マクロスFRONTIERでエロパロ まとめwiki

5-932

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匿名ユーザー

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932 :information-high(ブレラ×シェリル) : 2009/02/05(木) 19:34:18 ID:zcoAWjjq
ぶ厚いガラスの向こうで、汗だくのシェリルが体を揺らして歌っている。
「わあ、すっごい格好いいね、お兄ちゃん!」
と、こちらに気づいて笑顔でスタジオを出てくる。「ランカちゃん!」「シェリルさん!」
抱きしめあう二人。と、こちらに視線を向け。
「あら、お兄ちゃんも元気そうじゃない」
「…」
「二人とも座って座って、今コーヒーでも入れるから」「あ、あたし入れます!」
「いいからいいから。」


「でね、今度シャロンアップルのカバーをすることにしたの。」
「わあ…すごく、難しいけど素敵な曲ばっかりですよね。何曲ぐらいするんですか?」
「とりあえずね、一曲だけ。Information-High。それと、イメージビデオを入れようと思うの。」
「すごい!一番難しいんじゃないですか、あれ?ちょっと無機質な感じで」
「まあほらそこはあたしだから、って、そうじゃなくてね、今日ランカちゃんのお兄さんにお願いしたいのは、コレなの。」
そう言ってシェリルが見せたのは、二機のバルキリーがマクロスシティの上空でドッグファイトを繰り広げる映像。これは…!
「グレイスの遺したファイルを漁っていたら出てきたのよ。あの人、シャロンアップル事件の極秘ファイルまで覗いていたのね」
当たり前だ、貴様はそもそもあれの…。しかし、作戦に関係ないこんなものまで持っていたとは、
大佐の趣味か。死んでも食えない女だ。
「で、どう?」
「?」
「シェリルさん、まさか、お兄ちゃんにこんなの…」
「そのまさかなんだけど。無理かしらね、やっぱり。片方はこれ、ゴースト機らしいのよ。
 私も最初はルカに頼んだんだけど、逆に有人機の方の挙動をゴーストで再現するのが難しいって言われちゃって…」
「だってこれ、最後どっちも爆発しちゃってるじゃないですか」
「そこはほら、ランカちゃんの映画みたいにCG加工するから大丈夫よ、ね、どう?」
VF-27に触れることを一切禁じられた身分にとっては正直嬉しくないことはない、しかし…
「あ、今バルキリーには乗っちゃいけないことになってるんだっけ?
 お兄ちゃんが悪いわけじゃないのにねえ、大変ね。そこら辺はでも、大丈夫よ。
 話はもうつけてあるし。本人の同意があればGOでって、軍からも政府からもお墨付きは
 もらってあるから。でも、そうよねえ、危ないしねえ」
「…」
押し黙るランカ。申し訳なさを感じつつ、誘惑はあまりにも大きい。
ランカと共にあるためにと飲み込んだ、もう乗らないという条件。その選択を後悔はしないが、
やはり未練は断ちがたく。あの飛翔感、爽快感、全能感。それを再び…
たとえ限られた時間、限られた空間であっても…心躍る。
「いや、問題ない」
「ありがとう。よかったわ。いいものを作りましょうね」
差し出した手とその笑みに、一瞬大佐のおぞましい笑顔が重なり、体が固まる。
心配そうに顔を覗き込むランカに微笑みを返し、先に帰るように促す。
「じゃあ入口のカフェで待ってるね。なんだか最近お兄ちゃんすっかりシェリルさんと仲良しになっちゃって」



