ダイヤモンド(diamond) は、結晶構造を持つ炭素 (C) の同素体の一つであり、
実験で確かめられている中では天然で最も硬い物質である。
金剛石(こんごうせき)ともいう。
結晶構造は多くが8面体で、12面体や6面体もある。
宝石や研磨剤として利用されている。
ダイヤモンドの結晶の原子に不対電子が存在しないため、電気を通さない
産出量
1. ロシア 3560万
2. ボツワナ 3110万
3. コンゴ民主共和国 2800万
4. オーストラリア 2062万
5. 南アフリカ共和国 1445万
6. カナダ 1262万
7. アンゴラ 600万
8. ナミビア 200万
9. 中華人民共和国 121万
10. ガーナ 100万
上位6カ国、すなわちロシア (22.8%)、ボツワナ (19.9%)、コンゴ民主共和国 (18.0%)、オーストラリア (13.2%)、南アフリカ共和国 (9.3%)、カナダ (8.1%) だけで、世界シェアの90%を占める
屈折
ダイヤモンドの屈折率は2.42と高く、外部からダイヤモンドに入った光は内部全反射して外に出て行く。この光は
* シンチレーション - チカチカとした輝き、表面反射によるもの。
* ブリリアンシー - 白く強いきらめき、ダイヤモンド内部に入った光が全反射して戻ったもの。
* ディスパーション - 虹色の輝き、ダイヤモンド内部に入った光が内部で反射を繰り返し、プリズム効果によって虹色となったもの。
の3種類の輝きとなってあらわれ、それらの相乗効果によって美しく見える
4C
ダイヤモンドの品質を知るための指標としてGIA(アメリカ宝石学協会)が考案したもの。色(カラー)、透明度(クラリティ)、
カラット(重さ)、カット(研磨)によって品質を評価する。ラウンド
ブリリアントカット(58面体)に対してカット評価がされる
カット(Cut)
カットは、ダイヤモンドの美しさに対して人間が関与する部分です。他のCに重大な影響を及ぼします。
カットによって、色を強調することも、インクルージョンを隠すこともできます。したがってカッターは、その石の可能性を見極め、最も価値のある特徴が組み合わさるよう計画し、カッティングします
トルコウスキープロポーションという決まったモデル基準から、どの程度外れているかを判定するのがカットのグレーディング評価の基準となっています
最高→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→ |
Ideal |
Excellent |
Very Good |
Good |
Fair |
Poor |
カラー
カラー(Color)特別な色を除いた、無色から黄色または茶色にいたる
D E F |
G H I J |
K L M |
N ~ R |
S ~ Z |
→→→→→→ |
無色 |
ほぼ無色 |
僅かな黄色味 |
非常に薄い黄色 |
薄い黄色 |
ファンシー・イエロー |
クラリティーとは、どのようなプレミッシュ(表面上の特徴)やインクルージョン(内包物)があり、どの程度、透明度に影響しているかの評価です。
クラリティー(Clarity)------透明度の評価
インクルージョンは、プレミッシュよりグレードや価値・美しさ・耐久性に与える影響は大きいです
FL |
Flawless |
石の内外部無欠点 |
IF |
Internally Flawless |
石の内部無欠点 |
VVS1 |
Very Very Slightly Imperfect 1 |
10倍拡大で、内包物等の発見が困難(ごくごく僅かな内包物) |
VVS2 |
Very Very Slightly Imperfect 2 |
VS1 |
Very Slightly Imperfect 1 |
10倍拡大で、内包物等の発見がやや困難 (ごく僅かな内包物) |
VS2 |
Very Slightly Imperfect 2 |
SI1 |
Slightly Imperfect 1 |
10倍拡大で、内包物等の発見が容易ですが、肉眼では困難(僅かな内包物) |
SI2 |
Slightly Imperfect 2 |
I1 |
Imperfect 1 |
内包物等、肉眼で容易に発見できる |
I2 |
Imperfect 2 |
I3 |
Imperfect 3 |
カラット(Carat)------ 重量(1カラットは0.2グラムです)
カラットとは、大きさを表すものではなく、重量を表します。
1カラットは0.2グラムですので、5カラットで1グラムです。
重量が増すにつれ、価格も上がります
蛍光性
NONE |
蛍光性なし |
FAINT |
かすかな蛍光性 |
MEDIUM |
以下蛍光性が強くなる |
STRONG |
VERYSTRONG |
鑑定書に「蛍光性:STRONG BLUE 」(ストロングブルー)とか「強い青色」等、
蛍光の色調や強さを記載していますが、4Cのダイヤモンドの品質とは切り離して考えています
”4C”はどれも立派なダイヤなのに、輝きが弱い、白っぽいなどの場合、蛍光性の強さが影響しているとも考えられるからです
H&C(ハートアンドキューピット)
ノーマルExcellentやExcellent H&Cでは、ポリッシュとシンメトリーのどちらかか、双方がVeryGood評価となります。
通常3Excellent(トリプルエクセレント)では、殆どが下記H&C(ハートアンドキューピット)の現象が出ますが、中にはH&C(ハートアンドキューピット)の出ないものも存在します
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3Excellent H&C |
VeryGood |
レーザードリルホール
ダイアモンドの中に、黒い物質(インクルージョン)があったとする。レーザー光線でその物質まで微小な孔を穿ち、そこを伝って強力な酸を遣い、黒い物質を白く漂白してしまうのが処理を指す
新手の方法では孔(従来のような)が出来ない。 石の表面近くにあるインクルージョンにパルスレーザーで熱を加えて、表面まで達する小さく限定された割れを作り、そこから漂白をしている
最終更新:2010年03月19日 12:55