エーアリヒの辛口MAIDチェック > 04

(投稿者:怨是)

エーアリヒの辛口MAIDチェック#04

――【 雷雲にまたがって 】




 Ehrlich:
 皆様こんにちは。清く正しいエーアリヒです。


 Ehrlich:
 党内の心強いご厚意と支持を賜りましたおかげで、四回目を迎えることができました。


 Ehrlich:
 この調子で我が組織は各国の正常化への見通しを明確化して行きたいところですね。
 V4師団と名乗るド特定連中やら何やらが跋扈して素晴らしい事態に陥っていますが。


 Ehrlich:
 世界征服(笑)とか、お粗末すぎでしょうに。
 まぁ、おかげさまで我々の存在意義をより解りやすく皆様にお伝えできますけどね。


 Ehrlich:
 あんなならず者集団など、我々が少し本気を出せば項目ごと削除してしまえる。
 ものの数分で人々の記憶から永久に消し去ってみせましょう。


 Firthor:
 ……随分と調子のよろしいこと。
 まるで貴女一人でどうにかできるかのような口ぶりですが、いささか傲慢に過ぎるのでは。

\!?/


 Ehrlich:
 !?


 Firthor:
 進捗状況はいかがですか。エーアリヒ。


 Ehrlich:
 こ、これはこれは。フィルトル最高管理者殿。
 色々トラブルも多いですが、私は元気ですよ。


 Firthor:
 よろしい。では、先程の発言の真意を。


 Ehrlich:
 いつも思うのですが、言葉尻を捕まえて逐一突っかかる姿勢をそろそろ改善したほうが良いと思いますよ。
 生まれ持ってしまったものはそう簡単には直せないでしょうけど。


 Firthor:
 組織として到底看過できる発言ではないからこそ、私は問うたのです。
 質問に返答する義務を怠るというのならば、私にも考えがあります。


 Ehrlich:
 どうしてどいつもこいつもれいがいなくめんどくさいやつばかりなんだろう。


 Firthor:
 無駄口は不要です。早急に答えること。
 納得できる返答は用意できているのでしょうね。


 Ehrlich:
 あの発言に他意などございませんので。
 僭越ながら助言させていただきますけど、あまり周りに対して穿った見方をしすぎると胃に穴が開きますよ。
 そんなだから人間関係で荒波にもまれて嫌な思いをするのではないでしょうか。


 Firthor:
 余計なお世話です(ぎりぎりぎりぎりぎりぎり)。


 Ehrlich:
 然様で。目の下のクマを見る限りでは、この心配も余計とは思えませんけど。


 Firthor:
 クマが多いのは貴女のような口の減らぬ部下のせいです。
 貴女も口先ばかりではなく、少しは行動に移すべきかと。


 Ehrlich:
 部下の努力を汲み取ろうともせずによくもぬけぬけとそんな事を仰いますね。


 Firthor:
 貴女の云う“努力”は、努力のうちに入りません。


 Ehrlich:
 いやいや、そういう云い方をなさるから部下からの尊敬を集められないのではないでしょうか?
 見習うべき箇所は多々あれど、そういったマイナス面が目立ちすぎなのですよ、あなたは。


 Firthor:
 マイナス面が目立って見えるのは、貴女の未熟さ故のものです。
 尊敬を怠るのもまた、組織に属する者としては致命的な甘えでしょう。MAIDとしての自覚があまりに足りたりません。


 Ehrlich:
 はぁ。元来、尊敬というものは自発的意思によるものであって他人に強要するものではない筈ですけど。


 Firthor:
 まずその物云いが甘えだというのです。
 屁理屈や弁解が口を突いて出てくるのは未熟な証拠でしょう。


 Ehrlich:
 どこが屁理屈なのでしょうか?


