概要
楼蘭皇国海軍が皇紀2599年(世歴1939年)に制式採用した主力艦上戦闘機。開発は
八幡重工による。
流体力学的に洗練されたデザインの機体であり、型番を読み替えた「つくも」の俗称で広く知られている。
海洋国家である楼蘭皇国で運用するために航続距離を重視した設計となっており、同世代の機体に比して軽量に仕上がっている。
副次的な結果として軽快な運動性能も得られたがその反面で防御性能はないに等しく、
また構造強度の問題からフラッタリングを起こしやすいため、急降下速度は大幅に制限される事になった。
そのためG、特に
フライ型に対しては致命的な弱点を晒す事になったが、
後継機である
二式艦戦が様々なトラブルに見舞われ続けているため、現在でも苦慮の内に改良を重ねて運用されている。
とはいえ時代遅れになりつつある事は避けがたく、特にGに対して高高度からの一撃離脱が戦術として確立された現在は、
高高度性能の不足する本機では対G戦闘には役者不足であるとの認識が一般的。
主要諸元:
制式名称 |
A6Y 九九式艦上戦闘機 |
機体種別 |
艦上戦闘機 |
機体形式 |
単発低翼単葉・引込脚 |
機体構造 |
全金属製応力外皮構造 |
乗員 |
1名 |
全長 |
9.06m |
全幅 |
12.00m |
全高 |
3.6m |
主翼面積 |
22.40㎡ |
発動機 |
御統 昴12型 空冷複列星型14気筒970馬力 |
プロペラ |
可変ピッチ定速3翅 |
全備重量 |
2700kg |
最高速度 |
544km/h |
航続距離 |
3350km |
実用上昇限度 |
10200m |
武装 |
機首7.7mm機銃×2、翼内20mm機関砲×2 |
爆装 |
主翼下60kgまでの爆弾×2 |
生産機数 |
約10000機 |
製作会社 |
八幡重工 |
派生型
A6Y1 11試艦上戦闘機 |
皇紀2597年初飛行の原型機 |
A6Y2a 九九式艦上戦闘機11型 |
初期生産型 |
A6Y2b 九九式艦上戦闘機21型 |
小型空母での運用のため翼端折畳機構を設けた機体。最も多く生産された |
A6Y3 九九式艦上戦闘機22型 |
21型の発動機を昴21型(1100馬力)に換装した機体 |
A6Y3a 九九式艦上戦闘機32型 |
22型の翼端を切り落とし、横転性能の向上を図った機体 |
A6Y4 九九式艦上戦闘機42型 |
推進式排気管を採用した試験機 |
A6Y4a 九九式艦上戦闘機42甲型 |
各部に小改良を加えた42型の量産機 |
A6Y4b 九九式艦上戦闘機42乙型 |
42甲型の7.7mm機銃を12.7mm機銃に換装した強化型 |
A6Y5 九九式艦上戦闘機53型 |
42型の発動機を暁星35型(1610馬力)に換装した高速・高高度型 |
関連項目
最終更新:2008年09月18日 01:29