しに蜜部へ唇を押し当ててやると、ビクビクと太腿が震えた。
「ふ…ッゃ、ぁ……っ。」
やはり場所を気にしているのか、両手で口元を押さえながら声を堪える
シェリルが視界の端に映る。
おいおい…、それじゃ余計にオレを煽るだけだぞ。
呆れたように心の中で指摘して、自分の下半身に溜まる熱を感じ取った。
だが、まだ駄目だ。
シェリルを泣かせてしまったオレは、謝罪の意味を込めてコイツに十分な
奉仕をしなければならない。
「脱がすぞ。」
腰で結ばれていた紐を指先で引くと、目の前にシェリルの蜜部が晒された。
蛍光灯の明かりがついた教室のせいか生々しく蠢くピンク色のソコに
思わず喉を鳴らす。
「…ゃぁッ!明るいんだからそんなに見ないでよ、馬鹿アルト……っ。」
「スゲェ…、美味そうだな。」
余程恥ずかしいのかキツく両目を瞑るシェリルを視線で見上げて意地悪い
感想を呟くや否や、熟れた蜜部を貪った。
「ぁっ、ァッ…んぅ、…ハァ…っ、……ぁッ。」
開いた太腿を両手でガッチリと押さえつけたまま、柔い肉ビラを一枚一枚丹念に舐めて愛撫してやる。
その度オレの熱を高めるように艶めかしく膣内がヒクついた。
先日その効果を目の当たりにした小さな肉芽を見付けて舌で優しく
転がしたり吸い上げたりを繰り返すと、シェリルの反応が変わった。
「ひゃン…っ!?ぁっ…ゃぁ、ソコ止めっ……、ァッ…ぁっ――!!」
堪えきれず声を上げたシェリルがビクンと腰を浮かせたかと思えば、
肉壁が痙攣を起こす。
まだ指も挿れていないのにまさかと思い、オレは視線を上げて尋ねた。
「シェリル…お前、イッたのか?」
「…っ…ハァ、……ん…。そ…そんな事、いちいち聞かないで……ッ!」
潤む瞳を泳がせているのは肯定と取っていいと言うことだろう。
嬉しい。口だけでイカせたとなれば男としての名誉が保たれる気がするし、
何より好きな女が気持ち良くなってくれたんだ。
目の前に映る達したばかりの熟れた蜜部は不規則に収縮を繰り返し、
厭らしく蜜を垂らす。
うわ、ヤバイ……。
「シェリル、やらし…。」
「だっ…誰のせいよスケベ!」
刺激的すぎる光景に下半身の熱が抑えきれない。
シェリルのナカに挿れたい、壊れるまで滅茶苦茶に突き上げてやりたい。
そんな衝動が湧き上がる。
「もう限界だ、挿れるぞ。」
「ん、来て……アルト。」
(オレ、十分奉仕したよな。)
そう自分に合格点を与えて痛い程張り詰めた自身を取り出そうとズボン
のチャックに手を掛けた。
――と、その時。
教室のドアを開く音が響くと同時、なんと教師が入ってきたではないか!
オレは慌ててシェリルを机から下ろして何気ない風を装う。
下着以外脱がさなくて良かった…。
「何だぁ、お前達まだ残っていたのか?教室閉めるから早く帰れよー。」
オレ達を見付けた教師は別段驚いた様子もなく忠告して出て行った。
「……はぁ~。」
「……っぷ、アハハハッ!」
張り詰めていた緊張が解けたように深く息を吐いて冷や汗を拭うと、
突然シェリルが笑い出した。
「おまっ…、笑い事かよ。」
「だって普通こんな漫画みたいなタイミングある?ああ可笑しいっ。」
「ったく、コッチはギリギリだっつーのに。」
仕切り直しとばかり、オレはもう一度シェリルに口付けようと顔を寄せる。
お互いの吐息がかかり、後数センチと言うところで『星間飛行』が流れた。
「あら、アタシの携帯だわ。」
「~~っ。」
またしても邪魔が入ってガクリとうなだれるオレを余所に、シェリルは
自分の鞄から取り出した携帯のボタンを押す。
まあいい、メールさえ見終わったら今度こそ……。
悶々とこの先の展開を想像して自然と口元を緩ませていると、シェリルが
携帯をしまいながらオレに向き直る。
「ごめんアルトっ、急な仕事が入っちゃったからもう行くわね?フォルモ
のデートはまた次の機会にしましょ、じゃあね。」
早口で用件を伝えたシェリルはオレの唇にチュッと可愛らしい口付けを
残して、風のようなスピードで去っていった。
……アイツ、いつの間にパンツ履いたんだ。
残されたオレはそんな間抜けな事を考えながら唖然とする。
って、マジかよ!!
散々奉仕してようやくってところで放置って、そりゃあないだろ。
膨れ上がったオレの欲望をどうすりゃいいんだ!?
