フルス・エヴァンス

(投稿者:エルス)

「面倒臭……いや、ちゃんとやるよ」

 ルミス陸軍メードのアルヴィトが指揮する小隊の二等兵。壊滅的なまでに影が薄い眼鏡君。
 尽くされるより尽くしたい、という考えの持ち主で、近道を夢見るが怖いから地道に行くタイプ。
 忍耐力はある方なのだが、プレッシャーに弱く、ここ一番という時に期待される事を嫌う。
 自警団上がりなので身体能力は高く、変な生真面目さもあって支援兵としての能力も高いが、所詮支援兵なので目立たない。
 兵士としては失格ギリギリだが、人間としては出来ており、非戦闘時のアルヴィトの世話係及び国の案内役を務めている。
 非番の時は本を読むか武器を整備しているか寝ているか何か書き物をしているかのどれかで、絵に描いたような平凡人。
 口癖は「面倒臭」「知らん」。髪質の硬い、程よく伸ばした黒髪に髪の色と同じ黒い目。
 両親の祖父がルージア大陸戦争時に軍から脱走した楼蘭人なので、楼蘭系の特徴が多い。
 また、非番の時の書き物が形になって少数だが彼の著書が売られていることがある。その際の偽名は『カール・ニクソン』。何故か戦友達にはばれている。

  • 愛称:「カール」(何時の間にかそう呼ばれるようになった)
  • 出身:ルミス連邦
  • 所属:クロッセル連合陸軍ルミス駐留軍
  • 階級:二等兵
  • 装備:リベガンM50&M55短機関銃、コルトン1911A1、手榴弾、工具、etc
  • 身長:172cm
  • 誕生日:10月17日
  • 年齢:18歳

リベガンM50&M55短機関銃

 ルミスアームズ社が1940年に試作銃の開発に成功し、翌年の1941年に軽い本体と高い命中率を示し、ルミス陸軍の制式採用銃となる。
 その後、M50にワイヤー製の折り畳み銃床を取り付け、内部の構造を単純化させたM55を開発している。
 M50は軽く、取り回しがよく、瞬間的な火力を持つ優秀な短機関銃だが、精工な作りから砂やホコリに弱く、機関部への混入で発射機能に不具合を生じさせる為に頻繁に銃本体のメンテナンスが必要で、グレートウォール近くの南方ではより不具合の少ないFMP省力短機関銃やMP40を使用する兵士も多い。
 また射撃の反動が大きい事からライジング(持ち上がる)と「自由主義者の銃」という意味のリベガンの二つが俗称として付けられている。

著書

  • 第2小隊応答を
著者の初陣を書いた一冊。決して多いとは言えない文量ではあるが、恐怖の中で奮戦するルミス駐留軍を新兵である著者の視点から書かれている事は非常に興味深い。この際の戦闘では著者は第1小隊の通信兵として参加しており、先遣隊の第2小隊に応答を求めるシーンが幾つかあることから題名がこのようになった。

  • 人を撃てるのか
軍事正常化委員会のニュースを聞いた著者とその戦友の会話。
これはほぼ短編であり、少しずれた日常といった風に「お前は人が撃てるのか?」の質問から始まるやる気のない会話は思わず苦笑する。
また、誤字が多く、あとがきにも謝罪の言葉が載っている。

  • 全てにおいてその価値は
生死が存在する戦場を体験した著者が気紛れで書き殴った物(あとがきによる)。
現実の『死』と美化される『死』。Gについて。尊い『命』と一瞬で消える『命』。退屈な『生』と恐怖と勇気の矛盾した『生』。
人によって評価は様々で、実際に内容は纏まっているとは言いがたいが、一部の読者からは評価されている。


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最終更新:2010年01月20日 18:55
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