「目的は何だ」
「やあねえ、ただのPVだってば。せっかく作るんだから最高のクオリティを目指したい、それだけよ」
「それだけではないだろう?」
「あなたのために…って言って欲しいの?凄い自惚れね。まあ、お礼だと思って貰ってもいいわ、いろいろ前払いだけど」
やはりか、と小さく溜息をつく。最近この無表情なサイボーグにも心の揺れを見出せるようになってきた。
そうでなくては、面白くないもの。ソファに浅く腰掛けた膝を跨ぎ、顎に手を掛けて、唇を奪う。
人形みたいに綺麗な顔。人形だものね…。
「奴に声を掛けなくていいのか?」
「無理だもの。知ってるでしょう?飛んでる時に、抑えた演技なんて。
それに、アルトに何かあったらランカちゃん泣いちゃう」
股間を弄り器用に急所を取り出す。上目遣いで、表情を伺う。
「いやらしい?そうね、ランカちゃんも今頃アルトの上で楽しくこんなことしてる頃よ」
「!!バカな…」
「さっき呼んでおいたの。ついでに愛しのお兄ちゃんは遅くなるからごめんねって、伝えてあるから大丈夫よ」
何か塗りつけるとそのまま自分の中に咥えこみ、腰を動かし始める。
「あーん…だって、愛しのランカちゃんのお望みなんでしょう?叶ってよかったじゃない」
体を寄せ、耳元で妖しく囁く。
「それとも本当は、やっぱり自分が、し・た・い?」

…悪魔め。大佐、こいつも己のスペアにしてあるんじゃないのか?
早々に感覚をOFFしようとして、違和感を覚える。…さっき、何を塗りつけた?
徐々に増幅されていく感覚。切断が、できない!?まずい!!
「んっ、気持ちいいの?なんだかいつもと違うみたいだけど」
淫靡な流し目に嫌悪を覚えつつ、下腹部から流れ込む奔流に必死で耐える。
「グレイスのね、遺品をいろいろ漁ったって言ったわよね?これもそうなのよ。
作業用?感覚増幅剤って、でもたいしたことないのね」
貴様はそうだろうな…しかし、皮膚交換無しで一時的に皮膚触素を増加させる
サイボーグ用基材を、なぜ大佐が?嫌悪を催すはずのあられもない姿態から
目を離すことが出来ず、なまめかしい喘ぎ声も下半身に響いて性感を増幅する。
「あん…すごく素敵。ランカちゃんもアルトよりあんたのほうがいいかもね。
でも、僕はお兄ちゃんだから駄目なの、って、言い続けるのね?大して変わらないのに」
性感の異常な流入と、ランカへの辱めに耐え切れなくなり、細い頸に手を掛ける。
「うぐっ!」
苦悶の表情が、何故か微笑みに変わり…
「た…いさ…!」
驚いて手を離す。むせて咳き込むその顔は間違いなくシェリルノームその人だ、が。
「あんたの中にも、グレイスがいるのね」
怒るでもなく、表情の無くなった白い顔で喉を押さえて呟く。
「殺させてあげても、別にいいんだけど、もう」
うつむいて、髪をかき上げる。
「でも、あたしがいなくなると、他に誰も優しいグレイスを、あたしを愛してくれたグレイスを
覚えているひとがいなくなるから」
ゆっくりと、微笑む。



「だから死んじゃうわけにはいかないのよ、ごめんね、お・に・い・ちゃ・ん」

それがキーワードになったのか、日頃その存在を意識しない器官から
急激に流れ込む多量の情報に、思考も感情も意識の全てが囚われていく。
縋り付こうと必死で引き出した愛くるしい妹の面影は、己が肉に絡みつく魔性と置換され。
「ラ…ンカ、ランカ?」
「そうよ、お兄ちゃん、いっぱい気持ちよく、して」
おかしいと思う判断力も、禁忌を厭う理性も既に無く。
優しく抱きしめると唇を重ね、舌をそっと差し入れる。絡めてそのまま手は胸を這い、
ゆっくりと重なったままソファに倒れこむ。潰さぬように左腕はフレームを押さえたまま、
繋がった腰を優しく前後させる。唇を離し、首筋から胸へ口づけを走らせ。
「あ…ん、もっと、いっぱい…ちょうだい?」
そっと抜いても可愛らしく文句を言う。返事はせずに膝を持ち上げて、脚を大きく広げさせ
先程まで繋がっていたところを優しく舐め上げる。
「ん、あん…」
零れた露も丁寧に舐め取り、舌先で軽やかに突付く、あくまでも、優しく。
「や…んあ、ね、だめ…ちゃんと、して、して、して」
首に細い腕がまわる。しっかり抱き締めて。もう、離さない。
「いくよ…」