「これがお前を泣かせた罰なのか、……シェリル。」
誰も居ない教室で気力を失ったように呟くと、膨れ上がった下半部を
鞄で押さえながらトイレへ走った。
「オレ、泣けるくらい献身的な彼氏だよな。」
終わり。
早乙女アルトはひどく困惑していた。
目の前に居る彼女は涙を浮かべながら鞄から教科書を出している。
何があっても人前で、オレの前ですら涙を見せない強気な彼女が……。
事の発端は授業が終わった後の放課後だった。
朝、相変わらずの傲慢っぷりで「今日仕事が休みだから付き合いなさい!」
と告げてきたシェリルを連れてフォルモに行くつもりだったオレは、鞄に
教科書を入れて後ろの席を振り返る。
…が、なぜかシェリルが居ない。
そういえば、出席日数の事で教師に呼ばれていたから職員室かもしれない。
そう推測したオレはしばらく教室で待っていたが、あまりにも遅い為
鞄を持って教室から出た。
その時、背後からオレを呼び止める声に気付いて振り返る。
視線の先に見知らぬ女生徒が立っていた、制服から見て芸能科の生徒らしい。
まだ残っている生徒が居たのか…などと呑気に考えていると、その女生徒が
口を開いた。
「さ…早乙女君、好きです!わたしと付き合ってくれませんか?」
突然の告白に一瞬面食らったが、片手で頭を掻きながら淡々と答える。
「あー…っと、悪い。オレ彼女いるんだ。」
「知ってます、あの'シェリル'ですよね?だから二番目で構いません。」
断ったと言うのにハキハキと続けて言葉を告げられて、溜め息を吐いた。
「いや、悪いけどそういう付き合いは出来な…――ッ!」
呆れ混じりにもう一度断りを入れようとした途端、首へ巻き付いた両腕に
思い切り引き寄せられると同時唇に重なる感触。
すぐさま襲う嫌悪感に相手を突き飛ばし、眉を寄せて手の甲で唇を拭う。
「躯だけの関係でも構いません、ダメですか?」
懲りず尋ねてくる女生徒に対する嫌悪感を打ち消したのは、女生徒の更に
後ろ、オレの視界に映るシェリルだった。
見開いていた瞳を一度閉じたシェリルは無言のまま教室へ入っていく。
「…ッ、シェリル!」
大声を響かせてから慌てて教室へ入る前、振り返った先に未だ立っている
女生徒に鋭い視線を向けて一言告げた。
「オレは、アイツしか要らない。」
そして現状に至るというわけだ。
「シェリル、話を聞けよ。さっきのは向こうが勝手にしてきただけだ!」
「別に気にしてないわ。アタシやる事が出来たから、先帰って。」
先程から必死に弁解を続けているものの、聞く耳持たずといった様子で
シェリルは淡々と鞄から教科書を取り出す。
その瞳に涙を溜めている事くらい、オレは分かってるのに。
「いい加減機嫌直せって。」
「…もういいから、先に帰りなさいよ。」
同じ言葉しか返さないシェリルの声が微かに震えている。
オレは衝動的にシェリルの片腕を掴むと、強引に抱き寄せて唇を奪った。
「シェリル…――。」
「……ッん…!」
抵抗出来ないように華奢な両手すら胸元に閉じ込めてキツく抱き締める。
舌先で無理矢理こじ開けた唇の隙間から舌を挿れて咥内を掻き回すと、
シェリルの身体から力が抜けるのが分かった。
もう抵抗される心配はないと判断したオレは、互いの唾液に濡れた唇を
首筋へ移動させた。
軽く吸い上げ紅い華を咲かせてやれば、シェリルから甘い声が洩れる。
「ぁ……ッ。」
オレのシャツの胸元を握って必死にしがみつく様子が可愛くて仕方ない。
首筋にいくつか痕を残してから、ソコに唇を宛てたまま小さく囁いた。
「オレが欲しいのは、……お前だけだ。」
そっと顔を上げると、頬を染めて拗ねた表情を浮かべるシェリルの姿。
「散々力抜けさせてからそんな台詞、ズルいわよ…バカ。」
悪態混じりの彼女らしいコメントを聞いて、オレは困ったように笑い零した。
そのままシェリルをヒョイと抱き上げて机の上に座らせると、下から
掬い上げるように口付ける。
さっきのシェリルの反応でオレの欲望に火がついてしまったらしい。
口付けたまま薄ら目を開いてシェリルを見詰め、片手で太腿を撫でた。
シェリルの躯が小さく跳ねるのを確認して唇を離すと、乱れた吐息と共に抵抗の言葉を投げてくる。
「ンッ……、ちょっとアルト…っ。こんな所で見付かったらどうするの!?」
「こんな時間じゃ皆帰っただろ、誰も来ねーよ。」
抵抗を一蹴して、撫でていた白い太腿をグイッと両手で左右に開いた。
「ゃ…ヤダヤダっ、離しなさ…――ッんぁ!」
羞恥に顔を歪めながら抵抗するシェリルがこれ以上暴れないようにと、
開いた太腿の間に顔を埋めて内腿に舌を這わせる。