 Firthor:
 全部です。とにかく、私が指摘した箇所は た だ ち に 是正すること。反論は許可しません。
 それでは今回の評価対象を挙げなさい。


 Ehrlich:
 ……実に高圧的で上から目線なご指摘恐れ入ります。肝に銘じておきます、半分くらい。
 気を取り直して、今回の評価対象はこちらです。


【 5 t h  T a r g e t 】
マルチェラ
1943 / Riscia


\キャーマルサーン!/     \サンダー!/



 Ehrlich:
 なんとも嬉しくないパンチラですよね。しかもピンクかよ。
 ……はい。こちら、冒頭でも申し上げたあのV4師団より、マルチェラです。


 Firthor:
 何ゆえに、マルチェラを?
 代表格のレジーナを先に紹介すべきでしょう。


 Ehrlich:
 あの偽猫のどうしようもないクズっぷりは、もはやここで解説するまでもありませんて。


 Ehrlich:
 や、どうしてもと仰るならセットで紹介する方法もありますが……


 Firthor:
 前回は二本立てで運営したのだから、今回から同じようにしなさい。あと、要点はもっと小まめにまとめること。
 無駄口で尺を稼ぐような体たらくでは、全くお話になりません。


 Ehrlich:
 あーはいはい。
 で、このマルチェラはド特定な装備をこれでもかというくらい全身に装備しています。


 Firthor:
 顔からしてあまり賢いようには見えませんが、彼女は全ての装備を扱いきれるのでしょうかね。


 Ehrlich:
 賢くないのは確かに事実ですけど、お馬鹿さんでも使える装備みたいですよ。
 有刺鉄線、バネの付いたブーツ、あと硬くしただけのただの傘と静電気を蓄電するバックパック。


 Ehrlich:
 そして特筆すべきはやはり、放電能力ですね。
 最大出力だと、雷と同程度の電力を放つそうですよ。


 Firthor:
 はぁ……見事なド特定ぶりには感嘆するばかりです。V4もお好きですこと。
 そも、雷そのものには熱量はあれども、銃弾のように物質を破壊する能力は備わっていません。
 物理を捻じ曲げるような真似でもせねば、世界征服とやらもままならないのですかね?


 Ehrlich:
 本人も物質を破壊できないのを自覚しているのか、
 有刺鉄線を相手に絡めて通電するなどの戦闘スタイルをとっているみたいです。
 あと、傘を避雷針代わりにして電力を蓄えたりとか。よくショートしませんよね。


 Firthor:
 色々な意味で現実が見えていない証拠です。
 余談ですが、アルトメリア支部にはコシチェイが電気系の武器を持っていましたね。


 Ehrlich:
 えぇ。スタンチェーンソーですよね?
 普通のチェーンソーを改造すればすぐに出来る代物で、本来は電力供給用の車両とセットで運用するとか。


 Firthor:
 では、あれは正常兵器の範疇に入りますかね。


 Ehrlich:
 はい。


 Firthor:
 それに比べ、このマルチェラとやらは……


 Firthor:
 特殊能力に依存しきった武器構成、戦法、運用、全てに於いて筆舌し難い程のド特定です。
 斯様な怪物を生み出してしまった社会の悪に対し、軽蔑を禁じえません。


 Firthor:
 ここでひとつ、皆様への警告を。
 MAIDの特殊能力が確認された当初、それが「レアスキル」と呼ばれていた事を
 よもや覚えておいででないとは云わせませんよ。


 Firthor:
 そう。レアスキルという呼称の意味を、今一度考えねばならない時が来ました。

スたぁップ!



 Ehrlich:
 あ、あのフィルトルさん。


 Firthor:
 なんですか。


 Ehrlich:
 一応、進行役とゲストの会話だけで完結するように進行させたいのですが。


 Firthor:
 自己完結する形では全く意味がありません。
 不特定多数の人々へ向けて発信する以上、彼らには更に深く語り掛けるようにせねばならないのです。
 そうでなくては何のためのMAID批評ですか。


 Firthor:
 まして、自前の領土ではなく衆目に晒しやすい環境を選んだのですから。


 Ehrlich:
 そうかもしれませんけども、もう少しやり方というものがありませんか?