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体が、重い。引きずるように部屋へ戻り、遅い帰宅を義兄に詫びる。
「まあ、仕事みたいなもんだし、気にするこたないさ、そのために一緒にいるんだし。
ああでもランカはさっきまで待ってたんだがなあ、静かだから、もう寝たかな」
部屋を覗くと、机に突っ伏して眠っている。髪を優しく撫でて、抱き上げベッドに運ぶ。
ぐっすり眠っている、可愛い寝顔。思わず顔を寄せる、と。
「ん…アルトくん…」


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

「アルト、アル、きゃっ!」
部屋に入ろうと襖に手を伸ばした瞬間、強い力で口を塞がれ後ろから体を引っ張られる。

誰?

悲鳴を上げるも声が出ず、身をよじらせて後ろを伺うと、見慣れない少年が体に似合わない
怪力でシェリルの口を、体を押さえつけている。
「んぐ!んー!!」
「静かにしろ」
青白い刃が光る。
「死にたくなければランカの邪魔をするな」
と、気付けば部屋の中から、二人の睦み合う声が聞こえてくる。

(何?何が起きてるの?アルト、気付いて!私はここよ、ここにいるのよ!)
押さえつける腕を引き剥がそうともがき、どうにか声を出そうと体に力を込める。
「邪魔をするなと言っているのがわからないか」
冷たい声で言うなりまた刃が突きつけられる。殺される…!と思った瞬間、
服が、下着が、全て切り裂かれた。
「邪魔も告発も出来ないように、体に言い聞かせてやる。諦めろ」
驚きに息が止まる。首筋を這う唇の、乳房を、下腹部を這う指の辿る道筋はアルトのものなのに。
指が僅かに細くて華奢で、辛うじて違うとわかるけど、でも。
こうしている間も部屋の中から聞こえてくる甘い吐息。密やかな歓声。
(嫌!アルト、私はここよ!助けて!アルト…嫌…同じだけど…違うの…嫌…。)
そして中に侵入してくる何か。もう抵抗する力も残っていない。
二人の声と自分の音が混ざり合う。誰か私の耳を塞いで。
願いは叶わず、代わりに、何かが、砕けて壊れた。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

二の腕に指の痕がつくほどきつく自分を抱きしめて、白日夢から逃れる。
家族を奪われ肉体を奪われ記憶を奪われ、果てに思い人を奪われた、哀れな男。
同情は、でも、しない。私を犯した時点で、そんな価値はない。
(模擬戦闘といいつつ、事故を装って自爆したりしないかしら)
思いついて、次の瞬間打ち消す。
(あれはあれで、どんな形になっても、彼女のそばを離れられないでしょうね)

「社長、今度のライブだけど、やっぱりこのリストじゃきついわ。
 とりあえず、妖精は無し。ノーザンクロスも。
 できればラブソングはしばらく全部無しにして頂戴」
「何を言ってるんですか?!お客さんの一番楽しみにしてる曲なのに」
「じゃあ、ダイアモンドクレバスは頑張る。でも、妖精はだめ。無理よ。だめ。」
「なんと…」
「かわりにカバー曲を増やすから。ね?許して。お願いっ!」
「気持ちの問題ですから、しょうがないですけど、ねえ…」

心が折れても、愛が枯れても、私の唇からは歌が零れ続けるだろう。それでも。
シャロン・アップル、心を持たない歌姫、愛の無い人形。
今少しだけ、私にその歌を貸してね。
愛が無くても、歌は歌。その力を、証明してみせる。

おわり


※続きは6-074
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