流石にまだ濡れていないようだ。
薄い紫の下着越しに蜜部へ唇を押し当ててやると、ビクビクと太腿が震えた。
「ふ…ッゃ、ぁ……っ。」
やはり場所を気にしているのか、両手で口元を押さえながら声を堪える
シェリルが視界の端に映る。
おいおい…、それじゃ余計にオレを煽るだけだぞ。
呆れたように心の中で指摘して、自分の下半身に溜まる熱を感じ取った。
だが、まだ駄目だ。
シェリルを泣かせてしまったオレは、謝罪の意味を込めてコイツに十分な
奉仕をしなければならない。
「脱がすぞ。」
腰で結ばれていた紐を指先で引くと、目の前にシェリルの蜜部が晒された。
蛍光灯の明かりがついた教室のせいか生々しく蠢くピンク色のソコに
思わず喉を鳴らす。
「…ゃぁッ!明るいんだからそんなに見ないでよ、馬鹿アルト……っ。」
「スゲェ…、美味そうだな。」
余程恥ずかしいのかキツく両目を瞑るシェリルを視線で見上げて意地悪い
感想を呟くや否や、熟れた蜜部を貪った。
「ぁっ、ァッ…んぅ、…ハァ…っ、……ぁッ。」
開いた太腿を両手でガッチリと押さえつけたまま、柔い肉ビラを一枚一枚丹念に舐めて愛撫してやる。
その度オレの熱を高めるように艶めかしく膣内がヒクついた。
先日その効果を目の当たりにした小さな肉芽を見付けて舌で優しく
転がしたり吸い上げたりを繰り返すと、シェリルの反応が変わった。
「ひゃン…っ!?ぁっ…ゃぁ、ソコ止めっ……、ァッ…ぁっ――!!」
堪えきれず声を上げたシェリルがビクンと腰を浮かせたかと思えば、
肉壁が痙攣を起こす。
まだ指も挿れていないのにまさかと思い、オレは視線を上げて尋ねた。
「シェリル…お前、イッたのか?」
「…っ…ハァ、……ん…。そ…そんな事、いちいち聞かないで……ッ!」
潤む瞳を泳がせているのは肯定と取っていいと言うことだろう。
嬉しい。口だけでイカせたとなれば男としての名誉が保たれる気がするし、
何より好きな女が気持ち良くなってくれたんだ。
目の前に映る達したばかりの熟れた蜜部は不規則に収縮を繰り返し、
厭らしく蜜を垂らす。
うわ、ヤバイ……。
「シェリル、やらし…。」
「だっ…誰のせいよスケベ!」
刺激的すぎる光景に下半身の熱が抑えきれない。
シェリルのナカに挿れたい、壊れるまで滅茶苦茶に突き上げてやりたい。
そんな衝動が湧き上がる。
「もう限界だ、挿れるぞ。」
「ん、来て……アルト。」
(オレ、十分奉仕したよな。)
そう自分に合格点を与えて痛い程張り詰めた自身を取り出そうとズボン
のチャックに手を掛けた。
――と、その時。
教室のドアを開く音が響くと同時、なんと教師が入ってきたではないか!
オレは慌ててシェリルを机から下ろして何気ない風を装う。
下着以外脱がさなくて良かった…。
「何だぁ、お前達まだ残っていたのか?教室閉めるから早く帰れよー。」
オレ達を見付けた教師は別段驚いた様子もなく忠告して出て行った。
「……はぁ~。」
「……っぷ、アハハハッ!」
張り詰めていた緊張が解けたように深く息を吐いて冷や汗を拭うと、
突然シェリルが笑い出した。
「おまっ…、笑い事かよ。」
「だって普通こんな漫画みたいなタイミングある?ああ可笑しいっ。」
「ったく、コッチはギリギリだっつーのに。」
仕切り直しとばかり、オレはもう一度シェリルに口付けようと顔を寄せる。
お互いの吐息がかかり、後数センチと言うところで『星間飛行』が流れた。
「あら、アタシの携帯だわ。」
「~~っ。」
またしても邪魔が入ってガクリとうなだれるオレを余所に、シェリルは
自分の鞄から取り出した携帯のボタンを押す。
まあいい、メールさえ見終わったら今度こそ……。
悶々とこの先の展開を想像して自然と口元を緩ませていると、シェリルが
携帯をしまいながらオレに向き直る。
「ごめんアルトっ、急な仕事が入っちゃったからもう行くわね?フォルモ
のデートはまた次の機会にしましょ、じゃあね。」
早口で用件を伝えたシェリルはオレの唇にチュッと可愛らしい口付けを
残して、風のようなスピードで去っていった。
……アイツ、いつの間にパンツ履いたんだ。
残されたオレはそんな間抜けな事を考えながら唖然とする。
って、マジかよ!!
散々奉仕してようやくってところで放置って、そりゃあないだろ。
膨れ上がったオレの欲望をどうすりゃいいんだ!?
「これがお前を泣かせた罰なのか、……シェリル。」
誰も居ない教室で気力を失ったように呟くと、膨れ上がった下半部を
鞄で押さえながらトイレへ走った。
「オレ、泣けるくらい献身的な彼氏だよな。」
終わり。