 Firthor:
 反論は許可しません。


 Ehrlich:
 や、冗談抜きでまずいんですって。
 スーパーお説教タイムにも加減というものがありましてですね。
 例えば私の場合は絵で表すと……



 Ehrlich:
 こう。
 で、フィルトルさんの場合は……



 Ehrlich:
 こう。

停止る


 Ehrlich:
 両者の違いについて、ちゃんとご理解いただけますよね?
 私のはまだギャグで済まされるのですけど、フィルトルさんのは冗談どころの次元を超えてしまってますよ。


 Firthor:
 図まで用意して何を云い出すかと思えば。下らない。


 Firthor:
 大体、やんわりで効果が見られなかったのは、何よりも前例が証明しているでしょう?
 それよりも解説を続けますよ。


 Ehrlich:
 ……。


 Firthor:
 用途も運用方法も不確実なスキルを持ったMAIDが無作為に増え続ける中、マルチェラは生まれました。
 リスチアの刑務所にて、電気椅子係として働いていたとの事。よろしいですね?
 電気椅子というものは、決して拷問用ではありません。処刑の一つです。


 Firthor:
 罪人が対象とはいえ、人を殺す役職に就いていた。それが如何に重大な問題か。
 つまり彼女は、殺人に慣れているのです。にも関わらず、離反の理由が刺激的な生活への憧れ


 Firthor:
 これが何を意味するかは、すぐに想像がつくかと。


 Ehrlich:
 直接的な命令ではなく、自発的な意思に基いて殺人を行うようになった?


 Firthor:
 それも、不特定多数の人間を対象として。
 彼女はあまりに危険です。電流が火薬に触れれば、誘爆も有り得ましょう。


 Firthor:
 そもそもMAIDは G と 戦 う た め に生まれてきた存在です。
 それを無視し、法の裁きとはいえ人殺しに用いるなど。明らかな ル ー ル 違 反 ではありませんか?


 Firthor:
 ルールも原則も守れない者に 価 値 は あ り ま せ ん 。
 即刻削除されるべきです。皆様も、身に覚えがあるのならどうかご自重なさることですね。


 Firthor:
 例外が増えすぎれば、それは例外ではなくなる
 確かに画期的な発明というものは、いつの時代に於いても最初は例外として見なされました。


 Firthor:
 しかし、そのようにして暗黙の了解を無理矢理捻じ曲げられてまで作られた“ 既 成 事 実 ”は、
 それまで平穏にマナーを守ってきた人々にとって、果たして受け入れられるものなのでしょうか?


 Firthor:
 事実、特殊能力はもはや“希少(レア)”ではなくなりました。
 しかしながら、それでもなお レ ア ス キ ル という呼称が使われ続けています。
 形骸化した名称を使い続けることの違和感。そしてまたそれに伴う種々の軋轢。


 Firthor:
 過ぎたるは及ばざるが如しという言葉がこれほど似合う事象も珍しいかと。
 彼女らはいずれ、正常なる意思によって断罪されるでしょう。
 たとい背後に涙を誘うエピソードが脚色されていようとも、一寸の例外もなく。


 Firthor:
 そう、一切の例外を認める事無く、根絶すべきです。
 易々と例外を許すからこのような事態になる。はじめから厳罰を設けておくべきだったのです。


 Ehrlich:
 や、あの、その辺にしておかないと連合の人たちが本気で怒っちゃってコーナーの存続が危うくなるので……


 Firthor:
 今云わずして、いつ云うのですか。
 貴女は私に続きなさい。


 Firthor:
 我々軍事正常化委員会は、みだりなスキル持ちの増加を絶対に許容しません。
 科学的な道具で代用できるようなものを何故、エターナルコアの力に頼りますか。


 Firthor:
 例えば雷。大容量高出力のバッテリーを用意すればすぐにでも代用品が手に入る。
 炎も同じく! そしてこれらの自然現象は一見すると単純に見えますが、
 科学的に紐解けばそれらは非常に複雑な工程を踏んでいます。


 Firthor:
 だからといって科学的に証明できぬようなスキルを生み出すような真似はやめること。
 斯様な暴挙の数々は、 必 ず や 根絶せねばならないのですから。
 今から増やそうなどと馬鹿げた行為に走るようであれば、我々は指をさして嘲う事でしょう。



 Ehrlich:
 もはや自虐カテゴリから完全に逸脱してry


 Firthor:
 わざわざ「ry」を使わない。鬱陶しいだけです。


 Ehrlich:
 注目させるためですし。


 Firthor:
 それは構って欲しいからと駄々をこねているのと変わりませんよ。


 Ehrlich:
 はぁ、然様ですか。


 Firthor:
 貴女から納得の行く返答を頂けるまで、私は何度でも警告を続けますが。
 互いに前へ進めないと、貴女も困るのでは?


