527 :アルシェリ、水平線:2008/12/25(木) 08:11:20 ID:fPU05FS8
「アルトの髪って海みたい。溺れたくなるわ。」
猫の様にじゃれ合いながら甘い雰囲気の中、シェリルが言った。
「お前の瞳は空みたいで吸い込まれそうになるよ。」
スカイブルーの瞳を真っ直ぐ見つめて、ストロベリーブロンドの髪を梳き
普段なら言えないセリフを吐いた。
普段なら言えないセリフを吐いた。
「ふふふ。じゃあアタシ達は水平線で交わるのね。」
そう言って俺の手に自分の手を重ねるから愛しくてたまらない。
「…今日は優しくしてやれないかもしれない。」
「…アルトになら壊されたって構わないわ。」
「…アルトになら壊されたって構わないわ。」
どちらからともなく熱いキスを交わし、激しく求め合った。
シェリルを抱いていると髪も肌も声もこの瞳も自分のものにしたくなる。
二人は一つになるために生まれて来たのかとさえ思う。
二人は一つになるために生まれて来たのかとさえ思う。
いや、もともと一つだったのかもしれない。
だからきっとこんなにも欲しくてたまらないのだ。
どうしようもない程に焦がれているのだ。
だからきっとこんなにも欲しくてたまらないのだ。
どうしようもない程に焦がれているのだ。
繋がった部分から溶け合って一つになってしまえたら良いのに。
二人の境界線なんてなくなって、水平線みたいに交われば良いのに。
二人の境界線なんてなくなって、水平線みたいに交われば良いのに。
半分だから、片翼だから、きっと人は一人では飛べないのだ。
こんな気持ち、シェリルに出会わなければ知らないままだった。
「アルト、アルト…」
何度も俺の名を呼ぶシェリルの顔にたくさんのキスを落として
水平線が光る瞬間まで求め合い続けた。
水平線が光る瞬間まで求め合い続けた。
end