 Ehrlich:
 ……かしこまりました。
 あなたの手をこれ以上煩わせぬよう、精進に努めます。


 Firthor:
 大変結構。常にその模範的な対応ができるよう努力なさい。


 Ehrlich:
 (うぅッぜェぇぇぇぇぇ……)


 Firthor:
 まだ何か不満でも?


 Ehrlich:
 いえ、何もございません。幸福は義務です。


 Firthor:
 よろしい。


アンド・ゴー


 Ehrlich:
 ……と、どこまで進みましたっけ。


 Firthor:
 それくらい覚えておきなさい。
 スキルや武装への依存の話でしたよ。
 はい、こちらがメモです。次回からは貴女がメモをとる事。常識ですよ。


 Ehrlich:
 あ、なんか地味に親切だ……


 Firthor:
 私とて、伊達にデスクワークをこなしていたわけではありません。
 不本意ながらも、こういったキャリアに関してはそれなりの心得はあるつもりです。


 Firthor:
 書類関係は誰にも劣るつもりはありませんよ。


 Ehrlich:
 なるほど。
 では折角のご好意に甘えさせていただきつつ、次は彼女の見た目についての評価を行いましょうか。


 Firthor:
 外見? 見紛う事無きド特定でしょう。疑う余地は皆無です。
 どこにMAIDたらしめる部分があるのやら。時代、世界観、ともに乖離が著しい。


 Ehrlich:
 紫色を多用していますね。
 ところどころに稲妻を模ったアクセサリーが付いているのも特徴です。


 Firthor:
 特殊能力を持っているという事を誇示している、という見方もできますね。


 Ehrlich:
 えぇ。性格面でもそうですが、見た目まで煩いとなると救いようが無いですよ。


 Firthor:
 もとより生まれ、育ち、共にフォロー不可能な領域です。
 軍服を着せようが喪服を着せようが、所詮はド特定。もはや一刻も早く削除されねばならない。


 Ehrlich:
 この辺りで評価は終了としましょうか。


 Firthor:
 いいえ、ここで終了と看做すのは早計です。続けなさい。


 Ehrlich:
 や、これ以上どこを貶せと。
 全部駄目なら「全部駄目でした」とやって、もうそれ以上は不要なのでは……


 Firthor:
 他の要素に関しても人々に知らしめるべき部分は幾つも存在します。
 全てが駄目なら、徹底してその暗部を解説せねばなりません。


 Ehrlich:
 然様で。


 Firthor:
 よろしいですね。
 次に交友関係についても、


 Ehrlich:
 待った!


 Firthor:
 何か? そこは「お待ち下さい」でしょう。
 社会常識を弁え、適切な言葉遣いをなさい。何を考えているのです。


 Ehrlich:
 それはさておき、ストップがかかったようです。
 関係者から「それだけは勘弁してやってくれ」と。


 Firthor:
 致し方ありませんね。包括的に汚点を明かさねば意味が無いとはいえ、
 強行した結果コーナーの存続に関わる事態に発展するのは本意ではありませんし。


 Ehrlich:
 ふぅ……


 Firthor:
 ですが貴女の言葉遣いは別問題です。


 Ehrlich:
 え、充分丁寧なつもりですけど……


 Firthor:
 お黙りなさい。
 それは慢心というものです。


 Firthor:
 ご自分の価値観では「それが正しい」と思っていても、概してそれは客観的に見て誤りである場合が多いかと。


 Ehrlich:
 あなたが云えた事ではry


 Firthor:
 だから「ry」を使うなと。


 Ehrlich:
 あーはいはいたいへんしつれいいたしましたーさきへすすんでいいですかー。


 Firthor:
 ……。(ぎりぎりぎりぎぎぎぎぎ)


 Ehrlich:
 へぇ。もしかして怒ってます? 怒ってますよね?


 Firthor:
 見れば解るでしょうこの○○○○!
 だいたいどうして貴女はいつも余計な一言が逐一いちいちそうやって付いて回ってそれで社会に出て通用するとでも思っておいででしたら大間違いですからねほんと、貴女がそうして余計な言葉を発する事で全体の空気が悪くなるのです貴女解っているのですか! もっとよく考えなさい本当にそういう態度でいつもいるから貴女は周りとの折り合いが悪くなって喧嘩になったりするのでしょう! それを他人が駄目だなどとよくも被害者ぶったりして! 貴女は仮にも四年以上のキャリアがあるのですからそれなりの引っ張り方というものがあるというのに年長組の顔に泥を塗るような真似ばかりして! そもそも貴女が不甲斐無いせいで――


 Ehrlich:
 ――いやいやいやいやいやいやあなたがそれを仰いますか!!
 自分であーだこーだ断定口調でズカズカと人のやり方に踏み込んでおいてよく云いますよこの○○○! ド腐れ○○○!


 Firthor:
 おい、今なんつった。


 Ehrlich:
 あン?


 Firthor:
 今なんつったって聞いてんだよ! どんだけ耳遠いんだよお前よ!


 Ehrlich:
 はいはいご要望どおりお答えしてさしあげますよ。
 ド腐れ○○○と申しましたが? 乙骨(おつぼね)様。


 Firthor:
 ……!(ビキッ)
 だいたい貴女は私とキャラが被りすぎですしょうにどうして立ち振る舞いまでそっくりそのまま真似しますかしかも私を差し置いて主役ポジションを獲得とはどういう了見ですかもう少し分を弁えた行動ができないのですかそれだから貴女は「綺麗なフィルトル」や「レ○ィ・アン」などと云われてまともに名前も覚えられないし性別まで間違えられるのです!!!


 Ehrlich:
 ッるっせェーんだよアホ毛デコババァ、こッンの○○○の○○○○!
 おかげでこっちはいい迷惑だよこの○○○○○! お前の量産型ポジションとかホントやる気失せンだよホントよォ!!


 Firthor:
 ファックアウトファッキューアスホーゥ!!


 Ehrlich:
 ユートゥーファッキンサノヴァビッチ!!


 Firthor:
 ギャーギャーぺぺぺぺぺぺぺ


 Ehrlich:
 ギャースギャースペっぺっぺ


 Firthor:
 (ry


 Ehrlich:
 (ry

( 中 略 )


斯くしてバベルの塔は崩れ去りき


 Firthor:
 ……ひと呼吸置きましょう。


 Ehrlich:
 ……えぇ。


 Firthor:
 ごめんなさいね、ついカッとなってしまって。


 Ehrlich:
 いえこちらこそ、ちょっと態度悪かったですし。


 Firthor:
 さて、解説に戻りますか。
 そろそろ要点をまとめる頃合でしょう。


 Ehrlich:
 ですね。



まとめら


 Ehrlich:
 マルチェラは純粋に戦闘用としてではなく、刑務所の電気椅子係として生まれました。
 スキルも物理化学を無視した点が多く、エネルギーの塊ではなく雷を武器としています。


 Firthor:
 更に付け加えると、彼女は己の快楽の為に離反し、V4へと下った。
 人類の為でも未来の為でもなく、己の為に。自己を私物化する権利はMAIDには存在しない。
 いわば完全にルール違反な存在です。


 Firthor:
 寛容と軟弱を履き違えた者達の欲望の結果、このようなMAIDの品位を下げる怪物が産み落とされた事に対し、
 我々軍事正常化委員会は軽蔑と義憤を禁じえません。我々に発見され次第、彼女は削除される事でしょう。


 Firthor:
 よし、綺麗にまとまった。


 Ehrlich:
 まとめの三分の一はフィルトルさんがやりましたけどね。


 Firthor:
 上司を立てるくらいの心構えは持ちなさい。常識ですよ。


 Ehrlich:
 善処します、前向きに。
 で、次やるんですよね?


 Firthor:
 何を。


 Ehrlich:
 何をって。レジーナですよ。やるとおっしゃったのはフィルトルさんでしょうが。
 云ったからには責任を取りましょうよ。それが大人ですよね?


 Firthor:
 あの偽猫のクズ具合は周知の事実。
 もはや筆舌には値しないかと。尺も足りませんし。


 Ehrlich:
 ……死ぬほどゲンナリなオチをありがとうございました。
 実家に帰らせていただきます。


ご覧頂きありがとうございました。
当コーナーでは怨是のようなもの以外のキャラも評価対象として募集中です(ご自身の投稿キャラが対象となります)。
また皆様からの質問などがあれば、そちらにも積極的にお答えしたいと思います。
軍事正常化委員会は、皆様の健全かつ清廉潔白な生活を応援します!^^

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最終更新:2009年10月20日 23:12
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